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「Mushroom Hunting Samba」(2023/05/11 (木) 00:20:00) の最新版変更点
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**Mushroom Hunting Samba ◆hNG3vL8qjA
† † †
……葬った男は1人、女は2人。
生かしたんはビルのてっぺんにおったのと、死に面晒しとったのと、あのイかれた2人。
見逃したのを入れても、数で言うたら大したことあらへん。
えろースンマセン。夜通し働かせてもろても、ノルマに届きそうにないですわ。
100人殺るのはワケないが、100人探すんはやっぱキツイで。
それに肝心の商売道具も、もろてませんし。慣れんブツやられてもなぁ。
この手の仕事は若い頃から得意なはずなんやけど……何でこうなったかわかるか?
要は『もっと待遇良くせんかいこのボケ』っちゅーことや。
死に損ない働かせよ思たら自分、もうちょっと考えェ。
見てみこの体たらく。
怪我や痛みは100歩譲ったるけどな、さっきから獲物に追いつきそうで追いつかんのや。
こんだけ入り組んどる町や。そら隠れ蓑は仰山ある。
せやけど、手がかりが無いわけやない。
あの拳法使いの商売敵がガキ共にほざいとった言葉尻を考えれば、奴らは絶対また合流する。
つまりそれほど遠くに逃げんっちゅうこっちゃ。
ワイを騙くらかす罠やもしれへんけどな。……ガキ共が。逃げる方向をわざわざこっちに見せ付けやがって。
まぁ見つからんなら見つからんでええし、見つけたら見つけたで殺せばえぇ話や。
ホンマはサクッと始末してスッキリしたいんやけどな。
今は、神さんがあの2人にちんまい愛情を注いどんのかもしれへんしな。まだ殺すなって。
人類はみな神の子なのだから――なんてな。
まぁ勝手にやってろや。こっちはこっちで適当にやらせてもらうで。
ただ今、どっしり座って荷物の整理して、腹ごしらえ中。
そんなわけで、橋(エリアはB-5か? )の前で陣取りや。
† †
山のように高い建物が一杯あるこの町が、私には新鮮でした。
お城というよりは、綺麗に切り取られた壁がきちんと並べられているみたい。
でもこの景色を不思議だと思っていたのは、私だけだった。
エドと言峰神父、あの人たちが住んでる世界ではごく普通に見かける物だそうです。
だから私は彼らからこの町の歩き方を教わりました。もちろん、危険から逃れるために町に隠れる方法もです。
建物には沢山の入り口があるのだから、同じ場所から出ない。
エレベーターという不思議な箱や階段を使ってやり過ごし、通風孔や倉庫に隠れて、安全になるまでじっとする。
とても怖かったけれど、エドが一緒にいてくれたおかげで無事に卸売り市場の近くまで来ることが出来ました。
でも……でも、これ以上進むことは出来ませんでした。
卸売り市場に行くのに必要な橋の所に、あの男の人が待ち伏せしていたからです。
遠回りをすれば、この橋を渡らずに先に進めます。
あの人に気づかれないように川を泳げば大丈夫かもしれません。
『――――だがなシータ、君はいずれ選択を迫られる』
あの時の言峰神父の言葉が聞こえてきます。
私たちは見てしまったのです。あの男の人が、自分のカバンからエドの大事な物を出していたのを。
†
エドです。宇宙は広ーいです。
エドはシズマのドライブを探して旅をしています。
おねえちゃんと神父ソンが手伝ってくれるので、一生懸命頑張ってます。
一生懸命逃げて、一生懸命隠れて、一生懸命チェックして、一生懸命ゾクゾクします。
卸売り市場までもうちょっとです。
でもエドは卸売り市場には行きません。エドの大事な物が見つかったからです。とっても欲しいです。
でも、おねえちゃんがダメと言います。
ねーおねちゃん。ねーねーおねえちゃん。どうして貰いに行かないの?
はーい。それはあの『黒ずくメン』が、エドたちをやっつけようとする悪い人だからー。
ねーおねえちゃん。そもそもおねえちゃん。どうして無視して行かないの?
OH! それは『黒ずくメン』が銃を持っているからー。
ねーおねえちゃん。やっぱりおねえちゃん。どうして神父ソンから貰った槍を使わないの?
そうでーす。それはエドが心配だからでしょー?
でも大丈夫でーす。神父ソンがくれた槍は頭がいいのです。
うまく『黒ずくメン』をやり過ごして、エドのトマト(パソコン)を取り返して、卸売り市場に届けてくれるそうです。
ベルカ式アームドデバイス。魔法で動く不思議な不思議なハイテクちゃん。電池は一体どこでしょー。
その名はストラーダ!あだ名は……ん~と、え~とぉ、トラ! ストラーダだからトラ! かっくいー!
