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「せめて歩ませよ我が外道の道を」(2022/06/17 (金) 23:33:45) の最新版変更点
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**せめて歩ませよ我が外道の道を ◆AaR9queMcU
薄暗い映画館、白いスクリーンの目の前。
最前列のシートに座る黒服の男、ニコラス・D・ウルフウッドは天井をみつめていた。
「わい、まだ死んでへんのか」
ウルフウッドは死んだはずだった。
師であるチャペル・ザ・エバーグリーンの銃弾に倒れ、教会で事切れたはずだった。
なのにあの時広間に居た。
みょうちきりんなカッコした奴が首を吹っ飛ばされたあの広間に
夢か、そんな訳あるかい。
じゃあなんでわいはここに居るんや。
ウルフウッドはそこで思い出す。
あのロージェノムいうジジイ・・・・・ラセンなんちゃらを集めとるとか言うとった。
もしかしたらその何某ゆうのを参加者全員がもっとってそこに集められたっちゅうことか・・・・・・
まあ、そんなわけの解らんことはどうでもええわ。確証もない、推論や。
それよりも。
─お前たちは今から全員で、最後の一人になるまで殺し合うこと。
そうや、あのタコジジイそんなこともほざいとったな。
「殺し合いか・・・・・・こんな胸糞悪い地獄からワイは抜け出せれんちゅうことかいな、神さんよ。」
彼はとある暗殺者集団の一員、こんな状況になど腐るほど経験し、切り抜けてきた。
そんな自分がこの殺し合いのゲームに参加させられた、というのは分かる。
だが、そうではない人間もあの広間にはいた。女子供、問わずだ。
「殺し合いさせるんやったら、レガートやらナイヴズやら呼んだったらええやん、手ぇ叩いて喜んで参加してくれるで、ほんま」
デイバッグの中に入っていた名簿に目を通しながら呟くと
ある男の名前をウルフウッドは見つけた。
─ヴァッシュ・ザ・スタンピード
世間からは人類初の局地災害指定を受けるほどの超危険人物といわれているガンマンであり、
その実は馬鹿がつくぐらいのお人好しで、ドがつくほどの平和主義者。
一度決意したことは迷うことはあれ決して曲げないかなりの頑固者でもある。
「トンガリ・・・お前は他のもんのために駆けずり回るんやろな」
体に幾つもの『代償』をつけながら、心に幾多の傷を負いながら。
どんなクズのような悪党でも、すぐそこまで来た死を迎える者にまで
必ずその手を差し伸べる、傷だらけのその手で。
じゃあわいはは何をつかむんや?
この血塗れに汚れたこの手で。
幾つもの銃を握ったこの手で。
幾つもの命を絶ったこの手で。
ウルフウッドはは支給品であるヴァッシュの銃を握っていた。
「殺れいうんか、これで殺し続けろいうんか。
他の奴らを皆殺しにして醜う生きていけいうんか、この手をまだ血で汚せいうんか。」
なあ神さんよ、そうせなわいは生きていけんのか。
なんでもかんでも、あっさり見限ってる。
心が悲鳴をあげてるくせに無理矢理鬼になってる・・・・・・そんな風に見えるぜ・・・・・・
そんなことをふと思い出した。
あのアホウにわいを撃たせようとしたときや。
何でいまさらこんなこと思いだすんねやろ、アホか。
人間は、変われるもんと違う。
引き剥がそうとすればするほど骨身を剥ぎ取っていくねん。
奇麗事なんか入ってくる隙間はあらへん。
外道は死ぬまでド外道や。
せやからここにおんねんな。
抜け出しとうても抜け出せれん地獄いう舞台や。
けどな、いつかは終わらせなあかん。
「せやったら・・・・・・幕引いたろうやないか、大根役者・・・・・・」
そう一言口にすると彼は出口へと向かった。
【C-5/1日目/深夜】
【ニコラス・D・ウルフウッド @トライガン】
[状態]:健康
[装備]:ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃@トライガン 弾数×六発
[道具]:支給品一式、ランダム不明支給品x1
[思考]
基本思考:ゲームに乗る
1:自分の手でゲームを終わらせる
2:敵には容赦しない
[備考]
※参戦時期は教会での死亡直前あたりから参戦
※どうすべきか少し迷っている所もあります
*時系列順で読む
Back:[[鮮血の結末]] Next:[[怒れドモン! 恐怖のバトルロワイアル]]
