月下の棋士(前)◆AZWNjKqIBQ
時計の中の短い針が丁度ぐるりと一周を終え、同じ様に天をぐるりと廻った月が昨晩見上げたそこに戻ってきていた。
月は、まるで何事も無かったかのように、白く、ただそのままに輝いている。
しかし……その月が見下ろす遊戯盤の上は、全くその様相を変化させていた。
月は、まるで何事も無かったかのように、白く、ただそのままに輝いている。
しかし……その月が見下ろす遊戯盤の上は、全くその様相を変化させていた。
駒は縦横無尽に――複雑奇怪に動き回り、ある駒は姿を変え、ある駒は陣営を移り、ある駒は盤から落ちた。
盤の中に棋士が一人。名前は、明智健悟。唯一、孤高に――銀色に輝く者。
◆ ◆ ◆
明智健悟は丁度0時に流された螺旋王の放送の後、一人で監視塔の頂上へと来ていた。
刑務所の中でも一際高い監視塔。
勿論、その使用目的から考えれば当たり前のことだが、そこからは刑務所内の全景及び、その外までが広く見渡すことができた。
監視塔の根元には、明智とその仲間が先ほどまでいた中央棟。
ここには、刑務所内で仕事をする人間が利用するための事務室。役員のための執務室。そして、彼らがさっきまでいた会議室などがある。
視線を移せば、その隣りには灰色の真四角の箱。そこは囚人達のための寝床だ。
さらにその隣りには、半円の屋根を持った一際大きな建物が並んでいる。ここは囚人達を働かせるための工場である。
反対側には医療棟。職員も囚人も両方が使用するための施設……だが、無人故に今はほとんど機能していない。
基本的に無愛想にできてはいるのだが、運動場の一部などにはリラクゼーションを狙ってか花壇などがあるのも見られた。
そして、これこそが刑務所の象徴だろうと思える高く分厚い灰色の壁。全周をきっちりと覆い、この中と外とを完璧に隔絶している。
勿論、その使用目的から考えれば当たり前のことだが、そこからは刑務所内の全景及び、その外までが広く見渡すことができた。
監視塔の根元には、明智とその仲間が先ほどまでいた中央棟。
ここには、刑務所内で仕事をする人間が利用するための事務室。役員のための執務室。そして、彼らがさっきまでいた会議室などがある。
視線を移せば、その隣りには灰色の真四角の箱。そこは囚人達のための寝床だ。
さらにその隣りには、半円の屋根を持った一際大きな建物が並んでいる。ここは囚人達を働かせるための工場である。
反対側には医療棟。職員も囚人も両方が使用するための施設……だが、無人故に今はほとんど機能していない。
基本的に無愛想にできてはいるのだが、運動場の一部などにはリラクゼーションを狙ってか花壇などがあるのも見られた。
そして、これこそが刑務所の象徴だろうと思える高く分厚い灰色の壁。全周をきっちりと覆い、この中と外とを完璧に隔絶している。
その壁の向こう……これは意外と思われるかもしれないが、そこはすぐに市街地となっている。
螺旋王が何故日本の都市部をモデルにした舞台を用意したかは全く持って不明。
だが、日本の刑務所は地理上の理由から市街の真ん中にあることも珍しくないのだ。
螺旋王が何故日本の都市部をモデルにした舞台を用意したかは全く持って不明。
だが、日本の刑務所は地理上の理由から市街の真ん中にあることも珍しくないのだ。
刑務所――自身が敵と定める犯罪者の行き着く先。その天元に位置し、明智健悟は何を思うのか……?
明智はあえて閉じていた窓を開き、夜の風を室内へと招き入れる。銀色の思考の中に篭った熱を逃すために……
どれだけ冷たく鋭利な金属であろうと、摩擦があれば熱を持たざるを得ない。
切り裂けても、切先に熱が残ってしまい、それが篭れば容易く切れ味は鈍り、刃は脆くなってしまう。
的確であるはずの推理は的を外れ、取り逃がすはずのない犯人を逃がし、生まれなかったはずの犠牲者を生じさせる――
どれだけ冷たく鋭利な金属であろうと、摩擦があれば熱を持たざるを得ない。
切り裂けても、切先に熱が残ってしまい、それが篭れば容易く切れ味は鈍り、刃は脆くなってしまう。
的確であるはずの推理は的を外れ、取り逃がすはずのない犯人を逃がし、生まれなかったはずの犠牲者を生じさせる――
(…………衛宮士郎……イリヤスフィール・フォン・アインツベルン……ラッド・ルッソ)
盤から取り除かれた駒の名前を明智は胸中で呟く……
螺旋王が張った陣を崩すための一手は空振りに終わり、彼は『手』と『足』と『剣』を失ってしまった。
螺旋王が張った陣を崩すための一手は空振りに終わり、彼は『手』と『足』と『剣』を失ってしまった。
あの時、あの目まぐるしく廻る事態の中で、交錯し摩擦し合う状況の中で、熱を持ち判断を誤ったと明智は自省する。
これが本当にただのゲームであったのならば、彼は苦笑を浮かべるだけだっただろう。
だが、ゲームであってもこれは冗談ごとではない。
これが本当にただのゲームであったのならば、彼は苦笑を浮かべるだけだっただろう。
だが、ゲームであってもこれは冗談ごとではない。
衛宮士郎が、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが、ラッド・ルッソが死亡したのは事実。
そしてまた、彼らを死地に向かわせたのも自身であると認識しているからこそ――明智はより冷徹に心を静める。
月の光を乗せた風に銀髪を揺らし、彼は銀の思考。銀の表情。銀の心を取り戻す。
そしてまた、彼らを死地に向かわせたのも自身であると認識しているからこそ――明智はより冷徹に心を静める。
月の光を乗せた風に銀髪を揺らし、彼は銀の思考。銀の表情。銀の心を取り戻す。
◆ ◆ ◆
さてと――と呟くと、明智は窓を閉じ懐から一枚の折りたたまれた紙を取り出す。
