螺旋のはじまり ◆10fcvoEbko
全て遠き理想郷、その名を冠すべき場所が現実に存在するとしたらその世界こそがそうなのかも知れない。
無生物を生物へと変え、自然の猛威の象徴たる台風ですら意のままに消し去る驚天の技術。
因果率さえも気ままに操り、平行世界はおろか鏡面世界やワームホール内すら自由に行き来する時空間支配。
無生物を生物へと変え、自然の猛威の象徴たる台風ですら意のままに消し去る驚天の技術。
因果率さえも気ままに操り、平行世界はおろか鏡面世界やワームホール内すら自由に行き来する時空間支配。
それらをたやすく可能とする道具が実に気軽に市販されているにも関わらず、社会のバランスを崩すことなく平均以上の治安を保つ成熟した住民達。
衣料品などの販売店はほぼ完全に無人化され、街を駆け巡る道路はどれ程の高さから飛び降りようと無傷の着地を可能にする。
完全な球状に整えられた家屋の中で人々は現実と変わらぬ景色を楽しみ、無重力の中で眠る。
気象庁とは気象を予報する庁ではない、気象を決定する庁である。
衣料品などの販売店はほぼ完全に無人化され、街を駆け巡る道路はどれ程の高さから飛び降りようと無傷の着地を可能にする。
完全な球状に整えられた家屋の中で人々は現実と変わらぬ景色を楽しみ、無重力の中で眠る。
気象庁とは気象を予報する庁ではない、気象を決定する庁である。
時に22世紀のトーキョー。人類には最早不可能など残されてはいないかに思われた。
が、解決すべき課題がなくなった訳ではない。
例えば環境問題。許容量を超えたモノ達の氾濫は今なお大きな問題として社会に居座り続けている。
例えば科学への依存。科学は人間の生活を豊かにしたが同時に心を貧しくしたのではあるまいか、等の言説はいつの世でも同じように叫ばれている。
そして例えば……時間犯罪者。
が、解決すべき課題がなくなった訳ではない。
例えば環境問題。許容量を超えたモノ達の氾濫は今なお大きな問題として社会に居座り続けている。
例えば科学への依存。科学は人間の生活を豊かにしたが同時に心を貧しくしたのではあるまいか、等の言説はいつの世でも同じように叫ばれている。
そして例えば……時間犯罪者。
◇
22世紀のトーキョーシティはその日も変わらず平和そのものだった。
無機質でありながら丸みのある柔らかさを失わない建物達が林立し、クルマは地はもとより空にも飛び交う。
雑然とした印象を与えかねないそれらを補うかのように、公園では余暇を楽しむ人々が暖かな時を過ごしていた。
この世界の都市の典型とも言うべき街。トーキョーシティネリマブロックススキガハラストリート。
無機質でありながら丸みのある柔らかさを失わない建物達が林立し、クルマは地はもとより空にも飛び交う。
雑然とした印象を与えかねないそれらを補うかのように、公園では余暇を楽しむ人々が暖かな時を過ごしていた。
この世界の都市の典型とも言うべき街。トーキョーシティネリマブロックススキガハラストリート。
高水準の治安が約束された街の平穏はそう簡単に破られることはない。
並大抵の犯罪者ではタイムパトロールの手を逃れて事件を起こすことなどできないと皆知っているのだ。
だから、自分達の上空に突如として円形の空間が開き、そこから翼竜を模したデザインの大型の機動船が脱兎のような勢いで飛び出したとしても……この街の平穏が乱れることはなかった。
当事者達がどうであるかはともかくとして。
並大抵の犯罪者ではタイムパトロールの手を逃れて事件を起こすことなどできないと皆知っているのだ。
だから、自分達の上空に突如として円形の空間が開き、そこから翼竜を模したデザインの大型の機動船が脱兎のような勢いで飛び出したとしても……この街の平穏が乱れることはなかった。
当事者達がどうであるかはともかくとして。
◇
「ワープ終わったぞっ!どうだ!?」
「まただ!外壁に取り付いていやがった!」
「畜生っ!化け物かよあいつは!?」
船の中、それほど広くない複座式の操縦席には真っ青になって悲鳴を挙げる二人の男がいた。
「まただ!外壁に取り付いていやがった!」
「畜生っ!化け物かよあいつは!?」
船の中、それほど広くない複座式の操縦席には真っ青になって悲鳴を挙げる二人の男がいた。
富豪然とした肥えた体格の赤ら顔の男、ドルマンスタインと目出し帽のように顔の僅かな部分のみを露出させた黒服の男。
恐竜ハンターとして数多くの恐竜を追い立ててきた彼等が、今は逆の立場へと追いやられている。
計器類はさすがにまだ危険域を示してこそいないが、外壁は姿の見えない襲撃者から執拗に加えられてる攻撃で既にぼろぼろだ。
もう一撃くらえば、航行不能になることは確実だろう。
恐竜ハンターとして数多くの恐竜を追い立ててきた彼等が、今は逆の立場へと追いやられている。
計器類はさすがにまだ危険域を示してこそいないが、外壁は姿の見えない襲撃者から執拗に加えられてる攻撃で既にぼろぼろだ。
もう一撃くらえば、航行不能になることは確実だろう。
