~休日~
律「久しぶりだよなー皆で出かけるの♪」
紬「ええ♪」
唯「それより澪ちゃんまだかなぁ?駅前に集合って伝えたよねぇ?」
律「その内くるって♪」
澪「おーい!みんなー!遅れてごめんなー」
律「ほら?」 」
唯「あ~!澪ちゃーん!遅いよぉ…」
澪「ゴメンゴメン、財布忘れて一度家に戻ってたんだ」
律「澪が遅刻なんて珍しくなー、明日は雪が降るんじゃないか?
澪「か・ら・か・う・な~」(グリグリ)
律「痛い痛い!遅刻しといてそれは無いだろ~」
紬「ふふふ♪」
唯「あれ!?」
律「どしたー?唯?」
唯「澪ちゃんの手がキラッって光ったような…」
澪「ああ、これ?」(スッ)
唯「あ~澪ちゃん指輪してる~」
律「なんだ~澪ぉ~♪色気づきやがってぇ。このこのぉ!」
澪「や、やめろよ//」
唯「あれ?でも左手の薬指にしてるってことは…?」
律紬「薬指!?」
唯「か・れ・し・?」
律紬「彼氏ーーー!?」
澪「えっ…えっ?」
紬「澪ちゃんに彼氏がいたなんてびっくりだわ!」
唯「でも澪ちゃんモテそうだもんね~。どんな人?カッコイイ?」
澪「ああ…えーっと唯?何言って…」
紬「写真とかないのかしら?澪ちゃん!こんど皆に紹介してね?」
澪「は?誰を…?」
唯「またまたぁとぼけちゃってぇ」
紬「ふふふ♪」
澪「え?えぇぇ?(ど、どういうことだ…)」
律「…」
澪「ねぇ律どうなってるんだ…?唯と紬おかしく…」
律「ゴメン…私帰るわ…じゃ~また学校でな~」
澪「え…?どうしたんだよ律まで…」
唯「あれ?りっちゃんどうしたの?」
律「ゴメン…用事思い出したから帰る」
唯「そっか~せっかく今日集まったのに用事があったなら仕方ないか~」
紬「残念ね…また学校で!」
律「お~」(スタスタ)
澪「律…」
紬「三人になっちゃったね…どうする?」
唯「今日は澪ちゃんからいっぱい話を聞こうよ!ガールズトークしよ~♪」
紬「ふふふ♪楽しみ♪」
澪「…」
唯「じゃあ、あそこの喫茶店入ろうよ!澪ちゃん!今夜は帰さないぜ!」
澪「ゴメン…私も帰る!」(タッタッタ)
唯「あれ…澪ちゃん…?」
紬「どうしたのかしら…?」
唯「恥ずかしかったのかな~澪ちゃん?」
紬「そうかも…悪いことしちゃったかしら…」
唯「隠すことなんてないのにね~」
紬「うん…とりあえず今日は私たちも帰らない?やっぱり皆一緒のほうが楽しいし…」
唯「う~ん…残念だけどそうしよっか~。」
紬「じゃあ」
唯「また学校でね~」
~一方澪~
澪「ハァッハァッ!(どうしたんだ皆!それに律のやつ!まだバス停にいてくれ!)」
澪「ハァッハァッゼェゼェ…いない…律もうバス乗っちゃったのか…最悪だ…」
澪「とりあえず律の家に行って話を聞こう。もしかしたら遅刻したこと怒ってるのかな…」
澪「…(次のバスは20分後か…)
~一方律~
律「…(なんだよ澪のやつ…彼氏出来たなら私に言えよ…なんで指輪見せびらかして気づかせるような遠回しな事するんだよ!最低だよ…十年以上の付き合いなのにそんなに信用無いかな私…)」
車掌「次は○○~○○~」
律「さて、降りるか…」
~澪~
(ブロロロロ)
澪「やっとバスがきた!急がなきゃ!」
澪「…(どうして律のやつ指輪の話になった途端元気なくなったんだろ…?)」
澪「律が喜ぶと思ってつけてきたのに(ボソッ)」
澪「…(あぁ!考えてもわかんないや!とにかく急いで車掌さん!)」
~律~
(ガチャリ)
律「ただいま…」
聡「あっ!姉ちゃんお帰り!」
律「うるさいんだよ…いらない子のくせに…(ボソッ)」
聡「え…?」
律「…(自分の部屋行こう)」
律「一応鍵かけるか…一人になりたいし…」(カチャッ)