開いてみれば、それは彼が螺旋王より与えられた1枚の地図だった。
丁度一日前。初めて開いた時は綺麗だった地図も、この一日でそれだけの分の軌跡をその上に残している。
開いてみれば、それは彼が螺旋王より与えられた1枚の地図だった。
丁度一日前。初めて開いた時は綺麗だった地図も、この一日でそれだけの分の軌跡をその上に残している。
用意されていた筆記用具の中でも最も細いものを使って書かれた神経質そうな文字が、彼の足跡として。
そして更には、途中で得られたレーダーから写し取った他の者達の足跡もそこに残されている。
軌跡だけでなく動きが見えるたび書き足された情報に、地図の上はもう黒蟻が溢れているかの様な状態だ。
そして更には、途中で得られたレーダーから写し取った他の者達の足跡もそこに残されている。
軌跡だけでなく動きが見えるたび書き足された情報に、地図の上はもう黒蟻が溢れているかの様な状態だ。
明智はその情報らが闊歩する平らな舞台を俯瞰する。
放送で得られた情報――死者――それは、一部の答え――それを使い、6時間前より現在までを、立体的に浮かび上がらせる。
放送で得られた情報――死者――それは、一部の答え――それを使い、6時間前より現在までを、立体的に浮かび上がらせる。
◆ ◆ ◆
前回の、第3回放送が流れ終わって後、一番最初に動き出した……いや、動き続けていたのは映画館より出立していたラッド・ルッソだった。
フラップラーに乗った彼はほどなくして高嶺清麿、そして彼を追い詰めていた相羽シンヤと接触。
ここで何があったかは高嶺少年より聴取しているため解っている。
ラッド・ルッソが相羽シンヤを殺害。元より法の及ばぬここでそれを口にするのはナンセンスだが、聞いた限りは過剰防衛であった。
ともかくとして、ここで相羽シンヤは死亡し、彼と同伴していた小早川ゆたかを高嶺少年が保護することとなった。
フラップラーに乗った彼はほどなくして高嶺清麿、そして彼を追い詰めていた相羽シンヤと接触。
ここで何があったかは高嶺少年より聴取しているため解っている。
ラッド・ルッソが相羽シンヤを殺害。元より法の及ばぬここでそれを口にするのはナンセンスだが、聞いた限りは過剰防衛であった。
ともかくとして、ここで相羽シンヤは死亡し、彼と同伴していた小早川ゆたかを高嶺少年が保護することとなった。
丁度そのころ、食材の調達へと出立した衛宮少年が市街の中で動きを止める。
この時点では食材の確保は順調だと思っていたのだが…………
この時点では食材の確保は順調だと思っていたのだが…………
その近くにある卸売り市場。その中に3回目の放送で名前を呼ばれたエドワードという名の少女の反応が残っていた。
そして、彼女の反応と接触していた二つの反応――リュシータとニコラスがほどなくして動き始める。
放送直前までエドという少女が動いていたことから、このどちらかがその下手人である可能性は高いだろう。
プロフィールを推測の材料に使えば、まず間違いなくニコラスという男の仕業である。
そして、彼女の反応と接触していた二つの反応――リュシータとニコラスがほどなくして動き始める。
放送直前までエドという少女が動いていたことから、このどちらかがその下手人である可能性は高いだろう。
プロフィールを推測の材料に使えば、まず間違いなくニコラスという男の仕業である。
これと同じ頃、遠く離れた豪華客船内にいる人間の動きが慌ただしくなってくる。
地獄の傀儡師――高遠遙一の奇術ショウが始まったのか、と想像できたが生憎この時点で我々が取りえる手段はなかった。
彼の人形となったのは、恐らく自暴自棄になっていたティナア・ランスター。
そして彼らの犠牲となったのは、ミリア・ハーヴェント、チェスワフ・メイエル、ジェット・ブラック、ガッシュ・ベル。
一癖も二癖もあるショウの参加者。高遠の奇術も、彼らには通じきりはしないと願っていたのだが……
地獄の傀儡師――高遠遙一の奇術ショウが始まったのか、と想像できたが生憎この時点で我々が取りえる手段はなかった。
彼の人形となったのは、恐らく自暴自棄になっていたティナア・ランスター。
そして彼らの犠牲となったのは、ミリア・ハーヴェント、チェスワフ・メイエル、ジェット・ブラック、ガッシュ・ベル。
一癖も二癖もあるショウの参加者。高遠の奇術も、彼らには通じきりはしないと願っていたのだが……
リュシータとニコラスが移動している中、卸売り市場に言峰綺礼が到着。
プロフィールによると魔術を嗜む神父。そして衛宮少年の言によると、最悪の一言で表せるという人間。
場所が近かっただけに、彼と衛宮少年の接触が危ぶまれたが、幸いなことにそれは起きなかった。
プロフィールによると魔術を嗜む神父。そして衛宮少年の言によると、最悪の一言で表せるという人間。
場所が近かっただけに、彼と衛宮少年の接触が危ぶまれたが、幸いなことにそれは起きなかった。
放送よりやや後。同じ場所(D-3)で停止していた、アルベルト、柊かがみ、結城奈緒の反応が二手に別れて移動し始める。
アルベルトと柊かがみは橋を渡り東へ、単独の結城奈緒は高速道路を伝ってゆっくりと南へと向かう。
その位置、それからの進行方向、そしてタイミングからして彼らが、
停止していた位置よりすぐ北に反応を残している金田一少年他2名の殺害に関与していた可能性は十分に考えられる。
BF団という秘密結社の高級幹部の一員である衝撃のアルベルト……彼がこの場において殺人を厭う理由はないだろう。
しかし、柊かがみという極一般的な少女が何故彼に同行しているのか、または同行させられているのかは不明。
第1回の放送で名前の呼ばれた柊つかさ――つまりは妹の首輪を彼女が所持していることにその理由があるのだろうか?
