4-067 :名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 22:51:13.27 ID:J+JcxZiq
属性:女子高生、処女、ピル、人妻

4-068 :名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 22:52:34.31 ID:J+JcxZiq
 放課後の女子校の校舎には、まだ思春期の学生特有の甘く温かな空気が残って
いた。
 数学の準備室では、中年の教師がタバコをくゆらせていた。
 彼はある人を待っていた。この5分後が約束の時間。
 ほどなくノックの音。
「あの、中野です」
「ああ、入れ」
 辺りを見て、素早く部屋に滑り込んだ茶系のセーラー服の少女は、ドアの鍵を
かけた。
 振り返った瞬間、背中にかかった黒髪がふわりと舞った。
 その顔の丹精さと愛らしい大きな二重の瞳、白くきめ細かい肌に校内の誰もが
目を奪われた。嫉妬を覚えることも忘れ、つい目で追ってくる同性のクラスメー
トに朗らかに接し、誰にも分け隔てなく笑顔を向ける少女。
 その美貌はこの数ヶ月で目を見張るほど磨きがかかった。以前はスレンダーな
細長い腕や脚が目立ったが、明らかに女らしいラインが目立つようになり、下着
のサイズも変わってきた。
 その裏に、友人は恋人の存在を疑うが、彼女はそれを否定した。
「彼氏? やだ、そんなの、いないって!」
 それは、事実だった。彼は恋人などという甘ったるいものではなかった。

4-069 :淫美の連鎖:2012/04/13(金) 22:54:50.18 ID:J+JcxZiq
「見られなかったろうな?」
「はい、確かめました」
「約束より早く来るとはな。……お前、そんなに欲しいのか?」
「そ……そんなんじゃ、ありませんっ!」
「んー、違うのか、そうかそうか」
 教諭は少女に近づくと、スカートの中に手を差し入れた。指は的確に少女の股
間を包む下着を狙った。
「あっ! いやっ!」
「欲しいんだろ、なんだ、このヌルつきは?」
 かあっと赤くなってうつむく顔に嗜虐心がそそられる。だから、半笑いを浮か
べて教師は下着の上から指を激しく震わせた。
「あっ! あああっ……」
 その腕を思わず掴んで止める。突然の激しい刺激に、脚の力が抜けた。教師は
少女を抱きとめて、湿り気を帯びた声で耳に囁いた。
「早く脱げよ、シたいんだろ?」
 少女は従順に、リボンを解いて胸のボタンを外し、皺にならないようにそっと
椅子にかけた。
 ミルクをなめらかに拡げたような肌が現れ、中央にレースをあしらった大人っ
ぽい白の下着に包まれた発育の良い乳房に目が行く。
 スカートに手がかかり、床につけないように脚を抜いた。上とそろえた白の下
着は、前後にレースが施され、その隙間から素肌が透けていた。ウエストの見事
なくびれと、その真ん中の可愛いへそ、すんなり伸びる脚の先の足首までの白い
ソックス。
 少し内股に恥ずかしそうにしている美少女の、これ以上無い裸体を、しゃぶり
つくすように上から下まで何度も見てから、
「じゃ、その机の上に寝そべるんだ」
 スチール製の透明なカバーが敷いてあり、教師が担当する授業の日課表が差し
込まれただけで書類も本も置いていない机。そこに少女は体を横たえた。
 その上から、少女の肩口を机に押さえつけ、少女の顔を見やる教師。少女もそ
の視線から逃れずにじっと見つめた。

4-070 :淫美の連鎖:2012/04/13(金) 22:56:47.78 ID:J+JcxZiq
 教師は艶やかな少女のピンクの唇に吸い付いた。やがて舌が押し込まれ、歯ぐ
きをなぞった。少女は強いタバコの匂いを不快に思いながら、やがて口内で舌同
士で触れ合った。
 唾液が少女の頬の横を落ちる。
 教師は下着の上から乳房をやわやわと愉しむ。その頂点をつぶしたり上下に揺
らしたり、下着と肌の間に指をつっこみ乳房に埋めてみたりした。やがて、背中
のホックを外すと布地は頼りなくなり、そのまま少女の首のあたりに押し上げた。
 人は美しいものを見たときに、行動が止まる。教師も、その乳首の薄い色や、
昂奮にしこって天を向く様、盛り上がりながらも流れないでいる乳房の張りや、
肌が白過ぎてうっすら浮き出た静脈に、右の乳房の谷間側にある小さなほくろに、
いつも目を奪われる。
「いや……見すぎ、です」
 そうやって目で味わってから、汗っぽい手がその感触を欲しがる。しっとりし
た表面を手のひらでたどり、やがて乳首を指で回し、左右に倒した。
「や……ん、あ……」
 身じろぎする彼女の声が恥じらいを含んで甘い。励まされたようで、もっとし
たくなる。
 本能的に左の乳房を頬張った。
「あ! ……んんっ、ああっ」
 すぐに強く吸い付いて、陰圧の中でさらにしこる乳首に舌でねぶり上げた。同
時に右の乳房に指を埋めて、その乳首も指でこねた。
「ふあっ! ああっ! ……いやぁ、いやぁ!」
 そうしながら教師は盛り上がったズボンを少女の膝に押し付けていた。ねちっ
こい愛撫に翻弄されて思わぬ動きをする脚で、彼もまた快感を味わっていた。 
 手が下りていく。白の下着は明らかな淫らな沁みを拡げてしまっている。その
真ん中に指を置いて、一段と固くなった芽を捕らえて揺らした。
「ああんっ! それ、それ、だめぇ……」
 教師にしがみついて動きを封じようとする。だが、それは役に立つことは無く、
教師の思惑のまま、下着の上から弄ばれた。
「いやあ、あん……あっ! ほんとに、それ、だめですぅ!」
「いやらしい顔しやがって。もうすっかりオンナの顔だ」
 上気した目元と頬。潤んだ瞳からは、涙がこぼれて髪の中に消えていく。
 教師は体を起こした。ズボンのベルトを緩めて下着ごと脱ぐために。そして野
太く黒光りした陰茎を少女の白い下着に差し向けた。
「ピルは飲んでいるよな。ヘマして妊娠なんかすんなよ」
「……飲んでます。心配ないです」