機能は神父ソンが1人で調べて紙にまとめていたので、おねーちゃんが困ることはありません。
教訓、教訓、知らない物を貰ったら使っていきましょー。
† † †
ワイもまだそこまで老けこんだつもりは無いけどな。
この歳になるとホンマ思うで。
人間の頭ん中で考えられる兵器で実現不可能なモンは無いっちゅーのをな。
言うたらパニッシャーもその偏屈具合では充分やろけど。十字架からビックリドッキリ弾バンバンやし。
せやけど『アレ』は無い。この際や、順を追って説明したる。
鎌鼬。
気配を察知したのか本能は反応していた。即銃弾を撃ち込んだった。
せやけど目が若干遅れて認識したせいか、その行為が無駄と気づくのにコンマ数秒のズレや。
とっさに体を転がせて避けたはいいものの、当然“そいつら”は銃弾を真っ二にして橋の主桁に斬り込み入れよった。
衝撃波の類かトリックかはわからん。せやけどこれが壁を無視して連続で飛んでくるんやからな。
こっちも負けてられん、と思わず刀を出してみたが話にならん。
今のワイではお手上げや。避けるので精一杯やし、持っとるバッグがそろそろウザくなってきたで。
鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい。
わかる、わかるで。こいつは加減しとる。狙っとるようで狙っとらん。本気で殺そうとしとるフリをかましとる。
何や、何が目的や。ワイの降伏を待っとんのかい。
それともあれか、お前もあのトンガリと同じ馬鹿か。
言っとくが今のワイは弱者だろうが容赦せぇへんぞ。後で命乞いしても絶対許さへんからな。
迷いなんざとうの昔に断ちきっとるぞ。なぁトンガリ、俺は――
『――――弱虫はお前のほうだウルフウッド。なんでもかんでも、あっさり見限ってる』
じゃかましわボケ!!
† †
私が槍を一振りするごとに、目の前にある建物の群れが少しづつ崩れていきます。
陰に隠れながら移動しているので、橋にいるあの人にはまだ見つかっていないようです。
できればこのままお互い無事に終わってほしい。私の目的はあの人の命ではなく、荷物なのだから。
あの人の荷物を持ってくるという約束でエドは先に卸売り市場に行ってくれました。
川の流れに従って迂回し、途中で川を泳いで渡るそうです。
だから私は自分をおとりにして、ストラーダの指示に従いながら時間を稼ぎます。
橋にいるあの人が何かの拍子に荷物を落としてくれさえすれば……!
ストラーダの飛行能力で、目にも止まらぬ速さで回収できるのに。
ストラーダによれば、私がここまで使いこなせているのは言峰神父からお借りした力のおかげだそうです。
でも力を得た代わりに、私の体は大きく負担がかかっているという事も知りました。
『――――シータ。君はどの選択を善しとするのかな?』
……言峰神父、あなたの言葉に私はずっと迷っていました。
例えそれが守るための殺人であっても、善しとするのならばそれは悪じゃないのかもしれない。
でも、少しだけわかったような気がします。
善悪の問題じゃないんです。
誰かが目の前で死ぬのが耐えられません。パズーが死んだことはどうやっても償いきれません。
だから私は、誰も殺さないし、殺させないことを選びます。
実際誰かに襲われたら、私は恐怖するでしょう。
でも、今の私には誰も死ななくても済む力があります。
言峰神父、私はあなたに感謝しなければなりません。
私はあなたに深く悩まされました。でも、最後に後押ししてくれたのはあなただった。
この力は永遠に続くことはないでしょう。
でも、この力がある限り私はこの答えを選択します。
だからお願い! 黒服の方、早く荷物を捨てて! 体中が熱くて今にも倒れてしまいそう……
†
エドです。宇宙は広いけど、地上も広いです。海も広いです。
川は広くありません。でも川はすごく激しいです。
川を泳ぐのは好きではありません。けど嫌いでもないです。
卸売り市場はとっても広くて、発電所よりも静かです。
歩いてるとザラザラします。走ってみるとピチピチします。
あっちにもこっちにも食べ物が見えますが、満腹エドには興味がありません。
しょうがないので、ビリビリするために電子機器を発見しました。パーソーコーンー!
いじれるだけガンガンいじっちゃいます。何故ならデータがわかるからー!
お肉にお魚お野菜、色んなデータが載ってます!
……にゃー?
食べ物以外にも、ここで出荷手続きをとってる物もあったのなー!
えーとこれは何なのなー?
『人間掃討軍』……『専用』……『兵器』? これだけわかんないにゃ?
えーと、『任意の施設に配属せし』……『パスワードと厳重なセキュリティ及び』、『ラセンリョク』?……『解除必須条項』ね。
とりあえずわかってる部分はいじって解除しちゃいまーす。なぜならシズマドライブが見つかるかも知れないからー!
卸売り市場のぉ~パソコンからぁ~『ラセンリョク』以外のセキュリティだけでもにゃにゃにゃのにゃー!
† † †
ワイは餌をまいた。
身動き一つとらず、腰に差しとる刀、デリンジャー、バッグ、全部捨てたった。
そっちが殺す気無いんやったら、こっちも殺す気をあえて捨てたる。
この瞬間だけ、捨てて初めて対等や。
お前の殺意のこもっとらんその攻撃は、その馬鹿さ加減はトンガリよりも……アレや。
さぁ、どっからでも来い。
それともまさか、ここまで来て急に殺しに変えるなんて言わんよなぁ?
† †
私は確かに見ました。
黒服の方が自分から荷物を全て地面に捨てたのを。
私の考えをわかってくれたのでしょうか? それとも、私をおびき寄せるための罠でしょうか。
でも、これでエドの荷物を取り戻すことが出来ます。
私は目をつぶり、深呼吸をします。そしてストラーダと最初に相談したことを確認しました。
スピーアフォルムで落ちている荷物に向かって真っ直ぐに翔ぶ。そしてソニック・ムーブという高速に移動する技術を使って逃げる。
魔力に慣れない私の現在の体の負担を計算すれば、やってやれなくは無いはずです。
準備は、整いました。
ストラーダに、合図を送ります。
――――Empfang!
!?
速い!
手が、腕が、体が、引っ張られる! でも、耐えなきゃ。
お願いです黒服の方、どうかそのままでいてください。
私はあなたに何の危害も加えません。
だから……このまま何もしないでください。
私の目的が荷物であることに気づかないでください!