アルベルトと柊かがみは橋を渡り東へ、単独の結城奈緒は高速道路を伝ってゆっくりと南へと向かう。
その位置、それからの進行方向、そしてタイミングからして彼らが、
停止していた位置よりすぐ北に反応を残している金田一少年他2名の殺害に関与していた可能性は十分に考えられる。
BF団という秘密結社の高級幹部の一員である衝撃のアルベルト……彼がこの場において殺人を厭う理由はないだろう。
しかし、柊かがみという極一般的な少女が何故彼に同行しているのか、または同行させられているのかは不明。
第1回の放送で名前の呼ばれた柊つかさ――つまりは妹の首輪を彼女が所持していることにその理由があるのだろうか?
舞台の南東。山中にあるキャンプ場から、スパイク・スピーゲル、ルルーシュ・ランペルージ、カレン・シュタットフェルトの反応が移動を開始。
整備された道を無視し、山中の真っ只中を北へと向かってゆっくりと移動してゆく。
この山中を辿ってゆく行動パターンから逆算して、彼らがこの前に温泉に立ち寄っていたのではないかとも考えられる。
つまりは、読子・リードマン及び糸色望の殺害に関与していた可能性もあるということだ。
賞金稼ぎと若輩のテロリスト。その性質から見て、彼らが手を組んでこの殺害ゲームに乗っている可能性は否定できない。
整備された道を無視し、山中の真っ只中を北へと向かってゆっくりと移動してゆく。
この山中を辿ってゆく行動パターンから逆算して、彼らがこの前に温泉に立ち寄っていたのではないかとも考えられる。
つまりは、読子・リードマン及び糸色望の殺害に関与していた可能性もあるということだ。
賞金稼ぎと若輩のテロリスト。その性質から見て、彼らが手を組んでこの殺害ゲームに乗っている可能性は否定できない。
彼らが南から北上を始めた頃、同じ山中にいた、ジン、ニア、ビクトリーム、マタタビの動きが停止。
しばらくして、ジンのみがそこから離れその近辺を徘徊し始める。
この後の放送によりマタタビの死亡は確認できたが、この時点で死んでいたのかは不明。ただ、これ以降目立った動きはなかった。
しばらくして、ジンのみがそこから離れその近辺を徘徊し始める。
この後の放送によりマタタビの死亡は確認できたが、この時点で死んでいたのかは不明。ただ、これ以降目立った動きはなかった。
移動し続けていたリュシータとニコラスが言峰綺礼に接触して停止。
その後にリュシータが高速でその場を離脱。
付近にまで移動してきていたアルベルトと柊かがみに一瞬接触したものの、再び速度を上げて東へと高速で離脱した。
結局は河を越えて消防署の付近で停止。その速度と移動ルートから空中を飛んだと思われるが、その詳しい手段は不明。
彼女を追って移動していた言峰綺礼とニコラスは、アルベルト、柊かがみと接触。
彼らはアルベルトと言峰綺麗、柊かがみとニコラスという二手に別れ、離れた場所でそれぞれに停止。
4人の関係は不明。慌ただしい動きがなかったことから敵対している様には見えないが……
その後にリュシータが高速でその場を離脱。
付近にまで移動してきていたアルベルトと柊かがみに一瞬接触したものの、再び速度を上げて東へと高速で離脱した。
結局は河を越えて消防署の付近で停止。その速度と移動ルートから空中を飛んだと思われるが、その詳しい手段は不明。
彼女を追って移動していた言峰綺礼とニコラスは、アルベルト、柊かがみと接触。
彼らはアルベルトと言峰綺麗、柊かがみとニコラスという二手に別れ、離れた場所でそれぞれに停止。
4人の関係は不明。慌ただしい動きがなかったことから敵対している様には見えないが……
G-1にある駅に滞在していたカミナが線路沿いにF-5の駅へと移動。
恐らくは、18:20発-18:30着のモノレールに乗ったものと推測される。
F-5の駅で降車した彼は、しばらくその駅構内で停滞していたが、その後西へと進路を取って移動を開始した。
恐らくは、18:20発-18:30着のモノレールに乗ったものと推測される。
F-5の駅で降車した彼は、しばらくその駅構内で停滞していたが、その後西へと進路を取って移動を開始した。
放送後より動きのなかったヴィラルとシャマルが個別に移動を開始。
後に高嶺少年より得た証言によると、シャマルという女性は一度は自殺を考えていたらしい。
この時、彼と彼女がどうして別行動を取ったのか。そして、この別行動が彼女に何らかの影響を与えていたのか。それは不明である。
後に高嶺少年より得た証言によると、シャマルという女性は一度は自殺を考えていたらしい。
この時、彼と彼女がどうして別行動を取ったのか。そして、この別行動が彼女に何らかの影響を与えていたのか。それは不明である。
3回目の放送で、一度に6人もの死亡が確認されたデパート。
そこへと、西からドモン・カッシュ。北より東方不敗が高速で接近――そして接触した。
プロフィールから彼らが師弟関係であることが解るが……待ち合わせでもしていたのだろうか?
その後、激しく動いた後に東方不敗が再び北の方へと高速で離脱してゆく。
恐らくは戦闘行為があったのだろうが、だとすれば危険人物と目されている東方不敗と敵対するドモン・カッシュは味方となりえるだろうか?
そこへと、西からドモン・カッシュ。北より東方不敗が高速で接近――そして接触した。
プロフィールから彼らが師弟関係であることが解るが……待ち合わせでもしていたのだろうか?
