幻想のアヴァタール(後編)  ◆wYjszMXgAo



◇ ◇ ◇



――――お前達は、何故そこまでして前へ進もうとするんだ?



(……ウヌ、誰なのだ? カミナ、分かるか?)
(知らねぇな……、おい、誰だよテメェはよ。名前くらい名乗れってんだ)

……名前を聞くより先に気にするべき事があると思うんだがな。
例えば、お前達は何故ここにいるのか、とか、自分の体はどうしたのか、とか、な。
まあいい。

(な……ッ!)
(私の体が、ない……!? それに、どこを見ても暗闇しかないぞ!?
 どういうことなのだ?)

どうやら本当に気付いていなかったらしいな。
さて、……どうする?

(どうするってどういう事だよ。いちいち回りくでえ言い回ししてんじゃねえ!)

この状況がおかしなことに気づいたのだろう?
だったら、『どうやって』自分達がおかしな状況に連れて来られたのかも疑問に思わないか?
……それこそ、お前達は同じ様な事をつい一日前に経験したはずだ。

(な、……まさか、テメエ……ッ!!)
(お主が螺旋王なのか!? 
 も、もしかして、他の皆……清麿やビクトリームも含め、皆、逝ってしまったとでも言うのか!?)

そうだというならどうする? それをさっきから聞いているんだがな、まあいい。
――――そう。
ここにいるのはお前達だけだ。
あの会場はたった二人だけで遊ぶには広すぎるからな、こうして舞台を移した。
……いや、三人か。
俺と、お前達の三人だけ。
さて、お前達はどう動くんだ?
全ての元凶と相対した、まさにその時に。


(…………ッ!! 決まっておる。私は、私は……!)
(決まってんじゃねえか……! 俺は!)

(お主を、)
(テメエを、)

((ぶっ倒す!!))


……威勢だけはいいな。
だが、それをして何の意味があるというんだ?
既にお前達しかいないんだ。
願いが叶うならば、それこそお互いを殺し合い、生き延びた方がもう一方の蘇生を願うだけでいい。
……いや、お前達の大切な人間を全て蘇らせることだって出来るんだぞ。
逆に戦いを選んだとしても、得られる物は――――、

(意味なら、あるってんだよ……!)

――――ほう。
ならば言ってみるといい。

(それは……それは。クソッタレ、言葉が出てこねえ……!
 だがな、こいつだけは言えるぜ。
 少なくとも、蘇らせるなんてことだけはしちゃあいけねえんだよ……!)

随分利己的だな。
自分だけがのうのうと生き延びたいというわけか。

(んなワケないだろうが!
 リコテキだがなんだか知らねえ! だがよ、……納得できねえんだよ。
 ああ、何もかもにだ!)
(……そうなのだ。 
 勇も、高遠も、ティアナも。ジェットも。チェスも。ミリアも。アレンビーも)
(もし、シモンやヨーコが死んじまっていたとしてもだ!
 生き返らせちまったら、そいつ等の生き様はなんだったんだって事になるじゃねえか……!!)
(確かに理不尽なのだ。それをなかったことにしたい気持ちは確かにあるのだ。
 ……だが、理不尽を許せないというのなら、それを上回る理不尽は更に許す事はできん!!)
(そうだよ、その通りだ。
 ……何よりも許せねえのは、こんな事をさせやがる野郎だろうがよ。
 それを間違える訳にはいかねえんだ!)

(だから、俺は、)
(……いや、私たちは!!) 


――――元凶に立ち向かう、か。
だが、いいのか?
結局は何も得られないばかりか、元の世界に帰れなくなるかもしれないぞ。
お前達を呼び寄せた人間がいなくなるんだからな。

それに、そもそもどうやって倒すつもりなんだ?
お前達は無力だ。
現に、今は文字通り手も足も出ていない。
それどころか意識しかない状態だ。
倒す倒さない以前に、戦う事すら出来はしない。
あの会場にいたときと同じくだ。


(うるせえ! 関係ねえんだよ!
 俺はテメエをぶっ倒すと決めた! それだけだ!)