4-071 :淫美の連鎖:2012/04/13(金) 22:58:17.81 ID:J+JcxZiq
 少女だって、こんな下種な言葉を吐き、下劣な行為に及ぶ男の子供を宿すよう
なことは絶対に避けたかった。
 半年前にこの部屋で強引に処女を奪われ、脅迫めいたことを言われて続いてい
る関係。
 避妊具を使わないで行為に及ぶ彼への防衛策として、ピルを使うようになった。 
 ただ、少女は今、別の目的で避妊薬を飲んでいた。
 少女はもともと生理が不順気味で、にきびやひどい腹痛などに悩まされ続けて
きた。ところが、薬と相性が良かったようでホルモンのバランスが改善し、少女
の肌や体調が整った。
 加えて、性的な刺激が体形へ影響していた。ウエストはそのままにバストとヒ
ップが発育して、人々を魅了するようになった。
 いつしか少女もセックスの魅力に取り付かれていた。男性を生で味わいたい、
そのまま精を子宮で受けたいという自らの欲求のため、毎日薬を摂り、こうして
脚を開くようになっていった。

 白い下着のクロッチ部分をずらすだけで、繋がることができる。   
 幾度とおこなった行為でも、少女の肉襞は少し色づいた程度で、厚ぼったくな
ることはなかった。
 ただ、奥から湧き出た蜜が下着との間に糸を引くほど湧き出るようになり、そ
れが少女の欲情の深さを示していた。
「自分で開けよ」
 教師が命令すると、少女は裂け目を自分の指で開いた。その中の肉の色の鮮や
かさと、恥ずかしそうに自分で性器を見せ付ける様に、教師の昂奮も最高潮に達
した。
 そのすぼまりに、太く開いた傘を擦り付けて粘液をまぶす。
「ふっ……あふ……あう……」
 先端全部にぬるつきをコーティングさせると、本能的に開閉して男根を誘う泉
の入り口に、どす黒い肉茎を呑み込ませていった。
「うっ……はあああああ!」
 押し入ってくるものから与えられる稲妻のような快感。すっかり虜になってい
るその感覚に抑えられない吐息と声。

4-072 :淫美の連鎖:2012/04/13(金) 23:00:35.90 ID:J+JcxZiq
 教師は中ほどまでで、その侵略を止めて少女の反応を味わった。
「ああ、お前の胎内(なか)は最高だ。包み込んでぐねぐね動きやがる……」
 少女が意識しないのに男を奥へ奥へと誘(いざな)っていく淫らな蠕動に、毎
回教師は酔った。その位置で淫壺をこじるように腰を左右に振った。
「はああっ! ……いや、もっと……もっと……」
 欲情が煽られる動きに、少女はつい我を忘れて求めてしまう。
「ちんぽを……おちんぽを、奥に叩きつけて! 私をずんずんしてぇ!」
 一層湧き出る潤滑液。教師は容赦なく最奥まで少女を貫いた。
「あはあっ! これぇ! ああああっ! おちんぽ! きてるぅ!」
「お前は絶対俺のものだからな! この体、たまんねえ!」
 少女は快楽に喘ぎながら、ふっと笑う。
“あなたは、オトコの中の一人よ”
 腕を教師の背中に回し、脚を腰にからめて、心の中でつぶやく。
“ちっちゃな翔真(しょうま)くんも、大学生の直哉(なおや)も、サラリーマ
ンの弘(ひろむ)さんも、定年を迎えた昭三郎(しょうざぶろう)さんも、私を
気持ち良くしてくれる”
 気が遠くなるような肉棒の抜き差しの激しさに、声を抑えられない。
“気持ちよくなるほど、私、綺麗になっていく”
 性急になってきた動きに、胎内を焼くようなペニスの熱さに男の限界が近いこ
とが分かった。自分の意識が遠のいていくのと、どちらが早いか分からなかった。
「ふうっ! 出るぞ! もっ、もう駄目だ!」
「ああっ! ああっ! だひてっ! ん……わたひ……いくぅ! いくぅ!」
「ああ……あああっ! 出すぞ! 出すぞ! ……孕め! 真由子(まゆこ)!」
「くううううぅ! …………うっ! ………………あっ! …………んはあ!」
“ああ、もう、ちんぽたまんない! あたし、ばかになっちゃう!”
 注ぎこまれている感覚が、例えようの無い幸福感にすりかわっていく。
 強烈な快楽に思わず肢体を反らせながら、少女は長い睫毛の瞳をうっとりと閉
じた。

4-075 :名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 09:48:39.22 ID:0cZvPAfz
 ◇   ◇   ◇


 ○○女子高の新聞部の企画会議。特集記事の担当を決める時に上村紗雪(うえ
むらさゆき)は、そっと手を上げた。それから、小さく少し震える声で、
「あたし、考えている企画があります。近所の読者モデルで有名な方がいるので、
インタビューを取ってきます」
 全員が目を見張った。
 2年生の紗雪は部の中では一番おとなしく、どちらかといえば写真撮影とかレ
イアウトとか地味な仕事を好み、人と接しての取材は苦手だった。物怖じしない
下級生が取材する横で録音することもあり、取材ができない子として扱われてい
たのだ。
 その紗雪が取材する。それも相手は読者モデル……意外なことだらけで、本当
のところ、皆とまどった。
 顧問の竹原(たけはら)は、嬉しそうな顔で、沈黙を破った。
「いいぞ、上村。ターゲットもずいぶんレベルが高いな」
 その言葉に紗雪の顔は、ぼっと火がついたように紅く染まった。
 それから銀縁の眼鏡の奥の目を伏せて、
「雑誌だと気さくないい人そうで、綺麗な人だし、綺麗でいる秘訣とか、女の子
の関心が高いことを訊いて来ます!」
「アポ取れてる? その読者モデルって誰なの?」
 部員から質問が出る。
「アポは、まだ、です。でも、取ります。アポを取るのは――」
 紗雪は少し息を吸って、
「――中野真由子さんです。必ず、やります!」
 中野真由子は、ここ数年その美貌と洗練されたライフスタイルがさまざまな雑
誌に何度も取り上げられている。歳の離れた夫との間に一人男の子がいること、
化粧品やスキンケア用品などは化学物質を含まないものを厳選していること、掲
載雑誌が女性誌だけでなく、ハイティーン向け、マイナーな業界誌など多岐に渡
ることまでは研究済みだった。
 ただ、女子校の新聞部の取材に応じてくれるかは、やってみないとわからなか
った。だから、その名前を出したとき、アンテナが高い部員は、おっ、というよ
うな顔をしてから、すぐにやや不審な顔で紗雪を見やった。
 それでも竹原はうなずいた。
「やってごらん。どうしてもアポ取れないなら、俺も手伝う。みんなも取れない
アポあったら、俺に相談してくれ。――じゃ会議続けて」 
 紗雪は竹原に熱い視線を送った。
 その想いを伝えたいけれど、伝えてはいけないし、悟られたくないけれど、気
づいて欲しい。
 地味な自分はどうしても竹原の関心を向けられない。無防備に元気にしなだれ
かかれる他の生徒のようなことができないでいる。
 だから紗雪は決心していた。これを成功させて優しい言葉をかけてもらいたい。
褒められたい。
 おとなしい自分が、自分に振り向いて欲しい、という気持ちから、行動に移せ
たのが嬉しくて、つい顔がほころぶのを紗雪はうつむくことで隠していた。

