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            /´ __  `ヽヾ、       //}                        `¨__ブ/
         } ´    `ヽ\\    // ∧                      /´ ̄´
         「{ミl         \\` ==''/|_ノ/ }                     /
       乂小           ヽ ` ー’ |/ノ\
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       辷ノ|  |        {     { \  ` \
       | |ハ {       _,..ィ′   |   ヽ    \
         ヽヽ. ヽ\ ___ ,._≦ィ彡〉     ト、   \    ヽ.      _
        ∨  ヽ {ー―__/ {    〉 \    ` 、   \___ノ, ―’
            \ ̄ヽ.   ∨    丶 ̄`i__>―― 、  三ヽ
              ヽ ∧   ヽ      ` j: : : : : : : : :ー┴<⌒¨′
                }  ヽ. 、  ∨     /: : : : : : : : : : : : : : }





夏奈「な、なんなんだお前は!?」

唯「え~、ひどいよあずにゃんそんなこと言うなんて」

夏奈「誰だか知らないが私はあずにゃんなんてやつじゃなーい!!」

唯「ど、どうしたのあずにゃん?」

夏奈「どうしたもこうしたもない!」バシッ

唯「いたっ!?」

夏奈「いきなり人に抱きつくなんて無礼だと思わないのか!」

唯「ひぇ~、いつものあずにゃんじゃない…」

夏奈「…ん?そういえばここはどこなんだ?」

唯「どこって、学校だよ?」

夏奈「学校…?」

夏奈(私の通ってるところと全然違うじゃないか…どうなってるんだ)

唯「あっ、もうすぐ授業だ。バイバイあずにゃん、また後でね」

夏奈「あっおい!……行っちゃった」

夏奈「一体何がどうなってるんだ…」

キーンコーンカーンコーン

夏奈「あっ、チャイムだ」

夏奈「とりあえず教室に…ってどこだよ!」

純「こんな所にいたんだ梓」

夏奈「むっ!誰だお前は!?」

純「なに言ってんの、私の顔忘れたの?」

夏奈「忘れたもなにも知らないし…」

純「ふざけたこと言ってないで、早く教室入ろ」

夏奈「おっ」

夏奈(どうやら私とこいつは友達らしい)

夏奈「おいモジャ子」

純「誰がモジャ子だって…?」

夏奈「お前の名前はなんだ」

純「はぁ?頭でもうっておかしくなったの?」

夏奈「…」ドンッ

純「あいたっ」

夏奈「会っていきなり人をおかしい扱いなんて失礼だと思わないのか!」

純(モジャ子は失礼じゃないの…?)

夏奈「いいから名前を教えろ」

純「純だよ…本当にどうしちゃったの梓?」

夏奈「だから私はそのあずなんとかじゃなーい!!」


純「憂~助けて~」

憂「ど、どうしたの?」

純「なんか梓の様子が変なんだよ~」

夏奈「だから私はあずなんとかじゃないって!」

憂「梓ちゃん?今日は元気いっぱいだね」

夏奈(な、何なんだどいつもこいつも)

夏奈(私を誰と間違えてるんだ!!)

キーンコーンカーンコーン

憂「あっ、授業始まっちゃうよ」



授業中

さわ子「え~、今日は担当の先生が不在のため代わりに私が…」

夏奈(なんだここ…中学じゃないのか!?)

夏奈(教科書に書かれてる内容がちんぷんかんぷんだ…)

夏奈(こんなのできるわけないだろ)

夏奈(よし、寝よう)

夏奈「ぐぅー…」

憂(梓ちゃん、疲れてるのかな?)

さわ子「じゃあこの問題を…中野さんに答えてもらおうかしら」

夏奈「……」

さわ子「中野さん?」

夏奈「……」

さわ子「中野さーんっ!」

夏奈「うおっ!?な、なんだ!」

さわ子「はぁ…この問題を答えてもらえるかしら?」

さわ子(あとで説教ね)

夏奈「えっと……」

夏奈(なんだこれ…全然分からないぞ)

夏奈「……先生」

さわ子「どうしたの?」

夏奈「私は中野さんじゃないので分かりません!」

さわ子「は?」

夏奈「よってこの問題を放棄します!」

さわ子「…あとで職員室に来なさい」



昼休み


夏奈「怒られた…なぜだ」

純「あんな馬鹿みたいな答え方したら当然だよ」

夏奈「…」ドンッ

純「あいたっ」

夏奈「馬鹿とはなんだ馬鹿とは!」

純「ね?おかしいでしょ?」

憂「うん」

夏奈「だいたいお前たちなぁ!私と誰かを勘違いしてるんだよ!」

夏奈「私はそのあずなんとかじゃなーい!」

憂「お、落ち着いて梓ちゃん。玉子焼きあげるから」

夏奈「えっ…それくれるの?」

憂「はい、どうぞ」

夏奈「どれどれ…」モグモグ

夏奈「うっ、美味い!?」

憂「本当?よかった」

夏奈「お前料理うまいな、ハルカとためを張れるよ」

憂「えへー」

純「ハルカって誰?」

夏奈「それも食べていいか?」

憂「いいよ、どうぞ」

夏奈「うまっ!」

純「ちょっと、私の質問に答えてよ」

憂「今日の梓ちゃんはいつもと違うけど、おもしろいね」

夏奈「だから私は違うって」

純「梓、私のフルーツオレもあげる」

夏奈「おぉっ!お前意外と良いやつだな」

純「最初から良いやつだって」

夏奈「チュー…ぷはぁ、うまい!」

純(全部飲まれた…)

憂「今日も部活あるんでしょ?」

夏奈「部活?」

憂「軽音部だよ」

夏奈「軽音部…私は軽音部なのか?」

憂「えっ、そうじゃないの?」

夏奈「そうだったのか」

夏奈(ところで軽音ってなんだ?)