(螺旋王! 私は、優しい王様として!
 皆を弄んだそなたを許す事はできん!!
 ……たとえその先に何があろうとも。
 私は決めた道を行く! それが、正しい在り方だからだ!!
 私が私であるために! 皆から得た物を糧にした私であるために!
 そう、皆がいたからこそ私は成長できた! それを否定はさせん!)

(ああ、その通りだぜガッシュ。
 力が無いからなんだよ、戦えないからなんだよ!
 無理を通して道理を蹴っ飛ばせ!! 無力だからなんて道理はな!
 ……ッざけてんじゃねえ! ああ、何があろうともテメエをぶっ倒してやるぜ!
 テメエを倒した先に何があるかどうかなんて分からねえがよ、
 それでも俺たちは、前に進み続けてやる!
 それが、……それこそが俺達だからだ……!)


…………。


「……いくぜ。覚悟はいいかよ、オッサン」
「カミナ。必ず、勝とう。お主となら無理を通して道理を蹴っ飛ばせる!」
「おうよ、……ガッシュ、お前のカミナリは天を突き破るカミナリなんだ。
 ――――勝てるさ」



――――成程、な。
……一つ、訂正しよう。 

お前達は、無力ではない。


「なーに言ってやがんだ。無力かどうかなんて、関係ねえんだよ……!」

――――ああ。それこそが、力だ。



「……カミナ、お主」
「……なんだよガッシュ、……って、お前……!!」

……気付いたか。
それこそがお前達の力。
そして、あの男の目的――――、


「ぬぁああああああああ! カミナの体が緑色に光っておる!!
 ま、まさか病気か!? 何か変なものでも食べたのか?」
「そう言うテメエだって光ってんじゃねえか!!
 というか、いつの間に体が元に戻ってたんだよ!?」


……変なものと言えばキノコを食っていたがな、お前達は。
――――ふ、まあいい。

あの新たな不死者の少女といい、人間とは興味深いな。
……アドウェナ・アウィス号の連中も、業が深いのはセラードとラブロくらいのものだったのかもしれんな。
まあいい。

「……って、そんな場合じゃねえ! おいガッシュ、体も戻ったんだ、今度こそ戦いだぜ!」
「そ、そうなのだ! 本! カミナ、本を――――」

……さて、今更ではあるが自己紹介をしておこうか。
残念な事に、俺は螺旋王じゃなくてな。
ついでに言えばここは夢の中みたいなものだ。
お前達の仲間にはまだ生きている連中もいる、安心しろ。


「……はあ?」
「……ウヌ?」

「おいおい、ここが夢だって言うのかよ。それにしちゃ嫌に感覚がはっきりしてるぜ。
 こんなことは、それこそあのオッサンがやったのと同じじゃねえか。
 命惜しさに嘘ついてんじゃねえだろうな」

くく、命惜しさ、か。
二千年近く生きてきてそんな事を言われたのは初めてだな。
まあいい。
信用できないのは当然だ。

「……螺旋王ではないとしたら、誰なのだ?」

正体不明の存在と話しあうつもりか?
実は俺が螺旋王だとしたら墓穴を掘る事になるぞ。

「……考えてみれば、おかしいのだ。
 お主の口調は初めから問いかけしかしておらんのだ。まるで、こちらに答えを望むかのように……。
 螺旋王なら、最初に実験と言っておった以上そんな無駄な事はしないと思うのだ」

実験を円滑にする為に介入している可能性もあるぞ?
その場合はむしろ口車に乗せられているだけだ。

「そうかもしれん。だが、そういうのを考えるのは清麿の仕事だ。
 ……私に出来るのは、判断をするだけだ。
 私たちが反抗をしようとしたのにお主は全く敵意を見せなかった。
 お主を信じてみたい、そう思ったのだ」

