天のさだめを誰が知るⅤ ◆LXe12sNRSs



 ――かくして、実験の凍結は解かれ、儀式としてのリスタートを切る。
 されど当事者たちにその変調を悟る術はなく、漫然とした殺し合いはまだまだ続く。
 終わりが見え、果たしてそれが本当に終わりなのかどうかは誰も知らぬまま、ルルーシュは仮初の王の座につく。

「アンチ=スパイラルについての情報が少なすぎるのが心細くはあるな。行動予測がしにくいにも難だ。
 しかし現在の状況は実に魅力的と言えるだろう。帰還が成功した暁には、持ち帰れるだけの戦力を持ち帰りたいところだ。
 そうすれば、ブリタニアの白兜なぞ――」

 王の間。凍結の解かれた実験場の様子をモニター越しに眺めるつつ、ルルーシュは故郷に残してきた野望を思う。
 ブリタニアの政治的転覆。ブリタニア皇帝を初めとしたブリタニア皇族への復讐。ナナリーの未来の守護。
 新世界の神になろうとした哀れな王などとは違い、ルルーシュの抱く望みは実に人間的だ。
 運命という局面で見ても、叶って然るべきささやかな願い……家族を思う人情は、ルルーシュ・ランペルージの動力源に違いない。
 その枠組みには、この地でなくした親友、枢木スザクも当然含まれる。

 スザクへの友情を思い出したからこそ、ルルーシュはここで、もっと早くに気づくべきだった事柄に気づく。
 つい先ほど知り、ある程度までは熟知した多元宇宙理論……それが有効であるならば、この地で死んだスザクはどの宇宙のスザクだったのか。
 参加者たちの多くは、同じ世界から連れてこられてはいるものの、時間軸などに微妙な差異がある。
 それは別々の多元宇宙から集めた結果であり、だからこそ、この地のスザクもルルーシュの知るスザクとは別人である可能性が高かった。
 言ってしまえば、ルルーシュが元の世界に帰ったとして――そこには、実験に参加させられなかった健在のスザクが残っているかもしれないのだ。

 希望に駆られるがまま、ルルーシュは現在の実験の映像から視線を外し、別の映像を開く。
 掘り出すのは過去の記憶だ。
 第一回放送以前、場所はE-3、そこでスザクは始まり――そして潰えた。

「…………なんだと」

 事実を知ったルルーシュは、思わず絶句する。
 最愛の親友であるスザクが、この殺し合いで辿った道。
 それはなんてことはない、単純明快な被害者の図だ。
 辿ったなどというのも、言葉が足りすぎている。
 スザクはただ、殺されただけだ。
 この――鮫のような歯を持つ人間のなり損ないに。

「フッ……フフ…………フハハハハハハハッ! まさか、まさかこんなところに、スザクを殺した犯人がいたとはな。
 俺は知らず知らずの内に道化を演じていたというわけだ。しかも当の下手人が、スザクを手にかけてやっていることといえば……」

 ルルーシュは盛大に笑い声を漏らし、身をわなわなと震わせる。
 込み上げてきたのは、人間味溢れる純然とした怒りだ。
 逃亡した螺旋王などとは比較にならない、直接の復讐対象を得て、笑う。
 愚かだった自分自身に、そしてなにより、親友を殺したヴィラルに対し――!

「貴様が信じた王は、もう既にこの地にはいないぞ!? 嫁との平穏も訪れることはない……ッ!
 俺から親友を奪った代価、きっちり清算してもらうから覚悟をしておくんだなぁ……ヴィラル!!」

 ――ああ、やはり。
 立場がいくら変われど、ルルーシュ・ランペルージはゼロ以上の反逆者には成り得ない。
 彼はどこまでいっても人間であり、王でもなければ神を目指すこともなく、人間として歩む。


