02-359 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:23:46 ID:6E72aXw9
佐野隆は今居留守の最中だった。

ピンポーンピンポーン…
ピポピポピポピンポーン
ドンドンドン!
ドンドンドン!ガン!!

あ…最後ドア蹴ったな…

『たーかーしー!!いるのは知ってんだよー!開ーけーろー!』
今は夕方だし、流石にこれは近所迷惑過ぎる…

今開けると何されるか分からないので少しドアを開けチェーンロック越しに話かける。
『チサ…ちゃん…?何…?』
相手は高森千佐、保育園からの幼なじみだ。
チサは怖い。
がり勉、オタクな隆に比べ色白、容姿端麗で勉強が出来て運動もでき、何よりモテる。
ふわふわの薄茶色の髪にクリクリとした大きな目
見た目は女神だ。
しかし…隆に向けてはとてつもなく凶暴な性格だった。

『あーんたねぇ…一人暮らしするなんてあたし聞いてないんだけど!!』

勿論だ。言わなかったんだ。
大学生になってやっと手に入れた楽しい一人暮らしライフ、邪魔されたくない。
まぁ…もう無理だけど…

02-360 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:25:27 ID:6E72aXw9
『あ…母さんから聞いたの…?』

『それ以外何があんの?』
チサは拗ねたようにツン、と口を尖らせる。
『…大体…何コレ?』
チェーンロックを指差し、綺麗に整えられた眉がヒクヒクッと動く
『や…誰かと思ったから…』
ノブを握ったままの隆の手が汗ばむ。
『開 け て ?』
恐ろしい程の笑顔で言う。

ガチャン。
覚悟を決めチェーンロックを外す。
『はいお邪魔しまーす!』
隆は溜め息しか出てこない。
まだ一人暮らしを初めて3日目、綺麗に整理整頓していた殺風景な部屋がチサの手によってどんどんと散らかっていく。

『お!こんな所に!』
チサが何かを見つけ楽しそうな声を上げる。
『素人物のAVじゃん!』

『!?!?!ちょ…と…返して!返してよ!』
隆が必死に取り上げようとすると、
ひゃははははとチサが笑いながら立ち上がりDVDを持った手を上にかかげる。

02-361 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:27:47 ID:6E72aXw9
『あんた秀才君でしょ?一人暮らしになったからっていつもこんなの見てるわけ?』
隆は顔が熱くなるのが分かった。

『…男…だし…』
変な言い訳しか浮かんでこない
『男ねぇ…目に涙浮かべて言ったってねぇ…ぷぷ…』
とチサは隆を見下ろしながら笑う

何故かカァ…と恥ずかしさと怒りが込み上げる
チサの笑い声とさっきから降り出した強い雨の音が隆の耳の中で響いた。

すると突然パチっと部屋の電気が消え
ドドドオオーーーーーン…ゴロゴロゴロゴロ…
と地響きがした。
いつもなら、あ、停電した。とだけ思うのだが、今日は違った。

隆の胸の中でフルフルとうずくまるチサがいる。
『た…たかしぃ…で…電気…』
さっきまで悪魔の様に人を見下ろしていた奴はどこへいったのか…
そういえばチサは小さい頃から雷だけは苦手だった。

『…俺に頼らずに自分でなんとかすれば?男と思ってないんでしょ…』
先程の怒りと暗闇でいつもより強気になる
『…』
チサは鳴り続ける雷にフルフルと震えながら隆の胸をパシパシと叩いた

02-362 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:29:43 ID:6E72aXw9
そうは言ったものの、隆は震えるチサがなんだか可哀相になってきて
少しは目も慣れてきたし
母に非常用にと玄関に置かれた懐中電灯を思いだし、取りに行く事にした

『チサちゃん…よって?』
『……』
『懐中電灯取りに行くから…』
『……』
(無視ですか…)