いたぶるのを楽しんでいるとしか思えない“そいつ”は外壁からは何とか振り落としたものの、さらに追いすがってくることは間違いない。
仮にこの船が落とされたとしたら、自分達は一体どうなるのか。具体的な想像はできないがろくでもない目に遭わされるだろうことは不思議と自然に想像できた。
仮にこの船が落とされたとしたら、自分達は一体どうなるのか。具体的な想像はできないがろくでもない目に遭わされるだろうことは不思議と自然に想像できた。
船全体が大きく揺れる。単純な操縦ミスだ。敵の姿はまだ見えない。
恐慌が深まりつつある操縦席の中、このような事態に陥るハメになった原因が大きな後悔を伴って二人の脳裏に思い返されていった。
恐慌が深まりつつある操縦席の中、このような事態に陥るハメになった原因が大きな後悔を伴って二人の脳裏に思い返されていった。
今になって思えばそもそもの発端はあのときの映像ディスクだったのだろう。
立体映像での再生が当たり前となった現代で、再生装置を別に必要とする旧世代型のディスクだったのが印象に残っている。
奇妙に古ぼけた汚れのついたそのディスクとは、仕事の後立ち寄ったうらびれた雰囲気の酒場で出会った。
立体映像での再生が当たり前となった現代で、再生装置を別に必要とする旧世代型のディスクだったのが印象に残っている。
奇妙に古ぼけた汚れのついたそのディスクとは、仕事の後立ち寄ったうらびれた雰囲気の酒場で出会った。
「姿が見えんぞ。撒いたのか!?」
「良く見ろ!真下から上がってきてやがる!」
「良く見ろ!真下から上がってきてやがる!」
恐竜ハンターとは過去で捕獲した恐竜を物好きな好事家達に高値で売りさばく密輸業の一種であり、歴史に重大な影響を与えるとして捕まれば厳罰に処される時間犯罪でもある。
世間で広く知られているように、れっきとした犯罪行為だ。
そんな仕事を二人はもう何年も続けている。手痛い目を見たこともあるが、その筋ではかなり知られたいわゆるベテランだという自負もある。
その日の仕事もそれを裏付けるかのように順調に進み、二人は見事望外の大金をせしめることに成功した。
祝杯としゃれこむべく、そのまま適当に選んだ時代と場所で見つけた酒場へと足を運び。
それが、転落の始まりとなった。
世間で広く知られているように、れっきとした犯罪行為だ。
そんな仕事を二人はもう何年も続けている。手痛い目を見たこともあるが、その筋ではかなり知られたいわゆるベテランだという自負もある。
その日の仕事もそれを裏付けるかのように順調に進み、二人は見事望外の大金をせしめることに成功した。
祝杯としゃれこむべく、そのまま適当に選んだ時代と場所で見つけた酒場へと足を運び。
それが、転落の始まりとなった。
「おい、また撃ってきたぞ!」
「くそ、見たこともない道具を使いやがってぇ!」
「くそ、見たこともない道具を使いやがってぇ!」
どことも知れない薄暗い酒場には、やはりと言うか客は少なかった。
気にすることもなくカウンターに座り、普段より数ランク上の酒を注文する。
二人の他に目立った客といえば、偉そうにするのが当たり前と言わんばかりにどっかりと葉巻を加えた中年の客と、皮肉がそのまま素の表情になってしまったように口を歪ませる優男風の客の二人くらいだ。
他にもブルドックのような姿の客や全身金色のロボットの客など色々いたようにも思うが、暗い店内のさらに暗い一角に陣取っていたため確かなことは分からなかった。
気にすることもなくカウンターに座り、普段より数ランク上の酒を注文する。
二人の他に目立った客といえば、偉そうにするのが当たり前と言わんばかりにどっかりと葉巻を加えた中年の客と、皮肉がそのまま素の表情になってしまったように口を歪ませる優男風の客の二人くらいだ。
他にもブルドックのような姿の客や全身金色のロボットの客など色々いたようにも思うが、暗い店内のさらに暗い一角に陣取っていたため確かなことは分からなかった。
しばらくは仕事の武勇伝を肴に気持ちよく酒を進めていた。
高揚した気分での酒は面白いように進み、すぐにほろ酔いとなる。そのままいけば記憶が残らないような状態になっていただろう。
そんなときに声を掛けてきたのが、にやにやとした笑みを浮かべた中年の男の客だった。
馴れ馴れしい態度の男は意外と甲高い声でこう切り出した。
――おめぇさんたち、大分羽振りがよさそうじゃあねぇか。
高揚した気分での酒は面白いように進み、すぐにほろ酔いとなる。そのままいけば記憶が残らないような状態になっていただろう。
そんなときに声を掛けてきたのが、にやにやとした笑みを浮かべた中年の男の客だった。
馴れ馴れしい態度の男は意外と甲高い声でこう切り出した。
――おめぇさんたち、大分羽振りがよさそうじゃあねぇか。
「ぐぅ!掠めたぞ、揺らすな!」
「じゃあお前がやれってんだ!」
「じゃあお前がやれってんだ!」
おだてに乗って嬉々として自慢話を始める、などという無様な真似は酔っていてもさすがにしなかった。