その後、激しく動いた後に東方不敗が再び北の方へと高速で離脱してゆく。
恐らくは戦闘行為があったのだろうが、だとすれば危険人物と目されている東方不敗と敵対するドモン・カッシュは味方となりえるだろうか?
そのデパートの近辺で停止していた藤乃静留とヴァッシュ・ザ・スタンピードに、これも危険だと指定されているギルガメッシュが接触。
先の2人は、放送後よりその場にいたが、彼らがデパートで起きた『何か』に関与していたかは不明。
また、その後の動きからみるにギルガメッシュは彼らと共に行動することを選んだようだ。
先の2人は、放送後よりその場にいたが、彼らがデパートで起きた『何か』に関与していたかは不明。
また、その後の動きからみるにギルガメッシュは彼らと共に行動することを選んだようだ。
しばらく後、豪華客船より西にあるホテルに滞在していたビシャスがそちらに向けて移動を開始。
同じく、高速道路を渡って北より接近してきていたアレンビー・ビアズリーが豪華客船に接近。
二者はほぼ同時に到着。そして、何故か一箇所に固まっていた船内の人間らと接触。再び、船内の動きが活発になる。
ビシャスはプロフィールと菫川先生の証言から危険人物と断定できている。つまり……ショウはその演目を変えたのだろう……
同じく、高速道路を渡って北より接近してきていたアレンビー・ビアズリーが豪華客船に接近。
二者はほぼ同時に到着。そして、何故か一箇所に固まっていた船内の人間らと接触。再び、船内の動きが活発になる。
ビシャスはプロフィールと菫川先生の証言から危険人物と断定できている。つまり……ショウはその演目を変えたのだろう……
北側の学校に滞在していた、Dボゥイと鴇羽舞衣にはこの時点でも目立った動きはない。
小早川ゆたかと縁のあるDボゥイだが、反応に動きが見えなかったのと、同行する鴇羽舞衣が危険人物だと認定されていたため、
この時点では最悪のパターンも想定できた。だが、放送で名前が呼ばれなかったことから未だ死には至ってないらしい。
無差別殺人者となっていた鴇羽舞衣が何故、彼と同行しているかはこの時点では不明であった。
小早川ゆたかと縁のあるDボゥイだが、反応に動きが見えなかったのと、同行する鴇羽舞衣が危険人物だと認定されていたため、
この時点では最悪のパターンも想定できた。だが、放送で名前が呼ばれなかったことから未だ死には至ってないらしい。
無差別殺人者となっていた鴇羽舞衣が何故、彼と同行しているかはこの時点では不明であった。
地図上の北端を東に移動していたスカーが、ショッピングモールへと到着。
しばらくは動いたり止まったりを繰り返していたが、ある機を境にぴたりと動きを止める。
この直前に、『エド少女の放送』が流れたことが関係しているのだとすれば……それは…………
しばらくは動いたり止まったりを繰り返していたが、ある機を境にぴたりと動きを止める。
この直前に、『エド少女の放送』が流れたことが関係しているのだとすれば……それは…………
山中を移動していたスパイクら一行がジンと接触。しばらくした後、揃って移動を再開し、止まっていたニアと達と合流した。
7人の実験参加者がここで揃った訳だが、しばらくは彼らに動く気配はなく、そこでなんらかの交渉があったのではと推測できる。
7人の実験参加者がここで揃った訳だが、しばらくは彼らに動く気配はなく、そこでなんらかの交渉があったのではと推測できる。
食材の調達に出ていたはずの衛宮少年が、目を放していた隙に繁華街を離れて大分東へと移動していた。
気にかけていた鴇羽舞衣を一人で探しに行ったのかとも思えるが、この行動が後の…………
気にかけていた鴇羽舞衣を一人で探しに行ったのかとも思えるが、この行動が後の…………
病院で長らく停止していたラッド・ルッソが単独で移動を開始。
それと入れ替わるようにシャマルが病院へと到着。間をおいてヴィラルも到着し、彼らは合流した。
残留して、彼らと居合わせた高嶺少年の言によると、彼らは自分達のために他の人間を殺害することを決意しているという。
シャマルという女性の方に付け入る隙はありそうだが……危険人物として接触は避けるべきだろう。
それと入れ替わるようにシャマルが病院へと到着。間をおいてヴィラルも到着し、彼らは合流した。
残留して、彼らと居合わせた高嶺少年の言によると、彼らは自分達のために他の人間を殺害することを決意しているという。
シャマルという女性の方に付け入る隙はありそうだが……危険人物として接触は避けるべきだろう。
真っ直ぐ北上していたラッド・ルッソが、学校を出て南下していたDボゥイ、鴇羽舞衣と接触。
彼らは東の方へと移動してゆき、河に重なったところでDボゥイと鴇羽舞衣がそれに沿って南下していった。
恐らくは彼らはラッド・ルッソと戦闘に及び、河に叩き落されたか逃げ込んだものと想像できる。
彼らは東の方へと移動してゆき、河に重なったところでDボゥイと鴇羽舞衣がそれに沿って南下していった。
恐らくは彼らはラッド・ルッソと戦闘に及び、河に叩き落されたか逃げ込んだものと想像できる。
豪華客船上の反応がまとめて東へと移動を開始する。恐らくは誰かが船そのものを発進させたのだろう。
船内の動きも慌ただしさを増し、それぞれが大きな動きと停止を繰り返している。完全に停止した者は、つまりは……そういうことなのだろう。
