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鉄壁の意志、揺るがぬ信念 - (2023/05/04 (木) 11:44:07) のソース
**鉄壁の意志、揺るがぬ信念 ◆UcWYhusQhw 「スバルはん……」 あの爆発で生きてられるとはおもわへんかったけどやっぱり。 スバルはんに思う事は無いわけではあらへんけど死んだら終わりや。 もし生きとるんやったら手駒にと考えたんやけどそれまで。 うちはそこでスバルはんについて考える事を止めた。 今はそんな事より流れた放送の中身や。 禁止エリアについては今はそこまで関係あらへん。 気になるというなら……南部に固まってきたという事ぐらい。 南部に人でも固まっていたのだろうか。 まあそれよりも今気にすべきは死んだ人数や。 17人。 また随分と減った。 順調に進行してるって事や。 これは喜ぶ事なんやろうか。 いや、少なくとも今は違う。 人数が少なくなるという事は手駒になる奴も減るって事や。 そして強者が残る。 私が勝てないような強者が。 その為には協力者が必要なんや。 そうかなりの強者の。 弱者はいらへん、足手まといなだけや。 そんな足手まといは殺しとく、邪魔やし。 必要なのはただ一人、なつきだけや。 後はただの駒。 なつきの為に利用する駒でしかあらへん。 ゲームをする時には強い駒が多い方が楽にきまっとるさかいね。 そして目の前にいる男、ヴァッシュはん。 見た限りではかなりの強者。 あの卓越した銃器の扱いは見事の一言や。 それに奇抜な戦い方、あの槍使いを翻弄させるとは。 おちゃらけてるくせになかなかやりおる。 詰めが甘いがまあ、そこは妥協点であろう。 戦闘能力だけで見るとかなりの上物や。 ただ「戦闘能力」だけでいうとや。 彼の思想、理念は邪魔でしかあらへん。 何が誰も殺させないだって。 血迷い事だ。 現に2人も死んでおるやないか、うちのせいでやけど。 うちが行動する事によって彼の理念は常に邪魔しはるやろ。 足手まといを始末にするにしても絶対に否定しはる。 そして殺し合いに乗ってるものでさえ止める。 何がそこまで彼をはしらせるんやろ。 少し気になった。 まあそんな事は後でいい。 取り敢えず考えるべきはヴァッシュはんをどうするべきかや。 手駒として使うか、切り捨てるかや。 戦闘能力は別格。 しかしその考えは邪魔。 どないしましょ。 どっちもいい考えや。 慎重に決めんと…… そして うん、決めた。 うちはその考えの下にヴァッシュはんに近づく。 そう、うちが決めた答えは 「ヴァッシュはん……」 「なんだい……」 ヴァッシュはんはどこか沈んだようすで座っていた。 大事な人でも呼ばれたんかいな。 まあそんなのうちには関係あらへん。 だからうちは用件を告げる。 「手をくまあらへん? うちとヴァッシュはんでこの殺し合いをぶちこわすんや……もう、うち殺し合い、やになったんどすのん」 「……え?」 そううちが選んだのはヴァッシュはんを手駒としてつかう事。 ここで別れてヴァッシュはん以上の強い手駒が手に入るとは考えられへん。 むしろ、協力する人間すら少ないやろ。 その中でこんなお人好しはある意味で貴重や。 その理念が邪魔やけど、うちが間違って殺したという事でもいいし、陰で始末してもいい。 ようは自分の手を染めればいいのや。 そう考えれば絶好の手駒。 まさに最良の駒。 使い方を間違わなければこれ以上の無い手駒やさかい。 だからうちは彼を使う事に決めた。 「君とかい……」 「なんや……不満なの? うちはもう乗ってないのや。組む事に問題なんてあらへん」 そう、今のうちは乗ってない。 なつきの為、自分の力でやってみせるんや。 