律「ふぅ…」
律「……」
律「………」
律「…Zzz~」
~澪~
車掌「次は○○~○○~」
澪「やっと着いた!早く降りなきゃ!」(ドタバタ)
車掌「お嬢ちゃん!お金余分だよー!」
澪「お釣りはいらないですからー!」(タッタッタ)
車掌「行っちゃったか…」
澪「いそがなきゃ!律の家までもうちょい!」(タッタッタ)
澪「着いた!」
(ピンポーン)
澪「早くだれか出てくれ…………………………………」
澪「誰も出ない…もう一度…」
(ピンポーン……………………………)
澪「留守…?」
聡(不要者)『はい…田井中です…(シクシク)』
澪「あっ聡くん!?秋山だけど…律いる?」
不『すみません…姉ちゃんの話は今したくないんです…(シクシク)それじゃあ』(ガチャリ)
澪「あ?えっ?ってインターホン切れちゃった…聡くん泣いてた?律はいないのかな?どうしよう…?どうしよう…?」
澪「とりあえず今日は帰ろう…明日面と向かって言おう…」
~澪家~
澪「はぁ…今日は皆などうしちゃったんだろう…?唯とムギは急にいもしない彼氏の話をしてくるし…」
澪「律は急に元気が無くなるし…」
澪「指輪が悪いのかな…?恥ずかしいから普段つけなかったけどつけた途端不幸の連続…」
澪「不幸の指輪とか…?………ってそんな訳無いじゃないか!だってこれ………止めよう…こんな事考えるの…」
澪「今日は早めに寝るか…」
~翌日~
澪「はぁ学校行くの憂鬱だな…今日は選択科目だから律と会えるのは部活だけだし…」
澪「ちゃんと律に聞かなきゃ」
~律~
律「はぁ…学校行くの憂鬱だな…」
律「澪にどんな顔して会えば良いんだ…?」
聡「姉ちゃんいってきまーす」
律「…」
澪「はぁ…長かった…早く部室いかなきゃ!」
(ガチャリ)
澪「おーす!……………って誰もいない……」
澪「早く律こいよなぁー」
澪「まだかな…」
澪「……」
(ガチャリ)
澪「!!」
律「………」
澪「り、律!!」
律「よぉ…」
律「…」(スタスタ…スッ)
澪「……(いつも私の前か横に座るのに…今日は一番遠いところに座ってる…)
律「……」
澪「……」
律「………」
澪「…な…なぁ…律?」
澪「律ってば…?」
律「なに?」
澪「どうしたんだ昨日から?」
律「わからないのかよ?」
澪「へ?」
律「普通さぁ…!」
律「普通…親友に恋人ができたのに教えてくれなくてさ、指輪ちらつかせて気づかせるような真似されたらいやだろ!!」
澪「な…」
律「昨日遅刻したのだって彼氏とよろしくやってたからじゃないのか…?」
澪「なんで指輪しただけで…!彼氏がどうこう言われなきゃならないんだよ!」
律「そんなの薬指…」
澪「大体私に彼氏なんかいない!」
律「!!」
律「は?なに言ってんだよ?じゃあ薬指にしてる指輪はなんだよ!?」
澪「指輪と彼氏の有無にがどうして関係するんだよ!」
律「え?」
律「いや…なに言ってんだ澪…だって左手の薬指だぞ?」
澪「それがなんだよ!」
律「いや…もしかして澪知らないのか?左手の薬指は愛を誓った人に貰った指輪をする指なんだよ。指輪って付ける指によって意味があるんだけど知らなかった?」
澪「え……?」
澪「………//」(カアアアア)
律「その様子だと図星みたいだな…女の子の常識だぜー?」
澪「…」
律「澪?」
澪「もっと早く言えぇぇぇぇ!」
律「おい澪落ち着けって!」
澪「というか、いいかげん気づけ馬鹿!!」
律「は?」
澪「昨日してた指輪は去年の私の誕生日にお前がくれたやつだろ!それも薬指のサイズに合わせた!」
律「…え?」
最終更新:2009年10月19日 11:21