† † †
来る。
来る。
来るで。
おいおい、何やその格好。
つか意外と近くにおったんかい。
30。
20。
いや、15メートルも無い。
まだや。
まだ抜くな。
その気になれば向こうが上。
あのスピードと飛行能力でガチにやられたらあかん。
向こうに諦めを見せ付けろ。
ここか。
いやまだや。
まだ。
もう少し。
10メートル。
まだ。
来よる。
まだや。
まだまだ。
7メートル。
もう少し。
銃は拾える。
いける。
もう一息や。
3メートル。
もう少し。
もう。
少し。
1メートル
奴。
『――――Sonic Move! 』
……消えた?
いや待て、後ろか!?
† †
……息が詰まりそうでした。
ソニック・ムーブ終了時にバランスを崩し、危うく川に突っ込んでしまいそうでした。
私は黒服の方が落とした荷物を持ってストラーダに大きく上昇してもらって卸売り市場の側まで飛んできています。
ひとまず、あの黒服の方から逃げ切ることに成功しましたし一安心です。
それにしても……どうして私はこんな格好になってしまったのでしょうか。
これは服というより、花嫁が着る純白のドレスです。白い手袋にネックレスと、何故かティアラもついています。
まるでどこかのお姫様のようです。ストラーダはバリアジャケットと教えてくれましたが、特殊な服なのでしょうか?
そしてこのストラーダは、私がラピュタへ行くための希望になりそうな気がします。
今はまだ体が慣れていないけど、いつか必ず……!
「おねえちゃん来た来た! いらっしゃぁ~い!」
あ、下でエドが呼んでいます。
どうやら彼も無事に到着したみたいです。後は言峰神父が無事であることを祈るばかりです。
† † †
体は異常なし。出血もなし。
視界もはっきりしとるし、足も竦んどらん。
脈も正常。耳鳴りもせぇへん
盗られた物はバッグ。つまり手元に出しとった刀とデリンジャー以外全部やな。
呆れたわ。おんどれは最初っから持ち物目当てやったんかい。
あの裂くような鎌鼬は?あの小型ジェットバーニアは? 瞬間移動は?武器やないんか?あれは立派な戦力やろ?
そうか、あの攻撃はホンマのホンマに殺意こもっとらんかったんやな。
逃げてどないすんねん。足止めくらいしとかんかい。
ヤられたらヤり返されるっちゅう発想が無いんかい。
ワイに何もせぇへんかったからそれで終わりとでも言いたいんか?
最初にあの神父と戦わずに逃げたんは何でや?
……アホくさ。もう勝手にせぇ。
あー、しんど。
† †
卸売り市場に到着したあと、しばらく私たちは休憩をしてお互いのことを話し合いました。
エドの話すことはあまり良くわかりませんでしたが、喋っているエドの様子はとても楽しそうでした。
その後、私はエドに連れられて、卸売り市場をまわりました。
私が見たことのある市場に負けないくらい、沢山の食材が並んでいますが、そのほとんどは造り物のようです。
でもエドはここで牛乳を見つけたと言っているので、中には本物の食べ物も置いてあるのでしょう。
それにしても、随分と大きな建物です。特に天井が高い。大きな物が運ばれていたのでしょうか?
私の知らない町では、これは当たり前のことなのでしょうか。
「あるよーなないよーな。ないよーなあるよーな。何があって何がないのかー……」
エドにも聞いてみましたが、こんな調子です。
彼……いや、彼女の住む町でも、珍しいそうです(ついさっき、私はエドが女の子であると知りました)。
エドの町の話は私にはあまりよくわかりませんが、彼女の言う『ビバップ号』という船よりもここは大きいそうです。
「着いたよ! これこれビックリ~! 」
エドがジャンプしてはしゃぎながら私に、ある物を紹介しました。
とても変わった四角の物体……メイン・コンピューター、と言うそうです。
そこに映っている画面と、私が持ってきたエドの大事な物が一緒になれば、とても良い事になるんだとか。
一体何が起こるのでしょうか?
†
エドです。不思議発見です。
エドのと市場のとで配線を繋げて合体したスーパーコンピューター。
こいつで色々ハッキングした結果、面白いことがわかりました。
地図に書かれている名前がついている場所には秘密があったのです。
なんと、これらの場所には人間掃討軍専用兵器が隠されているのです!
もちろん全ての施設に隠されているのかと言えばそうではなく、それはランダムだそうです。
この卸売り市場を含めたいくつかの施設に配備されたのは間違いないようです。
兵器の詳細はまだ詳しく調べてみないとわかりません。
陸上用なのか海上用なのか宇宙用なのかもわかりません。
エドの知らない言葉が並んでるので、よくわかりません。
シズマドライブシステムか、それ以外のことかもしれません。
でも兵器があるのはすごいことです。すごいことなので、早速垂れ流すように設定しちゃいました。
パソコンがある施設には、かかっているロックを外して伝達。
その他の簡易通信機器にも、エドのメッセージがしばらくしたら自動的に流れるように設定しちゃいました。
『エドです。地図の載っている施設を全部、良く調べてみてください。すごいお宝を発見ができるかもしれません。
詳しい情報は追って連絡しますが、ラセンリョクという物を用意してください。それが絶対必要なんだそうです!
もしも見つけてしまったらぁ~一切、粉砕、喝采ぃ~八百屋町に火がともる~!』
以上、一回目の通信でした。
とうぜんでーす。情報はみんなでわかちあう物だからでーす。
この施設以外の施設の通信システムにも垂れ流すようハッキングしちゃいました。
となりに座っているおねえちゃんは、頭に?が増殖中みたいです。何がわからないんでしょー?
エドの説明ですか~? エドの行動ですか~?
それともこの画面に出てる言葉ですか~?
