紬「消えちゃった……」

律「どういうことだ?」

澪「さぁ?」

梓「せんぱーい、大丈夫でしたかー!」タッタッタッ

唯「あずにゃん!」




梓「しかしあの怪獣一体なんだったんですかね」

梓「攻撃はすり抜けますし、最後には消えますし」

唯「……そ、それがねぇ」

梓「?」


梓「唯先輩の落書きがホントの怪獣になった!?」

唯「うん」

梓「そんな馬鹿な……」

律「でも私たちもその落書き見てるんだよ」

梓「な、何がどうしたら落書きが実体化するんですか……」

澪「そんなのこっちが聞きたいくらいだよ」

紬「とりあえず唯ちゃんのノートを探しましょ」

紬「怪獣が現れたり消えたりした手がかりがつかめるかもしれないわ」

唯「でも……」

紬「でも?」

唯「校舎が……」

紬「あ」

律「……怪獣の出現で半壊したんだった」

ガラガラガラガラ

律「あっぶね!」

澪「校舎に入ったのはいいもののがれきだらけでなかなか前に進めないな」

梓「唯先輩、ホントにノートは教室にあるんですよね?」

唯「うん。机の上にに開きっぱなし」

梓「だらしないですね」

唯「次が体育だったから仕方なかったんだよ。いつもはちゃんと鞄にしまってるって」

梓「……ふーん」

唯「あー! その目は信じてないなー!」

梓「そーんなことありませんよー」

律「この階段を登れば私たちの教室だな」

紬「階段はがれきで埋まってるけどね」

澪「さらっと手詰まり宣言をしないでくれ……」

唯「他の階段使おうか?」

梓「私に任せてください!」

律「梓?」

梓「それっ」バッ

キュイーン

梓「じゃーん」

唯「メビウスブレスなんか出してどうするの?」

梓「ふっふっふっ」

梓「実は私、人間体のままでも少しならメビウスの力が使えるんです」

紬「へぇー」

梓「いきますよー」

梓「メビュームスラッシュ!」シュッ


ドカ―――――ン!