 ――天元突破を唱える、反逆のルルーシュとして。


【王都テッペリン/二日目/昼(実験場内時間)】


【チーム:七人の同志】
(ルルーシュ、チミルフ、アディーネ、シトマンドラ、グアーム、ウルフウッド、東方不敗)

[共通方針]:各々の悲願を成就させるため、アンチ=スパイラル降臨の儀式を完遂する。内容は以下の通り。
1:螺旋王の残した実験(儀式)を続行。真なる螺旋力覚醒者(天元突破)を誕生させ、アンチ=スパイラルを誘き出す餌とする。
2:ルルーシュの指揮の下、頃合を見計らって『試練』となる戦力を投入。参加者たちに意図的に逆境を与え、強引にでも螺旋力の覚醒を促す。
3:投入する戦力は現在のところチミルフ、ウルフウッド、東方不敗の三名を予定。生存者たちの状況により随時対応。
4:試練を与える前に真なる螺旋力者が現れた場合、また別途にアンチ=スパイラルとの接触の機会が訪れた場合には、逐一対応。
5:同志七人の立場は皆対等であり、ルルーシュとチミルフを除いて支配従属の関係にはならない。
6:アンチ=スパイラルとの接触に成功した後は、ルルーシュが交渉を試み、その結果によって各自行動。
[備考]
※その他、詳細な計画の内容は「天のさだめを誰が知るⅢ」参照。
※ルルーシュの推測を含めた実験の全容については、「天のさだめを誰が知るⅡ」「天のさだめを誰が知るⅣ」参照。
※多元宇宙を渡る術は全て螺旋王が持ち去りましたが、資料や実験を進める上で必要不可欠な設備、各世界から強奪した道具などは残っています。
※ルルーシュら実験に参加していた四名は、テッペリンの設備で体力と怪我を回復しました。


【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:首輪解除、健康
[装備]:ベレッタM92(残弾11/15)@カウボーイビバップ、ゼロのコスチューム一式@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式(-メモ)、メロン×10個 、ノートパソコン(バッテリー残り三時間)@現実、消防服 、
    アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION、予備マガジン(9mmパラベラム弾)x1、
    毒入りカプセル×1@金田一少年の事件簿、支給品一式(一食分消費)、ボン太君のぬいぐるみ@らき☆すた、
    ジャン・ハボックの煙草(残り15本)@鋼の錬金術師
    『フルメタル・パニック!』全巻セット@らき☆すた(『戦うボーイ・ミーツ・ガール』はフォルゴレのサイン付き)
    『イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに捧ぐ』@アニロワ2nd オリジナル
    参加者詳細名簿(ルルのページ欠損)、詳細名簿+(読子、アニタ、ルルのページ欠損)
    支給品リスト(ゼロの仮面とマント欠損)、考察メモ、警戒者リスト、ダイヤグラムのコピー、携帯電話@アニロワ2ndオリジナル
    ゼロの仮面@コードギアス反逆のルルーシュ、ゼロのマント@コードギアス 反逆のルルーシュ
[思考]
基本:何を代償にしてでもナナリーの下に帰る。七人の同志の一人として行動。
1:当面は実験場の監視に務め、試練投入のタイミングを見定める。
2:同時に、手持ちの情報を再度洗い直す。
3:螺旋王の擬似声帯によって第六回放送に取り掛かる。
4:他の同志たちの行動にも目を配る。特にウルフウッド、東方不敗を要注意。
5:もし終盤まで生き残り、機会があったとするならば、ヴィラルに対しスザクの仇を取る。
6:アンチ=スパイラルのより詳細な情報が欲しい。
[備考]
※螺旋王の残した資料から、多元宇宙や実験の全容(一部推測によるものを含む)を理解しました。