*投下順で読む
Back:[[鮮血の結末]] Next:[[破壊者二人と仮装強盗]]
|ニコラス・D・ウルフウッド|044:[[獣を見る目で俺を見るな]]|
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**せめて歩ませよ我が外道の道を ◆AaR9queMcU
薄暗い映画館、白いスクリーンの目の前。
最前列のシートに座る黒服の男、ニコラス・D・ウルフウッドは天井をみつめていた。
「わい、まだ死んでへんのか」
ウルフウッドは死んだはずだった。
師であるチャペル・ザ・エバーグリーンの銃弾に倒れ、教会で事切れたはずだった。
なのにあの時広間に居た。
みょうちきりんなカッコした奴が首を吹っ飛ばされたあの広間に。
夢か、そんな訳あるかい。
じゃあなんでわいはここに居るんや。
ウルフウッドはそこで思い出す。
あのロージェノムいうジジイ・・・・・ラセンなんちゃらを集めとるとか言うとった。
もしかしたらその何某ゆうのを参加者全員がもっとってそこに集められたっちゅうことか・・・・・・
まあ、そんなわけの解らんことはどうでもええわ。確証もない、推論や。
それよりも。
─お前たちは今から全員で、最後の一人になるまで殺し合うこと。
そうや、あのタコジジイそんなこともほざいとったな。
「殺し合いか・・・・・・こんな胸糞悪い地獄からワイは抜け出せれんちゅうことかいな、神さんよ。」
彼はとある暗殺者集団の一員。こんな状況など腐るほど経験し、切り抜けてきた。
そんな自分がこの殺し合いのゲームに参加させられた、というのは分かる。
だが、そうではない人間もあの広間にはいた。女子供、問わずだ。
「殺し合いさせるんやったら、レガートやらナイヴズやら呼んだったらええやん、手ぇ叩いて喜んで参加してくれるで、ほんま」
デイバッグの中に入っていた名簿に目を通しながら呟くと
ある男の名前をウルフウッドは見つけた。
─ヴァッシュ・ザ・スタンピード
世間からは人類初の局地災害指定を受けるほどの超危険人物といわれているガンマンであり、
その実は馬鹿がつくぐらいのお人好しで、ドがつくほどの平和主義者。
一度決意したことは迷うことはあれ決して曲げないかなりの頑固者でもある。
「トンガリ・・・お前は他のもんのために駆けずり回るんやろな」
体に幾つもの『代償』をつけながら、心に幾多の傷を負いながら。
どんなクズのような悪党でも、すぐそこまで来た死を迎える者にまで
必ずその手を差し伸べる、傷だらけのその手で。
じゃあわいは何をつかむんや?
この血塗れに汚れたこの手で。
幾つもの銃を握ったこの手で。
幾つもの命を絶ったこの手で。
ウルフウッドは支給品であるヴァッシュの銃を握っていた。
「殺れいうんか、これで殺し続けろいうんか。
他の奴らを皆殺しにして醜う生きていけいうんか、この手をまだ血で汚せいうんか。」
なあ神さんよ、そうせなわいは生きていけんのか。
なんでもかんでも、あっさり見限ってる。
心が悲鳴をあげてるくせに無理矢理鬼になってる・・・・・・そんな風に見えるぜ・・・・・・
そんなことをふと思い出した。
あのアホウにわいを撃たせようとしたときや。
何でいまさらこんなこと思いだすんねやろ、アホか。
人間は、変われるもんと違う。
引き剥がそうとすればするほど骨身を剥ぎ取っていくねん。
奇麗事なんか入ってくる隙間はあらへん。
外道は死ぬまでド外道や。
せやからここにおんねんな。
抜け出しとうても抜け出せれん地獄いう舞台や。
けどな、いつかは終わらせなあかん。
「せやったら・・・・・・幕引いたろうやないか、大根役者・・・・・・」
そう一言口にすると彼は出口へと向かった。
【C-5/1日目/深夜】
【ニコラス・D・ウルフウッド @トライガン】
[状態]:健康
[装備]:ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃@トライガン 弾数×六発
[道具]:支給品一式、ランダム不明支給品x1
[思考]
基本思考:ゲームに乗る
1:自分の手でゲームを終わらせる
2:敵には容赦しない
[備考]
※参戦時期は教会での死亡直前あたりから参戦
※どうすべきか少し迷っている所もあります
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