コポコポ

梓「…………」

唯「……久しぶりな気がする」

梓「……はい?」

唯「こうして部室でお茶するの」

梓「そう、ですね」

唯「…………」

梓「…………」

コポコポ

梓「……どうぞ」コトッ

唯「ありがと、あずにゃん」

唯「…………」ズズッ

唯「おいしい。ムギちゃんにも負けないおいしさだよ」

梓「……お世辞にも程がありますよ」

唯「お世辞じゃないんだけどなぁ」

梓「七割引で受け取っておきます」

唯「あずにゃんは相変わらず手厳しいね。……自分にも」

梓「…………」ズズッ

唯「…………」

梓「……唯先輩」

唯「なに、あずにゃん」

梓「…………」

梓「……私たち、また前のように戻れますか」

唯「…………ぎゅっ」ギュッ

梓「ゆっ唯先輩!? ダメです澪先輩が見たらどうするんですか!」

唯「澪ちゃんも同じだよ。私たち……軽音部に、あの頃に戻って欲しいって願ってる」

唯「私のせいだから。……仲直りのぎゅっだよ」

梓「……ずるいです。それに唯先輩の責任じゃ」

唯「…………」スッ

梓「あっ……」

唯「じゃあ……今日は帰るね」

唯「……また、明日。ね」

梓「……練習しなかったら、許しませんからね」

唯「うん。ばいばい、あずにゃん」ガチャ

梓「……さようなら。唯先輩」



紬「あ、唯ちゃん……」

唯「ムギちゃん、私が言えることじゃないんだけど……」

唯「あずにゃんのこと、お願い……」

紬「言われなくても」ニコ

梓「…………」

梓(一人か……)

紬「こんにちは~」

梓「ムギ先輩……。こんにちは」

紬「お掃除で疲れちゃった。梓ちゃん、お茶頂ける?」

梓「はい。ちょっと待っててください」

コポコポ

梓「……どうぞ」コトッ

紬「ありがとう」

梓「…………」

紬「おいしいわ。私が淹れるよりも」

梓「…………」

梓「」ポロポロ

紬「いい子ね。梓ちゃん」ナデナデ

梓「」ポロポロ

紬「梓ちゃんはよく頑張ったわ」ナデナデ

梓「」ポロポロ

紬「私でよければ……もっと頼ってね」

梓「」ギュウゥ

紬「…………」ナデナデ


……

唯「澪ちゃん、お待たせ」

澪「唯……もう、いいのか」

唯「うん」

澪「そっか……」

唯「も~澪ちゃんがそんなに深刻な顔してどうすんの~」

澪「唯が楽観過ぎるんだ」

唯「えへへ。帰ろ」

澪「うん」



唯「…………」テクテク

澪「…………」テクテク

唯「明日からね、またいつもの軽音部なんだよ」


澪「また急だな。律の奴サボり癖付いてるんじゃないか」

唯「いつも通りじゃん」

澪「そうだな」

唯「私がコード忘れてて、澪ちゃんが怒って、りっちゃんが笑って、ムギちゃんがほんわかさせてくれて、あずにゃんが可愛くて~」

澪「あはは。私がまた悪者か」

唯「えへへ、そうだね。ごめんね」

唯「ごめん……」ギュッ

澪「…………」

唯「…………」

澪「…………」

唯「…………」

澪「またあの頃に戻れるんだ。それに私たちが卒業しても、憂ちゃんも純ちゃんも軽音部に入ってくれる」

澪「泣く奴があるか……」

唯「じゃあ……なんで、澪ちゃんも泣いてるの……」

澪「泣いて……ないよ」

唯「うそ」

澪「唯こそ」

唯「泣いてないよ」

澪「じゃあ、顔上げてみて」

唯「ん~っ……」

澪「唯……」

唯「!」

唯「…………」

澪「…………」



~♪

純「おはよ、憂」

憂「おはよう、純ちゃん」

純「今日はお姉ちゃんと一緒じゃないんだ」

憂「うん。今日からは澪さんと一緒に登下校するんだって、早起きして行ったの」

純「あー……。やっぱり憂が起こしてるの?」

憂「違うよ。今日はちゃんとお姉ちゃん一人で起きられたよ」

純「でもさー。憂のお姉ちゃん、また一人で起きれなかったりするようになるんじゃないの」

憂「ひどいよ純ちゃん。お姉ちゃん頑張ってるんだから」

純「ごめんごめん」

憂「それにそうなっても別にいいの!」

純(さすが憂。それがダメなのを分かってない)

純「そうだ。憂がお姉ちゃんを起こせないようにすればいいんだ」ピンポーン!