【怒涛のチミルフ@天元突破グレンラガン】
[状態]:敗北感の克服による強い使命感、ギアス(忠誠を誓う相手の書き換え)
[装備]:愛用の巨大ハンマー@天元突破グレンラガン
[道具]:デイパック、支給品一式、ファウードの回復液(500ml×1)@金色のガッシュベル!!
    ビャコウ(右脚部小破、コクピットハッチ全損、稼動には支障なし@天元突破グレンラガン)
[思考]
基本A:獣人以外を最終的には皆殺しにする上で、ニンゲンの持つ強さの本質を理解する。
  B:王であるルルーシュの命に従い、ルルーシュの願いを叶える。
0:ルルーシュの臣下として務めを果たす。七人の同志の一人として行動。
1:東方不敗に手合わせ願う。来るべき試練のときに備え、自己鍛錬に励む。
2:螺旋王の第一王女、ニアに対する強い興味。
3:強者との戦いの渇望(東方不敗、ギルガメッシュ(未確認)は特に優先したい)。
4:夜なのに行動が出来ることについては余り考えていない(夜行性の獣人もいるため)。
5:ニンゲンに創られたニンゲン以上の存在として、ヴァッシュに強い興味。彼の知人に話を聞きたい。
[備考]
※ヴィラルには違う世界の存在について話していません。同じ世界のチミルフのフリをしています。
※シャマルがヴィラルを手玉に取っていないか疑っています。
※チミルフがヴィラルと同じように螺旋王から改造(人間に近い状態や、識字能力)を受けているのかはわかりません。
※ダイグレンを螺旋王の手によって改修されたダイガンザンだと思っています。
※螺旋王から、会場にある施設の幾つかについて知識を得ているようです。
※『怒涛』の二つ名とニンゲンを侮る慢心を捨て、NEWチミルフ気分です。
※自分なりの解釈で、ニンゲンの持つ螺旋の力への関心を抱きました。ニンゲンへの積極的交戦より接触、力の本質を見定めたがっています。(ただし手段は問わない)
※『忠誠を誓うべき相手は螺旋王ではなく、ルルーシュである』という認識の書き換えをギアスで受けました。
 螺旋王に対して抱いていた忠誠が全てルルーシュに向きます。武人たる彼は自害しろとルルーシュにいわれればするでしょう。獣人としての誇りは持っていますが、螺旋王に対する忠誠心は失っています。


【流麗のアディーネ@天元突破グレンラガン】
[状態]:健康、螺旋王に対する強い憎悪
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
基本:七人の同志の一人として行動。
1:任務に戻る。


【神速のシトマンドラ@天元突破グレンラガン】
[状態]:健康、螺旋王に対する強い憎悪
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
基本:七人の同志の一人として行動。
1:任務に戻る。
2:ウルフウッドや東方不敗が情報を欲したとしても、ルルーシュのギアスに関しては悟られないよう根回しする。
3:螺旋王に対して――。
4:ルルーシュに対して――。


【不動のグアーム@天元突破グレンラガン】
[状態]:健康、螺旋王に対する強い憎悪
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
基本:七人の同志の一人として行動。
1:任務に戻る。