ふふーん。
これはですね~えーと『☆@意jh;眉gh』……にゃにゃ?
急に真っ暗? 変です。文字が読めませーん。
でも大丈夫です。
そうです……こんな時は声を出しましょう。
せーの、1、2……5…………4………………
「ぎょぉくさぁ~……い………………」
† † †
あーしんどかった。
蘇り気味のせいか、思っとったより時間がかかったな。
ワイみたいにゾンビになると、やっぱ動きが鈍るんやろか。
けど『挨拶代わりの一発はちゃんと当たった』しなぁ。
葉巻オヤジに持ってかれたあの女みたいに再生されるかもしらんが、中枢の頭なら時間かかるやろ。
ちゃんと脳みそ吹っ飛んどるから、常人なら即死で終わりやけどな。
おーおーあの嬢ちゃん、死体に駆け寄って何か言うとるなぁ。
せやけどおんどれが蒔いた種や。
ワイがあそこで諦めん人間やっちゅーのを考えんかった方が悪い。
それと運の無さやな。逃げた方角追ったら普通、最初にここに来るやろ。
ま、そっちが勝手にやるんならこっちも勝手にやらせてもらうっちゅうこっちゃ。
……つーかどいつもこいつもええ加減にせえよ。
中立協定結んで終わりなんてどんだけやねん。
『殺し合い』しとるんやないんかい。
死なば諸共。命は天秤にかけてこそやろが。
ほいでな、そこにおる白いドレスの……あ、今は血まみれで真っ赤やな。
なぁコソ泥の嬢ちゃん。
お前の殺意こもっとらんその姿見とると、トンガリを思い出して敵わん。
せやから直接、面と向かわずに、陰に隠れて距離をとって狙撃するつもりや。
そんで。
そんで地獄を見したるわ。
嬢ちゃんがこと切れる瞬間まで。
じっくり痛みと苦しみを与えて。
あの手この手で五体を奪ったる。
これや。
これがワイの……「報復」じゃ!!
【B-5・卸売り市場/一日目/夕方(放送直前)】
【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン】
[状態]:ものすごく不機嫌、イライラし過ぎ、全身に浅い裂傷(治療済み)、肋骨骨折、幾つかの打撲(治療不要)
[装備]:デリンジャー(残弾1/2)@トライガン、デリンジャーの予備銃弾12、刀ムラサーミャ&コチーテ@BACCANO バッカーノ!
[道具]:なし
[思考]
基本思考:ゲームに乗る
1:シータを徹底的に痛めつけて殺す。神父はパニッシャーなどの強力な武器を手に入れてから。
2:自分の手でゲームを終わらせる。 女子供にも容赦はしない。迷いもない。
3:とにかく武器(パニッシャー、銃器)が欲しい。誰かが持ってたら殺してでも奪う。
4:施設で武器調達も検討。
5:タバコが欲しい。
[備考]
※迷いは完全に断ち切りました。ゆえに、ヴァッシュ・ザ・スタンピードへの鬱屈した感情が強まっています。
※シータを槍(ストラーダ)、鎌鼬(ルフトメッサー )、高速移動の使い手と認識しました。
【シータ@天空の城ラピュタ】
[状態]:疲労(大)、深い悲しみ、決意とその裏返しの迷い、右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し)、令呪(使用中)
[装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 、バリアジャケット
[道具]:支給品一式 (食糧:食パン六枚切り三斤、ミネラルウォーター500ml 2本)、びしょ濡れのかがみの制服
ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(残弾0/6)@トライガン、暗視スコープ、音楽CD(自殺交響曲「楽園」@R.O.Dシリーズ)、士郎となつきと千里の支給品一式
[思考]
基本:みんなと脱出を目指す。 殺し合いには乗らない―――だが、それを守れるのか不安。
1:言峰の令呪がある限り、誰も殺さないし殺させない。しかしその決意がエドの死で何かしらの影響が出ている(?)。
2:アンチ・シズマ管とその設置場所を探す。
3:卸売り市場で言峰と合流。
4:マオに激しい疑心。言峰については半信半疑だが、少し心配。
[備考]
※マオの指摘によって、ドーラと再会するのを躊躇しています。
※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。
※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。
※令呪は、膨大な魔力の塊です。単体で行使できる術はパスを繋いだサーヴァントに対する命令のみですが、
本人が術を編むか礼装を用いることで、魔術を扱うにおいて強力な補助となります。 ただし使えるのは一度限り。
扱い切れなければ反動でダメージを負う可能性があります。人体移植された魔力量が桁違いのカートリッジと認識してください。
※バリアジャケットのモデルはカリオスト○の城のク○リスの白いドレスです。
※言峰から言伝でストラーダの性能の説明を受けています。ストラーダ使用による体への負担は少しはあるようですが、今のところは大丈夫のようです。
※エドがパソコンで何をやっていたのかは正確には把握してません。
&color(red){【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ 死亡】}
※エドのゴーグルとコンピューターはエドの死体の側にあります。
※ウルフウッドはシータの死角からエドを狙撃しています。現在もその位置です。
『施設の秘密』
地図上で表記されている施設の内のいくつかに、『兵器』と呼ばれる物が隠されているようです。
いくつ隠されているのか、それは何なのかは不明。
エドはこの事実をパソコンのハッキングを通じて、
通信機器機能を持つ他の機械に後で自動的に自分のメッセージを流れるよう仕組みました。
どこの施設の何の通信機器に流れるのかは不明です。一つとは限りません。
*時系列順で読む
Back:[[聖なる侵入(後編)]] Next:[[傷を開くモノ、傷を癒すモノ]]
*投下順で読む
Back:[[聖なる侵入(後編)]] Next:[[傷を開くモノ、傷を癒すモノ]]
|200:[[Trip of Death]]|ニコラス・D・ウルフウッド|221:[[Death Lori]]|
|200:[[Trip of Death]]|シータ|221:[[Death Lori]]|
|200:[[Trip of Death]]|&color(red){エド}||
**Mushroom Hunting Samba ◆hNG3vL8qjA
† † †
……葬った男は1人、女は2人。
生かしたんはビルのてっぺんにおったのと、死に面晒しとったのと、あのイかれた2人。
見逃したのを入れても、数で言うたら大したことあらへん。
えろースンマセン。夜通し働かせてもろても、ノルマに届きそうにないですわ。
100人殺るのはワケないが、100人探すんはやっぱキツイで。
それに肝心の商売道具も、もろてませんし。慣れんブツやられてもなぁ。
この手の仕事は若い頃から得意なはずなんやけど……何でこうなったかわかるか?