無理矢理立ち上がろうとする隆の服をクイッと掴み
『…や…ぁ…一人にしないで…ぇ…』
鳴り響く雷にチサはさっきよりも激しく隆に抱き着いた

隆は下半身がぞくっとするような不思議な感覚に襲われた
女の子に免疫のない男にはキツすぎる密着感。

あぁ…考えるな…だめだめだめだめ…

隆は周りを見回すとガッと勢いよく布団を取り、ボフッとチサに被せた。
『こ…これで大丈夫でしょ…?』
隆の物は少しづつ反応していたため、離れられた事にホッとした

『…と…なり…きて…』
チサの涙声が聞こえた。
(…嘘だろ…)

02-363 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:31:19 ID:6E72aXw9
『チ…チサちゃん…それはちょっと…』
『…昔は…布団の中一緒にいてくれた…』
『それは…まだ小さかったし…』
反応していた物もやっと鎮まりかけたばかり。

ゴロゴロゴロ…ドドーーーンンン…!

隆は音に少しビックリする。
『きゃああああああ』
隣では布団に包まったままチサが叫ぶ。
その声に隆はまたビクッとなる。

『…う゛ぅー…』
チサの今にも泣きそうな声が聞こえる。

ガシガシッと頭をかいて
『入るよ…?』
隆は隣にいる膨らんだ布団に問いかけた。
コクリ…と布団の固まりが動く。

…昔と同じ…昔と同じ…

隆は自分に言い聞かせた。

02-364 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:33:34 ID:6E72aXw9
パサ。
布団をめくり中に包まるが流石に二人は狭い。
隆は顔だけ外に出した。
外ではまだ雷がゴロゴロと鳴り響いている。

チサは隆の腕に引っ付いているが、柔らかい膨らみが呼吸によって引っ付いたり離れたりを繰り返す。

(ーーーッ…)
どうしても触れている部分の感覚が鋭くなってしまう。
『たかし…昔みたいに後ろからギューッてして頭なでて…』

チサは昔を思い出して懐かしんでいるみたいだが
女慣れもしてない上に、あれからずいぶん成長した今の隆にそのおねだりはきつかった。
隠すように体育座りをする。
『む…無理だよ…』
『…なんで?こっち向いてよ…』
片方の足を引っ張られる

(ま…まずい…今は本当にまずいんだよ…)

チサはスッと足の間に体を入れ、背中を隆の胸に引っ付ける。
(ああ…終わった…)

『…隆…なんか固いの当たってるけど…』
『ジ…ジーンズのチャックの所って固いから…』
『隆今ジャージじゃん…』

02-365 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:35:37 ID:6E72aXw9
沈黙が続く。
『ご…めん…』
言葉を先に口にしたのは隆だった。
するとチサが急に体ごと振り返り

『…何が?』
と言うと大きくなった隆の物を人差し指でツツ…と下から上に撫であげた。

隆の体がビクッと跳ね上がる。
『あぁ!…ちょ…と…何して…』
『んー?分かんない?』
不意にぐっっと握られ、隆は眉を寄せる。
『………ッ』
『ちょっと意地悪言いすぎたし…気持ちくしたげる』
チサは隆の耳元でぼそりと囁くと頬を染めてニヤッと口角をあげた。

『ひゃっ…う…』
耳をツゥ…と舌が伝う
『ん、感度いいねー』

隆はハッとしたように手の平で耳を覆う
『ここここんなのダメだよ!ちゃんと好きな人としなよ!』

『…?おっきくしてる癖に何がダメなの?』
『………ッ』
くりくりの大きな目で見つめられると何も言えなくなる。

02-366 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:37:44 ID:6E72aXw9
いつの間にか雷は鳴りやんでいて、部屋には雨の音と隆の熱い呼吸音が響く。

ドッドッドッと早鐘を打つ、心臓がはちきれそうだ。
首筋をツツツ…と舌が這ってゆく。
たまに唇ではむっと噛むようにされると、背筋がざわつく。
シャツの中にチサの左手が滑り込んできて、胸の先端に指が触れる。
背中を引こうにも後ろは壁で逃げ場がない事に隆は今更気付いた。