船内の動きも慌ただしさを増し、それぞれが大きな動きと停止を繰り返している。完全に停止した者は、つまりは……そういうことなのだろう。
しばらくの間停止していたアルベルトと言峰が移動を再開し、柊かがみとニコラスのすぐ傍でまた停止する。
接触していたと断定できる距離ではなかったが、やはりこの4人にはなんらかの協力、または同調する関係があるのかも知れない。
接触していたと断定できる距離ではなかったが、やはりこの4人にはなんらかの協力、または同調する関係があるのかも知れない。
動き出した豪華客船が間もなくして高速道路と重なる位置で停止。
意図したものでないとしたら、橋脚にでも衝突したと考えるのが妥当だろう。
また状況からして、誰かが操縦に専念していたとは考えづらいのも、そう推測する一因だ。
一旦離れていたジェット・ブラックの反応が戻ってくるも、ほどなくしてビシャス以外の反応が停止……
事を終えた現場に興味はないのだろうか、ビシャスは海上を渡って東へと移動していった。
この時点でガッシュを除く全員が死亡していたのは間違いではないだろう。
そして、我々が駆けつけていたとしても死体の数が増えるだけだったというのも……また、間違いがなかったはずだ。
我々はベターな選択を取った。しかし……それはやはりベストではなかった。
意図したものでないとしたら、橋脚にでも衝突したと考えるのが妥当だろう。
また状況からして、誰かが操縦に専念していたとは考えづらいのも、そう推測する一因だ。
一旦離れていたジェット・ブラックの反応が戻ってくるも、ほどなくしてビシャス以外の反応が停止……
事を終えた現場に興味はないのだろうか、ビシャスは海上を渡って東へと移動していった。
この時点でガッシュを除く全員が死亡していたのは間違いではないだろう。
そして、我々が駆けつけていたとしても死体の数が増えるだけだったというのも……また、間違いがなかったはずだ。
我々はベターな選択を取った。しかし……それはやはりベストではなかった。
惨劇の直後、高速道路上を南下してきた結城奈緒が豪華客船のある位置に到着。
彼女は船内の惨劇を確認するように動くと、元いた方へと戻っていった。
この後に、アルベルト、柊かがみと再度合流していることから、彼女は豪華客船への偵察を任じられていたのかもしれない。
彼女は船内の惨劇を確認するように動くと、元いた方へと戻っていった。
この後に、アルベルト、柊かがみと再度合流していることから、彼女は豪華客船への偵察を任じられていたのかもしれない。
そして、彼女が去った直後に今度は高速道路の南側からカミナがそこへと到着する。
彼は生存していたガッシュに気付いた様で、この後しばらくの間一緒に豪華客船の中に留まっていた。
彼は生存していたガッシュに気付いた様で、この後しばらくの間一緒に豪華客船の中に留まっていた。
長らく動きの見えなかった山中のスパイクらが、活動を再開する。
ルルーシュ、ニア、ビクトリームら3人が集団から離れ、やはり山中を北へと向かって移動し始める。
交渉が決裂したとも考えられるが、元のメンバーがそれぞれの組に分かれていることから、ただ別行動を取ったとも考えられる。
また同郷であり、同組織に所属していたはずのルルーシュとカレンが分かれているのも、そう考えられる一因だ。
ルルーシュ、ニア、ビクトリームら3人が集団から離れ、やはり山中を北へと向かって移動し始める。
交渉が決裂したとも考えられるが、元のメンバーがそれぞれの組に分かれていることから、ただ別行動を取ったとも考えられる。
また同郷であり、同組織に所属していたはずのルルーシュとカレンが分かれているのも、そう考えられる一因だ。
3人が離れて後、残ったスパイク、カレン、ジンも移動を開始。彼らは山を降りる方向へと進み始める。
マタタビの反応は停止していた場所に残ったまま。
もし、元々が首輪のみだったのなら置いてゆく可能性は低いため、マタタビはここに辿り着いてから死亡したと考えるのが妥当だろう。
それを考慮すれば、やはりなんらかの事件が発生して彼らが仲違いをしたという可能性も捨てきれない。
マタタビの反応は停止していた場所に残ったまま。
もし、元々が首輪のみだったのなら置いてゆく可能性は低いため、マタタビはここに辿り着いてから死亡したと考えるのが妥当だろう。
それを考慮すれば、やはりなんらかの事件が発生して彼らが仲違いをしたという可能性も捨てきれない。
何をしていたのか、停止していた衛宮少年が東方不敗に捕捉される。そして、激しい動きの後彼と重なり停止。
この時点では、我々は彼が殺害されたものと考えていたが、後に判明した事実によればただ捕縛されていただけだった。
ともかくとして、我々はこの動きを見て映画館の放棄を決断。速やかに高嶺少年と合流するため出発する。
この時点では、我々は彼が殺害されたものと考えていたが、後に判明した事実によればただ捕縛されていただけだった。
ともかくとして、我々はこの動きを見て映画館の放棄を決断。速やかに高嶺少年と合流するため出発する。
幸か不幸か、同じタイミングで高嶺少年も病院より出立。我々は程なくして合流を果たし、進路を刑務所へと向けた。
なお、まだこの時点ではヴィラルとシャマルは病院内に滞在したままで、またこの後も少しの間はそうだった。