要は『もっと待遇良くせんかいこのボケ』っちゅーことや。
死に損ない働かせよ思たら自分、もうちょっと考えェ。
見てみこの体たらく。
怪我や痛みは100歩譲ったるけどな、さっきから獲物に追いつきそうで追いつかんのや。
こんだけ入り組んどる町や。そら隠れ蓑は仰山ある。
せやけど、手がかりが無いわけやない。
あの拳法使いの商売敵がガキ共にほざいとった言葉尻を考えれば、奴らは絶対また合流する。
つまりそれほど遠くに逃げんっちゅうこっちゃ。
ワイを騙くらかす罠やもしれへんけどな。……ガキ共が。逃げる方向をわざわざこっちに見せ付けやがって。
まぁ見つからんなら見つからんでええし、見つけたら見つけたで殺せばえぇ話や。
ホンマはサクッと始末してスッキリしたいんやけどな。
今は、神さんがあの2人にちんまい愛情を注いどんのかもしれへんしな。まだ殺すなって。
人類はみな神の子なのだから――なんてな。
まぁ勝手にやってろや。こっちはこっちで適当にやらせてもらうで。
ただ今、どっしり座って荷物の整理して、腹ごしらえ中。
そんなわけで、橋(エリアはB-5か? )の前で陣取りや。
† †
山のように高い建物が一杯あるこの町が、私には新鮮でした。
お城というよりは、綺麗に切り取られた壁がきちんと並べられているみたい。
でもこの景色を不思議だと思っていたのは、私だけだった。
エドと言峰神父、あの人たちが住んでる世界ではごく普通に見かける物だそうです。
だから私は彼らからこの町の歩き方を教わりました。もちろん、危険から逃れるために町に隠れる方法もです。
建物には沢山の入り口があるのだから、同じ場所から出ない。
エレベーターという不思議な箱や階段を使ってやり過ごし、通風孔や倉庫に隠れて、安全になるまでじっとする。
とても怖かったけれど、エドが一緒にいてくれたおかげで無事に卸売り市場の近くまで来ることが出来ました。
でも……でも、これ以上進むことは出来ませんでした。
卸売り市場に行くのに必要な橋の所に、あの男の人が待ち伏せしていたからです。
遠回りをすれば、この橋を渡らずに先に進めます。
あの人に気づかれないように川を泳げば大丈夫かもしれません。
『――――だがなシータ、君はいずれ選択を迫られる』
あの時の言峰神父の言葉が聞こえてきます。
私たちは見てしまったのです。あの男の人が、自分のカバンからエドの大事な物を出していたのを。
†
エドです。宇宙は広ーいです。
エドはシズマのドライブを探して旅をしています。
おねえちゃんと神父ソンが手伝ってくれるので、一生懸命頑張ってます。
一生懸命逃げて、一生懸命隠れて、一生懸命チェックして、一生懸命ゾクゾクします。
卸売り市場までもうちょっとです。
でもエドは卸売り市場には行きません。エドの大事な物が見つかったからです。とっても欲しいです。
でも、おねえちゃんがダメと言います。
ねーおねちゃん。ねーねーおねえちゃん。どうして貰いに行かないの?
はーい。それはあの『黒ずくメン』が、エドたちをやっつけようとする悪い人だからー。
ねーおねえちゃん。そもそもおねえちゃん。どうして無視して行かないの?
OH! それは『黒ずくメン』が銃を持っているからー。
ねーおねえちゃん。やっぱりおねえちゃん。どうして神父ソンから貰った槍を使わないの?
そうでーす。それはエドが心配だからでしょー?
でも大丈夫でーす。神父ソンがくれた槍は頭がいいのです。
うまく『黒ずくメン』をやり過ごして、エドのトマト(パソコン)を取り返して、卸売り市場に届けてくれるそうです。
ベルカ式アームドデバイス。魔法で動く不思議な不思議なハイテクちゃん。電池は一体どこでしょー。
その名はストラーダ!あだ名は……ん~と、え~とぉ、トラ! ストラーダだからトラ! かっくいー!