適当にあしらおうと手を振ってあっちへ行けと示した。だがその仕草があからさま過ぎたのか、中年は構わずひっと笑うとカウンターの隣の席にどかっと腰を下ろしてしまった。
――まぁ、そう邪険にするなぁ。今はこんななりでも昔は社長って呼ばれたこともあったんだぜぇ。
続いて告げられた企業名はガルタイト、とか言ったか。
興味が無かったので良く覚えていない。トカイがどうのと言っていた気もする。
ともかく、二人に件のディスクの買い取りを持ちかけたのがその自称元社長の男だった。
適当にあしらおうと手を振ってあっちへ行けと示した。だがその仕草があからさま過ぎたのか、中年は構わずひっと笑うとカウンターの隣の席にどかっと腰を下ろしてしまった。
――まぁ、そう邪険にするなぁ。今はこんななりでも昔は社長って呼ばれたこともあったんだぜぇ。
続いて告げられた企業名はガルタイト、とか言ったか。
興味が無かったので良く覚えていない。トカイがどうのと言っていた気もする。
ともかく、二人に件のディスクの買い取りを持ちかけたのがその自称元社長の男だった。
「狙い撃ちだ!もう一度ワープは!?」
「まだ時間がかかる!!」
「まだ時間がかかる!!」
――モノが古いせいでまだ中を見れちゃあいないんだが、こいつはとびっきりだ。何せ……
とある時間犯罪者が起こした数十人もの人間の殺人ショーを収録したディスク。
噂だけは聞いたことがあった。数年程前からちらほらと耳にするようになった噂だ。
作成者は捕まり既に死んでいるだのいないだのと、いかにもな尾ひれがついた賞味期限の短い噂でしかなかったが、思えば意外と長い間囁かれていた気もする。
それもある時期を境にぱったりと聞かなくなったのだが。
――これがその最後の一つってやつだ。
全く取り合わず一笑に付した。
そんな二人を嘲笑う新たな声が、背後から聞こえた。
とある時間犯罪者が起こした数十人もの人間の殺人ショーを収録したディスク。
噂だけは聞いたことがあった。数年程前からちらほらと耳にするようになった噂だ。
作成者は捕まり既に死んでいるだのいないだのと、いかにもな尾ひれがついた賞味期限の短い噂でしかなかったが、思えば意外と長い間囁かれていた気もする。
それもある時期を境にぱったりと聞かなくなったのだが。
――これがその最後の一つってやつだ。
全く取り合わず一笑に付した。
そんな二人を嘲笑う新たな声が、背後から聞こえた。
「このままじゃ埒があかん!街に入れ!」
「ビルを盾にか!さっすが悪党ぉ!」
「ビルを盾にか!さっすが悪党ぉ!」
ドラコルルと、どこか人の神経に障る口調でその男は名乗った。そしてこれでもある惑星で結構な立場にいたこともある、と自称元社長と似たようなことを言った。
試しにじゃあなぜ今はこんなところにいるのだと聞いてみたが、ドラコルルは悔しげにガキどもが、と呟くだけで多くを語らなかった。
子供という言葉には二人にも苦い思い出がある。それ以上は触れなかった。
隣を見ると、自称元社長も何故か顔を伏せていた。
ドラコルルが顔を上げるまでには多少の時間を必要としたが、開かれたその唇には元通りの皮肉げな歪みが取り戻されていた。
──そいつは本物だよ。俺の昔の上司も持ってた。
かなりの高額で仕入れたにも関わらず、それを見る直前に消息不明になったという。
試しにじゃあなぜ今はこんなところにいるのだと聞いてみたが、ドラコルルは悔しげにガキどもが、と呟くだけで多くを語らなかった。
子供という言葉には二人にも苦い思い出がある。それ以上は触れなかった。
隣を見ると、自称元社長も何故か顔を伏せていた。
ドラコルルが顔を上げるまでには多少の時間を必要としたが、開かれたその唇には元通りの皮肉げな歪みが取り戻されていた。
──そいつは本物だよ。俺の昔の上司も持ってた。
かなりの高額で仕入れたにも関わらず、それを見る直前に消息不明になったという。
「いなくなったぞ!今度こそ引き離したか!」
「このままワープだ!!」
「このままワープだ!!」
ドラコルルがそれ以上を語らず席に戻ってしまったので真偽の程は分からなかった。
人を騙し慣れている口調からしてかなり誇張が含まれているように感じたのを覚えている。
が、ディスクの中身はともかく高額でという部分には惹かれるものがあった。
すぐに転売してしまえばいい。そう思い、ディスクを引き取ることにした。
自称元社長は売りたいというより厄介を押し付けたいとい気持ちが強かったのか、かなり足元を見た金額にも関わらず金を受け取ると安心したように元いた席へと消えて行った。
二人の手元には虚実不明の因縁が付けられたディスクだけが残った。
人を騙し慣れている口調からしてかなり誇張が含まれているように感じたのを覚えている。
が、ディスクの中身はともかく高額でという部分には惹かれるものがあった。
すぐに転売してしまえばいい。そう思い、ディスクを引き取ることにした。
自称元社長は売りたいというより厄介を押し付けたいとい気持ちが強かったのか、かなり足元を見た金額にも関わらず金を受け取ると安心したように元いた席へと消えて行った。
