~♪

純の家!

純「あ~あ。せっかく今日のお泊まり会楽しみにしてたのになぁ」

純「一言憂に文句言ってやらないと気が済まないな」

オキャクサマノデンワハ デンパノトドカナイバショカ...

純「あれ、繋がらない。おっかしいなぁ。途中で切られるのは普通だけど繋がらないなんてこと無いのに」

純「もう少し時間置いてからかけ直すか。少し一眠り……」グゥグゥ

~♪

憂「…………」

憂「…………」

憂「…………」

憂「……純ちゃん遅いな」


~♪

純「ふぁ……。そろそろ憂の用事も終わったかなぁ。かけてみるか」

オキャクサマノデンワハ デンパノトドカナイバショカ...

純「…………」

純「」ダッ




~♪

平沢家!

ピンポーン

純「電気点いてない……? 誰もいないのかな」

ピンポーンピンポーンピンポーンピポピポピポ

純「あ、上の部屋の電気が点いた。あそこって唯先輩の部屋かな?」

ガチャ

唯「はいはいごめんなさいよぉどちらさま? って純ちゃん? どしたの?」

純「えっ!?」

純(えっえっ? ゆ、唯先輩……? なんだか雰囲気が全然違う……)

純(髪ぼさぼさで妙に顔が上気して目も潤んでてちょっと汗ばんでるし、気怠げに着たパジャマみたいな服も着崩して肩が、ってノーブラですか?)

純(なんだかすごく色っぽい……ちょっと甘い匂いもしてくるし)

純「え、あの、憂、帰ってきてないですか」

唯「ほえ? 今日は純ちゃんちでお泊まりじゃないの? 帰ってきて……ないと思うけど。気付かなかっただけかな?」

唯「ちょっと憂の部屋見てくるね」

澪「ゆいー? どうしたの?」

純(わひっ! 澪先輩もシャツ、うっ上だけ!? 唯先輩と同じ感じになっちゃってなんか、なんか……わ~すっごく色っぽい!)

唯「今憂の部屋見てきたけど、やっぱりいないみたいだよぉ」

純「そ、そうですか。ありがとうございます」

澪「わっ! じゅ、純!? ちょ、唯ちょっとこの格好じゃ……///」

純「ちっくしょーっ! 勉強って二人して保健の勉強かよーっ! うわーん!」ダッ!

澪「ひぇ! じゅ、じゅーん! このことは……行っちゃった」

澪「こっこれは絶対誤解されてる……。今日は帰ってこないっていうから安心してたのにぃ」

唯「誤解じゃないし、いいじゃん純ちゃんなら///」

澪「お前はもっと恥じらいを持て///」

澪「大体今来たのが知らない男だったらどうするんだ。危ないんだぞ」

唯「その時は澪ちゃんに守ってもらうもん」

澪「もぅ……。唯が危ない目に遭うのがダメなんだ」

唯「えへへ。み~おちゃん……んっ」

澪「ゆぃ……んっ。へ、部屋で……あっ」



~♪

純(憂どこ行っちゃったんだろ)タッタッタ

純(家に帰ってないってことは、もしかして擦れ違って私んちにもう行ってるかも)タッタッタ

純の家!

純「いないしー! ちくしょー!」

純「いまだに電話も繋がらない……。あぁ……唯先輩にもっと詳しく話しておくんだったアホか私は」

純「かといって今先輩に電話したら恐ろしいことになってそうだし……」

純「ええい! とにかく今日行ったとこに戻ろう! ううっ寒くなってきたな。はぁ、はぁ」ダッ



~♪

CD屋!

憂「……寒いなぁ。純ちゃんどうしたんだろう」フルフル

純「憂ー!」

純「よかったぁ……。なに、してんの……、こんなとこで! はぁ、はぁ……」

憂「なにって、純ちゃん中にいないんだもん」

憂「私電話してたらここから離れちゃって擦れ違ったみたいだから、待ってたほうがいいなって思って」フルフル

純「寒くて震えてんじゃん! 携帯は?」

憂「えへへ、お姉ちゃんと話してたら電池切れちゃって。近くに公衆電話もなくて」

憂「純ちゃんち行ったら充電器貸して貰える?」

純「…………」

純「私が探しに来なかったらどうするつもりだったの!」

憂「待ってたら必ず来てくれるかなぁって」

純「…………」

憂「純ちゃんは私にぞっこんだもんね」

純「はぁ?」

純「そんなことより風邪ひくよ! ほら、早くうちに行って暖まろ!」グイ

憂「うん」

純「あ、これ薄いけど無いよりマシだろうから」ファサ

憂「いいよ純ちゃんが寒いくなっちゃうよ」

純「私は今は暑いくらいだからいいの。黙って着る!」

憂「……うん」




純の家!

