憂「あははお姉ちゃん驚かせてごめんね」ニコッ
紬「う、憂ちゃんだったの?」
梓「憂……変装してたのか?」
憂「あはは、皆さんごめんなさい。実は律先輩に頼まれて…」
唯「えぇ!?」
律「ははは~まぁそういうことだ」ニヤッ
紬「り、りっちゃんなんで…」
律「いやぁ何も起こらないんじゃつまんないからさ、ははは。だから仕組んだわけ」ニコッ
唯「そ、そんなぁ~」ヘタリ
梓「じゃ、じゃああの屋上のは…」
律「ん?あぁ、あれはさわ子先生さw」
唯「えええ!!!」
紬「そ、そうだったの!?」
梓「どうりで聞いたことがある声だと…」
憂「み、皆さん本当にごめんなさい!」
律「ははは。まぁちょっとはビックリしただろ、皆?」ニコッ
唯「うぅちょっとどころじゃないよ~私ちょっとちびったし…」
紬「もう、りっちゃんたらっ!!」
梓「はぁ~」ホッ
ガラガラ
さわ子「皆こんばんは~どう律ちゃん成功した?」
唯「さわ子先生!」
紬「や、やっぱり先生だったのね…」
律「ひひひ~大成功~さわ子先生ご協力ありがとねん!!!」
さわ子「ふふふまぁたまにはこういうのもね」ニコッ
唯「ふぇ~」ヘタリ
紬「何か一気に疲れたわ…」
さわ子「あ!そういえば…」
律「ん、どうした先生?」
さわ子「途中で澪ちゃんが倒れててね…」
律「へ?あぁ澪のこと忘れてた!!!」
唯「そ、そういえばぁ!」
紬「今どこにいるのかしら」
さわ子「でね起こしたんだけど、またすぐ気絶しちゃって…しばらくしてまた起こしたら今度は凄い速さで逃げちゃったのよ…」
律「あ、あちゃ~澪に悪いことしたな…」
唯「さ、捜しにいかないと!りっちゃん!」
紬「澪ちゃん大丈夫かしら…」
律「よし、捜しにいくか!」
さわ子「頑張ってね私は帰るわ」ニコッ
憂「あ、じゃあ私もこのへんで…」
律「あぁ二人ともご苦労様!!!」
梓「あの~私もそろそろ…」
唯「えぇ!あずにゃん帰っちゃうの?」
梓「えぇあまり遅く帰って親にバレたらまずいですし…それに今日は十分怖かったですし!」
紬「そう…まぁしょうがないないわね」
律「ん~そうだな、わかった梓もお疲れ!!!」
さわ子「じゃあね~」
憂「お姉ちゃん、気をつけて帰ってきてね!」
唯「はいよ~」ニコッ
梓「失礼します」ペコリ
ガラガラ、スタスタ
――――
律「さて澪捜しにいくか!」
唯「うん…でも本当どこ行っちゃったんだろ…」
紬「手分けして捜しましょうか?」
唯「うえぇ!?でも一人で捜すのはちょっと…」
律「ったくしょうがないな~唯は…よし、こうしよう!唯と紬は一緒に捜すんだ!」
唯「えぇ!りっちゃんは一人で大丈夫なのう?」
律「当たり前だろ!幽霊なんていないんだから余裕余裕!」ニコッ
紬「じゃあそうしましょうか、私達はあっちを見てくるわ」
律「うむ、じゃあ澪が見つかったらメールしてくれ」
唯「分かったぁ、じゃあね~!」スタスタ
律「ふ~たく澪の奴…どこにいるんだよ…」スタスタ
――――
律「お~い澪ー!!」スタスタ
律「………」スタスタ
律「ったく、どこ行ったんだよ…」キョロキョロ
律「…………ん?あのトイレ…電気が…まさかあそこに澪が…」
律「………」スタスタ
バタン
律「おい澪いるのか?」
シーン
律「…………ん?一番奥のトイレのドアが閉まってるな…あそこか!」スタスタ
律「おい澪いるのかー?」
ドンドン
…………
律「おっかしいな~おい澪!いるんだろ!?」
キィ…
律「あ、開いた…」
澪「……………」
律「澪っ!!!はは、やっぱここにいたか!捜したんだぞ!!」
澪「……………」
律「お、おい澪どうしたんだよ!?」
澪「…………」
律「うつむいてないで何か言えよ!私が悪かったからさ!」
澪「…………オ……マエ……」
律「へ?」
澪「オマエ、ココニナニシニキタ?」
律「み、澪の声じゃない……」
澪「ワカッテイルゾ、ジサツシタワタシヲワライニキタノダロウ?」
律「自殺?自殺って……はっ!まさかこのトイレ…3人のうちの一人が自殺した場所!?」
澪「オマエニワタシノタチノクルシミがワカルカ?」
律「く、苦しみ?ほ、本当に澪じゃないのか!?」
澪「マイニチイジメラレ、マイニチシノウトオモッテタ…」
律「そ、そんな幽霊なんて、幽霊なんて…」ブルブル
澪「オマエニ……オマエニ……ワタシタチノクルシミガ、ワカルカアアアアアアアア!!?」
律「ひ、ひぃっ!!!」ビクッ
澪「……オマエハオワリダ…」
律「お、おわりって…ちょ、ちょっと待ってくれ!!!」
澪「………シネ…」ギロッ
律「お、お前、その包丁なんだよ!!!」
澪「ウアアアアアアアアアア!!!!!」ガッ
律「きゃああああああああああああ!!!」
――――
唯「もう~澪ちゃんどこ行ったんだろ…」
紬「本当…どこ行ったのかしら…」
律「ああああああ!!!」
唯「えぇっ!?な、何今の悲鳴は!」
紬「り、りっちゃんよ!近いわ行ってみましょう!」タタタ
唯「う、うん」タタタ
紬「…あ、あそこのトイレじゃない?」
唯「あそこだけ電気ついてる!行ってみよう、ムギちゃん!」タタ
バタン!