なお、まだこの時点ではヴィラルとシャマルは病院内に滞在したままで、またこの後も少しの間はそうだった。
移動中だったためにこの辺りのチェックは雑になってしまったが、山を降りたスパイクらの動きが加速したのを確認。
予め用意してあったのか、その場で調達したのかは不明だが恐らくは車に乗り込んだのだろう。
彼らはそのまま市街中央へと進路を向けた。
予め用意してあったのか、その場で調達したのかは不明だが恐らくは車に乗り込んだのだろう。
彼らはそのまま市街中央へと進路を向けた。
その行き先。デパートの近くに留まっていたギルガメッシュら3人が北上を始める。
この時点で対応策を講じていれば……と思うが、この時の我々にその余裕がなかったのも事実だ。
この時点で対応策を講じていれば……と思うが、この時の我々にその余裕がなかったのも事実だ。
我々が刑務所に到着するのと時を同じくして、遠回りしていたラッド・ルッソが映画館へと到着。
すぐに退去勧告を送るものの、それは逆に彼の殺人鬼としてのプライドを刺激してしまったらしく、彼はそこで東方不敗を待ち構えることとなった。
ほどなくして東方不敗と衛宮少年はラッド・ルッソに接触。彼らの戦闘が始まり、そして我々は衛宮少年がまだ生存してたと気付く。
すぐに退去勧告を送るものの、それは逆に彼の殺人鬼としてのプライドを刺激してしまったらしく、彼はそこで東方不敗を待ち構えることとなった。
ほどなくして東方不敗と衛宮少年はラッド・ルッソに接触。彼らの戦闘が始まり、そして我々は衛宮少年がまだ生存してたと気付く。
この頃、ヴィラルとシャマルも病院を飛び出すように出て、そこから離れてゆく。
そして入れ代わるかのように、河よりあがってきたDボゥイと鴇羽舞衣が病院へと到着した。
やはり、到着後もDボゥイに大きな動きはなし。病院へと一直線にきたことから、彼の治療がその目的かと察せられるが……
もしそうなのだとすれば、鴇羽舞衣は無差別な殺害をしなくなったのかも知れない。
Dボゥイは小早川ゆたかの証言から信用のおける相手であるし、彼女も彼と協力関係にあるというのなら是非合流を狙いたいと思える。
そして入れ代わるかのように、河よりあがってきたDボゥイと鴇羽舞衣が病院へと到着した。
やはり、到着後もDボゥイに大きな動きはなし。病院へと一直線にきたことから、彼の治療がその目的かと察せられるが……
もしそうなのだとすれば、鴇羽舞衣は無差別な殺害をしなくなったのかも知れない。
Dボゥイは小早川ゆたかの証言から信用のおける相手であるし、彼女も彼と協力関係にあるというのなら是非合流を狙いたいと思える。
市街地に入ったスパイクらはデパートに到着し、そこに残っていたドモン・カッシュと接触。
彼らはその後、その周囲をバラバラに動き回ったり、集まって長い時間を過ごしたりしていた。
何かを探していた様にも見える動きだが……一体、デパートで起きた『何か』とは何なのだろうか……?
エド少女の残した放送を鑑みるに、デパートにもあの博物館にあったような……つまりは『お宝』が存在するのかも知れない。
それを彼らが持ち去ってしまったかどうかは不明だが、何が起きたかの調査も含めて一度足を運ぶことも検討すべきだろう。
彼らはその後、その周囲をバラバラに動き回ったり、集まって長い時間を過ごしたりしていた。
何かを探していた様にも見える動きだが……一体、デパートで起きた『何か』とは何なのだろうか……?
エド少女の残した放送を鑑みるに、デパートにもあの博物館にあったような……つまりは『お宝』が存在するのかも知れない。
それを彼らが持ち去ってしまったかどうかは不明だが、何が起きたかの調査も含めて一度足を運ぶことも検討すべきだろう。
映画館へと一直線に向かってきていた結城奈緒が、衛宮少年らと接触。彼らの戦闘に巻き込まれた模様。
長らく滞在していたデパートから、スパイク達が二手に分かれて移動を開始。
スパイク、カレンの2人は北へ、ドモン、ジンの2人は西へと向かった。移動速度から見て、車を使用しているのは後者だと思われる。
そしてこのタイミングで西より移動してきたビシャスがドモンらとすれ違い、スパイクらを追ってデパートから北へと向かう。
スパイク、カレンの2人は北へ、ドモン、ジンの2人は西へと向かった。移動速度から見て、車を使用しているのは後者だと思われる。
そしてこのタイミングで西より移動してきたビシャスがドモンらとすれ違い、スパイクらを追ってデパートから北へと向かう。
ギルガメッシュら3人が病院の前を通過し、映画館まで進むと確信できた段階で我々はイリヤをそこへと派遣する。
その目的は、かの英雄王をこちらの陣営につけ衛宮少年とラッド・ルッソを窮地から救い出すため。だったのだが…………
ギルガメッシュら3人はこちらの予想通りに北進。ほどなくして、衛宮少年らと接触を果たした。
その目的は、かの英雄王をこちらの陣営につけ衛宮少年とラッド・ルッソを窮地から救い出すため。だったのだが…………
ギルガメッシュら3人はこちらの予想通りに北進。ほどなくして、衛宮少年らと接触を果たした。
その頃。しばらくの間動きを止めていたリュシータが移動を再開し、近くまで来ていたルルーシュらと接触した。