4-076 :淫美の連鎖:2012/04/14(土) 09:50:27.18 ID:0cZvPAfz
◇  ◇  ◇

 
 読者モデルにインタビュー。
 中野という表札の豪奢な白い邸宅の前で、クリーム色のブレザーと青いスカー
トの制服の紗雪は立ち尽くした。
 こんなに上手くいくとは思わなかった。
 練りに練った取材内容、雑誌社を通じてのアポ取りと、初めてのことの連続だ
ったが、周りの協力を取り付けながら、実現できたことが信じられなかった。
 アポはあっさりと通った。けれど、まず取材するのは紗雪ひとりだけ、また紗
雪の顔のアップの写真、胸から上の写真と全身写真を送れという条件が変だなと
思いながら、そのとおりに制服姿の画像をメールで送信した。  
 恐る恐るチャイムを鳴らすと快活な声がした。外壁の戸の鍵が開く音がして、
上村さんね、入って入って、と促された。そこを入って敷石をたどって行くと、
大きな1枚板の玄関の扉があり、紗雪がそこにたどり着く寸前に開いた。
「いらっしゃい。道、迷わずに分かったかしら」
 その人からは、華という光が発せられていた。
 しっかりとメイクした顔の小さいこと。自信からあふれる笑顔はやわらかく、
誰もが惹きこまれてしまうのは当然のことだった。
 黒髪をしっかりまとめあげ、それを木製の品の良い髪留めいた。
 淡いブラウンのノースリーブワンピース。そこから伸びる、白く太くも細くも
無い腕。ウエストを同じ生地の帯でゆるく締めて体形が分かりづらいが、それで
も細身であることは分かる。スカートは膝上5センチほどで、形のいい脚にも目
が言ってしまう。
 こういう人間っているんだ、と紗雪は呆然とした。自分や周りの女性とはまる
で違う姿と雰囲気に、完全に圧倒されて声も出なかった。
「……あ! し、失礼しました! あたし、○○女子校の上村紗雪と言います。
このたびは――」
「入って。今日は本当に楽しみだったの、あなたに会えるのが」
 こんな言葉をにこやかに言われて、紗雪は完全に舞い上がった。なんだか涙が
出そうになった。
 心を躍らせながら、大きな玄関で慌てて靴を脱ぐ紗雪。
 その姿を真由子が舐めるように見つめていることに、紗雪は気づいていなかっ
た。
 それこそ、三つ編みで一つにした長い黒髪の先から、脱いだ靴を揃える指先、
黒いソックスのつま先まで、真由子の脳に連写写真を保存するかのように焼き付
けられていることなど、想像すらしていなかった。

4-077 :淫美の連鎖:2012/04/14(土) 09:52:21.58 ID:0cZvPAfz
「――若さを保つ秘訣? ……それ、難しい質問ね」
 何個かの質問を終え、予想以上のコメントをもらって、少し緊張が解けた時。
 真由子は、紅茶のカップを膝の上のサーバーに優美に置いた。苦笑いもたっぷ
り余裕を含んだものだ。
 白い壁と茶系の家具で統一されたリビングで、二人は白いソファに腰掛けて差
し向かいで話していた。脚を組んでゆったりと座る真由子は、細い眉を少し寄せ
て悩ましげな表情をしても、惚れ惚れしてしまうほど様になっていた。
「若さって、とても相対的なものよね。あなたが若いと思う人は私には老いてい
る人かもしれない。私がその秘訣を伝えても、他の人に役に立たないものかもし
れない。いえ――」
 笑顔の中で瞳が一気に翳りを帯びた。
「あなたの人生を劇的に変えてしまうものかもしれないわ」
 紗雪は硬直した。無難な質問だったはずなのに、こんな雰囲気になってしまう
なんて。選びに選んだものだったし、実はある雑誌の記事を読んだ上で、そのと
きの答えを期待していたものだった。
「あ、あの、中野さんを素敵にしているもの、女の子はみんな知りたがってると
思うんですよね。中野さんにしか効かないかもしれないものでも、ぜひ伺いたい
のですが?」
「そんなに知りたい?」
 悪戯っぽい口ぶりに紗雪は少し安心して、ええ、是非、と重ねて言った。
「月並みすぎて悪いけれど、偏りの無い食事、適度な運動、紫外線を避けること――」
 矢継ぎ早に出てくる言葉。紗雪はそれをメモしようとするが、あまりに多いの
で途中であきらめた。その記録は机の上のICレコーダーで取ってある。
「――それに、社会性も必要ね。自分がこの社会に必要とされているということ。
また、自分から必要とすることも体が活性化するわ」
「社会性。わかります」
 自分が竹原先生に認められたいということと同じかもしれない、と共感のうち
に復唱した。
「この世には男と女しかいないのだから、その関わりを持つ方法を知ることね。
――ね、紅茶冷めちゃうわ? 飲んで飲んで。あなたのためにちょっといいのを
淹れたの」
 紗雪は慌ててカップに口をつける。緊張で乾いた喉に、適度な温度の芳しい紅
茶が、するするとカップ半分の量、簡単に流れていった。
「今、関わりの方法という話が出ましたが、それはどんなものですか」
「それこそ、私を磨き上げ、生きていく糧になるものよ」
 輝く白い膝を組み替えて、真由子は少女を見つめた。
 気さくに話を聞かせてくれていた女性が、急に雰囲気を変えた。 
「それはね……セックス。セックスよ」
 彼女は、しっかり、ゆっくりと2度も女子高生に答えた。
 紗雪は当惑した。冗談なのか、本気なのかわからなくて、自分の聞き間違いの
ような気もした。
「ええと……え? あの……」
「セックスを愉しんでしまうのよ。男に愛されて、愛して女性ホルモンを出すの」
 正面のソファに座る紗雪に諭し始めた。
「いい女でいるということは、フェロモンが出ている証拠。私の場合、ちょっと
顔が良かったから男が寄ってきたけど――」
 こういう美人が言ってのける自賛に、紗雪は気圧(けお)されながら、認めざ
るを得なかった。
「たくさんの男とセックスしたわ。抱かれたし、抱いた。年上も、年下も。もの
すごく偉い人とも、無一文の人ともしたの。妊娠しないための薬も良かったみた
い。どんどん肌が綺麗になっていった」
 言い終わってから、大きな二重の目で紗雪を見据えた。紗雪はたまらず目を伏
せた。
「私ね、あなたが来たとき、『昔の私だ!』って思ったわ。にきびっぽくて、い
つもむくみ気味で、髪がパサついてて、何より――」
 優しくて強い瞳で、紗雪を見つめる。
「――自分の秘めた綺麗さに気づいていなかった」
 真由子は立ち上がって、紗雪の隣に座った。ぐらりと、自分の体が沈み込む方
に自然に傾いた。自分の頭が真由子の肩に乗った。