二人の手元には虚実不明の因縁が付けられたディスクだけが残った。
「あ……」
「あ……」
「あ……」
気が付くとそれなりに賑わっていた店内にはほとんど客がいなくなっていた。
まるで、ここでの出会いは一夜限りの幻だったとでも言うように。
気温まで低くなったように感じられた。
明け方が近くなっていたのかも知れない。
二人の恐竜ハンターは顔を見合せ、一つ身震いをすると河岸を変えるべく立ち上がった。
言葉少なに勘定を済ませ、店を後にしようとして。
──ああ、ところで……
──ああ、そうそう……
どこか早足になっていたその背中に、最後の客となった二人の男達の声が投げ掛けられた。
二人の足が吸い付けられたようにぴたりと止まった。震えてはいなかったように思う。
──言い忘れてことなんだが。
──これは聞いた話なんだが。
言われたことの意味が良く分からなかった。その時はまだ。
二人が告げてきたのは同一の内容の、ディスクに纏わるもう一つの噂だった。
まるで、ここでの出会いは一夜限りの幻だったとでも言うように。
気温まで低くなったように感じられた。
明け方が近くなっていたのかも知れない。
二人の恐竜ハンターは顔を見合せ、一つ身震いをすると河岸を変えるべく立ち上がった。
言葉少なに勘定を済ませ、店を後にしようとして。
──ああ、ところで……
──ああ、そうそう……
どこか早足になっていたその背中に、最後の客となった二人の男達の声が投げ掛けられた。
二人の足が吸い付けられたようにぴたりと止まった。震えてはいなかったように思う。
──言い忘れてことなんだが。
──これは聞いた話なんだが。
言われたことの意味が良く分からなかった。その時はまだ。
二人が告げてきたのは同一の内容の、ディスクに纏わるもう一つの噂だった。
「はぁ~い。チンピラの小悪党さん達、そろそろ観念してもらえるかしら?」
曰く、そのディスクを持つもののところにはあかいあくまがやってくる、と。
◇
右手に魔術杖。身に纏う衣装は見る者の目を引く真っ赤な色。
ツインテールにしてもなお余る質感たっぷりの髪を風になびかせる妙齢の女性、遠坂凛は穏やかな笑みで脅しをかけながら内心物凄く焦っていた。
ツインテールにしてもなお余る質感たっぷりの髪を風になびかせる妙齢の女性、遠坂凛は穏やかな笑みで脅しをかけながら内心物凄く焦っていた。
今やっていることは凛の本来の仕事とは全く関係がない。
第2魔法についての研究や、着々と押し付けられる科目数が増えてきている時計塔の講師としての仕事が本職顔負けの追走劇に関係あるはずがない。
確かに、複数の次元世界に影響を与える事態全般を取り締まる時空管理局の魔導士としての自分なら多少は関係があると言っても良いかも知れない。
だがそれも凛が手を出すことを許される範囲でならのことである。
今いる世界はまずい。というか、少々面倒くさい。
第2魔法についての研究や、着々と押し付けられる科目数が増えてきている時計塔の講師としての仕事が本職顔負けの追走劇に関係あるはずがない。
確かに、複数の次元世界に影響を与える事態全般を取り締まる時空管理局の魔導士としての自分なら多少は関係があると言っても良いかも知れない。
だがそれも凛が手を出すことを許される範囲でならのことである。
今いる世界はまずい。というか、少々面倒くさい。
第一特例管理外世界。
忘れようにも忘れられない、そして同時に忘れたくないあの事件をきっかけに初めて時空管理局がその存在を知ることとなった次元世界。
大抵の次元世界よりは優れた技術を持ち、それ故に自らそれらを管理するという職務を負った時空管理局が、唯一その責務を放棄し存在すら秘匿としたいわくつきの世界である。
理由は、ひとえに圧倒的な技術力の差という語につきた。
管理局の数段、もしかしたら数十段先を行く次元管理能力に加え、時間すら掌握するその超技術。
魔法と見紛うばかりの、凛の世界では逆に技術が進むほど魔法は減っていくのだが、奇跡の数々に触れついに管理局はこの次元世界への一切の干渉を行わないとする決定を下した。
管理局の力が無くても十分に自衛は可能、というのが表向きの理由だ。
それはまあその通りなのだろうけど、喧嘩になったらどう頑張っても勝てない相手のご機嫌を損ないたくないというのが本当のところだろう。
少々ひねた解釈だが、凛はそう思っている。
それだけに、先方にご迷惑をお掛けした組織の下っ端にどのようなくだらないお咎めがなされるかと思うと実に面倒くさい。
忘れようにも忘れられない、そして同時に忘れたくないあの事件をきっかけに初めて時空管理局がその存在を知ることとなった次元世界。
大抵の次元世界よりは優れた技術を持ち、それ故に自らそれらを管理するという職務を負った時空管理局が、唯一その責務を放棄し存在すら秘匿としたいわくつきの世界である。
理由は、ひとえに圧倒的な技術力の差という語につきた。
管理局の数段、もしかしたら数十段先を行く次元管理能力に加え、時間すら掌握するその超技術。