…………。

「おい、何か言ったらどうだよ?
 黙ってたんじゃ何も分かんねえぜ」

……いや、驚いただけだ。
成程な。
この状況にあって、信じる、か。

まあいい。
俺が誰か、だったな。
――――しがないカモッラ……、まあ、一種のギャングの一員だよ。
少しばかり特殊な力は持っているがね。

「ギャング? ……グレン団みてえなもんか? 特殊な力ってのは何だ?」

構成はだいぶ異なるが、似たようなものだろう。
力は――――、まあ、限りなく全能に近い万能といった所だ。
未来を見るつもりはないからな。

まあいい。
他に何か聞きたい事は――――、

「……では聞こう。
 お主の目的はなんなのだ? 何故私たちに呼びかけた?」

……ふむ。何から話したものかな。
まあ、アイザックとミリア、それにチェスの知り合いといえば分かるかもしれんな。

「……ウヌ」
「……オイ。ミリアとチェスは船の仲間で、アイザックはミリアって女の恋人なんだろ!?
 だったらよ! ……何で、テメエは助けに来なかったんだよ!?
 何で助けに来てやらなかったんだ!
 テメエは凄え力を持っていやがるんだろ!?」
「……落ち着くのだ、カミナ。まずは話を聞こう」

……まず、第一に言えるのは俺自身が自分で決めたルールがあるからだな。
今の俺はできる限り組の為だけに力を使うようにしている。
――――理由は、先ほどあんな事を言ったお前達なら分かるだろう?

「…………」
「……死んだヤツラを生き返らせちゃいけねえ、みたいな理由って事かよ」

その通りだ。
無闇に力を振るう事の意味は分かるだろう。
一度チェスワフ・メイエルが俺に呼びかけた事もあったが――――、『ここ』のあいつはまだ組の関係者にはなっていなかったからな。
あえて自制させてもらった。
今こう呼びかけているのは、組の関係者であるアイザックとミリアが二人とも死んだからだ。
俺としてもあいつらの事を気に入っていた訳だし、遠慮をする必要は無くなった。
……あいつらが残した希望であるガッシュ、お前と話してみたいというのもあったがな。

「……その言い分だと、まだ他の理由もあるのであろう?
 聞かせてもらいたいのだ」

察しがいいな。
第二の理由は、俺自身がその世界に存在できないからだ。

「? どういうことだよ」

――――その空間は特殊でな。
その中にいるだけで、特殊な力や強すぎる力に制限がかかるように作られている。
それも、力の強さに応じてな。
俺は力の塊のような存在だ。
もしその世界に入り込んだ場合、おそらく一瞬で消滅するだろう。
……そもそも、俺が螺旋遺伝子なんてものを持ち合わせていないからかもしれんがな。
まあいい。
悪いが、俺が直接お前達に協力する事は不可能だ。
……その空間から脱出する事でもない限りはな。

「……そうか。それでも、こうして呼びかける事は出来るのであろう?
 他の皆……、清麿達にも呼びかけてもらう事は出来るのか!?」

無理だ。

「おい、なに言ってやがんだ! 現にテメエはこうして話しかけてきたじゃねえかよ……!」

第三の理由を言おう。
その空間に、強力なプロテクトがかけられているからだ。
――――そろそろ、分かるはずだ。
見るといい。

「何を見ろって、…………ッ!?」
「……暗闇に、……空間に、亀裂が!? どういうことなのだ!?」

時間が無いから手短に言うぞ。
俺がお前達に呼びかけられたのは、お前達がその条件を満たしていたからだ。
赤い宝石に見覚えがあるだろう?
支給品の一つとしてあったはずだ。

「……! ああ、知っておる!
 あれが何だというのだ!?」

あれは賢者の石という錬金術の産物でな。
体系こそ違うが、俺の力と良く似た技術で生み出されたものだ。
それを経由させて話しかけていたんだが……俺の力をエミュレートする負荷がだいぶ大きかったらしい。
あの少女の様に不死の酒を飲んだりして、俺の力と同系統の力を手に入れたならもう少し長く会話できたかもしれんがな。
まあいい。
何にせよ、今のお前達のように意識を失っている事も条件になっている。