その為にあんたを手駒にした方がやりやすいさかいね。 なんか気乗りしないみたいけど味方につけてやるさかい。 「もう、人を殺したりはしないのかい?」 「そや……もうしない。絶対や……殺したんのは悪いと思ってる……なんか空しゅうて……せやから力を貸してほしいんや」 あたり前やけど嘘だ。 別にどないとも思ってへん。 ただ力、運が無かったから死んだだけや。 だってなつきの為やもん。 多少の犠牲なんて仕方ないやろ。 そしてこれからもかわらへん。 足手まといは始末するし邪魔する者も殺す。 他人の死なんかどないでもいい。 ただなつきがもう一度、うちの前に現れるだけでええんや。 だから罪の意識なんてある訳がない。 ヴァッシュはんには悪いけど。 その信念は一生わからへんわ。 せやけど今はヴァッシュはんの力を利用しなければならへん。 その戦闘能力を手に入れる為に。 その甘ったれた信念には反吐がでるけど今はのもう。 だからうちは簡単にも嘘を吐ける。 「そう……ヴァッシュはん言うとったやん……ラブ&ピースって! うち、それに感動しましてなあ……放送を聞いた後に死者が多くて……辛くなった時その言葉に感銘受けましたんよ」 「……本当かい?」 そんな訳あらへん。 血反吐がでるくらい堪忍や。 ラブ&ピースってなにいってるんだか。 気持ち悪いわ。 大の男がそんな言葉をいうなんて。 あーもう堪忍して欲しいわ。 でも仕方あらへん。 これもなつきの為。 気持ち悪い単語を言い続ける。 「そうや……ラブ&ピースや! ラブ&ピース! ヴァッシュはん」 うちは笑顔を作ってVサインを作ってヴァッシュはんの真似をする。 アホらし。 でも我慢や、我慢。 「解ってるくれるのかい……殺し合いがどんなに空しくて悲しいものか? 何も生まない事を。生きてるだけでも何とかなるって」 「せや。うち、わかったんよ、だからお願いや! ヴァッシュはん!」 懸命に訴えかける。 後一押しや。 もう落ちる寸前。 この男はやっぱお人好しや。 だからうちはヴァッシュはんの手を握り訴えかける。 少し声を震わせ感情的になっているように。 「ヴァッシュはん……お願いやから……」 最後の一押しをした。 これで、どや。 完璧な筈。 そう思った瞬間、頭に手をおかれ 「いやいや……せっかくの美人がだいなしだよぉ、笑いなよ……ほらラブアンーーードォピィーーーーーーース!」 へらへらした笑顔をこちらに向けた。 って事は成功したのさかい。 「ええのん? うちに協力しても」 「もちろんさ。君が殺し合いをしないならさぁ」 「当たり前やろ? そういったやん」 よし、強い手駒が入ったで。 暫くは怖いものは無い。 あとは上手くコントロールするだけや。 駒は使い方を間違えると悲惨やさかいに。 ふふ上々や。 ただその時にヴァッシュはんが見せたどこかさびしい笑顔がどこか頭に残りはる。 なつきの為に1歩進む事ができたで。 なつき、待ってれな。 「なら一緒に言いましょう、あれを!」 「あれ?」 あれってなんやろ? 凄く嫌な予感はしはる。 ヴァッシュはんの満面の笑みがごッつう嫌や。 薄気味悪いで。 そしてその言葉を発す。 「そう……もちろん! ラーーーーーーーブ、アーーーーンーーードォピィーーーーーーース! ほらシズルさんも!」 「え゛」 え゛。 堪忍してや。 そりゃあ必死に言った気もしはるやけどあれはあれで。 せやけど今言わんと信用得れへんし。 そんなキャラでもあらへん。 ヴァッシュはんの笑顔に腹立つ。 「さあ、シズルさんも!」 ええい、ままよ。 なつきの為。 なつきの為なんや。 堪忍や、絶対わらわんでえ、なつき。 仕方ないんや。 なつき。 きらわんとってなあ。 「さあ、一緒に!」 ああ、どうにでもなれ! 