アイドレスの戦闘時の戦略移動が指揮官及び藩国の負担となる事を防ぎ、NW社会の有益なる存在たらしめるための穏健な提案


○戦略移動について


 戦略移動とはEV94及び95において公表された特別な移動ルールです。ARを3/5/7消費することによりARに関わらず移動行動を取る事ができます。このARに関係なく移動行動可能という事が重要な要素であり、運用次第では部屋の隅で埃をかぶっているお宅のアイドレスにも一筋の光が降り注ぐかもしれません。

○ARについてのおさらい


 戦略移動の運用方法を考える前に、まずはARとはどういったものかを簡単に考えて見ましょう。
 ・ARが最も高い部隊を基準に-3までの範囲の部隊が行動が可能。
 ・行動を行うごとに減少する。
 簡単に言えば”すばやさ”と”行動回数”ですね。高いARを持っていると早く行動でき、更に行動もたくさんできます。逆に言えばARが低いと遅くてあまり行動ができません。
 生まれ持った資質の差が如実に現されているステータスと言えますね。

○戦略移動の運用方法


 さて、ARというものは低いよりは高い方がよいものではありますが、ここで戦略移動の特性である”ARに関係なく移動行動可能”が生きてきます。この行動に関してはARの高い低いなど関係が無くなり同じ土俵で勝負という事になります。
 ここでは、全世界の低ARユニットの皆さんが大活躍できる方法を考えて見ましょう。

 ①偵察に使ってみる
  敵についての情報というものはどんな指揮官も欲しがるもので、戦闘時の初手には偵察行動を取る事が多々あります。その際は当然AR順で上位のユニットに指名が入る訳ですが、ここで敢えて低ARユニットを戦略移動で怪しいポイントに突っ込んでみましょう。
  運よく敵と遭遇する事ができれば、敵部隊の情報を得る事ができますし、彼我のAR差によっては温存しておいた高ARユニットで一方的にボッコボコしてやんよも可能になります。また、逆に相手が高AR持ちであったり自動迎撃特殊持ちであったりしてこちらが一方的にぶっとばされたとしても悲しむ事はありません。自軍の高ARユニットが潰されることを考えれば取るに足らない損害の上、更に相手の評価値や特殊を白日の下に晒すと共にARを削れるのですからこれほど有利な事はありません。
  まぁ、「捨て駒にされた!」とか騒がれるのが嫌な場合は装甲が高いユニットを使ってみるの手かもしれませんね。

 ②守備的に使ってみる
  装甲が高いユニットを使ってみる、という事で捨て駒ではなく守備的な運用を考えて見ましょう。
  攻撃を仕掛けられた場合、多くは装甲を使用した防御判定を行いますが、ここで問題です。

  問題:アイドレスの戦闘ルールで攻撃より防御が有利な点は何でしょう?

  答え:ARを消費しない。

  そう、防御判定を何回やっても何回やってもARは消費されないよ。あの装甲、何回やっても壊れない。後ろに廻って迂回かけてもいずれはAR削られる。
  という状況になれば万々歳な訳ですが、当然これは敵に殴ってもらわなければ始まらないので殴られるような位置取りが必要です。①と組み合わせた運用でも良いですし、偵察によって判明した敵に向かってぶつけるも良し、指揮官のセンスが問われますが敵が進軍してくるであろうポイントに先に配置するのもよいでしょう。
  なお、当然ですが防御に失敗した場合は攻撃に失敗した場合と違って死にます。気をつけましょう。あ、燃料消費は戦術以前の問題ですよ。防御判定で燃料消費しすぎないように編成は計画的に。