【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン】
[状態]:首輪解除、軽いイライラ、聖杯の泥、自罰的傾向、螺旋力覚醒
[装備]:アゾット剣@Fate/stay night、デザートイーグル(残弾:8/8発)@現実(予備マガジン×1)、
    パニッシャー(重機関銃残弾90%/ロケットランチャー70%)@トライガン
[道具]:支給品一式、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書@トライガン、予備弾セット@アニロワ2ndオリジナル
[思考]
 基本思考:自分を甦らせたことを“無し”にしようとする神に復讐する(①絶対に死なない②外道の道をあえて進む)。
      人間を“試し”、ヴァッシュへの感情を整理する。七人の同志の一人として行動。
1:ぶらぶらする。
2:試練役を買って出る意志はある。が、もやしっ子の言いなりになるんは癪や。
3:売られた喧嘩は買うが自分の生存を最優先。チミルフ含め、他者は適当に利用して適当に裏切る。
4:神への復讐の一環として、殺人も続行。女子供にも容赦はしない。迷いもない。  
5:自分の手でゲームを終わらせたいが、無謀なことはしない。
6:ヴァッシュに対して深い■■■。
7:ヴァッシュの意思を継ぐ者や、シモンなど自分が殺した人間の関係者に倒されるなら本望(本人は気付いていません)。
8:チミルフに軽く失望。
9:生きる。
[備考]
※迷いは完全に断ち切りました。
※ヴッシュ・ザ・スタンピードへの思いは――――。
※シータを槍(ストラーダ)、鎌鼬(ルフトメッサー)、高速移動、ロボットの使い手と認識しました。
※言峰の言葉により感情の波が一定していません。躁鬱的な傾向が見られます。
※シータのロボットは飛行、レーザー機能持ちであることを確認。
※螺旋界認識転移システムの場所と効果を理解しました。
※五回目の放送を聞き逃しました。
※チミルフから螺旋王の目的やアンチスパイラルに関する情報を聞きました。
※螺旋力覚醒


【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:首輪解除、螺旋力覚醒
[装備]:天の鎖(エルキドゥ)@Fate/stay night
[道具]:ロージェノムのコアドリル×1@天元突破グレンラガン、ファウードの回復液(500ml×1)@金色のガッシュベル!!、
    風雲再起(首輪解除)@機動武闘伝Gガンダム、ゼロの衣装(仮面とマントなし)@コードギアス 反逆のルルーシュ
[思考]:
基本方針:現世へ帰り地球人類抹殺を果たす。アンチ=スパイラルと接触、力を貸す。七人の同志の一人として行動。
0:アンチ=スパイラルの力を得たい。
1:チミルフに手合わせ願う。
2:アンチ=スパイラルとの接触を図るため、ルルーシュに賛同。が、完全には信用しない。
3:アンチ=スパイラルを初め、多元宇宙や他の参加者、実験の全容などの情報を入手したい。
4:ルルーシュがチミルフを手懐けられた理由について考える。
5:ドモンと正真正銘の真剣勝負がしたい。
6:しかし、ここに居るドモンが本当に自分の知るドモンか疑問。
7:ジン、ギルガメッシュ、カミナ、ガッシュを特に危険視。
[備考]
※螺旋王は宇宙人で、このフィールドに集められているの異なる星々の人間という仮説を立てました。本人も半信半疑。
※クロスミラージュの多元宇宙説を知りました。ドモンが別世界の住人である可能性を懸念しています。
※ニアが螺旋王に通じていると思っています。
※クロスミラージュがトランシーバーのようなもので、遠隔地から声を飛ばしているものと思っています。
※螺旋遺伝子とは、『なんらかの要因』で覚醒する力だと思っています。『なんらかの要因』は火事場の馬鹿力であると推測しました。
 Dボゥイのパワーアップを螺旋遺伝子によるものだと結論付けました。
※自分自身が螺旋力に覚醒したこと、及び、魔力の代用としての螺旋力の運用に気付きました。
※カミナを非常に気に入ったようです。
※チミルフから螺旋王の目的やアンチスパイラルについての情報を入手しました。
※計画に参加する上で、多元宇宙や実験に関する最低限の情報を入手しました。



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271:天のさだめを誰が知るⅣ ルルーシュ・ランペルージ 278:Soul Gain
271:天のさだめを誰が知るⅣ 東方不敗 278:Over Soul
271:天のさだめを誰が知るⅣ チミルフ 283:獣人と人
271:天のさだめを誰が知るⅣ ニコラス・D・ウルフウッド 280:第六回、あるいは“ゼロ”の放送
271:天のさだめを誰が知るⅣ 不動のグアーム 278:Over Soul
271:天のさだめを誰が知るⅣ 流麗のアディーネ 283:獣人と人
271:天のさだめを誰が知るⅣ 神速のシトマンドラ 283:獣人と人





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