「「ラーーーーーーーブ、アーーーーンーーードォーーーーピィーーーーーーース!」」 言うてしもた。 なんかなつきが笑ってるようにも思えるわ。 ……忘れといてください。 もう未来永劫思い出したくないですわ。 それにもう永遠にやらんわ。 「さすがぁシズルさん! いいですねぇ……さあもう一度!」 「え゛」 その後何回もあった。 ……手駒にしはるの間違ったかもしれへん。 なつき……たのむから笑わんといてえ。 「ほな行きましょか。ヴァッシュはん」 「そうだね」 あの後、うちらは準備をし移動し始めた。 ヴァッシュはんも信用してくれとるし順調や。 なつき、見といてや。 絶対、あんたにあって見せるさかい。 そのためには犠牲をなんぼ払ってもかまへん。 例えなんぼ殺してもや。 ヴァッシュはんは手駒でしかいない。 思いっきりつかって使えなくならはったら始末しはるだけや。 そないして、なつきに辿り着いてみせる。 絶対や。 なつき、うちはなつきの為にあるから。 さかいに絶対なんぼな事でも会う。 そないそら絶対曲げることのあらへん鉄壁の意志。 さあ行きましょか。なつきの為に。 前にのしのしと進んでいくシズルさんをみる。 シズルさんが僕に言った。 絶対殺さないって。 でもそれ嘘だ。 きっと殺す事をやめないだろう。 だってシズルさん笑っていない。 顔は笑っていた。 でも目は、心は決して笑ってなんかない。 僕と対峙した時に何も変わらない冷たい心。 殺気さえ感じられた。 どんなにあの言葉を言おうとそれは変わらなかった。 じゃあ僕はそんなシズルさんに何もしないのか? 違う。 もう沢山だ。 目の前で人が死んでいってまた知り合った人まで死んでった。 ランサーさん、ドーラさん、戴宗さん。 そして僕が不甲斐ないばっかりに死んでしまったクアットロさん。 じゃあ僕は無力だと嘆くだけなのか? 絶対に違う! もう絶対誰も殺させない。 もう目の前で人が死ぬなんて事をみすみすと許すわけにいかない。 僕は何があってもそれは止めない。 だから僕は諦めない、最後まで。 シズルさんはきっと殺していくだろう、これからも。 僕をきっと利用しながらも。 なら、僕はシズルさんの傍でシズルさんを見てよう。 例え利用されてるとわかっていても。 シズルさんが誰かを殺そうとした時を全力で止める。 もう死ぬのをみるのは沢山。 そしてシズルさんにも死んでほしくない。 どんなに偽善とののしられても、馬鹿にされても僕は信念を変えない。 それが僕の生き方だから。 だってもし生き方をかえて戻れるかい? ナイブズやメリル達の元に。 それはできない。 きっと皆非難する。 この生き方がヴァッシュ・ザ・スタンピードそのものだから。 だからもう僕は止まらない。 死んでしまった皆の分まで。 どんな時まで信念を貫き通す。 そして帰ろう。 皆の元へ、笑顔で。 僕はどんな時でも変わらない、変わっちゃいけない。 だから僕は改めて誓う。 絶対誰も死なせない、例え罪を犯した者でも。 そう絶対だ。 ここが僕のリスタート。 もう止まる訳にはかない。 絶対に揺るがぬ信念をもって。 さあ、いこうか。 僕が信じるものの為に。 そして、 「よい所にきたな、雑種共……なにか、着る物と温かい食べ物はないか?……ハ、ハ、ハクション!」 目の前に体格のいい金髪の男がいた。ただしほぼ全裸。 しかも寒さに震え体を揺らしてる。 え、えーと。 たぶんシズルさんも同じ考えだろう。 乞食? 【F-5/北部/1日目/夜】 【藤乃静留@舞-HiME】 [状態]:疲労(中)、左足に打撲、左眼損傷(ほぼ失明状態、高度な治療を受ければあるいは…)、首筋に切傷、精神高揚 [装備]:雷泥のローラースケート@トライガン [道具]:支給品一式×4(食料二食分消費)、マオのヘッドホン@コードギアス 反逆のルルーシュ、 巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING サングラス@カウボーイビバップ 、包丁、不死の酒(不完全版)@BACCANO バッカーノ! 