『錬金術の力』
『意識を失っている』
この二つが揃ってようやく話しかけられるんだ。
それ程にそちらの空間は隔離されている。
更に言うなら、おそらく同じ相手への会話は二度と行えん。
その『回線』のような経路を螺旋王が遮断してしまうだろう。
……現に、俺が以前呼びかけた不死者の少女とはもう接触は不可能だ。
お前達との会話もこれ一回きり。
俺がそちらと対話できる機会も後1回あるかどうかすら怪しいな。


「……つまり、打つ手無しって事かよ」
「……カミナ?」

……何故、笑える?
俺も殆ど力を貸せない状況だというのにだ。

「俺を誰だと思ってやがる! このカミナ様に任せとけってんだ!
 ……テメエは俺たちの事を見てるんだろ?
 俺達を信じてそこで待っとけ!」

「……カミナ」

「俺たちは絶対にあのオッサンをぶちのめしてやる。
 テメエの出る幕はねえ! ……そうだろ、ガッシュ!」

「……ああ、その通りなのだ、カミナ!」

――――そうか。
ならば、俺もお前達に期待するとしよう。
まあ、一応俺も俺で動きはするつもりだ。
これだけの規模の実験、もしかしたら俺以外の何かも動くかもしれんしな。

「……頼んだのだ」

さて、時間だ。
もうすぐこの夢も終わる。

――――そうだ、最後に一つ教えておいてやろう。

「……なんだよ」

目が覚めたらすぐ、お前達は一人の少女と出会うことになるだろう。
カミナ、その少女はお前の相方が大切にしていた人間だ。
大事にしてやる事だな。

「……な、シモン、が……?」

――――色々話を聞くといい。
そして、色々話をしてやるといい。
お前には信じられないことも聞かされるだろうが、それを受け入れるも受け入れないも自由だ。

「…………」


まあいい、俺はもう行くぞ。
もし力を貸せる時が来たなら、また会えるかもしれんな。
お前達が死んでいないことに期待するとしよう。
じゃあな――――、

「ま、待つのだ!!」

……ん?

「名前! 名前を教えてほしいのだ!!
 仲間の名前くらいは、知っておきたいのだ……!!」

……仲間、か。
組の連中ならともかく、夢か現かも定かでない場所で見ただけの悪魔にそんな事を言うなんてな。
くく、実に酔狂だが、悪くはない。

……まあいい。俺の名前は――――、


◇ ◇ ◇


『――――ミナ! お……くだ……! カミ……! カミナ!』


「あ……?」


どこか遠くから呼ぶ声が聞こえたような気がして、カミナはゆっくりと目を開いた。
体がやけに肌寒い。
何故かと思い、気付く。
全身がずぶ濡れだったのだ。
辺りはすっかり闇に染まり、海からの風はただでさえ冷たい。
そんな中でびしょ濡れなら、体が冷えるのは当然だろう。

「ぶぇくしッ!」
『あ、目覚めましたかカミナ。一時はどうなるかと思いましたが、どうにか助かったようです』
「……クロミラ」

ぼやけた頭のまま起き上がろうとして、手を地面につく。
その瞬間、

「……ッ!!」

肩に激痛が走る。
そう言えば怪我をしていたのだ。
自分の迂闊さを呪うも、しかし完全に意識は覚醒した。

「ガッシュは?」
『あなたの後ろです、カミナ』

言葉通りに振り向く。
そこにいたのは、文字通りガッシュ。
――――そして。

「……! おい、あいつは……?」

気を失ったままのガッシュとブリ。
その更に向こう側に見える人影は、カミナに全く覚えのないものだった。
体の小ささから少女らしい事は分かるが、夜闇の暗さにそれ以上詳しい情報は得られない。

『分かりません。我々がここに流れ着く前に、漂流中の彼女を偶然巻き込んだようです』
「……そうかよ」
『それにしても危ない所でした。一時、禁止エリアに入り込んでしまったようです。
 カミナ、あなたの首輪からは何故か警告音が鳴りませんでしたが――――』
「あー、分かった分かった」