憂「お風呂いただいたよ~」

純「…………」グーグー

憂「純ちゃん」ブスッ

純「いでっ! う、憂? お風呂出たの」

憂「うん、次どうぞ」

純「んあー、行ってくるわ……」フラフラ


純「電気消すよー」

憂「うん。ベッド借りてごめんね」

純「お客さんだもん。私のときも憂のベッド借りたしね」

純「結局、夜ご飯は全部憂に作ってもらっちゃったね。悪いね」

憂「ううん。今日のお詫びみたいなものだよ」

純「具合はだいじょ、ぶ?」

憂「うん、大丈夫みたい」

純「寒いのに、な、なんで家に帰らなかった……の」ウツラウツラ

憂「お姉ちゃんと澪さんの邪魔したくなかったし、純ちゃんとお泊まりの約束してたから」

純「おばか……」

憂「そだね」

純「…………」グーグー

憂「ごめんね、ありがとう。探しに来てくれて」キュッ

憂「…………」クゥクゥ


チュンチュン

純「う……ん。ふわぁ~あ。……朝か」

純「……朝ご飯食べよう」

憂「純ちゃんおはよう」

純「わっ!? なんで憂がここに?」

憂「おはよう純ちゃん。キッチン借りてたよ。朝ご飯どうぞ」

純「おはよう憂。あ、そうか。昨日はお母さん達いなくて憂が泊まりに来たんだった」

純「わぁ朝から豪華なご飯だね」

憂「あ、それダメ、あずにゃん二号のご飯なんだから」

純「え、どう見ても普通にテーブルの上にのってる人間のご飯ぽいけど」

純「っていうかあずにゃん二号の名前は本当は違うんだけど」

憂「純ちゃんのご飯はこっちだよ」

純「わぁ猫皿に書いてある名前が”純”にわざわざ書き換えてある」

純「ふやけたキャットフードおいしいなぁ」モソモソ

憂「純ちゃんごめんね本当に食べるとは思わなかったから」

純「いいよ分かってるから」モソモソ

憂「あとさすがにそれはキャットフードじゃなくて普通の食材で似せて作ったんだ」

純「朝から無駄に凝ったことするんだね」

純「ごちそうさまぁ。食べた食べたぁ」

憂「お粗末様でした」

純「食器片付けるか」

憂「いいよ私がやるから」

純「ご飯作ってもらったんだから私がやるよ」

憂「じゃあ一緒にやろうよ」

純「そうだね」


純「今からなにする?」

憂「漫画でも読んでようか」

純「そうするか」

純「…………」ウツラウツラ

憂「純ちゃん眠いの?」

純「いや……」

憂「膝枕してあげるよ」

純「うん……」

純「…………」グゥグゥ

憂「この漫画面白いなぁ」

憂「次の巻……う、動けない」


純「ふわぁ~。よく寝た」

憂「純ちゃん私そろそろ帰るね」

純「あれ、もうそんな時間? 送っていくよ」

憂「大丈夫だよまだ暗くないし」

純「いいからいいから」

純(もし憂があの場面に遭遇したら憂を身を挺して止められるのは私だけだ……)

純(お母さんお父さん先立つ純をお許しください……)

純「さて行こうか」

憂「うん。お世話になりました」

純「苦しゅうない」



平沢家!

純「」ゴクリ

憂「ただいまぁ」ガチャ

唯「おかえり~ういー」

澪「おかえり、憂ちゃん」

純(ほっ、いたって普通だった……。心なしか二人ともツヤツヤしてる気がする……)

憂「ただいま。お姉ちゃん、澪さん」

憂「純ちゃんなにか飲んで行く?」

純「いいよ。今日は帰るね」

憂「そう。じゃあまた明日ね」

純「うん、ばいばい」

憂「…………」

憂「純ちゃん」

純「なに?」

憂「…………」ギュッ

純「なになに? 手握って」

憂「また遊ぼうね」

純「うん。分かってるよ」


澪「唯の言う通りあの二人仲がいいんだな」

唯「そりゃ中学からの友達だもん」

澪「私と律みたいなもんか」

唯「ぶー。私と澪ちゃんみたいって言ってよぉ」

澪「えっ、それじゃまさか……///」

唯「そうじゃないよ」

澪「なんだ、びっくりした。だったら唯と和みたいな感じか」

唯「まあそうかなー」

澪「なんだよ唯、機嫌悪くなって」

唯「澪ちゃんが悪いんだー」

澪「もう、ほら」ナデナデ

唯「えへへ……」ギュゥ

澪「憂ちゃんも帰ってきたし、おじゃまになるから私ももう帰るよ」

唯「えーもう少しいようよぉ。まだ早いってばぁ」

澪「やれやれ。じゃあもう少しだけだからな……」

唯「うん!」


~♪

唯「ういーなに食べてるのー」

憂「プッキーだよ」ポリポリ

唯「私にも少しちょーだい」スリスリ

憂「ごめんね、これはお姉ちゃんにはあげられないんだぁ」

唯「えー、憂のケチケチぃ」

憂「ごめんねお姉ちゃん。でもお姉ちゃんお土産にアイス買って来たよ~」

唯「やったぁ!」

憂「プッキーおいしいなぁ」ポリポリ



おわり。