復活のマオ ◆XzvibY6nJE



「やぁお嬢さん。おっと、逃げないで。ボクの名前はマオ、怪しいものじゃない」

そうとも、逃げられてたまるか。ひとりでも多くの持ち物を確認しなければならないのだから。
それもあの螺旋王ってヤツの所為だ。まさかボクのヘッドホンを奪うとは……
これじゃあC.C.の声が聞けない! 周りのヤツらの心の声が入ってきちゃうじゃないか!
ボクの荷物の中にヘッドホンが入っていないかと念入りに探したけれど、それらしき物は入っていなかった。
だから、もしかしたら誰か別のヤツが持っていたりするのだろうかと思って、こうして人と接触することにした。
ヘッドホンが手に入ったら……その先はその時になってから考えればいい。
ボクとしてはゲームに勝ち残るのでも、螺旋王とやらを倒すのでも、あるいはゲームから脱出するのでも、
この際なんでも構わない。だが、全てはヘッドホンを手に入れてからの話だ。

だからボクは、目の前の少女に語りかける。
ボクの『ギアス』を使って、相手を引き込むために。
「あぁ、このバイザーかい? ちょっと目が不自由でね……でも大丈夫、よく見えているよ」
確かに不自由だ……聞きたくもない心の声が聞こえてしまうという不自由。
それでも、同時に相手の知られたくない弱みなどを知ることもできるから、一長一短だけどね。
さてと、そんなことよりも……始めようかな。

「ところで、お嬢さんはパズーという男の子を捜しているよね? あぁ、ドーラという女海賊のことも」
うん、まずはこちらに興味を持ったようだ。
知らない人間であるボクが、自分が探している相手を知っている。誰でも少しは興味を持つはずだよ。
「もちろん彼らの事は良く知っているよ。パズー君は勇敢にも、軍隊に追われているキミを助けてくれた少年だ。
 そして海賊のドーラ。キミとパズー君を追っていたけど、今はキミたちと行動を共にしている。
 それにムスカというのかい? 彼がラピュタで何をするか心配だ。飛行石を奪われてしまったからねぇ。
 そうだろう? リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ……リュシータ王女さん」
おっと、こちらに不信感を持ち始めたようだ。
それはそうだろう。探し人の名を知っているだけならまだしも、名簿に載っているそれとは違う自分の本名や、
『飛行石を奪われた』などの具体的な事柄を言い当てられれば、誰でも変に思う。
ラピュタとか飛行石とか、僕の聞いた事のない言葉ばかりだけど、今はそんなことはどうでもいい。
警戒して逃げ出してしまう前に、もう少し話してみないとねぇ。

「逃げるかい? それでもいいけど、キミはパズー君にどんな顔をして会うんだい?
 キミはパズー君に負い目を感じているようだ。自分の所為で危険なことに巻き込んでしまった、と思ってるんだろう?
 おっと、否定してもダメだよ。キミの心がそう言っている。『パズーを危険な目にあわせたくなかった』ってね。
 なのにキミは、パズー君を利用して軍の手から逃れたばかりか、彼を海賊の仲間にしてしまった……。
 いや、それよりももっと以前、キミがパズー君の元に降りてこなければ、彼は鉱山で平和に暮らせていたのにねぇ。
 でも今さら手遅れだよ。彼は海賊になって、危険な目に会い続けるだろうねぇ。そう、キミを助けるために」

効いてきたようだね。
無理もない。殺し合いをしろといきなり言われ、人が死ぬところを目の前で見せ付けられ、
そして、次に出会ったのが心を読む人間ときた。混乱して当然だよ。
もっとも、そうなってもらわないと僕が困るわけだけどね。
さて、もう少し弱みを突きたいところだけど、どうも深層意識が上手く読み取れないなぁ。
無理に意識を集中すると頭痛が……くそっ、あの螺旋王って男の仕業なのか分からないけど、妙な事をしてくれるよ。
……おっと、この情報は使えるかな?

「キミを助けたと言えば、ロボットの兵隊がいたっけ。そのロボットはキミが目覚めさせてしまったんだよねぇ。
 あのロボット、かわいそうにキミを守るために働いて、破壊されてしまったね。キミが呪文を唱えなければ、
 ロボットは目覚めなかったのにねぇ」

どうかな? 『助け』という言葉から、パズー君の他に連想したモノを突いてみたけど……
このお嬢さんはロボットがかわいそうだったと思ってるみたいだから、これも少しは効くだろうね。
……けっこうけっこう、思ったとおりだよ。