ぞんざいに言いながら、まずはガッシュの元へ歩み始めるカミナ。
だが、その心中には何か奇妙に引っかかるものがあった。

「……気のせいか? 誰か、俺達が女と会うってこと言ってなかったか、クロミラ」
『……いえ、そんなことはなかったと思います』

何かを忘れている気がする。
だが、思い出そうとしても全く思い出せない。
首をかしげながらとりあえずガッシュを揺する事にする。

「おい、起きやがれガッシュ! 起きないと俺がさっさとブリ食っちまうぞ!」

「それは困るのだ!」

言うなり、いきなりがばりと勢い良くガッシュは起き上がる。
起き上がった拍子にカミナと思い切り頭をぶつけて、悶絶すると言うおまけつきだったが。
幸いな事にガッシュの身長が小さかった為、唇の接触は免れたようである、今回は。

しばし二人で頭を抑えるも、それが収まった辺りでとりあえず話を振る事にする。



「……で、だ。そこの嬢ちゃん含めてどうするかって話なんだが」
「……ウヌ。とりあえず話を聞いたほうがいいと思うのだ」
「ま、そりゃそうなんだがな……」

思いっきり溜息を吐いて、あらためてガッシュの方をカミナは向き直す。

「……誰か俺達が女と会うとか言ってなかったっけ?」

とりあえず、クロスミラージュへの質問と同じ事を聞いてみる。
これで違うと言ったら自分の気のせいという事でそれまでだったのだが。

「ウヌ……。なんか聞いたことあるような気がするのだ。
 だけど、良く分からないのだ」

ガッシュの返答は、実に曖昧なものだった。
良く分からない。
実の所、カミナの感覚もその程度のものでしかない。
一定しない、ふわふわとした物を捕まえようとするような。
そういう状況を普段は嫌うカミナだが、今回に限っては何故か苛立ちすら湧かなかった。
……奇妙。それに尽きるだろう。

「……そうなのだ!」

悩んでいたその時、唐突にガッシュが自分のデイパックを開いて中を覗き込む。

『……? どうかしましたか?』

先刻から全く会話についていけないクロスミラージュが、どうにかそれに参加しようと口を挟む。
しかし、

「……やっぱりなのだ。何故か、思った通りなのだ」

ガッシュの示したものは、クロスミラージュにはやはり理解できなかった。
ガッシュの手の中にあるもの。それは、

「……なんかキレえな石だけどよ、割れちまってるな」

赤い石が、いくつかの破片となって砕けたものだった。
ガッシュもカミナも黙り込む。
どうしてかこの石がこうなっているのは当然だと思えたのだ。

「…………」
「…………」


――――そして、何度目の何故かだろうか。
ガッシュも、カミナも。
信じられないほどに強い決意が心の内に存在しているのにようやく気付く。
理由はやはり、分からない。
だが。

――――必ず、螺旋王を倒す。
その決意は紛う事なき本物だ。
この想いをどうやって得たかも分からない。
しかし、絶対に信じるに足るだけの力強さを、その決意が自分達に供給しているかのように思えるのだった。


沈黙は続く。
聞こえるのは細波の音だけ。
だが、それを破った声が、一つ。
自分達の誰でもないところから上がった。


「ん……」

そちらの方を向く。
見れば、不思議な髪の色の少女があられもない姿で上半身だけを起こしてこちらを見ていた。
その視線に力はなく、未だ半覚醒といったところのようだ。
何にせよ、彼女をどうにかしなければいけないだろう。

『……カミナ。彼女を保護しますか? 万一ゲームに乗っていたら……』
「……ああ。ま、そん時はそん時だ」

言いながらも、カミナはまたも『何故か』この少女を大切に扱うつもりになっていた。
ゆっくりとそちらの方に歩み寄るカミナに、ガッシュもクロスミラージュも何も言わない。
有無を言わせぬ何かが、その背中にはあった。

『――――彼女を保護したら、近隣にあるモノレールの駅に向かいましょう。
 そこからドモン氏の待つF-5駅に向かい、彼がいなければデパート跡に向かったものと考えてそちらへ』