魔法と見紛うばかりの、凛の世界では逆に技術が進むほど魔法は減っていくのだが、奇跡の数々に触れついに管理局はこの次元世界への一切の干渉を行わないとする決定を下した。
管理局の力が無くても十分に自衛は可能、というのが表向きの理由だ。
それはまあその通りなのだろうけど、喧嘩になったらどう頑張っても勝てない相手のご機嫌を損ないたくないというのが本当のところだろう。
少々ひねた解釈だが、凛はそう思っている。
それだけに、先方にご迷惑をお掛けした組織の下っ端にどのようなくだらないお咎めがなされるかと思うと実に面倒くさい。
(時間移動される前にちゃちゃっと済ませるつもりだったのに……はぁ、戻ったらまたリインの説教ね、これじゃ)
もはや自分に厳しくするのが意地なってきた感さえある相棒の眉がつり上がる様を想像し、心中で溜め息をつく。
どうあれ、あまり事を大きくしすぎるのはまずいのだ。
時計塔とも管理局とも関係ない。凛がここにいる理由は彼女とその周囲のほんの数人しか関わらない、非常に個人的なものなのだから。
もはや自分に厳しくするのが意地なってきた感さえある相棒の眉がつり上がる様を想像し、心中で溜め息をつく。
どうあれ、あまり事を大きくしすぎるのはまずいのだ。
時計塔とも管理局とも関係ない。凛がここにいる理由は彼女とその周囲のほんの数人しか関わらない、非常に個人的なものなのだから。
『何なんだよてめぇは!?タイムパトロールでもねぇ癖になんで俺達を狙う!』
外部スピーカーから流れる無個性な叫びを耳に素通りさせる。
別にお前達が持っているディスクがどんなえげつない経緯で作られた物で、存在を知ってからこっちそれを消滅させるためにただでさえ希少なオフの時間をどれだけ犠牲にしてきたかくどくどと説明するつもりはない。
ついでに言えばお前達の持っているそれが確認されている最後の一枚であるため、万感の思いを込めていっちょ派手にぶっ飛ばしてやろうなどとは思っていても言わない。
外部スピーカーから流れる無個性な叫びを耳に素通りさせる。
別にお前達が持っているディスクがどんなえげつない経緯で作られた物で、存在を知ってからこっちそれを消滅させるためにただでさえ希少なオフの時間をどれだけ犠牲にしてきたかくどくどと説明するつもりはない。
ついでに言えばお前達の持っているそれが確認されている最後の一枚であるため、万感の思いを込めていっちょ派手にぶっ飛ばしてやろうなどとは思っていても言わない。
凛は内心の感情などおくびにも出さず、肝の小さい男なら心の底から震え上がると経験上知っている笑みをにっこりと浮かべて言った。
「運が悪かったわね。一応死なないくらいに加減してあげるけど、もしものときはごめんなさい」
『な・っ・と・くできるか~~っ!!』
切れたのかやけくそになったのか、プテラノドンのような外観の機体で突撃を敢行してくる。分かりやすい連中だ。
「運が悪かったわね。一応死なないくらいに加減してあげるけど、もしものときはごめんなさい」
『な・っ・と・くできるか~~っ!!』
切れたのかやけくそになったのか、プテラノドンのような外観の機体で突撃を敢行してくる。分かりやすい連中だ。
バリアジャケットを風に踊らせ軽く回避し背後に回った。
乗ってる奴等は雑魚でも機体の性能は十分驚異だ。何よりどんな能力を持つか知れない道具を持ち出されるのは避けたい。
一撃で落とし、戦意を喪失させる。凛は綺麗に整えられた指をすっと構えた。
「ガンド!」
声とともに、指先から光球を撃ち出す。高速で発射されたそれは桃色を基調にしながらも、どこか灰色がかったくすみを持ち合わせていた。
北欧に伝わる呪いを魔力スフィアと融合させた、凛オリジナルの魔術。
本来の呪いの効果に加え魔力ダメージを与えることができ、さらに物理破壊も行えるとあって実戦でもそれ以外の場面でも非常に重宝している技だ。
光球はそのまま確実に翼竜の急所を撃ち抜くと思われたが、そこまで狙い通りにはいかずすんでのところで旋回されかわされてしまった。
乗ってる奴等は雑魚でも機体の性能は十分驚異だ。何よりどんな能力を持つか知れない道具を持ち出されるのは避けたい。
一撃で落とし、戦意を喪失させる。凛は綺麗に整えられた指をすっと構えた。
「ガンド!」
声とともに、指先から光球を撃ち出す。高速で発射されたそれは桃色を基調にしながらも、どこか灰色がかったくすみを持ち合わせていた。
北欧に伝わる呪いを魔力スフィアと融合させた、凛オリジナルの魔術。
本来の呪いの効果に加え魔力ダメージを与えることができ、さらに物理破壊も行えるとあって実戦でもそれ以外の場面でも非常に重宝している技だ。
光球はそのまま確実に翼竜の急所を撃ち抜くと思われたが、そこまで狙い通りにはいかずすんでのところで旋回されかわされてしまった。
全速で逃げようとする敵に慌てることなく、凛はその場から次々と次弾を浴びせかける。
大きく弧を描く機械の竜はその殆どを生意気な高機動で回避したが、命中した分には確実にダメージを与えているという手応えがあった。
(よし、ちょろい!)