目まぐるしく動いた後、リュシータとニアが舞台の端に消え……そして逆の端――西端へと移ったのを確認。
また残ったビクトリームは彼女らを追って端を渡り、結局その場にはルルーシュのみが残されることとなった。
この時点で、我々はこの舞台の端と端が繋がっていること、また首輪がなくともここからは安易に逃げられないことを知った。
そして、これまでに推測してきた、各人のレーダーを持つ前の進路。その予想についても、修正の必要があると……
目まぐるしく動いた後、リュシータとニアが舞台の端に消え……そして逆の端――西端へと移ったのを確認。
また残ったビクトリームは彼女らを追って端を渡り、結局その場にはルルーシュのみが残されることとなった。
この時点で、我々はこの舞台の端と端が繋がっていること、また首輪がなくともここからは安易に逃げられないことを知った。
そして、これまでに推測してきた、各人のレーダーを持つ前の進路。その予想についても、修正の必要があると……
ビシャスがスパイクとカレンに追いつき――接触。
しばらくの後、カレンをそこに置いて2人は別々に北へと移動を開始する。
カレンの死亡は放送で確認できたため、恐らくは因縁のあった彼らの決闘に巻き込まれて死亡したものと思われる。
北上したスパイクは病院へと到着。逆にビシャスは病院を素通りして映画館の方へと向かった。
しばらくの後、カレンをそこに置いて2人は別々に北へと移動を開始する。
カレンの死亡は放送で確認できたため、恐らくは因縁のあった彼らの決闘に巻き込まれて死亡したものと思われる。
北上したスパイクは病院へと到着。逆にビシャスは病院を素通りして映画館の方へと向かった。
豪華客船内に留まっていたカミナとガッシュが、高速で海上を西へと進み始める。
ビシャスもそうであったが、どうやら客船にはモーターボートの様なものが積まれていたらしい。
ビシャスもそうであったが、どうやら客船にはモーターボートの様なものが積まれていたらしい。
西端に出ていたリュシータとニアがそのまま禁止エリアに指定されていたD-2へと突入。
途中、ニアを置き去りにしてリュシータは猛スピードでそこを突っ切った。
禁止エリアを首輪が爆発する前に通過しきるスピードもそうだが、目を見張ったのは死亡するかと思われたニアが、
同じく猛スピードで禁止エリアに侵入してきたカミナとガッシュに拾われて窮地を脱したということだ。
彼らはそれぞれに禁止エリアを越えた近くで動きを止めたが、この交錯が偶然なのかそれとも意図したものなのかは解らない。
リュシータがルルーシュの元からニアを奪い、同郷の出身であるカミナの元へ送り届けたとも解釈できるが、
それにしては些かアクロバットがすぎると言わざるを得ないだろう。
途中、ニアを置き去りにしてリュシータは猛スピードでそこを突っ切った。
禁止エリアを首輪が爆発する前に通過しきるスピードもそうだが、目を見張ったのは死亡するかと思われたニアが、
同じく猛スピードで禁止エリアに侵入してきたカミナとガッシュに拾われて窮地を脱したということだ。
彼らはそれぞれに禁止エリアを越えた近くで動きを止めたが、この交錯が偶然なのかそれとも意図したものなのかは解らない。
リュシータがルルーシュの元からニアを奪い、同郷の出身であるカミナの元へ送り届けたとも解釈できるが、
それにしては些かアクロバットがすぎると言わざるを得ないだろう。
単独となったルルーシュだが、これまでの方針を変更したのか山を降りて消防署へと移動。
しばらくはその中を探るように動いていたが……彼もまたどこかで『エド少女の放送』を聞いたのか?
しばらくはその中を探るように動いていたが……彼もまたどこかで『エド少女の放送』を聞いたのか?
接触後しばらくして、一人そこから抜けた藤乃静留が近くまで来ていたイリヤと接触。
逃げたのか、はたまた追ったのか彼女たちは揃って北へと進行。最終的にはB-6の北端、河川の三叉路の位置まで移動した。
そこでようやく振り切れたのか、イリヤは単独で映画館へ向けて移動を再開。
残された藤乃静留は何故解ったのか、河を越えて知人である玖我なつきの反応が残る位置へと移動。
しばらくそこで停止した後、イリヤを追うかのように映画館へと戻り始めた。
逃げたのか、はたまた追ったのか彼女たちは揃って北へと進行。最終的にはB-6の北端、河川の三叉路の位置まで移動した。
そこでようやく振り切れたのか、イリヤは単独で映画館へ向けて移動を再開。
残された藤乃静留は何故解ったのか、河を越えて知人である玖我なつきの反応が残る位置へと移動。
しばらくそこで停止した後、イリヤを追うかのように映画館へと戻り始めた。
その間、島へと渡ったドモン、ジンは更に高速道路へと乗り北上を開始。豪華客船がある場所で一旦停止して、今度は中央へと進路を向けた。
躊躇いのなさからどこか目的地がある様にも見え、それが舞台の中央より北、または北東の方角にあるのではないかと推測できるが、
ならばスパイク達と別れ遠回りをする理由はなんだろうか……? 彼らも豪華客船に何らかの興味があった……?
躊躇いのなさからどこか目的地がある様にも見え、それが舞台の中央より北、または北東の方角にあるのではないかと推測できるが、
ならばスパイク達と別れ遠回りをする理由はなんだろうか……? 彼らも豪華客船に何らかの興味があった……?
