THE KING OF FIGHTERS ◆Wf0eUCE.vg




「それで、なんなんだオマエは?」

まだ深い夜。
一面に広がる真っ暗闇の中を走りぬけてゆく真っ赤な消防車。
その助手席から後部座席に向けて、当然の疑問が投げかけられた。

「ほう、我が拝顔の栄誉に預かりながら我の名を問うか?
 本来ならばその不敬。懲罰に値するのだが、現在が特例的事態故、特別に許そう。感謝するがよい」

当たり前のように踏ん反り返りながら、答える態度は傲岸不遜。
そもそも答えになってないという横暴っぷリに加え、何故か感謝を求められる始末である。
助手席の男もさすがにこの事態には困り果て、運転席に座りハンドルを握っている少年に助けを求めるような視線を向けた。

「おいジン。なんなんだこいつは?」
「いや。そこでオレにフラれても困るんだけど。
 ねえ黒猫の人。とりあえず、オレも名前くらいは聞いておきたいんだけど?」
運転手の問いかけに、黒猫姿の客人は仕方ないといった態度ながらも、おずおずと口を開いた。

「我の名はギルガメッシュ。人類最古の英雄王である」
「へえ王(キング)か。そいつは奇遇だ、たしかドモンもキングだったよね?」
「ん? ああ確かにそうだな」
「なに?」
述べられたある単語に反応し、ギルガメッシュの端整なまつげがピクリと動いた。
それに二人は気付かず、そのまま自己紹介は続けられた。

「俺はネオジャパンのガンダムファイター、”キングオブハート”ドモン・カッシュだ」
「そしてオレは”王ドロボウ”ジン。よろしく英雄王さん」

堂々としたドモンの声とおどけた風なジンの声。
比較的交友的に返された名乗り、だったのだが、とたんに消防車内の温度が氷点下まで落ちた。
冷源は語るまでもなく後部座席。
そこに鎮座する男の、冷たく燃える真紅の眼から発せられていた。

「……この我を前にして自ら王を名乗る不埒者が二人、か。
 まったく、ここは礼も弁えぬ愚か者が多くて困るな?」

英雄王の漏らした呟きは誰に向けた物でも無い。
ただ、猛毒にもにた冷気が、静かに狭い消防署内に蔓延していく。
どうにもこうにも、後の男には”王”と言う単語は禁句だったらしいい。
そのことに、いち早く気付いたジンが先手を取ってやうやうしくも口を開いた。

「いやいや、王さま。私めは王と行っても輝くものなら星さえ盗む、下賎な賊の王に御座います」
「ふむ? なるほど。王は王でも卑しき賊の王であったか。
 ならば、王を名乗るはおこがましくもあるが。わざわざこの我が自ら歯牙にかけるまでもないか」

述べられたその弁に、ギルガメッシュは一つ頷く。
ジン関してはそれで納得したのか、ギルガメッシュは運転席から助手席へと視線を移した。
当然ながら向けられた視線の先にいるのはキングオブハート、ドモンカッシュ。

「では、そちらの小僧はなんだ? 
 力量はともかく、その品のなさはどう見ても王の器ではないが?」
「王じゃなくキングオブハートだ。
 師より受け継ぎしシャッフル同盟の証である称号だ!」

言って、ドモンは右腕に光輝くキングオブハートを見せつける。

「称号か。まあ、よかろう。カードの王に憤慨するのもバカらしい」

その印を確認して、ギルガメッシュは不満気ながら殺意を収めた。
ひとまずそれに胸をなでおろしながら、ジンが後部座席に向かって問いかけた。

「それで、ギルガメッシュは刑務所にいったいなんのようなの? 自首でもするつもり」
「我は今、頭のキレる家臣を求めていてな。
 刑務所にはアケチとかいう雑種がいるらしいので使えるかどうかをこの我自ら見定めてやろうというわけだ。
 それに、あの人形との件もある、下らぬ形とはいえ英雄王たるこの我が約束を違える訳にもいくまい?」
「へぇ」

この状況で武力でなく知力を集めようとしている。
その言葉を聞いて、ジンはギルガメッシュが対螺旋王を目指していることを察した。
つまり、一応の目指すところは同じという事だ。
とはいえ信頼に足るかはまた別の話だ。
頭のキレる参加者と聞いて脳裏に浮かぶのは清麿だったが、今は彼に関しては黙っておくことにする。

「ってことは、ギルガメッシュも螺旋王に一泡食わせようって口なわけだ?」
「まあ、そんなところだ。だが今は情報が足りぬ。
 モノのついでだ雑種ども、貴様等の持っている情報を我に献上せよ」
「情報交換ってこと? それなら、」