煙を上げゆっくりと高度を下げる機体に凛が心中で快哉を叫ぶ。視界の中で小さくなる翼竜の顔が焦っているようにさえ見えた。
なので、さらにだめ押しの一撃を加えることにする。
大きく弧を描く機械の竜はその殆どを生意気な高機動で回避したが、命中した分には確実にダメージを与えているという手応えがあった。
(よし、ちょろい!)
煙を上げゆっくりと高度を下げる機体に凛が心中で快哉を叫ぶ。視界の中で小さくなる翼竜の顔が焦っているようにさえ見えた。
なので、さらにだめ押しの一撃を加えることにする。
「スターライトブレイカー!一応死なない程度に行くわよ!」
『All right, my second master』
髪を掻き上げ威勢良く声を上げる凛に呼応して、右手のデバイスが形を変える。
馴染み過ぎるくらいに馴染んだ魔術杖の長距離砲撃形態。周囲に展開される円環状の魔方陣が心地よい集中をもたらしてくれる。
「カウントお願い。……これで最後なんだもの、派手にいこうじゃない」
『Yes.10……9……8……』
本来この程度の戦闘には必要のない手順を敢えて踏み、凛は何かを噛み締めるような仕草で静かに照準を定める。
おあつらえ向きに下は大きな池を湛えた公園だ。多少盛大にやっても、まぁ何とかなる。
既に親指ほどの大きさになっている小悪党どもの船を見据えながら、しかし凛は瞳の奥で別の物を見ていた。
『All right, my second master』
髪を掻き上げ威勢良く声を上げる凛に呼応して、右手のデバイスが形を変える。
馴染み過ぎるくらいに馴染んだ魔術杖の長距離砲撃形態。周囲に展開される円環状の魔方陣が心地よい集中をもたらしてくれる。
「カウントお願い。……これで最後なんだもの、派手にいこうじゃない」
『Yes.10……9……8……』
本来この程度の戦闘には必要のない手順を敢えて踏み、凛は何かを噛み締めるような仕草で静かに照準を定める。
おあつらえ向きに下は大きな池を湛えた公園だ。多少盛大にやっても、まぁ何とかなる。
既に親指ほどの大きさになっている小悪党どもの船を見据えながら、しかし凛は瞳の奥で別の物を見ていた。
それは思いだしたくもない最悪の記憶だったり、今も心の奥で淡い光を放つ記憶だったりした。
正負に突き出た極上の思い出は人によっては忘れてしまいたいと思うかもしれない。
だがどんな種類の記憶でも、凛にとっては等しく価値のあるもの。現在を形作る大切な自分の一部だ。決して無くしたいなんて思わない。
いくつもの出会いと別れの末に託された無限の思いの先に、今の凛はあるのだから。
正負に突き出た極上の思い出は人によっては忘れてしまいたいと思うかもしれない。
だがどんな種類の記憶でも、凛にとっては等しく価値のあるもの。現在を形作る大切な自分の一部だ。決して無くしたいなんて思わない。
いくつもの出会いと別れの末に託された無限の思いの先に、今の凛はあるのだから。
『5……4……3……』
思考をクリアにする。
遮るものは、何もない。
呼吸が、清清しいほど静かに通った。
思考をクリアにする。
遮るものは、何もない。
呼吸が、清清しいほど静かに通った。
『2……1……』
錐もみに落ちていく悪夢の残り香を完全に消し去るために、凛は真っ直ぐな意志を込めて言葉を放った。
錐もみに落ちていく悪夢の残り香を完全に消し去るために、凛は真っ直ぐな意志を込めて言葉を放った。
『0』
「スターライト!!ブレってえええ!?」
放ちはしたが直後に目標の機体に起きた爆発はそれとは何の関わりもなかった。
プテラノドンは形を失い残骸をまき散らしながら一気に落っこちていく。どうやらさっきの魔力弾が思った以上に良いところに入っていたらしい。
しかも間の悪いことに敵は最後のあがきにワープを試みたのか、連鎖的に爆発する機体は無理やりこじ開けられた空間の中に落ち込みあっという間に消えてしまった。
放ちはしたが直後に目標の機体に起きた爆発はそれとは何の関わりもなかった。
プテラノドンは形を失い残骸をまき散らしながら一気に落っこちていく。どうやらさっきの魔力弾が思った以上に良いところに入っていたらしい。
しかも間の悪いことに敵は最後のあがきにワープを試みたのか、連鎖的に爆発する機体は無理やりこじ開けられた空間の中に落ち込みあっという間に消えてしまった。
「……」
後には、無駄に蓄積された魔力と行き場の失った凛の決意だけが残された。