機能は神父ソンが1人で調べて紙にまとめていたので、おねーちゃんが困ることはありません。
教訓、教訓、知らない物を貰ったら使っていきましょー。
† † †
ワイもまだそこまで老けこんだつもりは無いけどな。
この歳になるとホンマ思うで。
人間の頭ん中で考えられる兵器で実現不可能なモンは無いっちゅーのをな。
言うたらパニッシャーもその偏屈具合では充分やろけど。十字架からビックリドッキリ弾バンバンやし。
せやけど『アレ』は無い。この際や、順を追って説明したる。
鎌鼬。
気配を察知したのか本能は反応していた。即銃弾を撃ち込んだった。
せやけど目が若干遅れて認識したせいか、その行為が無駄と気づくのにコンマ数秒のズレや。
とっさに体を転がせて避けたはいいものの、当然“そいつら”は銃弾を真っ二にして橋の主桁に斬り込み入れよった。
衝撃波の類かトリックかはわからん。せやけどこれが壁を無視して連続で飛んでくるんやからな。
こっちも負けてられん、と思わず刀を出してみたが話にならん。
今のワイではお手上げや。避けるので精一杯やし、持っとるバッグがそろそろウザくなってきたで。
鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい。
わかる、わかるで。こいつは加減しとる。狙っとるようで狙っとらん。本気で殺そうとしとるフリをかましとる。
何や、何が目的や。ワイの降伏を待っとんのかい。
それともあれか、お前もあのトンガリと同じ馬鹿か。
言っとくが今のワイは弱者だろうが容赦せぇへんぞ。後で命乞いしても絶対許さへんからな。
迷いなんざとうの昔に断ちきっとるぞ。なぁトンガリ、俺は――
『――――弱虫はお前のほうだウルフウッド。なんでもかんでも、あっさり見限ってる』
じゃかましわボケ!!
† †
私が槍を一振りするごとに、目の前にある建物の群れが少しづつ崩れていきます。
陰に隠れながら移動しているので、橋にいるあの人にはまだ見つかっていないようです。
できればこのままお互い無事に終わってほしい。私の目的はあの人の命ではなく、荷物なのだから。
あの人の荷物を持ってくるという約束でエドは先に卸売り市場に行ってくれました。
川の流れに従って迂回し、途中で川を泳いで渡るそうです。
だから私は自分をおとりにして、ストラーダの指示に従いながら時間を稼ぎます。
橋にいるあの人が何かの拍子に荷物を落としてくれさえすれば……!
ストラーダの飛行能力で、目にも止まらぬ速さで回収できるのに。
ストラーダによれば、私がここまで使いこなせているのは言峰神父からお借りした力のおかげだそうです。
でも力を得た代わりに、私の体は大きく負担がかかっているという事も知りました。
『――――シータ。君はどの選択を善しとするのかな?』
……言峰神父、あなたの言葉に私はずっと迷っていました。
例えそれが守るための殺人であっても、善しとするのならばそれは悪じゃないのかもしれない。
でも、少しだけわかったような気がします。
善悪の問題じゃないんです。
誰かが目の前で死ぬのが耐えられません。パズーが死んだことはどうやっても償いきれません。
だから私は、誰も殺さないし、殺させないことを選びます。
実際誰かに襲われたら、私は恐怖するでしょう。
でも、今の私には誰も死ななくても済む力があります。
言峰神父、私はあなたに感謝しなければなりません。
私はあなたに深く悩まされました。でも、最後に後押ししてくれたのはあなただった。
この力は永遠に続くことはないでしょう。
でも、この力がある限り私はこの答えを選択します。
だからお願い! 黒服の方、早く荷物を捨てて! 体中が熱くて今にも倒れてしまいそう……
†
エドです。宇宙は広いけど、地上も広いです。海も広いです。
川は広くありません。でも川はすごく激しいです。
川を泳ぐのは好きではありません。けど嫌いでもないです。
卸売り市場はとっても広くて、発電所よりも静かです。
歩いてるとザラザラします。走ってみるとピチピチします。
あっちにもこっちにも食べ物が見えますが、満腹エドには興味がありません。
しょうがないので、ビリビリするために電子機器を発見しました。パーソーコーンー!
いじれるだけガンガンいじっちゃいます。何故ならデータがわかるからー!
お肉にお魚お野菜、色んなデータが載ってます!
……にゃー?
食べ物以外にも、ここで出荷手続きをとってる物もあったのなー!
えーとこれは何なのなー?
『人間掃討軍』……『専用』……『兵器』? これだけわかんないにゃ?
えーと、『任意の施設に配属せし』……『パスワードと厳重なセキュリティ及び』、『ラセンリョク』?……『解除必須条項』ね。
とりあえずわかってる部分はいじって解除しちゃいまーす。なぜならシズマドライブが見つかるかも知れないからー!
卸売り市場のぉ~パソコンからぁ~『ラセンリョク』以外のセキュリティだけでもにゃにゃにゃのにゃー!
† † †
ワイは餌をまいた。
身動き一つとらず、腰に差しとる刀、デリンジャー、バッグ、全部捨てたった。
そっちが殺す気無いんやったら、こっちも殺す気をあえて捨てたる。
この瞬間だけ、捨てて初めて対等や。
お前の殺意のこもっとらんその攻撃は、その馬鹿さ加減はトンガリよりも……アレや。
さぁ、どっからでも来い。
それともまさか、ここまで来て急に殺しに変えるなんて言わんよなぁ?
† †
私は確かに見ました。
黒服の方が自分から荷物を全て地面に捨てたのを。
私の考えをわかってくれたのでしょうか? それとも、私をおびき寄せるための罠でしょうか。
でも、これでエドの荷物を取り戻すことが出来ます。
私は目をつぶり、深呼吸をします。そしてストラーダと最初に相談したことを確認しました。
スピーアフォルムで落ちている荷物に向かって真っ直ぐに翔ぶ。そしてソニック・ムーブという高速に移動する技術を使って逃げる。
魔力に慣れない私の現在の体の負担を計算すれば、やってやれなくは無いはずです。
準備は、整いました。
ストラーダに、合図を送ります。
――――Empfang!
!?
速い!
手が、腕が、体が、引っ張られる! でも、耐えなきゃ。
お願いです黒服の方、どうかそのままでいてください。
私はあなたに何の危害も加えません。
だから……このまま何もしないでください。
私の目的が荷物であることに気づかないでください!