こちらにとっても都合がいいと、ジンはその提案に応じようとした。
だが、応じる意志を告げ切る前に酷く不満気な声がその言葉を断絶した。

「交換だと? 何を言うかたわけ。貴様等の持っている情報を我に献上せよと言っている。
 貴様衆愚が王たる我に献上するは道理としても、我が貴様にくれてやる道理はなかろう。
 情報とて我が財の一欠片。その恩恵を受けてよいのは我の家臣と民だけだ」

余りにも理不尽、余りにも身勝手な物言いだった。
交換などという行為は互いの立場ば平等である場合に行われるものだ。
そして、この王に己と他者が平等などという価値観はありえない。
英雄王が行おうとしているのは一方的な搾取である。
そんな英雄王の態度に対して王ドロボウは憤慨するでもなく、先ほどと同じく軽い口調で頭を垂れた。

「それでは英雄王。これより我等が情報を献上致しますので、その見返りに卑しき私めに褒美を頂戴致したいしだいで御座います」
「ふむ?」
ギルガメッシュはジンの言葉を噛み締めた後、声も高らかに笑い始めた。

「ハッハッハッ! なるほど、そうか!
 賢王として足らしめるのらば、いくら相手が衆愚とて供物を捧げた者を無下にするわけにも行くまいな!?
 なかなかよいぞ盗賊王。献上した情報の内容如何では貴様の望む褒美もくれてやろってもよい」

ジンの言い分が甚く気に入ったのか、英雄王は上機嫌な声でそう告げた。
交換ではなく献上と褒美と形は変わったものの、とうもあれ情報のやり取りが成立した。
それを確認し、ハンドルを片手で握りながらジンは懐からメモとペンを取り出した。

「何をしている?」

その動作を訝しむ様な声がかかる。
盗聴を警戒するのならば当然の用心といえる行為である。
疑問を持たれるような行為ではないはずなのだが。

「ふん。盗み聞きへの配慮ならば不要だ。
 だいたい記述するための道具が支給されている時点でそんなものは無意味だ」
「ま、たしかに、ドロボウがいるってわかってて監視カメラを付けない家はないだろうけどね」

たしかに筆談してくださいと言わんばかりの筆記用具を渡しておきながら監視してない、なんてこともありえない話である。
とは言え、もっと念のためという価値観というか、慎重さをもってほしいものだが。

「おいおい、じゃあどうするんだ。どうやっても筒抜けになるってんじゃ情報のやり取りなんて出来ないんじゃないか?」

会話に割り込んできたドモンは言う。
なるべく、そいうことも口にしない方がいいんじゃないかな、と思いつつもジンもその言葉に心中で同意する。
だが、ギルガメッシュはまったく焦った風でもなく、堂々とした態度のまま口を開く。

「問題なかろう。ロージェノムに直接この会話が伝わることはないし、伝わったところで何があろうと奴は爆破などはせぬ」
「直接的に伝わらないっていうのは?」
「監視などという下らん作業は雑兵に一任するが常であろう。間違っても王の任ではない」
「じゃあ、その部下が爆破を行う可能性は?」
「それこそありえん。首輪の爆破などという直接的な殺生与奪の権利は王のみが持つことを許される王の権利だ。
 故に、王以外の人間がこれを爆破する権限を持っている事などありえない」

繰り返される問答に一切の迷いはない。
それはあくまで、王としての観点による王としての意見だった。
信頼に足るかと言えばそうではない。
納得できないかと言えばそうでもない。
だが、明確に反旗を翻しているジン自身の首が繋がっていること。
そして、今それ以上に危ない橋を渡っているはずの清麿の名が今だ呼ばれていないことを含めれば爆破されないという一点は信用できる。
なにより、この程度の橋を渡れないようじゃ、これから先やって行けないだろう。
そう心を決めたジンは、情報をハッキリと口にし始めた。



「ふむ。なるほど、大体わかった」

ジンとドモンより献上された情報を聞き終え、英雄王はそう頷いた。

「ま、これを見る限り、首輪(それ)に関してはそいつに任せてよいだろう」

言って、ギルガメッシュは受け取ったメモを指先で弾いて捨てた。
提示情報として最大のカードであると思われた首輪メモはその一言で切り捨てられた。
それよりも英雄王の眼がねに適ったのはジンの提示した情報ではなく、ドモンの提示した二つの情報だった。
それは、奇妙な神父との遭遇、ではなく。

一つは会場がループしていると言う話。

そしてもう一つは。

「貴様がその師匠とやらに感じた違和感とはなんだ?」

ドモンとその師匠の食い違いについてだった。

「違和感というわけじゃないが。
 改められたはずの人間抹殺という考え今だ師匠は持ち続けていらっしゃった。
 この場で何があったかはわからないが、嘆かわしいことだ…………ッ!」
「だが、かつてもその考えを持っていたと?」
「ああ、その通りだ。
 だが師匠は確かに人間も自然の一部であると考えを改められて――――」
「ああ、もうよい」
握りこぶしで熱弁するドモンを、ギルガメッシュは心底どうでもよいといった風にあしらう。

