新JIS配列

新JIS配列は、1986年に通産省により「仮名漢字変換形日本文入力装置用けん盤配列」
JIS C 6236 として標準化され、後にJIS X 6004と改名されたが、1999年に廃止された配列。

新JIS配列の最大の特長はセンターシフトと呼ばれるキーで、それまでのシフトキーや親指シフトとは異なり「押しながら」や「同時打鍵」ではなく、センターシフトキーを一度押して離してから目的のキーを押すことでシフト上の文字を入力させる。つまり、ロールオーバー打ち(アルペジオ打鍵)で入力させるわけである。

しかし、ほとんどのワープロメーカーはそれまでのかな配列と互換をとるために、センターシフト機構を搭載しないワープロが多かった。このため、センターシフトの利点が理解されなかったばかりか、新JIS配列は単なるそれまでのかな配列を変えただけの規格だと思われた。

また「せっかく苦労して覚えた配列をまた一から覚え直すのは面倒」という一般ユーザーからの思い込みや、この規格が制定された当時は親指シフトなど既に実用的な配列があったため、わざわざ新しい規格を作る必要性を感じなかったなどの当時の背景からほとんど普及しないまま規格が消滅した。既存の配列を変更することの大変さを現した好例である。

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最終更新:2011年07月16日 16:06
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