『隆ぃ。もう乳首たってるけど?』
ニヤニヤと馬鹿にするように報告され、隆は恥ずかしくて俯くしか出来ない。

シャツをめくり上げられたかと思えば、チサが頭を下げ胸の先端がピチュ…と濡れた物に触れた。
『あぁっ…!』

触れただけかと思えばくちゅくちゅと先端の周りだけを舌でなぞり
立ち上がった先端を甘噛みしつつ吸い上げる
『う…っ…く…』

チサの右手でゆるゆると上下される物は限界を迎えそうにビクビクと脈を打ち始めた。

『も……イ…ク…』

隆が苦しそうにそう呟くと同時に、チサは上下していた手をピタッと止めた。

なんで止めたの!?と言わんばかりにバッと顔を上げチサを見ると
ニヤニヤと隆を見つめる天使のように綺麗な顔をした悪魔がいた。

02-367 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:40:04 ID:6E72aXw9
『手が疲れちゃったー』
ニヤニヤしながら手首をプラプラと振りチサが言う。
『……ッッ』
隆は限界まで沸き上がっていた射精感を堪えるため、唇を噛み締めた。

『何?どしたの?』
『…や…何もない…よ』
『でもさ、すごい苦しそうだよ?』

分かっている癖に…

上目使いでわざとらしく聞いてくるチサに、隆は悔しくなった。

『物足りないんだ?仕方ないなぁ…』
チサはニヤッと口角を上げると少し乾燥したのか唇を舐め、隆のジャージに手をかけた。

『ちょっ!ダメだって!』
『何?』
ギロ…と睨まれると体が固まる。
そのままガッと下着ごと下ろされる。
先端をテラテラと濡らし大きくなった物が姿を見せる。

(もうイヤだ…)
隆は羞恥心から顔を背けるしかできない。

02-368 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:42:44 ID:6E72aXw9
『ふ…ん…一応剥けてるんだ…』
チサはジロジロとなめ回すように見たかと思うと
ツツ…と下から上に筋を舐め上げた。

『っ…んっ…く…』

初めての快感に噛み締めた唇から声が漏れ出てしまう。
最後のプライドなのか隆は声の漏れる口を両手で押さえた。

ちゅく…ちゅぱ…

舌でジグザグに舐め上げたり途中で吸い上げたりされ
先端に先走る雫が溢れると隆はもどかしさに腰が浮いてしまう。
その瞬間、濡れそぼった先端が柔らかく暖かいものに包まれた
『んんんっはっ…ぁ…っ』

くちゅくちゅと先端を舐め回したかと思うと
舐め上げながら吸われ
グチュッグチュッと音を立てながらチサの頭が上下した。

『あっ…あっあっんぅっあっ…』
チサの動きに合わせ、両手で押さえた口から声が漏れる。
隆は気持ち良さで悶えながらもビクビクと波打つ自身に限界が近づくのが分かった。

『ぁっあっ…イッ…ク…イ…ク……』
そう言った瞬間、隆は苦しそうに眉を寄せながらチサの口に全てを吐き出した。

02-369 :チサと隆:2009/06/12(金) 09:46:27 ID:6E72aXw9
『んっ…く…ちゅぱ…』
『はぁ…っはぁ…っチ…チサちゃん!?ののの飲んだの?!』
『ん?うん』

その瞬間隆は我に返ったように今自分がされていた行為を思いだした
恥ずかしさのあまり体育座りをして膝で顔を隠す。

『……』
『じゃあ…雨止んだし帰るわ…』
少しの沈黙の後、声を出したのはチサだった。
『え?暗いし送るよ!』
『いいって…』
『でも…危ないし…』
『いいってば!じゃあね!』
チサは一度も隆の顔を見ることなくスタスタと玄関に向かう。
足音の後、ガチャンと重いドアが閉まる音がした。

『…どうしよう…怒らせちゃった…』

隆は一気に天国から地獄へ落ちた気持ちになってまた膝を抱えた。

ガチャン!
チサは隆の家の玄関を閉めると、早歩きでエレベーターへと向かった。
不意にエレベーターの前で壁にもたれて座り込むと、真っ赤になった顔を両手で覆った。
『なんで…?これくらい…慣れてるはずでしょ…?』

チサは自分に言い聞かせると、雨上がりの涼しい風で熱くほてった顔を冷やした。

最終更新:2009年07月17日 14:01