 ③特殊を使ってみる
  さて、お次は特殊に絡んだ運用を考えて見ましょう。とは言っても特殊も色々と種類が豊富ですが、戦略移動と絡めて使えるものは限られてきます。
  まず、戦略移動を使用した時点でARを3消費しますので通常の行動では先手を取られる為、必然的にARに関わらず発動できるタイプや敵の行動に対して何らかのリアクションを起こすタイプの特殊が有効と考えられます。GUTAITEKIには、各種絶技や自動迎撃系の特殊等ですね。一見、守備的な運用に目が向きがちですが、早い段階で前線に投入する事で攻撃的な運用も可能になります。
  当然、単体で決定的な一撃を叩き込める物や状況はごく稀ですので他の部隊との連携が必要となってきます。編制段階からの先を見越した準備や戦況に応じた運用が求められる事でしょう。

○実際の使用例

 実戦においては敵味方共に上記の①②③を組み合わせて運用されている事が多いようです。
 まったく同じ状況というものはまずありえませんが実際の使用例を参考にするのとしないのでは、いざ実戦!となった時に大きな差が現れるはずです。たぶん。
 ここでは、今までの戦闘イベントで確認された戦略移動の運用例を見てみることにしましょう。

 例A イベント97ベールの戦い における緑オーマの作戦

  この戦闘の際にレムーリアを占拠していた緑オーマ軍は突如出現したゲートに対して、アラダ数名と陸戦部隊をゲートに向けて複数のルートから戦略移動を行ったと思われます。いきなり出現した怪しいゲートに向けてちまちま偵察部隊を送るのではなく、ドカッと大部隊を送り込んできました。
  評価値のぶっ壊れた連中だからこそできる豪快なプレイングです。先に攻撃を仕掛けられたとしても、耐え切った後に反撃で勝てるという考えですね。分類で言えば①と②の組み合わせでしょう。
  ちなみにその後、彼らは本拠地に急襲を受けた為に一次退却する事になりますが、侵攻してきた敵部隊に大打撃を与える事に成功すると共に敵勢力に対する情報も得たものと思われます。

 例B イベント98九州会戦 における緑にして腐敗のアルコーブさんの作戦

  個人的に超お奨めの作戦がやってまいりました。結果的には敗北となっておりますが、負けたのはイカサマのようなものですので作戦的には非常に素晴らしいものと思われます。
  敵軍の集結後にアルコーブさんは現地徴用した歩兵部隊を戦略移動させ包囲を試みます。実はこの歩兵部隊の中には弓兵も混ざっていた為、この段階で敵部隊が戦略移動を行い、包囲陣を敷く意図を挫かんとした場合は弓兵による自動迎撃が発動していたでしょう。更に戦略移動のコストとしてAR-3を消費させる事ができます、これは実質的に行動1回分を消費させた事に等しく隙がありません。
  実際は妨害が入ることなく包囲作戦は成功を収め、逃げ場を失った敵にAR20の飛竜部隊による必殺の毒散布を食らわせることに成功します。でも、なぜか雨が降ったので威力が低下してしまいました。
  この作戦は②と③の組み合わせに加えて低ARの歩兵による高ARの飛竜のサポートすら含まれている、とてもとても参考になる作戦です。ありがとうアルコーブさん。

 例C イベント101ラーカウ要塞攻略戦 における無人機に搭載大量破壊兵器の使用

  なんか核積んだ人形を戦略移動で接敵させてから絶技メッセージ使って起爆だっけ?
  分類は③じゃねーか?

○まとめ

 実際の使用例でも解るように戦略移動というシステムは低ARユニットが高ARユニットに対抗する為の手段です。上記の使用例以外にもARに差が付いているユニット同士を同時に進軍させる事で孤立する事を防ぐといった運用方法もあります。ただでさえ低いARを3も消費してしまう事でデメリットを感じてしまうことも多いと思いますが、戦術に幅を持たせる意味でも一考の価値はあるのではないでしょうか?
 戦闘の指揮官をやる機会がある人はそう多くはないでしょうが、もし突発的に指揮を取る羽目になった時には「ARの高さだけが戦いではないことを教えてやる」とか言いながら戦略移動宣言でもしてみて下さい。

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最終更新:2008年01月31日 13:48