「ねぇ……あれ帰ってこれると思う?もしくは追えると思う……?」
青筋を立てるのも何か違う気がして、実に中途半端な表情のまま馴染みのデバイスの意見を聞く。
帰ってきたのはもちろん絶望的だという内容の言葉。よしんばパイロットが助かっても機体の破損状況からして帰還は不可能。手段がない以上当然追跡もまた不可能とのことだった。
複雑、消化不良、憮然。大体そのような感情の真ん中くらいを表情に浮かべる。
いつの間にか、凛の周囲を数台のタイムマリンが取り囲んでいた。
後には、無駄に蓄積された魔力と行き場の失った凛の決意だけが残された。
「ねぇ……あれ帰ってこれると思う?もしくは追えると思う……?」
青筋を立てるのも何か違う気がして、実に中途半端な表情のまま馴染みのデバイスの意見を聞く。
帰ってきたのはもちろん絶望的だという内容の言葉。よしんばパイロットが助かっても機体の破損状況からして帰還は不可能。手段がない以上当然追跡もまた不可能とのことだった。
複雑、消化不良、憮然。大体そのような感情の真ん中くらいを表情に浮かべる。
いつの間にか、凛の周囲を数台のタイムマリンが取り囲んでいた。
「貴方は完全に包囲されている!速やかに武器を捨てて投降しなさい!」
いつの時代も変わらない赤色のサイレンと呼び掛けの声を聞きながら。
とりあえず凛は終わったのだと思うことにし、何故だかがっくりと肩を落とした。
いつの時代も変わらない赤色のサイレンと呼び掛けの声を聞きながら。
とりあえず凛は終わったのだと思うことにし、何故だかがっくりと肩を落とした。
その後、遠坂凛が元いた次元世界に戻るためどれ程の苦労を必要としたかは定かではない。
たとえ、あわや犯罪者の烙印を押される寸前の事態になったとしても。
たとえ、その過程で22世紀の技術に間近に触れる機会を得た彼女が、結果として自身の第2魔法に関する研究を飛躍的に進めることになったとしても。
それらはみんな、全く別の話である。
たとえ、あわや犯罪者の烙印を押される寸前の事態になったとしても。
たとえ、その過程で22世紀の技術に間近に触れる機会を得た彼女が、結果として自身の第2魔法に関する研究を飛躍的に進めることになったとしても。
それらはみんな、全く別の話である。
◇
その日、王都テッペリンの北方1600キロの地点に突如として虚空から奇妙な物体が出現した。
最初に発見したのはその地方で人間狩りの任についていた名もなき獣人。報告が速やかに行われたこともあり、それに対する調査は迅速かつ的確に行われた。
どこか異質さを感じさせるガンメン似の機体の破損状況は酷いもので、当初は屑鉄ぐらいしか出ないのではと思われたものの、どうにか形を残していた物とその機体自身を回収し調査は終了。
その結果、それは彼等が用いるガンメンに見ためこそ似ている部分もあったが様々な部分が決定的に異なることが判明した。
最初に発見したのはその地方で人間狩りの任についていた名もなき獣人。報告が速やかに行われたこともあり、それに対する調査は迅速かつ的確に行われた。
どこか異質さを感じさせるガンメン似の機体の破損状況は酷いもので、当初は屑鉄ぐらいしか出ないのではと思われたものの、どうにか形を残していた物とその機体自身を回収し調査は終了。
その結果、それは彼等が用いるガンメンに見ためこそ似ている部分もあったが様々な部分が決定的に異なることが判明した。
他に具体的な収穫としてもたらされたのは、用途不明の道具数点と奇妙な格好をした二人のニンゲン。
地下に潜っているはずのニンゲンがそのようなところから現れた事実は驚愕をもって迎えられたと思われるが、詳細については不明。
記録にはただ、二人が訳のわからないことを叫び続け、やがて尋問に耐えられず死亡したという事実が残されているのみである。
死体は一切省みられることなくどことも知れぬ場所に放棄されたようだ。
地下に潜っているはずのニンゲンがそのようなところから現れた事実は驚愕をもって迎えられたと思われるが、詳細については不明。
記録にはただ、二人が訳のわからないことを叫び続け、やがて尋問に耐えられず死亡したという事実が残されているのみである。
死体は一切省みられることなくどことも知れぬ場所に放棄されたようだ。
一方、尋問で得られた言葉と回収された用途不明の道具達は打ち棄てられることもなく彼等の組織の仕組みに従い上へまた上へと回されて行った。