唯「り、りっちゃん!大丈夫!?」
紬「りっちゃん!!」
律「うぅ…あああ…」ガクガクブルブル
唯「り、りっちゃん!一体何が……」
紬「…あれ、澪ちゃんじゃない!」
澪「………」
唯「み、澪ちゃん一体何があったの!?」
澪「……ふふ」
唯「へっ?」
律「?」ビクビク
澪「…ふふ、ははははは」
紬「み、澪ちゃん?」
バタン
さわ子「やほ~皆さん、澪ちゃん上手くいった?」ニコニコ
澪「ええ、こいつビックリしてました!」ニコッ
律「へっ?」
唯「ど、どういうことぉ?」
紬「何が何だかさっぱり…」
さわ子「ふふとりあえずトイレから出ましょう」ニコッ
―――――
唯「えぇ!澪ちゃんがりっちゃんを驚かすために演技を?」
さわ子「ふふ、そう。澪ちゃんも一人にされて可哀想だったしね」
律「そ、そんなぁ…」ヘタリ
澪「はは、私を一人にした罰だぞ、律!」
さわ子「澪ちゃんにはりっちゃんが仕組んでいたことを喋ったのよ。それからりっちゃんを驚かす作戦を思いついたわけ」ニコッ
唯「ほえ~そんなことが…」
律「で、でも澪!お前包丁を…」
澪「ん?ああ、これはオモチャだ、ホレッ」カチャ
律「お、オモチャ…で、でも声も変わって…」
澪「声くらい誰でも少しは変えれるだろ!」
律「ほ、本当に演技だったのかよ…」
さわ子「ふふふ、でもね、澪ちゃん怖いからって私にトイレの外で待っててくださいって言ってきたのよ」
澪「せ、先生!それは言わない約束だろ!///」
紬「…あはは、そうだったの」ニコッ
さわ子「ふふ、りっちゃんだけが良い思いをしないようね、ちょっとしたイタズラよ」ニコッ
律「くっ…やられたぁ~」ヘタリ
唯「……はは、ははははは」
紬「ふふふふ」
澪「ははは、律ごめんな」
律「…はは、やられたよ澪」
さわ子「ふふ………よし、皆帰るわよ!!!」
唯澪律紬「は~い」
―――――
唯「いや~でもりっちゃんが仕組んでたとはねぇ~」
紬「ほんと、まさかここまでするなんてね」
律「はは、まぁ最後は私もやられたけどな」ニコッ
澪「ははは」
唯「ん?」フッ
律「どうした、唯?」
唯「え!うん…今あそこの教室で誰かがこっち見てたような…」
澪「えぇ!?」フッ
紬「だ、誰もいないみたいだけど…」
唯「…う、うんそうだね。気のせいだったみたい、ははは」ニコッ
澪「おいおいもう怖い話は嫌だぞ…」
律「……で、でも…もしかしたら本当にいるのかもな、自殺した子の霊が…」
唯「うん……」
澪紬「………」
律「や、やっぱり悪ふざけでこんなことやらない方がいいな!澪の演技も怖かったし、ははは」
澪「律………。ふふふそうだろ!!!」
唯「私はさわ子先生と憂が怖かったよ~」
紬「唯ちゃんに同感!」
律「ひひひ、悪い悪い!」
澪「ったく、律は要注意だな…」ニコッ
律「ははは」
唯律澪紬「ワイワイガヤガヤ」スタスタ
―――――
教室
?「…………」ジー
フッ
完
最終更新:2010年01月28日 23:23