唯「さんたさん！」 3 - 紬が百合ノートをまとめているようです

悟空「おす！オラ悟空！おめぇらがさんたくろーすか？」

唯「うわ！」

憂「び、びっくりした」

悟空「わりーわりー。知らねぇ気が近づいて来たからよ」

憂「気配で察したってこと？」

唯「すごーい」

悟空「おめぇら願いを叶えてくれんだろ？神龍でもねぇのにてぇした奴らだな」

憂「それなんですが……」

唯「強ぇ奴って言われても……」

悟空「そっかそっか無理かー！そりゃしょうがねぇよな！」

唯「良いんですか？」

悟空「おう、自分で探すさ！」

憂「話の解る人で良かったね」

唯「うん……ってもう夜明けだよ！急いで協会に帰らないとバイト代もらえないよ！」

憂「ここからだとギリギリだよ……！」

唯「荷物になるから……この袋の中身、全部あげます！」

悟空「そりゃ良いけどよ、おめぇら急いでんのか？」

憂「はい。なのでもう行きますね！」

悟空「んじゃオラが送ってってやるぞ」

唯「いや車でも間に合わない……」

悟空「金斗雲ー！」

ﾋﾟｭｰｰｰｰﾝ

唯「凄い凄い！雲に乗ってるよ！」

憂「凄いねお姉ちゃん！」

唯「うん！」

悟空「こいつはな、良い奴しか乗れねぇんだ。おめぇらが良い奴って証拠だぞ」

憂「さすがサンタさんだね」

唯「えへへ～皆に自慢しよっと！」

サンタ協会

悟空「んじゃ、まったなー！」

唯「ありがとうございましたー！」

憂「さ、報告に行こう」

会長「君ね、姿見られすぎだから」

唯「あう……」

会長「その分減給ね」

憂「わかってはいたけど……」

会長「はいこれ給料。お疲れ様」

唯「はい……ありがとうございます」

憂（あれ……分厚い？）

唯「ひーふーみー……あれ？間違ってますよ」

会長「そんなバカな」

唯「だってこんなに多いはず……」

会長「サンタクロースの仕事はプレゼントを配るのではなく、笑顔を生むこと……君がそれだけ働いたということだ」

唯「！」

唯「♪」

憂「良かったねお姉ちゃん」

唯「うん！」

憂「でもそのお金は何に使うの？」

唯「ふふふ……内緒！」

憂「えー、教えてよ」

唯「だーめ」

憂「ぷー」

唯「怒らない怒らない、肉まん買ってあげるから」

翌日、某スタジオ

律「クリスマスも練習かよ……」

澪「くそ……一歩外にはリア糞ばかり……」

梓「まぁまぁ、せっかくムギ先輩がスタジオをセッティングしてくれたんですから」

紬「冬休みにも皆さんに会いたくて」

律「ありがたい話だ」

唯「ふひひ」

梓「何をニヤニヤしてるんです？」

澪「まさか……唯……抜け駆けしたんじゃないだろうな！？」

唯「ち、違うよ！練習終わったら言うから！」

澪「やっぱり隠し事か！」

律「落ち着けよ藻」

♪♪♪♪♪♪

紬「時間ですね」

律「意外と集中出来たな。スタジオってすげー」

澪「さぁ片付けるか」

唯「その前に！」

梓「？」

唯「皆にクリスマスプレゼントがありまーす！」

紬「唯ちゃん……」

澪「唯」

律「唯……」

梓「先輩」

一同「憂ちゃんに用意してもらった？」

唯「泣くよ私？」

唯「律っちゃんには新しいカチューシャ！」

律「サンキュー」

唯「澪ちゃんには可愛いぬいぐるみ」

澪「あ、ありがと……」ｷﾞｭ

澪（唯がくれた唯がくれた唯がくれた唯がくれた）

唯「ムギちゃんには一般社会を学ぶためのゲーム、PSPgo！」

紬「確かにゲームってした事無いわ。ありがとう」

唯「あずにゃんには……ネコミミセットだ！」

梓「す、素直に喜べない」

唯「……」ｷﾗｷﾗ

梓「ありがとございますです！」

…

唯「じゃーねー！」

律「おうまたなー」

梓「しかし……」

紬「唯ちゃんらしいプレゼントね」

澪「い、良いじゃないか。バイトまでしてたみたいだし……」

律「ま、ありがたく受け取っとこうぜ」

……

唯「ただいまー」

憂「お帰り」

唯「う～こたつこたつ」

憂「皆さんプレゼントは喜んでくれた？」

唯「え？なんで知ってるの？」

憂「お姉ちゃんの考えくらい解るもん」

唯「ちぇ～サプライズがぁ」

憂「ふふ」

唯「あーあ、こんなのも用意したのにな」

憂「マフラー？」

唯「皆へのプレゼント買ったらお金足りなくなって……お揃いにしたかったんだけど……憂、いつもありがとう」

憂「…………こうすれば良いよ」ｸﾙｸﾙ

唯「おぉ、二人纏めて」

憂「ありがとう……お姉ちゃん」

唯「暖かいね」

憂「うん……」

唯「こんなに近いのって久しぶりかな？」

憂「うん……」

唯「泣いてるの？」

憂「ううん……」

唯「えー」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

憂「あ、宅配かな？」ﾀﾀﾀ

唯「ごまかされた……」

憂「お、お姉ちゃん！荷物がいっぱい！」

唯「ほえ？」

憂「プレゼントのお礼って……」

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『さんたさんへ。おれのえくしああげます－－刹那』

『一晩一人ずつ相手にします－－アルト』

『おらのかいたぶりぶりざえもんのぼうけんをあげるぞ－－しんのすけ』

『bousi ga niau onnani nare shotaro』

『オススメの本をリストアップしたよ－－フィリップ』

『兵藤にもらった王様のティッシュあげます－－カイジ』

『春日の生写真ですよ。燃やすしか使い道ねぇだろ、ギフトセットにしとけ－－オードリー』

『甲子園、ゲットだぜ！－－サトシ』

『学園都市自慢のスイーツだ－－上条当麻』

『オラ、さんたくろーすとも戦いてぇぞ！－－孫悟空』

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唯「皆……」

憂「お姉ちゃん……」

唯「ふぇっ」

憂「よしよし」ｷﾞｭ

唯「ｸﾞｽｯ……ありがと……」

憂「コレだけ感謝されたら、リア充に嫉妬しないよね？」

唯「うん！」

憂「バイトお疲れ様お姉ちゃん。今日はごちそう作るからね」

唯「わーい！」

憂「ふふふ」

唯「憂、メリークリスマス」

憂「メリークリスマス」

めりくり！ おしまい！

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