「やはり、同一世界から集められた相手も違っているようだな」
「違ってるって何がだ?」
「単純に召還された時間軸か、もしくは召還された並行世界だな」
「いや、正直よく分からん」

説明に理解を示さないドモンに、ギルガメッシュは呆れたように溜息を漏らした。
そして、面倒くさそうながらも説明を続ける。

「ようするにだ、同一人物だからと行って同一存在であるとは限らないという事だ。
 貴様の師匠とやらは心変えした後ではなく、妄執にとりかれた時間軸からここに来たのか。
 妄執に取り付かれたままの世界からここに連れてこられたか、だ」

ギルガメッシュからすれば最大限わかりやすくいってやったつもりなのだろうが、ドモンの頭の疑問符はまだ取れない。
「……わかるか、ジン?」
「ま、なんとなくはね」
隣のジンに同意を求めて見たものの、置いてきぼりは自分だけだったことを知らされ、そのうちドモンはこの件に関して考えるのをやめた。
とりあえず、そうか、とだけ相槌をうってドモンは押し黙った。


「さて、情報献上大儀であった。褒美を取らす。
 我への問いかけを許すぞ。何なりと聞くがよい」

ひとまず二人の献上した情報は英雄王を満足させたのか、ギルガメッシュは二人に問いかけを許した。

「じゃあ、とりあえず、最初に聞いてきた渦巻く『螺旋の力』ってなに?」

それに対してジンが始めに問いかけたのは螺旋の力について。
彼の記憶が確かならば、始まりの時や放送の時に螺旋王がたびたび口にしていた言葉だ。

「なんだ、そんな事すら知らぬのか。
 その螺旋の力の覚醒こそ、この殺し合いにおけるロージェノムの目的だ」
「なに!? どういう事だ!?」

聞き捨てならない言葉に弾かれるよに、ドモンは助手席から後部座席に身を乗り出した。
掴みかかる勢いで迫る赤鉢巻を見て、ギルガメッシュは怪訝そうに眉をひそめる。

「寄るな暑苦しい、死にたくなくばそれ以上我にそのむさ苦しい顔を近づけるな。
 ついでに、耳障りだからその口も開くな、癪に障る」
「なんだと、この野郎……っ!」
「あー。はいはい。続きをどうぞ英雄王」

今にも喧嘩を始めそうな二人をなだめながらジンが話の続きを促す。
促された英雄王はドモンに対して不満気な感情をひとまず仕舞い込み話の続きを口にする。

「螺旋の力を目覚めさせるのがこの遊戯の目的だ。
 それは恐らく拮抗した戦いの中で生まれるモノだ、まあ条件はそれだけではないのだろうが」
「拮抗した戦いだと?」
「そうだ、貴様等にも下らん能力制限がかけられているだろう? それは弱者と強者の間に拮抗した戦いを生み出すための処置だ。
 拮抗し命がけの戦いの果てに目覚める力。それが恐らく奴の求める螺旋の力だ」

堂々と情報をひけらかすギルガメッシュだったが、その説明に疑問を感じたのか、ジンが少しだけ不満気に唸りをあげた。

「うーん。けど、それもおかしくない?
 ドモンとか清麿とか、ここにくるまでに結構命がけの戦いをしてきてる人もいるはずなんだけど。
 拮抗した戦いでその力が目覚めるんなら、わざわざこんなことしなくてもとっくに目覚めてるんじゃないの?」

ジンの知りうるだけでも、この場には死線を越えてきた人間は往々にして存在する。
かく言うジンも第七監獄、面武闘会とそれなりの修羅場は潜ってきていた。
だが、そのギルガメッシュの語るような螺旋の力になどジン自身覚えがない。

「そうだ、それが一番おかしな点だ」
ジンの疑問をギルガメッシュは否定するでもなく肯定した。

「ならば考えてみろ。これまでと、これからのいったい何が違うのか?
 なぜこれまでそれが起りえなかったのか?
 なぜ今それが起こりうるのか?」

そして問いかけ。
その問いに暫し思考を巡らせたジンは、至った結論を口にする。

「つまり、役者は同じでも踊る舞台が違えば演目も違うってこと?」
「そうだな。恐らく違うのは”ここ”だ」
ジンの回答にギルガメッシュは満足げに然りと頷きながら地面を指差す。

「じゃあ、アイツの言ってた実験ってのは」
「参加者だけの実験ではなく、この会場の実験という事なのだろう」
「なら僕等はまさしくモルモットってことか。いやぁ。舐められたもんだねホント」