様々な土地で少しずつ位の高いものへと渡されていき、渡されたものもやはりそれが何なのか分からず次の者へと引き渡す。そうしたことが幾度か繰り返された。
くるくるとした連鎖の先で、やがてそれらは全ての獣人の始祖たる存在へと辿り着く。
そしてついに、未来世界の技術が螺旋の頂点に立つ王の下へと引き渡された。
様々な土地で少しずつ位の高いものへと渡されていき、渡されたものもやはりそれが何なのか分からず次の者へと引き渡す。そうしたことが幾度か繰り返された。
くるくるとした連鎖の先で、やがてそれらは全ての獣人の始祖たる存在へと辿り着く。
そしてついに、未来世界の技術が螺旋の頂点に立つ王の下へと引き渡された。
「ロージェノムよ、面白い報告が上がってきておるぞ?」
「ほう……」
「ほう……」
献上された品は数点の道具と無限の容量を持つ袋、それに古ぼけた一枚のディスク。
もしもボックス
シズメバチの巣
タイムマシン
グッスリ枕
四次元ポケット
そして精霊王ギガゾンビによって起こされたバトルロワイヤル、そのほぼ全てを記録した映像ディスク。
もしもボックス
シズメバチの巣
タイムマシン
グッスリ枕
四次元ポケット
そして精霊王ギガゾンビによって起こされたバトルロワイヤル、そのほぼ全てを記録した映像ディスク。
それらが全て螺旋王の手の中へと収められそして――
全ての悲劇が、ここから始まる。
全ての悲劇が、ここから始まる。
【多元世界の発見について】
ギガゾンビが発信していた映像を収めたディスクからバトルロワイヤル(アニ1st)及び多元世界の存在を知り、改修したもしもボックスの多元世界に関する機能を解析することで移動・干渉する技術を手に入れました。
バトルロワイヤルのルールについても前回のバトルロワイヤルを参考にしています。
ギガゾンビが発信していた映像を収めたディスクからバトルロワイヤル(アニ1st)及び多元世界の存在を知り、改修したもしもボックスの多元世界に関する機能を解析することで移動・干渉する技術を手に入れました。
バトルロワイヤルのルールについても前回のバトルロワイヤルを参考にしています。
【多元世界を行き来する方法について】
回収した恐竜ハンターのタイムマシンを修理し、多元世界を移動する機能を組み込んで移動手段としています。一台きりか、量産に成功しているかは不明です。
回収した恐竜ハンターのタイムマシンを修理し、多元世界を移動する機能を組み込んで移動手段としています。一台きりか、量産に成功しているかは不明です。
【移動可能な多元世界の範囲について】
参加者達がいた次元・時間にはどこも問題なく移動可能と思われます。新しい世界を発見するために必要な時間は不明です。
参加者達がいた次元・時間にはどこも問題なく移動可能と思われます。新しい世界を発見するために必要な時間は不明です。
【参加者を集めた方法について】
シズメバチの巣とぐっすり枕の機能を参考にした捕獲装置を使用。捕獲された者は強力な催眠装置で眠り、無抵抗になります。
また、デイパックには四次元ポケットの機能が使われています。
シズメバチの巣とぐっすり枕の機能を参考にした捕獲装置を使用。捕獲された者は強力な催眠装置で眠り、無抵抗になります。
また、デイパックには四次元ポケットの機能が使われています。
【シズメバチの巣】
風船を割るように人の怒りをしぼませるシズメバチという機械の蜂の巣。
これの巣をぽんと一度叩くと解き放ち、もう一度ぽんと叩くと中に吸い込むことができる。原作では普通の蜂も吸い込んでいた。
原作コミックスでは第8巻に登場。
【グッスリまくら】
催眠装置を搭載し手にしたものを容赦なく眠らせる枕。眠らせる強さは調節が可能。
原作コミックスでは第22巻に登場。
風船を割るように人の怒りをしぼませるシズメバチという機械の蜂の巣。
これの巣をぽんと一度叩くと解き放ち、もう一度ぽんと叩くと中に吸い込むことができる。原作では普通の蜂も吸い込んでいた。
原作コミックスでは第8巻に登場。
【グッスリまくら】
催眠装置を搭載し手にしたものを容赦なく眠らせる枕。眠らせる強さは調節が可能。
原作コミックスでは第22巻に登場。
※上記以外のドラえもん世界の道具・技術については完全に破壊されたため存在していません。
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