4-078 :淫美の連鎖:2012/04/14(土) 09:54:37.96 ID:0cZvPAfz
“え、何? あたし、どうなっちゃったの?”
 体が思うように動かない。それがわかっていて、真由子に寄りかかっている。
「あ、あの、あたし……」
「いいのよ。紗雪ちゃん、楽にしてね」
 ぬくもりが紗雪の体に溶け込んできた。ほのかな香水の薫りが、さらに紗雪の
頭の中を心地良く麻痺させていく。何故だか、涙が自然ににじんできた。
 そのやわらかくなった肩を抱き寄せて、真由子は紗雪の頬に手を当てて、自分
の方に顔を向けさせた。間近すぎる麗人の瞳のきらめきに、紗雪はた易く惹きこ
まれてしまった。
 緩んだ唇に唇が重なった。甘い接触にくらりとするのもつかの間、真由子の舌
が忍び込み、下唇と歯を撫ぜた。紅茶と口紅の薫りが口腔に滑り込む。
“紅茶?!” 
 何か薬を入れられていたことに紗雪は気づいた。
 けれど、初めての行為は甘美の極まりだった。つい真由子に体をまかせてしま
いたくなった。
 だが、紗雪は理性を振り絞って、力のこもらない腕で突っぱねようとした。レ
コーダだって停止しないままで、悩ましげな息や衣擦れの音は録音され続けてい
た。眼鏡の奥の目は、怯えを隠せなかった。
「いへまへん、いへませんたら………………んんっ!」
 拒否の分だけ、舌は残酷なくらい奥に潜り込む。そして、麗人は少女に唾液を
注ぎ込むように、上向けた顔に深いキスを見舞った。
「……んんっ?! …………んむうううっ?!」
 手がブレザーの中に滑り込んで、胸の丸みを確かめる。女性の手に収まってし
まう慎ましいふくらみに、
「紗雪ちゃん、可愛いおっぱい。敏感なのね。体が熱くなってる」
 と服の上から一番高いところをつまんだ。 
 紗雪は頭を振って、拒否する。
“怖い! こわい! こわい!”
 自分が逃げることが出来ない状態で淫らな愛撫を、しかも初対面の女性から受
けて、とにかくおののくことしかできない。
「やらっ! いやらっ!」
 そんな少女の表情を堪能して、口の端を上げて嗤うと、真由子は紗雪の膝にお
いていた手を肌に沿わせて、奥に忍びいれようとした。