英雄王の叩きつけた真実に、王ドロボウはその顔に皮肉げな笑みを貼り付けた。

「まあ、人選もまったく無作為というわけでもあるまい。
 恐らくは多種多様のサンプルを試しめみたかったのだろうが、」


「フザケるなッ!!」

バコン、という鈍い音。
唐突に英雄王の言葉を遮って消防車が大きく跳ねた。

「うわ、ちょっと車壊さないでよドモン!?」

傾きかけた消防車のバランスを取るため、慌ててハンドルを切る王ドロボウ。
その抗議の視線の先には拳大に陥没した消防車の扉があった。
その陥没にピタリとハマる拳を持った男、ドモン・カッシュは醒めやらぬ怒りに震えながら叫んだ。

「サンプルだと? モルモットだと? フザケやがって!
 俺や師匠はそんな事のために撒きこまれたっていうのか?
 そんな事のために多くの人たちが死んでいったっていうのか?
 そんな事のためにアレンビーは死んだって言うのか!?」

何十人という人間を動物実験扱いして、死に至らしめるなどと言う理不尽、到底許せるものではない。
まして、その結果、彼の兄と戦友は死んだのだ。
己が掌が破れる勢いで拳を握り、怒りをあらわにするドモン。
その様子を、ギルガメッシュは興味深そうに見つめていた。

「ふむ。見たところ貴様も目覚めているようだな」
「目覚めてる? なんの事だ?」

感情を高ぶらせ叫ぶドモンから、僅かに漏れた緑の螺旋。
その輝きを見逃すほど英雄王の眼力は節穴ではない。

「目覚めてるって、さっきから言ってた螺旋の力ってやつ?」
「そうだ。だが、このような雑種まで目覚めるとはもはや見境なしだな。
 いささかハードルが下がりすぎだ。この調子なら畜生でも覚醒しかねんな」
「いわゆるバーゲンセールってやつ?」
「……よく分からんが、なんか酷い言われようだな」

なぜか二人に好き勝手言われるドモン。
一人力に目覚めたはずなのに、なんだろうこの敗北感。

「それも長時間この空間に居た弊害だな。なるほど実験は大成功と見える」
「ってことは、ここにはホントに螺旋の力の覚醒を促進する要素があるってことか」
「そうだな、だがそれだけではあるまい。
 この会場を覆う結界の効果は螺旋の力覚醒の促進に加え、空間内の戦闘能力制限といったところか。
 その他外世界からの探知及び接触遮断などもあるかもしれんが今のところハッキリといえたところではないな。
 上空を調査したが、恐らく形状はドーム型、端に行くほど天井は低い。
 会場のループは結界に触れさせぬための処置だろうな。
 外枠を禁止エリアにしてもよいのだろうが、その場合は首輪が無力化された場合に対処できぬからな。
 いや、まったく、よく出来た箱庭だ、やつもさぞ満足だろうよ」

この会場の状態を次々と看破しながら、本当に感心した声で英雄王はそうごちた。
そして、暫しの思案の後、ジンに向かって切り出した。

「ふむ、そうだな。運転手、行き先を変えるぞ」
「いいけど、お客さんどかに寄り道で?」
「ああ、博物館にな。
 丁度力に目覚めたこいつがいるのだ。奴が何をそんなに見せたがっているのかこいつを使って見てやろう」
「見せたがってるもの?」
「うむ。あれを見よ」

そう言ってギルガメッシュが彼方を指差す。
その夜の先、目を凝らさねば見えない程の距離に映るのは螺旋状の建物。

「うわぁ、ド派手だねまさしく天を突く螺旋城って感じ?」
「なんであれを螺旋王が見せたがっているモノってわかるんだ?」
「わからぬか? 明らかにあの施設は概観からして他の施設と乖離しているだろう」
「いや。さすがにそれは見ればわかるが」
「ではそれは何故だ?」
「何故ってそりゃあ、造った人間が違うからじゃないか?」
一見当たり前過ぎるようなドモンの返答だが、その答えにジンはハッとしたように何かに気付いた。

「いや、ちょっと待ってドモン」

たしかに螺旋状の建物を建築したのは螺旋王だろう。
施設の形状、螺旋王という名からしてそれは間違えない。
なら、当然の疑問として浮かぶのは。

「……じゃあ、他の建物はいったい誰が造ったんだ?」

「その答えは先ほどの会場がループしている話と照らし合わせてればそうすれば自ずと見えてくる。
 本当に会場がループしているなら明らかにおかしな点ががあるだろう」

幾度めかの試すような英雄王の問いかけ。
このマップの違和感に。
それは薄々ジンも感じていたことだ。

「そうだね、ハッキリ言って、このマップは余りにもループを想定していない。
 特に横、山腹の先がいきなり湖だなんて、手抜き工事にもほどがあるよ。
 概観の乖離した施設といい、ここは見るからにツギハギだらけだ。
 これはもう設計士を捕まえて告訴したほうがいいね」