クロスミラージュへの返答を背中越しにするカミナに、ふと、ガッシュが問いかける。
唐突に何かを思い出したかのように。

「……カミナ」
「何だ?」

「……ロニー・スキアートという名に、お主は心当たりはあるか?」

結局その表情に浮かぶのは、やはり曖昧な何かへの疑問のみ。
質問に対し、しかしカミナは適当そうに答えるだけだ。

「……さあな」

少女の前に座り込み、ガッシュたちの方を見もせずに、ただ告げる。

「だけど、まあ……」

一息。

「悪いヤツじゃあないんじゃねえか?」



【カミナ@天元突破グレンラガン 螺旋力覚醒】


【D-1東部/海岸/1日目/真夜中】

【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!】
[状態]:おでこに少々擦り傷、全身ぼろぼろ肉体疲労(中)、精神疲労(中)、頭にタンコブ、ずぶ濡れ、強い決意 螺旋力増加中
[装備]:バルカン300@金色のガッシュベル!!
    リボルバー・ナックル(右手)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ4/6、予備カートリッジ数12発)
    【カミナ式ファッション"グラサン・ジャックモデル"】
     アンディの衣装(手袋)@カウボーイビバップ、アイザックのカウボーイ風の服@BACCANO! -バッカーノ!-、マオのバイザー@コードギアス 反逆のルルーシュ
[思考]
基本:やさしい王様を目指す者として、螺旋王を王座から引きずり落とす。 絶対に螺旋王を倒してみせる。
0:……私は、どんな夢を見ていたのだ?
1:少女(ニア)に話を聞く。
2:モノレールでF-5で戻った後、ドモンを探しつつデパート跡を調べに行く。
3:なんとしてでも高嶺清麿と再会する。
4:ジンとドモンと明智とビクトリームを捜す。銀髪の男(ビシャス)は警戒。
5:船から脱出した以上、ブリが食べたい。
[備考]
※剣持、アレンビー、キール、ミリア、カミナと情報交換済み
※螺旋力覚醒
※ガッシュのバリアジャケットは漫画版最終話「ガッシュからの手紙」で登場した王位継承時の衣装です。
 いわゆる王様っぽい衣装です。
※螺旋王に挑む決意が湧き上がっています。
※ロニー・スキアートとの会話は殆ど覚えていません。

[持ち物]:支給品一式×8(ランダムアイテム0~1つ ジェット・高遠確認済み)
  • [全国駅弁食べ歩きセット][お茶][サンドイッチセット])をカミナと2人で半分消費。
【武器】
巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING、ジンの仕込みナイフ@王ドロボウJING、
東風のステッキ(残弾率40%)@カウボーイビバップ、ライダーダガー@Fate/stay night、
鉄扇子@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-、スペツナズナイフ×2
【特殊な道具】
テッカマンブレードのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード、ドミノのバック×2(量は半分)@カウボーイビバップ
アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION、砕けた賢者の石×4@鋼の錬金術師、アイザックの首輪
【通常の道具】
剣持のライター、豪華客船に関する資料、安全メット、スコップ、注射器と各種薬剤、拡声器
【その他】
アイザックのパンツ、アイザックの掘り当てたガラクタ(未識別)×1~6、血塗れの制服(可符香)
ブリ@金色のガッシュベル!!(鮮度:螺旋力覚醒)

※ドーラの大砲@天空の城ラピュタは、船に上陸した際に弾を使いきり壊れてしまったので破棄しました。
※東風のステッキ@カウボーイビバップも船に上陸する直前の際に使用しました。
※賢者の石が砕けました。破片が4つ残っています。何らかの用途に使用できる可能性があります。