「パズー君も、ロボットの兵隊も、親方も機関手も、みんなキミに関わって不幸な目にあっているわけだ。
 いや、彼らだけじゃないね。ドーラって人もそうだろうねぇ。海賊船が壊されて、軍隊に捕まっちゃったんだっけ。
 息子たちも一緒にね。海賊は縛り首だよ、かわいそうに。みんなキミに良くしてくれたのにね。
 掃除や炊事を手伝ってくれたり、楽しく食事をしたりしたよねぇ?」

読み取った事を突きつけてやれば、人はそこからさらに別の思い出を、勝手に思い浮かべてくれる。
そして楽しかった思い出も、今の彼女にとっては苦いものを連想させる材料にしかならない。
ほら、もう少しだよ。

「うーん、ボクが思うに、キミはみんなと会わないほうがいいんじゃないかな? 日常生活ならまだしも、
 現状ではキミという不幸の種が一緒にいることは、彼らを危険に晒すことになりかねない。そう思わないかい?」

ふふ、迷っているようだね。
冷静に考えれば、この程度の弱みで迷う必要などないはずなのにねぇ。
殺し合いという現状で、自分ひとりしかいないということで、よほど心が弱くなっているようだ。

「さて話は変わるけど、ボクはこの殺し合いを止めたいと思っている。だけどボクひとりでは力が足りない。
 そうだろう? 誰だって、ひとりだけでは大したことはできないものだ。だが、ここにキミという女性がいる。
 キミが力を貸してくれれば、ボクはボクの持つ『力』を使って、殺し合いを早く止めることができるんだ。
 もちろんその過程で、ムスカから飛行石を取り戻すことができるかもしれないし、そうすればラピュタも悪用されない。
 そして全てが終われば、キミはパズー君と一緒に日常に帰る事だってできる」

さて、もう一押し。

「キミが嫌だというならば無理強いはしないよ。でも、どうするのがいちばん良いか、よく考えて欲しいんだ。
 パズー君に会いたいという感情を優先させて行動し、また彼を不幸に巻き込んでしまうか、
 このゲームを止めるために行動し、彼を幸せにするか……どちらが賢い選択かをね」




……よし。上手くいった。思わず手を叩いてしまったよ。
もっとも、心の奥底までは突くことができなかったから、もしかしたら考え直してしまうかもしれないねぇ。
まぁ、その時はその時。いくらでも手の打ちようはある。
このお嬢さんに死んでもらって、それを利用してパズー君を……とかね。


さて、少々頼りないけれど手駒が手に入ったよ。
次はヘッドホンだ。あれさえ手に入れば、C.C.と一緒にいられるし、余計な雑音を聞かずに済む。
そしてその後は……その後はルルーシュだ。
ボクを酷い目に合わせてC.C.を横盗りして……C.C.は本当はボクのことが好きなのに!
だから、ここでキミを消してあげるよ、ルルーシュ。
C.C.を手に入れるためにね


【C-1/ドーム球場/1日目/深夜】
【マオ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:健康
[装備]:マオのバイザー@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式 支給アイテム(1~2個。マオのヘッドホンは入っていない)
[思考]
1.ヘッドホン(C.C.の声が聞ける自分のもの)を手に入れたい
2.ギアスを利用して手駒を増やす。手駒は有効利用
3.ゲームに乗るか、螺旋王を倒すか、あるいは脱出するか、どれでもいいと思っている
4.どれを選ぶにせよ、ルルーシュに復讐してからゲームを終わらせ、C.C.を手に入れる

[備考]
マオのギアス…周囲の人間の思考を読み取る能力。常に発動していてオフにはできない。
意識を集中すると能力範囲が広がるが、制限により最大で100メートルまでとなっている。
さらに、意識を集中すると頭痛と疲労が起きるため、広範囲での思考読み取りを長時間続けるのは無理。
深層意識の読み取りにも同様の制限がある他、ノイズが混じるために完全には読み取れない。
※死んだ後からの参加。ただし怪我は完治。


【シータ@天空の城ラピュタ】
[状態]:迷い
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 支給アイテム(1~3個。マオのヘッドホンは入っていない)
[思考]
1.ゲームを止めるという言葉を信じて、マオについていく

[備考]
マオの指摘によって、パズーやドーラと再会するのを躊躇しています。
ただし、洗脳されてるわけではありません。強い説得があれば考え直すと思われます。
※海賊船に乗った後~ラピュタ崩壊前のどこかから参加。

【マオのバイザー@コードギアス 反逆のルルーシュ】
本人支給。何の変哲もないバイザー。
光の透過率が悪くなるので、ルルーシュのギアスは無効化される。


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マオ 065:この手に堕ちた腐りかけの肉塊
シータ 065:この手に堕ちた腐りかけの肉塊





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