「そうだ、恐らくここは奴が全てを一から設計して創り上げたのではい。
 造ったというよりどこか適当な地形をそっくりそのまま複製したのだろう。生物を除いてな。
 そして、そこに必要最低限の施設を立て手を加えた。といったところか。
 ふん。いくら実験に関わりのない所とは言え、後付けだらけのやっつけ仕事にも程がある」

かぶりを振って呆れたようにそう呟くギルガメッシュ。
だが、ドモンはどうしても納得できないのか、ギルガメッシュに向けて問いを投げた。

「いや、やっつけ仕事って、なんでそんな適当なことをしたんだ?」

そのドモンの疑問も当然といえば当然だ。
これ程の計画を成しとげた螺旋王が、そんな不完全なことをする理由などあるとは思えない。

「じゃあドモン逆に聞くけど、温めてた計画を不完全なまま実行しなければならない理由ってなにがあると思う?」

そのドモンの疑問に答える声は後部座席ではなく、すぐ右手の運転席から。
ジンは既にその理由に察しがついているようだ。
ドモンを導くように問いかける。

「それは……そうだな」

万全とはいえない状況で作戦を決行する理由とは何か?
その問いにドモンは自身の経験に照らし合わせて考えを巡らす。
新宿でのデスアーミー撃退作戦。
ギアナ高地からの脱出作戦。
共通するのは一つ。
デビルガンダム。迫り来る敵対者の存在だ。

「なら、螺旋王は敵に攻め込まれているっていうのか!?」
「そ。半端な用意でオレ達をもてなしてるのは他にお客さんがいるからさ。
 そのお客さんがアポもなしに訪ねてきたんで慌てて用意したのがこの舞台ってとこかな?」
「ま、それが妥当な結論だな。
 もしくは何らかの形で攻めてくることが知れての対応策やもしれんが、どちらにせよ第三勢力の存在はあるとみていいだろう」

「なるほど……それはわかったが、それと博物館を見せたがってるって話とどう繋がる」

「わからぬか? わざわざ急を要する事態の中、違和感を残してまで追加した建造物だぞ。
 それ相応のモノを用意してあるのだろうよ。おそら貴様が地下に見つけた施設もその類だろう。まあ、十中八九脱出ようの施設だろうがな。
 この我に対する度重なる無礼。本来なら問答無用で殺すところだが。
 博物館にある内容如何では、言い分を聞いてから殺してやってもよい」

結局殺すのかと言う突っ込みは置いておいても。
流石に今吐かれたセリフは捨て置けない。

「脱出用の施設だと? まさか」
「別に驚く程のことではなかろう? 先も述べた通り、奴は殺し合いの完遂ではないのだからな。
 その証拠に、ここには殺し合いには何の役も立たぬ、脱出の為に用意された施設や支給品があるはずだ。
 そして、それに対して正規の手順を踏めば脱出が可能となるように出来ているのだろう」
「なるほどね、目的を達成してくれたよい子にご褒美ってことか」

本当に、舐められているのだと実感しジンは皮肉げに肩をすくめる。
それに答えるように、ギルガメッシュは赤い宝石のような瞳を見開き殺意と愉悦の入り混じった笑みを浮べた。

「だがな、奴の定めた道順など知った事か。そんなものは壊してしまえ、だ。
 徹底的に根本的に壊滅的に、奴の計画と目的と、命ごと何もかもぶち壊してしまえ」

螺旋王の計画を握りつぶすように拳を固めるギルガメッシュ。
与えられた方法などまったく魅力を感じないのはジンも同じだ。
盗んでこその王ドロボウである。
踊る場所も踊りの内容も自分で選ぶ。
相手の掌で踊らされているのなんて真っ平ごめんだ。
だが、それ以上にジンの不安を煽る、英雄王の笑み。
この男は敵か味方か、今だジンはその真意を測りかねていた。

「だが、脱出方法を破壊したら、ここから出られなくなるんじゃないか?」

相手の手の内で踊るのが嫌でも、脱出できなければ意味がない。
そう考えるドモンも憂鬱を、英雄王は鼻で笑った。

「ふん。問題ない。我の剣があれば、こんな空間跡形もなく破壊して外にでることくらいは造作ない」

堂々と告げる英雄王。
正確にはエアならばこの会場を破壊出来る、ではなく。
エア出なくとも同レベルの衝撃ならばこの会場を破壊することは可能であると英雄王は考えている。
まあ、エアと同レベルの兵器が存在するなど露ほども思わぬ英雄王は、間違ってもそんなことは口にしないが。