† † †
来る。
来る。
来るで。
おいおい、何やその格好。
つか意外と近くにおったんかい。
30。
20。
いや、15メートルも無い。
まだや。
まだ抜くな。
その気になれば向こうが上。
あのスピードと飛行能力でガチにやられたらあかん。
向こうに諦めを見せ付けろ。
ここか。
いやまだや。
まだ。
もう少し。
10メートル。
まだ。
来よる。
まだや。
まだまだ。
7メートル。
もう少し。
銃は拾える。
いける。
もう一息や。
3メートル。
もう少し。
もう。
少し。
1メートル
奴。
『――――Sonic Move! 』
……消えた?
いや待て、後ろか!?
† †
……息が詰まりそうでした。
ソニック・ムーブ終了時にバランスを崩し、危うく川に突っ込んでしまいそうでした。
私は黒服の方が落とした荷物を持ってストラーダに大きく上昇してもらって卸売り市場の側まで飛んできています。
ひとまず、あの黒服の方から逃げ切ることに成功しましたし一安心です。
それにしても……どうして私はこんな格好になってしまったのでしょうか。
これは服というより、花嫁が着る純白のドレスです。白い手袋にネックレスと、何故かティアラもついています。
まるでどこかのお姫様のようです。ストラーダはバリアジャケットと教えてくれましたが、特殊な服なのでしょうか?
そしてこのストラーダは、私がラピュタへ行くための希望になりそうな気がします。
今はまだ体が慣れていないけど、いつか必ず……!
「おねえちゃん来た来た! いらっしゃぁ~い!」
あ、下でエドが呼んでいます。
どうやら彼も無事に到着したみたいです。後は言峰神父が無事であることを祈るばかりです。
† † †
体は異常なし。出血もなし。
視界もはっきりしとるし、足も竦んどらん。
脈も正常。耳鳴りもせぇへん
盗られた物はバッグ。つまり手元に出しとった刀とデリンジャー以外全部やな。
呆れたわ。おんどれは最初っから持ち物目当てやったんかい。
あの裂くような鎌鼬は?あの小型ジェットバーニアは? 瞬間移動は?武器やないんか?あれは立派な戦力やろ?
そうか、あの攻撃はホンマのホンマに殺意こもっとらんかったんやな。
逃げてどないすんねん。足止めくらいしとかんかい。
ヤられたらヤり返されるっちゅう発想が無いんかい。
ワイに何もせぇへんかったからそれで終わりとでも言いたいんか?
最初にあの神父と戦わずに逃げたんは何でや?
……アホくさ。もう勝手にせぇ。
あー、しんど。
† †
卸売り市場に到着したあと、しばらく私たちは休憩をしてお互いのことを話し合いました。
エドの話すことはあまり良くわかりませんでしたが、喋っているエドの様子はとても楽しそうでした。
その後、私はエドに連れられて、卸売り市場をまわりました。
私が見たことのある市場に負けないくらい、沢山の食材が並んでいますが、そのほとんどは造り物のようです。
でもエドはここで牛乳を見つけたと言っているので、中には本物の食べ物も置いてあるのでしょう。
それにしても、随分と大きな建物です。特に天井が高い。大きな物が運ばれていたのでしょうか?
私の知らない町では、これは当たり前のことなのでしょうか。
「あるよーなないよーな。ないよーなあるよーな。何があって何がないのかー……」
エドにも聞いてみましたが、こんな調子です。
彼……いや、彼女の住む町でも、珍しいそうです(ついさっき、私はエドが女の子であると知りました)。
エドの町の話は私にはあまりよくわかりませんが、彼女の言う『ビバップ号』という船よりもここは大きいそうです。
「着いたよ! これこれビックリ~! 」
エドがジャンプしてはしゃぎながら私に、ある物を紹介しました。
とても変わった四角の物体……メイン・コンピューター、と言うそうです。
そこに映っている画面と、私が持ってきたエドの大事な物が一緒になれば、とても良い事になるんだとか。
一体何が起こるのでしょうか?
†
エドです。不思議発見です。
エドのと市場のとで配線を繋げて合体したスーパーコンピューター。
こいつで色々ハッキングした結果、面白いことがわかりました。
地図に書かれている名前がついている場所には秘密があったのです。
なんと、これらの場所には人間掃討軍専用兵器が隠されているのです!
もちろん全ての施設に隠されているのかと言えばそうではなく、それはランダムだそうです。
この卸売り市場を含めたいくつかの施設に配備されたのは間違いないようです。
兵器の詳細はまだ詳しく調べてみないとわかりません。
陸上用なのか海上用なのか宇宙用なのかもわかりません。
エドの知らない言葉が並んでるので、よくわかりません。
シズマドライブシステムか、それ以外のことかもしれません。
でも兵器があるのはすごいことです。すごいことなので、早速垂れ流すように設定しちゃいました。
パソコンがある施設には、かかっているロックを外して伝達。
その他の簡易通信機器にも、エドのメッセージがしばらくしたら自動的に流れるように設定しちゃいました。
『エドです。地図の載っている施設を全部、良く調べてみてください。すごいお宝を発見ができるかもしれません。
詳しい情報は追って連絡しますが、ラセンリョクという物を用意してください。それが絶対必要なんだそうです!
もしも見つけてしまったらぁ~一切、粉砕、喝采ぃ~八百屋町に火がともる~!』
以上、一回目の通信でした。
とうぜんでーす。情報はみんなでわかちあう物だからでーす。
この施設以外の施設の通信システムにも垂れ流すようハッキングしちゃいました。
となりに座っているおねえちゃんは、頭に?が増殖中みたいです。何がわからないんでしょー?