律「梓ー」

梓「はい」

律「がれきと一緒に階段も崩れ落ちたけど、一体どうやって上に上がるんだ?」

梓「……さぁ?」

律「おい」


紬「……どうしようか?」

唯「うーん……」

律「……ん? あれ、澪は?」


澪「おーい。向こうの階段は使えそうだぞー」


唯「さっすが澪ちゃん!」

紬「向こうの階段の様子を見に行ってたのね」

澪「うん」

律「どこかのツインテールとは大違いだな」

梓「うっ」

唯「それで登ってきたわけだけど」

紬「教室もがれきの山ね……」

澪「この中からノートを探し出すのは骨だな」

唯「あずにゃんのメビュームスラッシュのせいだったりして?」

梓「ち、違いますよ! ……多分」

律「ウダウダ言っても仕方ない。手分けしてちゃっちゃと探してしまおう!」

みんな「おーっ!」

唯「見つかったー?」

梓「っていうか私、それがどんなノートか知らないんですけど」

唯「ああ、うん。探してるのはオレンジのノートだよ」

梓「名前は書いてあるんですか?」

唯「うん。憂が書いてくれた」

梓「……」


……

律「チャーンスの時を逃さーない~♪」パラパラ

澪「……で、探すのサボってお前は何をしているんだ?」

律「んー? 床に落ちてた澪の日記読んでる」

澪「は?」

律「……7月7日、夜空に瞬くミルキーウェ

澪「……!」ボカッ

律「あいてーっ!!」


ガタッ

紬「あ」

紬「あった!」

律「マジでか!」

紬「ほらこのノートでしょ?」

唯「うん、これこれ!」

紬「がれきの下に埋まってたわ」

梓「なかなか見つからないわけですね」

律「ノートも見つかったところで、これどうしようか」

澪「とりあえず部室に持って行かない?」

澪「あっちは無事そうだったから、この教室より居心地良さそうだ」

律「じゃあそうするか」

律「と、いうわけで」

律「第1回謎の怪獣対策本部を設立しまーす!」

唯「Yeah!」

律「ムギ。あの怪獣について何か知らないのか?」

紬「確か何か似たような怪獣がいたはずなんだけど……」

唯「どんなどんな!」

紬「……ごめんなさい。思い出せないわ」

澪「そ、そうか……」

梓「それならそれで仕方ありませんよ。私たちは私たちができることをやらなくちゃ!」

律「……そうだな!」

律「ムギ。ちょっと頑張って思い出してみてくれ」

紬「ええ」

律「私たちは会議を続行だ」

唯「あ」

律「どした」

唯「モンスー太って実は人参が大好きって設定があるんだよ」

梓「へぇー」

唯「だから人参をいっぱい用意すれば満足して成仏してくれるかも!」

澪「成仏ってあの怪獣は幽霊なのか?」

唯「それはわからないけど……」

律「そもそも大量の人参なんてホイホイ準備できないよ」

唯「むー。ダメだなぁ、りっちゃん。ZATの隊長を見習わなくちゃ」

律「ZATって何さ」

唯「ZATはZATだよ!」

律「?」

澪「そうだ」

澪「そのノートから怪獣が出たんだからそれ燃やしちゃえば?」

唯「ダ、ダメだよ! これには夢と希望と国語の板書が詰まってるんだから!」

澪「板書なら私たちのノート見せてあげるから」

唯「むむむ。夢と希望は?」

澪「それは保障対象外」

唯「むぅ」

唯「……まあいいや。燃やしちゃえ!」

紬「偉いわ、唯ちゃん」

唯「えへへ」

律「そうと決まれば一旦外に出ようか。近くの河川敷あたりがいいかな」

梓「中で燃やすと危ないですからね」

パチパチ

紬「火の準備はOKよ」

律「さぁ、唯! パーッと燃しちゃえ燃しちゃえ!」

唯「うん」

梓「あ、唯先輩」

唯「うん?」

梓「私にもその落書き見せてくれませんか?」

唯「そういえばまだ見せてなかったっけ」

梓「はい」

唯「確かこの辺のページで……」ペラペラ

唯「あったあった。はいこれだよ」

梓「おぉ。上手ですね」

唯「えへへー」



この時、HTTは学校近くの河川敷にいた
そのためノートが開かれると唯の落書き 最強怪獣モンスー太に再び日光が降り注いだ

すると、またもやなんやかんやで



ズズズズズズズズズズズズズズ



モンスー太「ピギイイイイイ!!」

モンスー太が実体化したのだった!


モンスー太「ピギイイイイ!!」


律「げっ! また出た!」

唯「ええっ! なんで、どうして!? Tell me why!」

澪「なぜ英語……でも現れた以上応戦しなくちゃ!」

梓「澪先輩!」

澪「……」シャカシャカシャカシャカ

澪「……ぜあっ!」バッ

シュイーン

ゼアス(澪「とあっ!」


律「澪! その怪獣への対処法はまだないんだ。気を付けて戦えよ!」

ゼアス(澪『わかってる!』


ゼアス(澪「ぜあっ!」ブンッ

モンスー太「ピギイイ!」フッ

梓「や、やっぱりすり抜けちゃう……」

梓「……!」

ゼアス(澪「……」

ゼアス(澪『……これならどうだ』

ゼアス(澪「……」スッ スッ バッ

ゼアス(澪『スペシュッシュラ光線!』


ビィイイイイイイイイイイイイ!

ビィイイイイイイイイイイイ!


モンスー太「ピギイイ!」フッ


ビィイイイイイイイイイイイ!

ドカ――――ン!



ゼアス(澪『……しまった』

唯「光線がモンスー太をすり抜けて……」

律「ビ、ビルに……」

梓「バカヤロ――!!」


律「光線技もすり抜けるのか……」

梓「はい、先生!」

律「はい、あずにゃん」

梓「思ったんですけど、もしかしたらあれって攻撃がすり抜けてるんじゃなくて」

梓「かわされてるんじゃないですか?」

唯「?」

梓「えーと、あの怪獣が猛スピードで動いて私たちの攻撃をかわしてるんじゃないかと思って……」

唯「……なるほどつまり」

律「残像か!」

梓「はい。まず間違いないですよ」

律「そういうことなら私に任せてくれ」

律「おーい、澪ー! 交代だー!」

ゼアス(澪『えっ、あ、うん』ピコンピコン

ゼアス(澪「……」スッ

フッ

澪「……ふぅ」

梓「お疲れ様です」

澪「うん。あんまり役に立てなかったけどな」

律「よーし! じゃあ私の番だな」


律「ダイナ――――!!」バッ

ヒュイーン

ダイナ(律「だぁっ!」


モンスー太「ピギイイイイ!!」

ダイナ(律『ちょーっと待ってろよ。今にぎったんぎったんのけちょんけちょんにしてやるから』

ダイナ(律「……ん――」グッ

フィーン シュピーン!

ダイナ(律「じゅわぁっ!」バッ

ダイナ(律『……じゃっじゃーん!』



唯「りっちゃんが青くなった!」

澪「ああ」

澪「律ことウルトラマンダイナは相手に合わせてタイプチェンジができるんだよ」

澪「青い戦士はミラクルタイプ。スピードと超能力に長けたサイキック戦士なんだ」

梓「でもそのサイキックでどうするつもりなんでしょう……」

澪「まあ見てなって」


モンスー太「ピギイイイ!」

ダイナ(律『お前、怪獣のクセに残像残して動けるらしいな』

ダイナ(律『でもな?』

ダイナ(律「……じゅわっ!」グッ

スウーッ

ダイナ(律『……ふっふっふっ』

ダイナ(律『お前がどんなに速く動けようと、私たちの6つの目からは絶対に逃れられないぞ!』



唯「りっちゃんが3人に分身して天津飯みたいなこと言い出したよ!」

澪「あれはウルトラマジック! ミラクルタイプ自慢の分身戦法だ!」


唯「3方向から同時攻撃だね!」

澪「ああ。しかも高速移動でかわされても分身した6つの目で捉えることができるんだ」

梓「なるほど」


ダイナ(律『へっへーん』

ダイナ(律『いくぞ、ビームスライサ――!』


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