「オレの剣? なんだそれは、それがあれば脱出できるのか?」
「無論だ。我にしか扱えぬ唯一無二の英雄王の剣だ。
 形状は、そうだな、赤い円柱状の剣なのだが。知らぬか?」

抽象的な説明だがドモンとジン、両名はその奇妙な剣に心当たりがあった。
先刻、ジンが拾い上げた荷物の中にそれに該当するモノがあったはずだ。

「赤い円柱状? それな―――」
「―――ちょっとストップドモン。ギルガメッシュちょっとタンマ」
「うむ。タンマを許す」

すんなりタンマを許されたので、遠慮なくジンとドモンはその場で顔を突き合わせてひそひそ話を始める。

「どうしたんだジン? 赤い円柱状の剣なら、確かオマエの荷物にあっただろ?
 それを渡せばアイツに脱出できるっていうんなら渡せばいいじゃないか?」
「いやいや、美味しい話には裏があるってね。どもう話が美味すぎる」

偶然拾い上げた、会場を破壊出来るという剣に。
これまた偶然拾い上げた、螺旋王の計画を破壊出来ると言う男。
これが偶然揃うだなどという、余りにも出来すぎた状況に、ジンは言いようのない不安を覚えた。

「ねえギルガメッシュ、一つ聞いていい?」
ひとまずタンマを終了し、ジンはギルガメッシュに問いかける。

「うむ。問いを許すぞ盗賊王」
「この会場が崩壊したら具体的にどうなるの? 例えば残った人とかさ?」

ジンの質問に、そんなことかとギルガメッシュは平然とした顔で答えた。

「その後、どこかの空間に繋がるはずだ、まあ十中八九螺旋王の世界だろうな。奴を殺すには丁度いい。
 あとは我の知った事ではないが。脱出できず崩壊に撒きこまれた奴等は全滅だろうな。まぁ死んだら死んだでそれはそいつの運だろう」
「なっ……!?」

目茶苦茶な事を当然のことのように言ってのけるその様にドモンは言葉を詰まらせる。
その発言が、冗談でも牽制でもなんでもないことが、嫌というほど理解できてしまったからだ。
ギルガメッシュは本気でここにいる人間全てを見捨てることになんの躊躇も感じていない。
言葉を詰まらすその様を見て、ギルガメッシュは二人を安心させるように、まったく安心できない言葉を口にする。

「なに安心しろ、我の身ならば心配入らん。撒きこまれるようなヘマはせん」

他者のことなどまったく眼中にない、どこまでも傲慢な言葉。
その言葉にドモンは、溜まりにまたったギルガメッシュに対する怒りを爆発させ、沸きあがる感情にまかせて叫んだ。
秩序の守り手シャッフル同盟の一人として、否、一人の人間として、断じてその傲慢さを許すわけには行かない。

「駄目だ! 貴様のような他者を顧みる事の出来ない輩に、断じてあの剣は渡すわけにはいかん!」

堂々と啖呵を切るドモンだったが。
それと対象的に運転席のジンは思わず頭を抱え。
後部座席のギルガメシュはその赤い双眸を細めた。

「ほぅ。渡すわけにはいかぬときたか。
 それはつまり、今、我の剣――エアは貴様等の手にあると?」

予想通りの展開にジンは大きく溜息を吐いた。
背中には氷でも刺したような冷たい感覚。
ごまかしきれないと悟り、ジンはひとまず偽らず告げる。

「確かに僕等はさっきギルガメッシュが言ってた剣を持ってる」

回答一つ誤れば即ゲームオーバーだ。
エンドはもちろんデットエンド。
なんせ、運転席と後部座席という時点で既に後を取られてる。
座席越しに一突きされればお終いだ。

「流石だな賊の王。我の財にまで手を付けたか。
 その罪は万死に値するが異論はあるまいな?」
「もちろんあるよ。別にその剣は盗んだわけじゃない、拾っただけだ。
 ギルガメッシュだってこのゲームのシステムくらいわかってるでしょ?」
「ならば返せ。それは我にしか扱えぬ我の剣だ。
 貴様等雑種が手にしたところで正しく扱える代物でもない」

最後通知だとばかりに王ドロボウに英雄王が決断を迫る。
選択肢は渡すか渡さないかの単純な二者択一。
だが、素直に渡せば参加者が全滅。
かといって渡さなければ自分が死ぬ。
となると、選択肢は一つ。

「わかった渡す」

ここでNoといえば即死亡だ。
渡さないという選択肢はないだろう。

「ただし、条件つきだ。
 その会場の破壊を行うのは、殺人者を除く生存者全員が集まった時にすること。
 これを約束してくれるんなら剣をそっちにわたすけど、どう?」

渡すのも駄目。
渡さないのも駄目。
ならば、条件付で渡すってのが最大限の譲歩だろう。
相手にとっても待つだけで労せず己の剣を取り戻せる、悪くない条件のはずである。