4-083 :名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 13:06:19.04 ID:kYqrOT7O
 リビングのドアが開いた。
 若い男。細身の黒のスーツ、青いシャツ。少し茶系の髪は耳にかかる長さ。
「ああ、もう始めていたんですね」
「亮二(りょうじ)くん、おっそーい」
「この娘(こ)かあ、素朴な感じがすっげえそそる」
「……?! ……?!」 
 見知らぬ男性に三つ編みの髪をいじられて、ただでさえ父親以外の男性と縁が
無い紗雪は気が動転してしまっていた。
 紅茶に仕込まれていただろう薬物のせいか、目に見えるものがぶれて見え、ど
んな男性なのか、はっきりとしない。だが、自分が真由子にに体をまさぐられて
いる状況をこの男性に見られてしまった事実は大変なショックだった。
「あとね、女の子にいやらしいことしている真由子さんも、すげえ綺麗だ」
 近寄ってきて真由子の隣に座ると、ノースリーブの服の隙間から手を差し入れ
た。
「ああ、真由子さん、乳首こんなに立たせて。……バイだったんですか?」
「ふふ……ん……かもしれない」
 亮二に耳をキスされ、うっとりと目を閉じてから、真由子は紗雪に囁いた。
「この男の子は亮二くん。私の助手、かしら。んー、本当のことを言えばセフレ。
わかる?」
 恋愛のことに疎い紗雪だが、セックスフレンドの略ということは知っていた。
 頭の中が疑問符で埋まっていく。今、自分にされている仕打ち、真由子と亮二。
動揺と混乱で、整理が出来ない状況。
 真由子の指が紗雪のスカートをめくっていく。震えてしまう腕は抗えず、その
まま指の侵入を許してしまう。
「やっ! うあっ……やめ……」
 紗雪の肌の白さに合った白い下着に降りた指は、やわらかな感触を求めてさま
よう。
「ど……して。……ふあっ……こんな……あんっ……」
 週に数度だけする自分の指での慰め。けれど、いつもの数倍の心地良さが体に
生まれる。
 紅茶の薬がいけない。薬のせいで、自分はヘンになっている。
 不条理な今の状態にそう言い聞かしても、同性が繰り出す的確で気を配った責
めに、淫らな吐息が漏れてしまう。
「亮二くんっ! ああっ! はああっ! ……そんなに強くクリいじらないで!」
 紗雪の耳元で喘ぐ真由子。
 亮二の手は、読者モデルの股間に入り、激しくまさぐった。
 引き抜いた手の濡れた指先をかざして、
「ノーパンかよ。真由子さん、ほんとに淫乱なんだなぁ」
「だって、家の中だもん……」
「この子の前に座ってたんでしょ、見えちゃうかもしれないじゃない」
「ふふ……いいの、見られても。今日はそのつもりだったから」 
 目元に妖しい雰囲気を漂わせた真由子は、紗雪のシャツの青いリボンを解いて、
ボタンを外し、へそを探ってから指を上にせり上げていき、カップの中に潜り込
む。もう片方の手の指は、下着の湿りを愉しんでから、時折生地をくぐって直に
襲う。
「はぁ、はぁ、はぁ! ……あん、ん、ん、ん!」
 自分の指を噛んで耐える紗雪。
「ああ、紗雪ちゃん、その仕草可愛いなあ。……ああ、俺、もう脱ぎますよ!」
 愛液に濡れた指のまま、亮二は服を脱いでいく。脂肪が少ない筋肉質な体が現
れ、あっと言う間に、前を大きく膨らませた下着姿になると、紗雪の前に立った。
「紗雪ちゃん、見てよ。君の卑猥な顔のせいでこんなになってるんだ」
 と、ずり下ろした下着から飛び出して上を向く棒状の黒いペニス。その根元は
毛をそり落としてしまっているため、長く見えてしまう。
「やらっ! やらぁぁっ……」
 初めて見てしまった勃起状態の節くれたそれ。
 もう、どうしていいのかわからない極限に追い詰められ、意識が遠のいていく。
 紗雪は底が深く柔らかなソファの中に沈み込んでいった。

4-084 :淫美の連鎖:2012/04/15(日) 13:11:14.45 ID:kYqrOT7O
「――――んあっ! はっ! はっ! おぅ! りょ、りょうじくん!」
「真由子さん、今日、激し過ぎ!」
 再び目を開いた紗雪の前で、さっき真由子が座っていたソファの上で、全裸の
亮二の膝に、ワンピースを着たままの真由子がまたがっていた。
 ソファのスプリングを使って真由子は体を上下に弾ませ、亮二は真由子の背後
で、服の上から胸を鷲づかんでいる。
 股間から聞こえる、粘りを帯びた、にちゃ、ちょぷ、という音。汗や、営みの
生々しい匂いが、対面の紗雪まで振り撒かれている。
 亮二の手が、ワンピースのスカートの中に入っていく。
「やあん! クリだめえ! 感じすぎちゃう! くぅ! ああん!」
 髪留めが取れて、長い髪が振り乱されていた。上気した顔で焦燥混じりに訴え
る真由子は、出迎えてくれた華やかな女性とはまるで別人のようになってしまっ
ていた。
“せっくす……してるの? なんで? 旦那さんいるのに……”
 回復したばかりの意識はまだ覚束ない。しかし、真由子が着ているスカートで
見えないながらも、真由子の妖しい表情から、今まさにセックスの最中であるこ
とを確信した。
“いやらしい……のに、綺麗……中野さん、すっごく綺麗な顔……”
 とろんとした思考の中で、二人が舌を擦り付けてから、むしゃぶりつくキスを
交わすのを見ていた。
「……あ……やら……」
 紗雪の体が、にわかにぞわぞわっとさざめいた。二人の行為に、紗雪の中に芽
生えつつある女性の欲求がかき立てられていた。
 膝をすり寄せた。いつもしているように、自分で秘所に手を差し向けようとし
て、すんでのところで留まって、スカートの端を指でつまんだ。
「はぁ……あらぁ、目が覚めたのね、紗雪ちゃん。私たちを見て、感じちゃって
る?」
「ち……ちぎゃいます……」
 見透かされた気持ちを否定する。
「なかのひゃんが……えっちになるくすりを……こうちゃに……」
「私は、精神安定剤しか、入れてないわ。ふふふ……」
 ふくみ笑いの妖艶さが、紗雪を優しく拘束していく。
「『えっちになる』のは、あなたの素質だわ。いやらしい、紗雪ちゃん? ――
あうっ! あああっ!」
 再び亮二に激しい動きを見舞われ、天井を見上げた真由子。
「この服、脱がしちゃうよ」
「ああ、そんな、下からなんて?!」
 亮二はワンピースのスカートをウエストまでまくり上げた。さらに、一気に上
まで持っていって、服を床に落とした。
 シミ一つ無く、セックスの昂奮で艶を増した光沢のある肌。
 前を向く乳首が乗った乳房は、きちんと張りのある丸さを維持して、男の突き
上げに合わせて揺れている。右の乳房にあるほくろは淫猥さを彩るアクセサリー
になっていた。
 ウエストもたるみどころか、若い女性のような絶妙なカーブに思わず手を伸ば
したくなる。
 さらに亮二は、真由子の膝を開かせて、さらに奥を指で開いて、紗雪に見せ付
ける。
「紗雪ちゃん、ちんぽがまんこに入っているの、わかる? で、真由子さんはビ
ッチだから、こんなところにピアスしてるんだ」
「あ、はずかしい……いや、見ちゃ、いやぁ……」