純「そうすれば憂だってお姉ちゃんを起こせなくても仕方なくなるでしょ?」

憂「でも、お姉ちゃんより優先させることなんてそうそうないよ」

純「明日から私と一緒に登校。待ち合わせ時間指定で。きーめた」

憂「えっ?」ピタッ

純「ほらほら、立ち止まってると先に行っちゃうよ~」

憂「ちょ、ちょっと純ちゃん、勝手に決めないでよぅ」アセアセ



~♪

澪「ごっごめん唯!」

唯「澪ちゃんおーそーいー」

澪「はぁ、はぁ、ごめっ、はしって、きた、んだけど、はぁ、はぁ」

唯「うわっ! 髪ぐちゃぐちゃじゃん」

澪「み、身支度もあまりする、じ、時間がなくて、はぁ、はぁ~疲れた」

唯「しょうがないなぁ澪ちゃんは、これから先が思いやられるよ」

澪(唯に言われてしまった……)

唯「ベースケース前に持ってゆっくり歩いてて。私が後ろから髪梳きながら歩くから」

澪「えへへ///」

唯「もしかして澪ちゃんこうして貰いたくて?」

澪「ち、違う違う/// き、昨日は髪あまり乾かさないで机で寝ちゃってそのあとベッドで寝たら」

唯「はいはいー。こっち向かないでうまく梳けないよぉ」

澪「ごめん……」

唯「うふふ。そうだ、うさちゃんの髪留めお揃いにしようよ。今度私がプレゼントするよ」

澪「本当?」

唯「うん本当」

澪「嬉しいな。唯とお揃い」

唯「ねぇ澪ちゃんがこんな風になるなんて、何してたの?」

澪「えーと……」

澪(昨日筆入れから前に唯から貰った暗号メモ紙を見つけて、なんとか解読しようとしててそのまま机で寝ちゃったんだよな)

澪(解読して驚かせたいから唯には黙っておこう。そういやあのメモ紙どこ行ったんだろう。机の下にでも落ちたのかな)

澪「宿題に決まってるだろ。唯はちゃんとしてきたんだろうな」

唯「……し、したよ。した。……はんぶんくらい……」

澪「はぁ、まったく。ノート写させないからな」

唯「えぇ~。助けてよぉ」

澪「だーめ」

唯「澪ちゃんの髪すっごくきれいだよね。ほら、コシがあって寝癖もすぐ直るよ」

澪「なにを言われてもだめー」

唯「澪ちゃん……好き」

澪「……///」

唯「澪ちゃん大好き///」

澪「/// そ、その上の言葉、言ってくれたら考える……///」

唯「えー/// 私ばっかりずるいよぉ。澪ちゃんがまず今の応えて///」

澪「う~/// わ、私も……唯が大好き……///」

唯「えへへ~/// えっと、えっとね……」

唯「澪ちゃん……ぁ、ぃ……る///」

唯「やっぱり恥ずかしいよぉ!///

澪「もぅ……仕方ないなぁ/// 特別だからな。それに今日宿題出たら部活のあと……私んちで一緒にやること///」

唯(澪ちゃんちで/// 明日休みだよね///)

唯「うん! 約束する!」

澪「あと……梓にするみたいに、私にも時々……ぎゅって、して欲しい……///」

唯「/// ……いっぱいするね。だから私にもいっぱい……」

澪「……うん///」

唯「……ん、あれ?」

澪「なに?」



唯「澪ちゃん髪に何かついてるよ」

澪「え、唯取って」



おわり。



補足


暗号解読のお供に。凄く今更だけど