「条件? 何を勘違いしているのだ? 我がよこせと言っている。
 渡さぬというのならば力付くで略奪するまでだ、命があるうちにさっさとよこせ」

だが、交渉するにも相手が余りにも悪かった。
なにせ、まるで交渉が成立していない。
状況は二対一。
ドモンもかなりの手練である。
戦況は悪くないはずだと、ジンが冷静に戦力を分析し戦うという選択肢を視野に入れ始めた、その時だった。

「ほらよ」

ドモンが後部座席に赤い円柱を放り投げたのは。

ギルガメッシュは投げられたそれを片手で掴みとる。
投げ渡されたそれは見紛うことなき乖離剣。

「ちょ、ドモン!?」

突然のドモンの暴走にジンは驚きと戸惑いの声をあげた。
狼狽するジンの様子を意に介さず、ドモンは助手席から立ち上がりギルガメッシュを睨みつけてこう告げた。

「ただし、ギルガメッシュ、貴様にこの場でガンダムファイトを申し込む!!」

英雄王ギルガメッシュに対し、ドモン・カッシュは乖離剣と共に宣戦布告を叩きつけた。

「断る」
「オレが勝ったら先ほどジンが言った条件を、って、なにぃ!?」

にべもなく、申し出は却下された。
一秒にも見たぬ早業であった。

「何故だ!?」
「何故もクソもあるか。世迷言も大概にせよ。
 何故この我がそんな訳のわからぬ事に付き合わねばならぬのだ?」
「ぐっ!」
「……ドモン。そう言うことは渡す前に言おうよ」
「うっ!」

追い討ちをかけるギルガメッシュの言葉に、呆れたようなジンの声。
責める様な視線が実に痛い。

「ええい! とにかくファイトだ! 貴様とは一度ファイトをせねば気がすまん!」

もうこうなったら自棄である。
というより、これまで溜まりに溜まった鬱憤の清算を含めて、渡しちゃった以上ファイトしなければ収まりがつかないのである。

「たわけ。貴様の気など我が知るか」
「なんだとッ!」

ファイト以前に喧嘩を始めそうな二人のやり取りはさておき、ジンは一人頭を悩ませる。
議題は以下にしてあの剣を使用される前に取り返すか。
王ドロボウとして盗むのは専門分野だが、この相手に真正面からではかなり厳しい。
となると一瞬の隙を狙うしかないのだが、この状況で隙を見せる相手だろうか。
バックミラー越しに注意深く相手を観察し、ジンはギルガメッシュの出方を伺う。
その気配を察してか英雄王は口を開く。

「ふん。心配せずともすぐさまこの会場を破壊を行うわけではない。
 我とてまだやる事があるのでな。それが済むまで会場の破壊は行わぬ」
「やることって?」
「ここにある我の財を取り返すことだ。そのついでにあの男に借りを返さばならんか。
 そうだな、あとは確実を期するならば結界に近づくため飛行する手段があったほうがよいな。まあそれはよかろう。
 実行はそれらが終わった後だな。
 それまで貴様等雑種どもが何をしようと我の知ったことではない。
 参加者を集めたければその間に勝手に集めろ。
 平穏無事に脱出したいやつは、奴の定めた手順でも構わぬというのならば勝手に脱出すればよい。
 我は奴の首を取りに行く。そうだな、奴の首を取りたいと志願するものがあれば同行を許すもいいだろう」

要するに螺旋王の首を取りたいやつだけ残ればいい、という事らしい。
その言葉を聞いて、やっとジンは目の前の男の気質をおぼろげながらに理解した。
この男に他者を害する意図はない。
かといて他者を救う意志もない。
好き勝手に動き、その結果誰かを救うこともあれば殺すこともある、
恵みの雨で人を救う事もあれば、洪水によって人を殺すこともある、いわば天災のようなものだ。
天災は人の力じゃ止められない。