純「ねぇ梓、それよりさっき言ってたハルカって誰?」

夏奈(軽音…音楽っぽいやつか?)

夏奈(まいったな、私リコーダーしか吹けないぞ)

純「ねぇ梓ったらー」



放課後


夏奈「さてどうするか…」

唯「あずにゃ~ん!」タタッ

夏奈「うおっ!?またお前か!」

夏奈「吉野かと思ったぞ」

唯「?」

唯「いいから早く部活に行こうよっ」ダキッ

夏奈「くっつくな!」バシッ

唯「あうっ」

夏奈「まったく、馴れ馴れしいやつめ」

唯「どうしたのあずにゃん?今日はなんか変だよ」

唯「抱き心地もよくないし…」

夏奈「うるさい!お前吉野の声してなんかキャラがおかしいから気持ち悪いぞ!」

唯「えぇっ!?」

夏奈「吉野は吉野らしくしてろ」

唯「ひどいよあずにゃん…私先輩なのに」

夏奈「なに、先輩だったのか」

唯「そうだよぉ、忘れちゃったの?」

夏奈(ということは高校三年生…ハルカより年上か)

夏奈(全然そんな風に見えないぞ)

夏奈「お前やっぱり嘘ついてるだろ」

唯「ついてないよ~!あずにゃんひどい~!」

夏奈「…」バシッ

唯「あうっ」

夏奈「吉野の声で変なこと言うな!」

唯(吉野ってだれ…?)

唯「それより早く部活に行こうよ」

夏奈「部活…そうか、私は確か軽音部だったな」

唯「そういえばギターは?」

夏奈「ギター?なんだそれ」

夏奈「私はそんなの持ってないぞ」

唯「え?じゃあ部活はどうするの?」

夏奈「どうするって…」

夏奈「あっ、そうだ」ゴソゴソ

唯「?」

夏奈「リコーダーならあるぞ」

唯「あれ、あずにゃんギターからリコーダーに代えたんだ」

夏奈「私はギター弾けないからな」



音楽室


唯「おぃーっす!」

律「おっ、やっと来たか」

紬「今お茶淹れるわねー」

夏奈(ほぉ…これが軽音部か)

夏奈(思ったより軽い感じだな…)

夏奈「……」

夏奈(はっ!だから軽音なのかっ!!)

澪「どうしたんだ梓?」

夏奈「いえ…」

夏奈(美人だ…こいつより全然高校っぽい)

唯「えへへ~」

紬「はいどうぞ、ケーキよ」

夏奈「あっ、どうも」

夏奈(なんだこの人…お嬢様か?)

紬「うふふ」

夏奈(それより待て、おかしいぞ)

夏奈(なんで部活なのにこいつらお茶してるんだ)

律「どうした?食わないのか?」

夏奈(そうか、これは私の歓迎会か!)

唯「食べないなら私がもらっちゃお~」

夏奈「…」ビシッ

唯「あうっ」

夏奈「私のケーキだ!」

律「今日はいつもより攻撃的だな」

夏奈「うまいっ!なんだこのケーキ!?」

紬「喜んでもらえてよかった」

夏奈「こんな美味しいケーキ食べたことがない!」

律「なに言ってんだよ、ほぼ毎日食べてるだろ」

夏奈「なにっ、毎日食べてる!?」

夏奈(私の歓迎会じゃないのか)

夏奈「あれっ…」

唯「どうしたの?」

夏奈「部活なのにケーキなんか食べていいのか?」

唯「だってそれが軽音部だし」

夏奈「そうか、それが軽音部…」

夏奈「いいなー…私も高校に入学したら軽音部に入ろう」

唯「?」

澪「なんか今日の梓は変だな」

紬「そうねぇ…活気があるっていうか」

律「そうか?私は今日の梓の方が好きだぞ?」

唯「でもりっちゃん、今日のあずにゃんは暴力的なんだよ」

夏奈(りっちゃん…りっちゃんか)

夏奈(この人とは仲良くなれそうだ)

夏奈「あの、りっちゃん」

律「みろ!梓が私のことあだ名で呼んでくれたぞ!」

律「いやー、やっとその名前で呼んでくれたか」

律「なんか今日の梓はいつもより良いなぁ!」

夏奈「お…おぉ」

澪「ところで梓、ギターはどうしたんだ?」

夏奈「え?」

唯「そうだ、あずにゃんギターはやめてリコーダーやることにしたんだよ!」

澪「は?」

夏奈「そうなんです、ギター弾けないんです」

澪「何言ってるんだよ梓…変な冗談はよせって」

夏奈「いや、冗談じゃなくて」

律「まぁいいじゃないか弾けないなら弾けないで、こっちの梓の方がいい」

澪「よくないだろ!」

律「でもリコーダーは吹けるんだろ?」

夏奈「はい」ピュ~ヒョロロロ~

唯「あんまり上手くないね、あずにゃん」

夏奈「…」ビシッ

唯「あうっ」

夏奈「吉野のくせに生意気だぞ!」

唯「私吉野じゃないもん!平沢だもんっ!」

紬(吉野ってだれ?)

律「いいじゃん、リコーダーでも。リコーダーがいるバンドなんて面白そうだし」

澪「ダメだろ…」

夏奈「ところでお茶おかわり」


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最終更新:2010年08月28日 21:02