4-085 :淫美の連鎖:2012/04/15(日) 13:12:37.78 ID:kYqrOT7O
 さっき見た逞しいものは、やはり毛をそり落としてある開かれた真由子の中に
埋め込まれて行き来していた。欲深く色づいて呑み込む肉の中から、濁った恥蜜
が流れ落ちていた。
 襞の最上部の表皮に金色のピアス。亮二はそのピアスに指で淫液を塗って、そ
れを露出してしまっている淫蕾に当てる。
「ひやあああっ! りょう、じ、くん! 
「締まってきたよ。真由子さん、イっちゃえ、ほらあ!」
「あああああっ! …………はっ! んっ!」 
 亮二に体をもたせ掛けるように体を反らせて、真由子は動かなくなった。
 すぐにがくんがくん、と跳ねる肢体。閉じることを忘れた脚の付け根の肉の入
り口から、その証しが滴った。
 あきれた表情ながら、満更でもない亮二が、しこりきった乳首を弄りながら、
「真由子さん、紗雪ちゃんに見られてるから、すぐイっちゃったの?」
 恍惚の表情をはしたなく晒して、真由子は呼吸を整えてから答えた。
「そう……かもぉ。すっごいのが、きちゃった……」   
「でもさ、紗雪ちゃんがさびしそうだ」
「わかってる。お膳立てするからぁ……」

 真由子は亮二の膝から降りると、猫のように床を四つんばいで紗雪の足元にや
ってきた。
 動けないでいる紗雪のスカートのホックを外して、抜き取ってしまう。
「や……やめへぇ……」
「ああ、本当に綺麗な脚……」
 すねから膝までキスの雨を降らせて、腿の内側をねっとりと舐め上がる。
「いやぁ……」
 弱弱しい拒否の言葉は何の効き目も無くて、真由子は真っ白の下着に手をかけ
て、ずり下ろす。
「ああ……もうべとべと。ぺったりくっついて」
「はずかひいこと、いわないれ……」
「見せて……紗雪ちゃんのここ、見せてね」
 亮二とのセックスで快感に濁っていた目は、今はきらきらして、しどけなく緩
んだ紗雪の秘密の場所を暴いている。
「やめへぇ、やめへよ……いやぁ」
 少ない茂みの閉じた部分を開くと、その中身は身持ちの堅い少女らしく薄い肉
の中から桜色の裂け目が現れた。執拗で丁寧な真由子の手ほどきを受けて、今ま
で経験したことがない恥ずかしい液を沁み出させていた。
「可愛いわ。私もあなたの頃は、こうだったの」
 真由子は、顔を近づけると、少女の性器にキスをした。

4-086 :淫美の連鎖:2012/04/15(日) 13:14:36.07 ID:kYqrOT7O
「ひやあああっ!」
 反射的に、膝を閉め、手で真由子の顔を押そうとした。真由子は、紗雪の腰に
抱きつくようにして顔を埋め、そのぬるみのとば口から、一番上の紅芽まで舐め
上げた。
「ひっ!? んあああっ!」
 しつこく少女の汁を掬い上げる真由子。濡れてやわらかい舌先の心地良さに、
少女の声は抑えられない。
「ああんっ! ああっ! んっ! んあああっ!」
 しこりきって、表皮から剥き出した敏感な突起を、唾液をたっぷり乗せた舌で
左右や円を描いて可愛がる。
「それは! やめぇ! おかひくなっちゃうのぉ!」
 激しい舐め取りをしたかと思うと、甘噛みを見舞う。
「ひいい! い……うあっ! あうっ! あうっ!」
 舌と唇と歯で織り成す、さまざまなバリエーションの刺激。
 永遠に続くかと思われる長い愛撫に、体も心も蕩けていく。
いつしか、鋭角だった腿の角度は、大きな鈍角に緩まっていた。真由子の舌の
技巧に紗雪は完敗して、女性の悦びの只中に引き込まれていた。
「処女のくせに、エロい声出す娘だね」
 亮二は、湯上りのように肌が染まった少女を横抱きにして、背中から回した手
で乳房を包み込んでやわやわと揉んだ。
 耳の穴に息を吹きかけた。すかさず小さな肩をすくめた反応に嬉しそうに微笑
むと、紗雪の手をとって、自分の腹に置かせた。
 それから、耳元に唇をつけながら尋ねた。
「さっき、おちんちん見たね? 嫌だった?」
 紗雪は目を閉じながら、こくん、とうなずいた。
「汚そうだった? ごつごつしていそうだった? 嫌なとこって、そんな感じ?」
 首を振る少女。自分がどうなってしまうのかわからない恐怖と、全裸で誇示す
るデリカシーの無さが嫌だった。
「だったら、触ってみると、なあんだと思うよ。ほら」
 亮二は自分の手を重ねて、汚れを綺麗に拭ったそそり立つものを握らせた。

4-087 :淫美の連鎖:2012/04/15(日) 13:15:40.96 ID:kYqrOT7O
「……!!」
「どう? 温かいだろ。堅くてビンビンするところもあるけど、ぷにぷにしてい
るところもあって」
“あ、本当だ……”
 かろうじて自分の指が回りきる肉の棒の感触は、血の流れを受けて熱く、血管
の筋はグロテスクだがやわらかい。
「僕は、その先端の広がっているところを軽くこすられるのが好きなんだ。君の
性器と同じように、男の性器もいじられると気持ちよくなってしまう――」
 そこに手を移されて上下に動かすと、ペニスは小さく痙攣して先端から透明な
露を浮かべた。
「――さあ、上手くできるかな?」
 励まされるように、胸を揉まれる。
 目がくらみそうになりながら、紗雪はそこを重点的にこすった。
「ああ……上手いね、紗雪ちゃん……とっても気持ちいい……」
 褒められて嬉しくなった紗雪は、より熱心に手を動かした。
 自主的に手を動かし始めたのを見て、亮二と真由子は目くばせをした。
 舌での愛撫をやめた真由子は、銀色に光る金属の器具を手にして、それを紗雪
の秘所にあてがおうとしていた。紗雪の視線に気づいた真由子は、その器具をか
ざして見せた。鼻毛を切るための小さなはさみだった。
「紗雪ちゃんの処女膜、切っとくわ。だってこれから――」
 にっと笑って、続けた。
「――亮二くんと初めてのセックスするのに、痛みや出血は嫌でしょ」
「男のちんぽを入れられると、真由子さんみたいに狂っちゃうよ。だから、もっ
とさすってね」
“……そう、ね。このおちんちん、あたしのなかに、入れられちゃうんだわ――”
“もう、どうにでもして……”
 薬と衝撃の連続と失望、さらに開発されつつある性感と期待が、少女の抵抗を
失わせていた。
 注意深くはさみを入れる真由子をじっと見つめているように見える紗雪。
 眼鏡の中に見える瞳の焦点は、もう合っていなかった。
 冷たかった刃物の感触も、自分の体温に溶けて消えていた。