エドの説明ですか~? エドの行動ですか~?
それともこの画面に出てる言葉ですか~?
ふふーん。
これはですね~えーと『☆@意jh;眉gh』……にゃにゃ?
急に真っ暗? 変です。文字が読めませーん。
でも大丈夫です。
そうです……こんな時は声を出しましょう。
せーの、1、2……5…………4………………
「ぎょぉくさぁ~……い………………」
† † †
あーしんどかった。
蘇り気味のせいか、思っとったより時間がかかったな。
ワイみたいにゾンビになると、やっぱ動きが鈍るんやろか。
けど『挨拶代わりの一発はちゃんと当たった』しなぁ。
葉巻オヤジに持ってかれたあの女みたいに再生されるかもしらんが、中枢の頭なら時間かかるやろ。
ちゃんと脳みそ吹っ飛んどるから、常人なら即死で終わりやけどな。
おーおーあの嬢ちゃん、死体に駆け寄って何か言うとるなぁ。
せやけどおんどれが蒔いた種や。
ワイがあそこで諦めん人間やっちゅーのを考えんかった方が悪い。
それと運の無さやな。逃げた方角追ったら普通、最初にここに来るやろ。
ま、そっちが勝手にやるんならこっちも勝手にやらせてもらうっちゅうこっちゃ。
……つーかどいつもこいつもええ加減にせえよ。
中立協定結んで終わりなんてどんだけやねん。
『殺し合い』しとるんやないんかい。
死なば諸共。命は天秤にかけてこそやろが。
ほいでな、そこにおる白いドレスの……あ、今は血まみれで真っ赤やな。
なぁコソ泥の嬢ちゃん。
お前の殺意こもっとらんその姿見とると、トンガリを思い出して敵わん。
せやから直接、面と向かわずに、陰に隠れて距離をとって狙撃するつもりや。
そんで。
そんで地獄を見したるわ。
嬢ちゃんがこと切れる瞬間まで。
じっくり痛みと苦しみを与えて。
あの手この手で五体を奪ったる。
これや。
これがワイの……「報復」じゃ!!
【B-5・卸売り市場/一日目/夕方(放送直前)】
【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン】
[状態]:ものすごく不機嫌、イライラし過ぎ、全身に浅い裂傷(治療済み)、肋骨骨折、幾つかの打撲(治療不要)
[装備]:デリンジャー(残弾1/2)@トライガン、デリンジャーの予備銃弾12、刀ムラサーミャ&コチーテ@BACCANO バッカーノ!
[道具]:なし
[思考]
基本思考:ゲームに乗る
1:シータを徹底的に痛めつけて殺す。神父はパニッシャーなどの強力な武器を手に入れてから。
2:自分の手でゲームを終わらせる。 女子供にも容赦はしない。迷いもない。
3:とにかく武器(パニッシャー、銃器)が欲しい。誰かが持ってたら殺してでも奪う。
4:施設で武器調達も検討。
5:タバコが欲しい。
[備考]
※迷いは完全に断ち切りました。ゆえに、ヴァッシュ・ザ・スタンピードへの鬱屈した感情が強まっています。
※シータを槍(ストラーダ)、鎌鼬(ルフトメッサー)、高速移動の使い手と認識しました。
【シータ@天空の城ラピュタ】
[状態]:疲労(大)、深い悲しみ、決意とその裏返しの迷い、右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し)、令呪(使用中)
[装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 、バリアジャケット
[道具]:支給品一式 (食糧:食パン六枚切り三斤、ミネラルウォーター500ml 2本)、びしょ濡れのかがみの制服
ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(残弾0/6)@トライガン、暗視スコープ、音楽CD(自殺交響曲「楽園」@R.O.Dシリーズ)、士郎となつきと千里の支給品一式
[思考]
基本:みんなと脱出を目指す。 殺し合いには乗らない―――だが、それを守れるのか不安。
1:言峰の令呪がある限り、誰も殺さないし殺させない。しかしその決意がエドの死で何かしらの影響が出ている(?)。
2:アンチ・シズマ管とその設置場所を探す。
3:卸売り市場で言峰と合流。
4:マオに激しい疑心。言峰については半信半疑だが、少し心配。
[備考]
※マオの指摘によって、ドーラと再会するのを躊躇しています。
※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。
※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。
※令呪は、膨大な魔力の塊です。単体で行使できる術はパスを繋いだサーヴァントに対する命令のみですが、
本人が術を編むか礼装を用いることで、魔術を扱うにおいて強力な補助となります。 ただし使えるのは一度限り。
扱い切れなければ反動でダメージを負う可能性があります。人体移植された魔力量が桁違いのカートリッジと認識してください。
※バリアジャケットのモデルはカリオスト○の城のク○リスの白いドレスです。
※言峰から言伝でストラーダの性能の説明を受けています。ストラーダ使用による体への負担は少しはあるようですが、今のところは大丈夫のようです。
※エドがパソコンで何をやっていたのかは正確には把握してません。
&color(red){【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ 死亡】}
※エドのゴーグルとコンピューターはエドの死体の側にあります。
※ウルフウッドはシータの死角からエドを狙撃しています。現在もその位置です。
『施設の秘密』
地図上で表記されている施設の内のいくつかに、『兵器』と呼ばれる物が隠されているようです。
いくつ隠されているのか、それは何なのかは不明。
エドはこの事実をパソコンのハッキングを通じて、
通信機器機能を持つ他の機械に後で自動的に自分のメッセージを流れるよう仕組みました。
どこの施設の何の通信機器に流れるのかは不明です。一つとは限りません。
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