鴇羽舞衣がDボゥイを残して一人病院から移動を始め、真っ直ぐに東へと進んでゆく。
彼女もまた飛行していると推測できるが方法は不明。また、どうしてDボゥイと別れたのかもやはり、不明。
彼女もまた飛行していると推測できるが方法は不明。また、どうしてDボゥイと別れたのかもやはり、不明。
ピタリと動きを止めていたスカーが移動を再開。迷うことなく一直線に刑務所へと向かってくる。
緊張が走ったが、彼は目の前で一旦停止。もしかしたらこちらを窺っているのかも知れないが……とすると……
緊張が走ったが、彼は目の前で一旦停止。もしかしたらこちらを窺っているのかも知れないが……とすると……
病院内に侵入したスパイクが、動き出したDボゥイと接触。
この後、しばらく離れずにいたことから何らかの交渉があったと推測できる。
この後、しばらく離れずにいたことから何らかの交渉があったと推測できる。
映画館上での交錯が発生してより後、ようやくイリヤがそこに到着する。
しかし、追ってきていた藤乃静留もほぼ同時に辿り着いたため、彼女にギルガメッシュと交渉する猶予があったかは不明。
また、この段階で東方不敗とラッド・ルッソがそれぞれ別にこの場を離脱。
東方不敗は東に、ラッド・ルッソは北東の方角へと移動した。
それと入れ代わるように、南よりゆっくりと北上してきたビシャスがこのタイミングで映画館に到着。
しかし、追ってきていた藤乃静留もほぼ同時に辿り着いたため、彼女にギルガメッシュと交渉する猶予があったかは不明。
また、この段階で東方不敗とラッド・ルッソがそれぞれ別にこの場を離脱。
東方不敗は東に、ラッド・ルッソは北東の方角へと移動した。
それと入れ代わるように、南よりゆっくりと北上してきたビシャスがこのタイミングで映画館に到着。
同じタイミングで、ニコラスが柊かがみと別れ映画館に向けて移動を開始。
また、それを追うように言峰綺礼も映画館の方へ向けて移動を開始した。
この動きを見るに、この時映画館で爆発か何か――つまりは人目を引く何かがあったのだろうと想像できる。
そして、これ以降動きを見せなくなった衛宮少年とイリヤがその何かの犠牲になったのではないかも……と。
また、それを追うように言峰綺礼も映画館の方へ向けて移動を開始した。
この動きを見るに、この時映画館で爆発か何か――つまりは人目を引く何かがあったのだろうと想像できる。
そして、これ以降動きを見せなくなった衛宮少年とイリヤがその何かの犠牲になったのではないかも……と。
この頃、席を外していた菫川先生と小早川ゆたかが偶然にも、刑務所内の地下に大規模な施設を発見する。
それは――アンチシズマドライブシステムの炉心であり、『フォーグラー』のコックピット。
これが我々にとってどのような意味を持つギミックなのか、それはこれから次第だが、現在、高嶺少年がその調査に当たっている。
それは――アンチシズマドライブシステムの炉心であり、『フォーグラー』のコックピット。
これが我々にとってどのような意味を持つギミックなのか、それはこれから次第だが、現在、高嶺少年がその調査に当たっている。
映画館より、ギルガメッシュと結城奈緒もそれぞれ別に離脱。
ギルガメッシュは南西方角に、結城奈緒は柊かがみとアルベルトが待つ北東へと進路を向け移動し始めた。
ギルガメッシュは南西方角に、結城奈緒は柊かがみとアルベルトが待つ北東へと進路を向け移動し始めた。
一人で東へと進んでいた鴇羽舞衣が消防署に到達し、ルルーシュと接触。
ルルーシュとの接触は僅かなもので、彼女は取って返すように西へと戻り始めた。
元々出会う予定だったのか、それとも偶然か。戦闘があったのか、交渉があったのか……どちらも不明。
単独で行動を開始し、真っ直ぐに接触。すぐに進路を反転し戻る――という動きだけを見れば非常に意味深ではあるが……
残されたルルーシュはその後僅かに移動して、停止した。
ともすれば死亡したかと思えたが、放送で名前を呼ばれなかったためにその可能性は否定された。
ルルーシュとの接触は僅かなもので、彼女は取って返すように西へと戻り始めた。
元々出会う予定だったのか、それとも偶然か。戦闘があったのか、交渉があったのか……どちらも不明。
単独で行動を開始し、真っ直ぐに接触。すぐに進路を反転し戻る――という動きだけを見れば非常に意味深ではあるが……
残されたルルーシュはその後僅かに移動して、停止した。
ともすれば死亡したかと思えたが、放送で名前を呼ばれなかったためにその可能性は否定された。
映画館から北東へと離脱した結城奈緒にラッド・ルッソが接触。そのまま一緒に柊かがみにへと接触した。
逆に、映画館の方にはそこより離れたニコラスが到着。しかし、追っていた言峰綺礼は付近で動きを止めて合流はしない。
逆に、映画館の方にはそこより離れたニコラスが到着。しかし、追っていた言峰綺礼は付近で動きを止めて合流はしない。
フォーグラーより戻ってきた菫川先生が事務所の一室に篭り執筆を開始。おそらくは――なのだろう。
一足先に戻ってきた小早川ゆたかの情緒は非常に不安定に見える。長年の経験から言えば彼女は――……
一足先に戻ってきた小早川ゆたかの情緒は非常に不安定に見える。長年の経験から言えば彼女は――……
ギルガメッシュが、南西より映画館の方向へと向かっていたドモン、ジンと接触。
しばらくはこちらを窺っている様子だったスカーに、端を渡って戻ってきたビクトリームが接触。
二人は連れ立って端の方へと高速移動を開始し……丁度端を越えた辺りで境界を挟んで別れた。
更に互いに再び端を越え、今度はすれ違う様に移動。最終的には、始めにいた位置へと戻った。
二人は連れ立って端の方へと高速移動を開始し……丁度端を越えた辺りで境界を挟んで別れた。
更に互いに再び端を越え、今度はすれ違う様に移動。最終的には、始めにいた位置へと戻った。
Dボゥイがスパイクより離れ、病院より移動を開始。
スパイクは残留しているが、その原因が負傷の治療のためなのか、それとも最初の目的がここにあったからなのかは判別できない。
スパイクは残留しているが、その原因が負傷の治療のためなのか、それとも最初の目的がここにあったからなのかは判別できない。
やや離れた位置にいたアルベルトが、柊かがみ、結城奈緒、ラッド・ルッソに接触。
放送で名前を呼ばれたラッド・ルッソはこの段階で死亡したと……つまりは、アルベルトに殺害された公算が高い。
接触後も、また前回の放送前後にそうであった様に彼らは同じ位置にいる。
彼ら3人がなんらかの協力関係にあるのは確かだろう。それが穏便なものであるか、それとも不穏なものであるかは別として……
放送で名前を呼ばれたラッド・ルッソはこの段階で死亡したと……つまりは、アルベルトに殺害された公算が高い。
接触後も、また前回の放送前後にそうであった様に彼らは同じ位置にいる。
彼ら3人がなんらかの協力関係にあるのは確かだろう。それが穏便なものであるか、それとも不穏なものであるかは別として……
――そして、時計の針は頂上へと戻り、螺旋王による第4回目の放送が舞台の上に流れた。
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