4-091 :名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 19:48:13.57 ID:95TOfBbw
 全ての服を脱がされて、バスタオルを敷いたソファにピンク色の体を横たえた
紗雪。
 その足元にいる亮二は、紗雪の片方の膝を立てさせ、もう片方の足をソファの
背もたれにかけた。
「…………」
 こんなに大きく脚を開いても、すでに抗うことを忘れて脱力した少女。
 今日までずっと秘めていた部分を晒して、今、そこに男性のペニスの大きな先
端が上下に擦りつけられた。
「ん……あん……」
 僅かに反応する紗雪の声を聞いて、真由子はふくらみがわかる紗雪の乳房を手の
ひらで包んで、乳首をやさしく転がした。
「ん……中野、さん」
「真由子でいいわ」
「あたし……こわい……」
「亮二くんは優しくしてくれるからね。安心して?」 
「真由子さん……キス……キスして」
 とにかくすがりたい気持ちを、真由子との口づけで甘えることで溶かした。
 その時、亮二が亀頭の分だけを紗雪のすぼまりに納めた。
「ふっ! ……ふうう」
「痛い? だめ?」
 口を離した真由子に聞かれ、ふるふると頭を振った。
 実際、潤滑液がふんだんなせいか、さっきの真由子のおかげか、痛みや苦しみ
はなく、自分の体に何かが入った違和感に戸惑いを見せた。。
「入り口の締め付け、すごいよ、気持ち良いよ、紗雪ちゃんのここ」
 亮二は大きく息をついた。静かにふた呼吸すると、亀頭を外に出しては入れた。
その度に、ぐちゅり、じゅぼ、という音が響く。  
「……ん……んん?……はぁ……んはぁ……」
 クリトリスからの刺激とは違う、曖昧な感覚。不愉快なものではなく、亮二が
出し入れを繰り返すたびに、感動的に深く大きくなる。
「……ああ……ああん……や……これぇ」
「良くなってきた? すごいヌルヌルだよ」
 かき出されるぬるつきは、ゆるゆると滴って、敷いたタオルにたどり着いてい
た。それを見てから、亮二は入れた状態で動きを止めた。
「徐々に、紗雪ちゃんのまんこ、開拓しちゃうよ。」

4-092 :淫美の連鎖:2012/04/17(火) 19:49:42.86 ID:95TOfBbw
 真由子は、紗雪の眼鏡を外して、たたんだ制服の上に置いた。
 覆いかぶさるように深いキスを始める。同時に胸への強めの愛撫を再開する。
 亮二は、1ミリ単位で肉塊を埋める振幅を深くした。紗雪の声や体の反応に注
意しながら、焦らずに奥をうかがった。
「んっ! んんっ! ……ふーっ、ふーっ……んはっ! はあ!」
 熱い男のものが過ぎるたびに、じんじんと起きてくる言いようの無い感覚、頭
を痺れさせ、体の末端まで伝わっていく快美感。
 一突きごとに長くなっていくストロークに、少女の頭の何かが書き換えられて
いく。
「いいの? 紗雪ちゃん、おちんぽ、いいの?」
「……いいっ……ああんっ!……ちんぽ……すごい……」
 恥ずかしい言葉で真由子に訊かれて、ついそのまま答える紗雪。
「ちんぽって言っちゃうんだ? すっげえやらしい子だな――お、ここが行き止
まり」
 辛抱強く奥を探っていた亮二が動きを止めた。まだ全部を入れていないが、
紗雪の処女だった場所は、最奥に黒い陰茎を呑み込んで蠢いている。
「女の人は、中が感じる人と、外側が好きって人がいるけど――」
 亮二は、深く埋めたまま、慎重に円を描いて腰を動かす。
「ふあっ!? ……んあんっ! ひあっ! ……だっ……めぇ!」
 適度にしなる堅さの肉をほぐされ、先端を子宮口になすりつけられる。
「紗雪ちゃんは、初めてで、中で感じて、こんなにアヘ顔になるんだね」   
「紗雪ちゃん、ほんと、可愛い」
「んなああ! ひやぁ! ……うううっ!」
 乳首を舐める真由子は、指を脇腹に滑らせて、お尻の形を愛でて、茂みの中に
潜り込ませて、クリトリスをくじった。
「きゃうう! それ、ほんと……やめてぇ!」

4-093 :淫美の連鎖:2012/04/17(火) 19:51:51.11 ID:95TOfBbw
「俺、動くよ。我慢できなくなってきた」
 抜ける寸前まで腰を引くまでの、ひっかかる傘の部分の刺激。
 奥まで入れたときの、好きなポイントをいちいち擦って、最後に奥をこじる有
無を言わさない堅さ。
 それが快楽という麻薬で少女を連続で、継続で追い詰めていく。
「ああっ! ああっ! んはっ! ふうああっ! ……っくあ!」
「紗雪ちゃん、我慢しないで。怖がらないで、感じればいいの」
「あああっ! まゆ、こさあん……あたし、ヘンっ! ヘンなのぉ!」
「いいのよ。そのまま、どこまでも気持ちよくなってもいいの」
 胸に当てられた真由子の手を思わず握る紗雪。
 少女は、終わりの見えない男の力強くリズミカルな動きに、ついには意識が吹
き上げられるような気がした。
“なにこれ、ああ、なんにもかんがえられないよぉ!”
 誰に触られ、誰と体を交わし、自分がどこにいて、自分がなぜここにいるか、
ついには自分が誰かも曖昧になるほど、頭が白く濁っていく。
「はぁ! はぁ! あたし、これ、なにっ! すごいのっ! すごいっ!」
「紗雪ちゃん、イっちゃいなさい。さっきの私みたいに、突き抜けちゃいなさい」
「ああっ! もう、だめっ! だめっ! だめええええっ!」
 その瞬間、紗雪の体が固まり、ぴくりぴくりと痙攣を始めた。
「ああ、すげえ締まる。俺も、出そう!」
 亮二は、少女への手ほどきという役目を投げ捨て、自分本位の動きに変わった。
 射精を促す自らへの報酬のように、容赦の無い打ち込みを紗雪に見舞った。
「…………ふはっ! あ……あっ! あっ! うあっ!」
「ああ、ぐぅ! ほうら、出る! 紗雪ちゃんの中に、出る! ……くああっ!」
 我慢を重ねて勢いを増した迸りが、最奥に飛びかかった。それが開発されたて
の少女の中に幾度も注がれた。
 びくんびくんと、自分の中で跳ねるもの、その度に温かいものが溜まっていく。