【カミナ@天元突破グレンラガン】
[状態]:精神力消耗(小)、体力消耗(大)、全身に青痣、左肩に大きな裂傷(激しく動かすと激痛が走る)、頭にタンコブ、ずぶ濡れ、強い決意、螺旋力覚醒・増大中
[装備]:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん、
    【カミナ式ファッション"グラサン・ジャックモデル"】   
    アイザックのカウボーイ風ハット@BACCANO! -バッカーノ!-、アンディの衣装(靴、中着、上下白のカウボーイ)@カウボーイビバップ
[道具]:支給品一式(食料なし)、ベリーなメロン1個(ビクトリームへの手土産)@金色のガッシュベル!!、
    クロスミラージュ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ3/4:1/4)
    ガッシュの魔本@金色のガッシュベル!!
[思考]基本:殺し合いには意地でも乗らない。絶対に螺旋王を倒してみせる。
0:……なんか忘れてねえか? 俺。
1:少女(ニア)から話を聞く。何故か大切にしてやりたい。
2:モノレールでF-5で戻った後、ドモンを探しつつデパート跡を調べに行く。
3:グレンラガン…もしかしたら、あそこ(E-6)に?
4:もう一回白目野郎(ヒィッツカラルド)と出会ったら今度こそぶっ倒す!
5:ガンメンモドキ(ビクトリーム)よぉ……そうならそうって早く言えってんだ。
[備考]
※E-6にグレンラガンがあるのではと思っています。
※ビクトリームへの怒りは色んな意味で冷めました。
※文字が読めないため、名簿や地図の確認は不可能だと思われます。
※ゴーカートの動かし方をだいたい覚えました。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※シモンとヨーコの死に対しては半信半疑の状態ですが、覚悟はできました。2人の死を受け入れられる状態です。
※拡声器の声の主(八神はやて)、および機動六課メンバーに関しては
 警戒しつつも自分の目で見てみるまで最終結論は出さない、というスタンスになりました。
※第二放送についてはヨーコの名が呼ばれたことしか記憶していません。ですが内容はすべてクロスミラージュが記録しています。
※溺れた際、一度心肺機能が完全に停止しています。首輪になんらかの変化が起こった可能性があります。
 禁止エリアに反応していませんが、本人は気付いていません。
 ただし、クロスミラージュがその事実を把握しています。
※会場のループを認識しました。
※ドモン、クロスミラージュ、ガッシュの現時点までの経緯を把握しました。
 しかしドモンが積極的にファイトを挑むつもりだということは聞かされていません。
※クロスミラージュからティアナについて多数の情報を得ました。
※クロスミラージュはシモンについて、カミナから多数の情報を得ました。
※ガッシュの本を読むことが出来ましたが、なぜか今は読めません。
※少女(ニア)の保護に義務感のようなものを感じています。
※螺旋王に挑む決意が湧き上がっています。
※ロニー・スキアートとの会話は殆ど覚えていません。

※螺旋力覚醒


【ニア@天元突破グレンラガン】
[状態]:精神的疲労(大)、全身打撲(小)、ギアス?、右頬にモミジ、下着姿にルルーシュの学生服の上着、ずぶ濡れ、寝起き
[装備]:釘バット
[道具]:支給品一式
[思考]:
0:ん……、シモ、ン……?
1:出来ればシータを止めたい。
2:ルルーシュとビクトリームと一緒に脱出に向けて動く。
3:ビクトリームに頼んでグラサン・ジャックさんに会わせてもらう。
4:ルルーシュ達を探す。
5:お父様(ロージェノム)を止める。
6:マタタビを殺してしまった事に対する強烈な自己嫌悪。

※テッペリン攻略前から呼ばれています。髪はショート。ダイグレンの調理主任の時期です。
※カミナに関して、だいぶ曲解した知識を与えられています。
※ギアス『毒についての記憶を全て忘れろ』のせいで、ありとあらゆる毒物に対する知識・概念が欠損しています。有効期間は未定。
 気絶中に解除された可能性があります。
※ルルーシュは完全に信頼。スパイク、ジンにもそこそこ。カレンには若干苦手な感情。
※ビクトリームの魔本を読めましたが、シータへの苛立ちが共通した思いとなったためです。
 今後も読めるかは不明です。
※会場のループを認識しました。
※ロニーの夢は見ていません。


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233:この涙は知っている ガッシュ・ベル 244:俺にはさっぱりわからねえ!(前編)
233:この涙は知っている カミナ 244:俺にはさっぱりわからねえ!(前編)
235:幻想のアヴァタール(前編) ニア 244:俺にはさっぱりわからねえ!(前編)
098:願望 ロニー・スキアート 外伝:すべては穴掘りシモンとの邂逅から始まる





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