だが、止められなくとも、ハリケーンだってミサイル一つ打ち込めば少し軌道を変えることくらいはできるのだ。

損にも得にもなる存在ならば、特になる方向に誘導してやればいい。
そこはこちらの腕の見せどころである。

「OKOK そうさせてもらうよ。
 ドモンもそろそろ席に座って、もうすぐ付くよ、博物館!」

眼前に迫る螺旋の城。
その中にあるのは希望か、絶望か、はたまたお宝か。
それを確かめるべく聳え立つ螺旋の城に、三人の王は辿りついた。



【D-4/博物館/深夜】

【ジン@王ドロボウJING】
[状態]:消防車の運転席。全身にダメージ(包帯と湿布で処置)、左足と額を負傷(縫合済)
[装備]:夜刀神@王ドロボウJING×2(1個は刃先が少し磨り減っている)
[道具]:支給品一式(食料、水半日分消費)、支給品一式
    予告状のメモ、鈴木めぐみの消防車の運転マニュアル@サイボーグクロちゃん、清麿メモ 、毒入りカプセル×1@金田一少年の事件簿、カリバーン@Fate/stay night、ゲイボルク@Fate/stay night、短剣 、瀬戸焼の文鎮@サイボーグクロちゃんx4
[思考]
基本:螺旋王の居場所を消防車に乗って捜索し、バトル・ロワイアル自体を止めさせ、楽しいパーティに差し替える。
1:博物館に向かう、中にある物がお宝なら盗む。
2:カミナを探し、仲間を集めつつ左回りで映画館、あるいは卸売り市場に向かう。スパイク達と合流した後に図書館を目指す。
3:ラッド、ガッシュ、技術者を探し、清麿の研究に協力する。
4:ニアに疑心暗鬼。
5:ヨーコの死を無駄にしないためにも、殺し合いを止める。
6:マタタビ殺害事件の真相について考える。
7:時間に余裕が出来たらデパートの地下空間を調べる。
8:ギルガメッシュを脱出者の有利になるよううまく誘導する。
[備考]
※清麿メモを通じて清麿の考察を知りました。
※スパイクからルルーシュの能力に関する仮説を聞きました。何か起こるまで他言するつもりはありません。
※スパイクからルルーシュ=ゼロという事を聞きました。今の所、他言するつもりはありません。
※ルルーシュがマタタビ殺害事件の黒幕かどうかについては、あくまで可能性の一つだというスタンスです。
※ドモンと情報交換しました。会場のループについても認識しています。

【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:全身に打撲、背中に中ダメージ、すり傷無数、疲労(中)、明鏡止水の境地
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:己を鍛え上げつつ他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、師匠を説得した後螺旋王をヒートエンド
0:博物館に向かう
1:カミナたちを探しながら、映画館または卸売り市場に向かう。
2:積極的に、他の参加者にファイトを申し込む(目的を忘れない程度に戦う)
3:ゲームに乗っている人間は(基本的に拳で)説き伏せ、弱者は保護し、場合によっては稽古をつける
4:傷の男(スカー)を止める。
5:一通り会場を回って双剣の男(士郎)と銃使いの女(なつき)と合流する。
6:言峰に武道家として親近感。しかし、人間としては警戒。
7:東方不敗を説得する。
[備考]:
※本編終了後からの参戦。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※ループについて認識しました。
※カミナ、クロスミラージュのこれまでの経緯を把握しました。
※第三放送があった事に気が付いていません。
※清麿メモについて把握しました。
※螺旋力覚醒

【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:疲労(大)、全身に裂傷(中)、身体の各部に打撲、 慢心・油断はない
[装備]:乖離剣エア@Fate/stay night、クロちゃんスーツ(大人用)@サイボーグクロちゃん
[道具]:支給品一式、クロちゃんマスク(大人用)@サイボーグクロちゃん、偽・螺旋剣@Fate/stay night
[思考]
基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【天の鎖】の入手。【王の財宝】の再入手。
1:ドモンの螺旋力を利用して博物館の中身を確認する。
2:その後、刑務所へ向かう
3:“螺旋王へ至る道”を模索。最終的にはアルベルトに逆襲を果たす。
4:北部へ向かい、頭脳派の生存者を配下に加える。
5:異世界の情報、宝具、またはそれに順ずる道具を集める(エレメントに興味)。
6:“螺旋の力に目覚めた少女”に興味。
7:目障りな雑種は叩き切る(特にドモンに不快感)
8:全ての財を手に入れた後会場をエアで破壊する。

※螺旋状のアイテムである偽・螺旋剣に何か価値を見出したようですがエアを手に入れたので、もう割とどうでもいいようです。
※ヴァッシュ、静留の所有品について把握しています。それらから何かのアイデアを思いつく可能性があります。
※ヴァッシュたちと情報交換しました。
※ジンたちと情報交換しました。

【会場に対するギルガメッシュの考察】
  • 会場は何処かの土地の複製
  • 全体を結界に覆われている
  • 結界の形はドーム状
  • 結界の効果は螺旋力覚醒の促進及び能力制限
  • 外部との遮断(推察の域を出ない)
  • 結界はエア、もしくはそれと同レベルの衝撃で破壊できる


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236:PRINCESS WALTZ of 『Valkyrja』 (後編) ジン 253:王たちの狂宴(前編)
236:PRINCESS WALTZ of 『Valkyrja』 (後編) ドモン・カッシュ 253:王たちの狂宴(前編)
236:PRINCESS WALTZ of 『Valkyrja』 (後編) ギルガメッシュ 253:王たちの狂宴(前編)





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