棒付手榴弾×3@R.O.D(シリーズ)、大量の貴金属アクセサリ、ヴァッシュの手配書@トライガン、防水性の紙×10 偽・螺旋剣@Fate/stay night、暗視双眼鏡、不明支給品0~1個(槍・デバイスは無い) [思考]: 基本思考:螺旋王の力を手中に収め、なつきと共に永遠を生きる 0:乞食ですのん? 1:ヴァッシュを利用。 2:邪魔になる人間は殺す 3:足手まといは間引く 4:邪魔にならない人間を傘下に置く 【備考】 ※「堪忍な~」の直後辺りから参戦。 ※ビクトリームとおおまかに話し合った模様。少なくともお互いの世界についての情報は交換したようです。 ※マオのヘッドホンから流れてくる声は風花真白、もしくは姫野二三の声であると認識。 (どちらもC.C.の声優と同じ CV:ゆかな) ※不死の酒(不完全版)には海水で濡れた説明書が貼りついています。字は滲んでて本文がよく読めない模様。 ※一応、殺し合いに乗らず脱出する方針に転換したので、ジャグジーに対する後ろめたさは、ほぼ無くなりました。 ※ヴァッシュが利用されている事に気付いてるのを知りません。 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン】 [状態]:全身打撲、強い決意 [装備]:ナイブズの銃@トライガン(破損) [道具]:支給品一式 [思考・状況]基本:絶対に殺し合いを止めさせるし、誰も殺させない。 0:乞食? 1:静留に利用されてる振りをしつつ警戒する 2:静留が殺そうとした場合全力で止める。 3:ナイヴズの銃は出来るだけ使いたくない。 [備考] ※クロの持っていた情報をある程度把握しています(クロの世界、はやてとの約束について)。 ※第二放送を聞き逃しました。 ※ミリィのスタンガンは粉々に破壊されました。 ※隠し銃に弾丸は入っていません。どこかで補充しない限り使用不能です。 【ギルガメッシュ@Fate/stay night】 [状態]:疲労(大)、全身に裂傷(中)、全裸(腰布一枚)、悪寒 [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【乖離剣エア】【天の鎖】の入手。【王の財宝】の再入手。 0:……寒すぎる。 1:“螺旋王へ至る道”を模索。最終的にはアルベルトに逆襲を果たす。 2:異世界の情報、宝具、またはそれに順ずる道具を集める(エレメントに興味)。 3:出会えば衛宮士郎を殺す。具体的な目的地のキーワードは【高速道路】【河川】 。 4:“螺旋の力に目覚めた少女”に興味。 5:目障りな雑種は叩き切る(特にドモンに不快感) 6:慢心を捨てる――――? ※地図の端と上空に何か細工があると考えています。 ※腰布の詳細はご想像にお任せします。 *時系列順で読む Back:[[あなたに贈る物語(後編)]] Next:[[グッドナイト、スイートハーツⅠ]] *投下順で読む Back:[[マテリアル・パズル~神無~]] Next:[[グッドナイト、スイートハーツⅠ]] |202:[[Clann As Dog]]|藤乃静留|219:[[Omegaの視界 未解封のハコニハ]]| |202:[[Clann As Dog]]|ヴァッシュ・ザ・スタンピード|219:[[Omegaの視界 未解封のハコニハ]]| |199:[[二人がここにいる不思議(後編)]]|ギルガメッシュ|219:[[Omegaの視界 未解封のハコニハ]]|