“せーえき、だされてる……”
 分かっていても、もうどうすることもできない。
“あかちゃん、できちゃう……けど……ああ……きもちいいの……”
 子宮から放たれる禁断の多幸感に、少女はなす術も無く酔っていた。
 劇的な快楽が終わってから、余韻交じりに繰り返す波にも、心が満ちる気がし
た。

「じゃ、あーんして?」
 真由子に言われて、口を開ける。薄目を開けると、錠剤だった。
「アフターピル。妊娠しないようにね。でも毎日のピルのほうが妊娠しないのよ」

“ああ、真由子さんの言ってたこと、わかりましたぁ……”
 
 言葉にならない実感。それを全身で受け止めて、錠剤が体の中に落ちていくの
を感じながら、紗雪はソファの中に沈み込んだ。

4-094 :淫美の連鎖:2012/04/17(火) 19:55:20.08 ID:95TOfBbw
◆  ◆  ◆

「上村さんって変わったよね」
「うん、スカート上げて、脚出し始めたよね」
「肌、きれい過ぎ……ねー、誰か紗雪が使ってるファンデ知ってる?」
「ちょっとぉ! いつの間にか、あの子に胸負けてたあ!」
 紗雪は変わってしまった。
 真由子の家に通うようになり、美のノウハウを学ぶようになった。
 ストレッチ、栄養と料理方法、化粧品の選び方、コーディネートの極意――
 その一環として、その度にセックスを重ねた。オトコの悦ばせ方、オンナの悦
び、ひとつひとつ丁寧に学んで行った。
 ピルを飲むと全く違う世界が開けた。生身で挿入される悦びと愛され方に耽溺
していった。それに体調も良くなり、肌も見違えるほどきめ細かくなった。
 その結果、洗練された動き、磨き上げられた肌、大人びた物腰と余裕、女性ら
しいプロポーションで、一躍校内の評判となった。   

「なんだ、この記事は!」
 新聞部の部室。他の部員を帰らせて、紗雪と竹原だけの部屋。
「俺をからかってるのか! 出来の悪いいかがわしい体験手記じゃないか!」
 机の上に叩き付けた原稿と写真。裸の紗雪が男に組み敷かれた場面だ。
「出来悪かったですか? 体験はしましたが。画像もご覧になったんでしょう」
「上村……お前なあ……」
「先生がおっしゃったことですよ。『見聞きしたことをそのまま記事にしろ』っ
て。だから、あたしは真由子さんのところで、セックスしてきました」
「何を言ってるのか分かってるのか。お前、頭がおかしくなっちまったのか、最
近のお前、何だかヘンだぞ!」
 その言葉にも艶然と微笑む余裕に、竹原は言葉を失った。
 紗雪は、入り口のドアを閉めるとゆっくりと鍵をかけた。
 それから、三つ編みを止めていたリボンを解くと、軽くウエーブがかった長い
黒髪が流れた。紅いフレームの眼鏡をたたんで、机に置いた。

4-095 :淫美の連鎖:2012/04/17(火) 19:58:19.76 ID:95TOfBbw
「ねえ、先生。オンナが綺麗になる方法わかっちゃったあたし、見たくないです
か?」
 そっとたくし上げる始めるスカート。太ももの部分が終わると、毛を剃りあげ
てしまった股間が現れた。
 紗雪は片方の足を机に載せると、片手の指で割れ目の肉を開いた。
 埋もれていた襞の一番上に光るもの。
 小さな銀色のピアスがつけられて、その下の秘芽は露出して尖っていた。
「オンナになっちゃったんですよ、あたし」
 妖しく笑う紗雪。おとなしかった少女が、今、何かに取り憑かれたかのように
男を誘っている。
「今、いっぱい、いっぱい、いろんなオトコの人としちゃってます――」
 かすれた声で、囁くように。
「――ナマで、いっぱいしちゃってます。先生、最後にナマでしたの、いつです
か?」
「お前……」
「先生、あたしとナマでしませんか?」
 生徒のそのふしだらな姿から目をそらせない教師。それどころか、血走りかね
ない位の視線を送り始めて、ズボンの前が少しずつ膨らみ始めた。
 黙って教師は紗雪に近づいて、見上げる紗雪を見つめる。
 やがて、鼻息が荒くなり、机にかけた膝に手をかけ、ひざまずくと開いた肉の
部分に顔を埋めた。
「ああん!」
「上村、内緒だぞ。こんなことばれたら、破滅なんだからな」
「『頭のおかしい』あたしと……んあっ! ……したいんですね」
“ああ、竹原先生もオトコなんだぁ”
 舌が入ってくる。思わぬ長さのものが中に滑り込む感覚に、吐息が漏れた。
「ああ、すごいです……」
 紗雪は目を細めて上を仰いだ。
 
 きもちいいって素敵。これがあるから、生きてるのが楽しい。
 自分が日々輝いている、活力がみなぎるという実感が湧く。
 オトコに愛される自分にしてくれるピルと、そのきっかけを与えてくれた真由
子に感謝している。
 自分が想いを寄せた先生は、今、あたしのもの。その満足感に、腰のあたりに
ぞくぞくっと快感が走った。
 先生は、どんな格好であたしを抱いてくれるの。どんな愛撫をするの。どんな
形をしてるの。どのくらいの量を注ぎ込んでくれるの。
 
 指を尻の肉に食い込ませて、貪っている教師の頭を手で抱えて、紗雪は少し強
く自分から押し付けた。

                                       完

最終更新:2012年04月23日 19:30