バキシム「グゥアアアアア!」

ダダダダダダダダダダダダ

ダイナ(律『こんちくしょう!』バリーア

ゼアス(澪『ロケット弾の弾幕で接近できない!』カワシカワシ

ダイナ(律(このままじゃ埒が明かないな……)

ダイナ(律『澪! 二手に分かれて左右から攻撃しよう!』バッ

ゼアス(澪『わ、わかった!』バッ

バキシム「!」


ダイナ(律「だぁっ!」ドカッ

ゼアス(澪「とぁっ!」バキッ

バキシム「グゥアア!」

左右からの見事なコンビネーション
これにはさすがのバキシムも翻弄される、はずだった

現実には
賢いバキシムは片方に、澪に狙いを絞って攻撃を展開したのだが

バキシム「グァアアア!」

ゼアス(澪「!」

ダダダダダダダダダダダダダ

ゼアス(澪『うあああああ!』

バキシム「グァアア!」


ダイナ(律『澪!』

バキシム「グゥアア!」

ダイナ(律『……この野郎!』

ダイナ(律「だぁっ! でやぁ!」ドカッ グシャッ

バキシム「グゥアア!」

ダイナ(律「じゃあっ!」バキッ

バキシム「グアア!」

ダイナ(律『これで仕舞いだ!』

ダイナ(律『くらえ―――――――!!』

律が腕を十字に組んで放ったのは、ウルトラマンダイナの必殺技 ソルジェント光線だ!


ビィイイイイイイイイイイイイ

バキシム「グゥウウウウ!」


ドカ――――――――――――――ン


ダイナ(律『澪、大丈夫か?』

ゼアス(澪『なんとか』


ドカ――ン
         ドカ――ン


ダイナ(律『お、向こうも終わったみたいだ』

レオ(唯『おつかれー』タッ

ゼアス(澪『おつかれさん』

タロウ(紬『みんな無事そうね』タッ

メビウス(梓『そうですね』タッ

ダイナ(律『……よし。みんな揃ったな』



ダイナ(律『これにて一件落着!』

ダイナ(律『寿司でも食い行くかー!』

みんな『おー!』


みんな「しゅわっち!」

バシュ―――――――ン



こんな感じで

今日もみーんな救われた
ありがとう 放課後ティータイム!




次の日


唯「澪ちゃん遅いねー」

律「ああ。澪なら今日は日直だから部活にはちょっと遅れて来るってさ」

唯「なーんだ」グテー

律「ふぅ」グテー

梓「なんで疲れてるんですか……」

律「長台詞喋ったから疲れた」グテー

梓「えー」

紬「そんなあなたに、はい。今日の紅茶」

律「おぉ! サンキュー、ムギ」

梓「……やっぱり緊張感が足りません!」

律「大丈夫大丈夫」

律「昨日戦ったばっかりなんだから、そんなすぐ怪獣が現れるわけ……

ビーッ ビーッ ビーッ

ガチャッ

梓「もしもし」

和「A地区第3ブロックに怪獣出現よ」

梓「わかりました。すぐ行きます」

ガチャッ

梓「……ジトー」

律「な、なんだよ?」

梓「いえ、別に」

律「……ええい! 出動だ、出動っ!」

唯「おーっ!」

紬「でもまだ澪ちゃんが……」

律「待ってる隙はない。すぐ出動しなくちゃ」

紬「……それもそうね」


律「いくぞ。HTT出動ー!」

みんな「おー!」


バシュ―――――――ン

梓「怪獣発見!」

律「お。今日は一体か」

紬「あれは…… 破壊獣モンスアーガーね」

唯「どんな怪獣なの?」

紬「皮膚が恐ろしく堅くて、防御力がすごく高い怪獣よ」

唯「なるほど」

紬「正直言って、クロムチェスターの武装程度じゃ傷一つ付けられないと思う」

律「……」

律「……わかった」

律「私と唯が出よう。ムギと梓はクロムチェスターで後方支援に回ってくれ」


唯「じゃ。行ってきます!」

梓「いってらっしゃい」

紬「気を付けてね」

唯「うん!」


律「ダイナ――――!」バッ

唯「レオ――――!」バッ


ド――ン   ド――ン

2人の巨人が大地に降り立った

ダイナ(律『よーし。いっちょやってやるか!』

レオ(唯『おー!』


モンスアーガー「ギィアアアアア!」バキィ

ド―――――――ン

ダイナ(律『そこまでだ!』

モンスアーガー「ギィア!」


レオ(唯『闇の力のしもべたちよ!』

ダイナ(律『とっとと来世に還りなさい!』

レオ・ダイナ(唯律『2人はうるとら!』

ビ――ッ ビーッ ビ―――ッ


ダイナ(律「ぐわっ!」

レオ(唯『レーザー攻撃!?』

梓「真面目にやってください! 撃ちますよ!?」

ダイナ(律『……もう撃ってるし』

梓「口答えしない!」ポチッ

ビ―――――ッ

レオ・ダイナ(唯律『わああああ!』



その頃の部室


ガチャッ

澪「遅くなってごめーん ……って」

澪「誰もいないし」

澪「……ああ。みんな出動しちゃってるのか」

澪「……」

澪「暇だなぁ……」

澪「……」

澪「……練習しましょうよ!(裏声)」

澪「えー、やだー(唯声)」

澪「やだじゃありません!(裏声)」

澪「まあまあ、梓。もう少しくらい、な?(りっちゃんな声)」

澪「もう! 先輩たちからも何か言ってやってください!(裏声)」

澪「ムギ、おかわりもらえる?」

澪「えぇ♪(麦声)」

澪「先輩!?(裏声)」


澪「……」

澪「……虚しいなぁ」


ダイナ(律『今度こそいくぞ!』

レオ(唯『うん!』

モンスアーガー「ギィアア!」

ダイナ(律「だぁっ!」バキッ

ガキィイン

モンスアーガー「ギィイイイ!」

ダイナ(律『か、堅い!』

レオ(唯『全然効いてない……』

紬「りっちゃん、唯ちゃん」

ダイナ(律『どうした?』

紬「頭頂部にある水晶体を攻撃して! そこがヤツの弱点よ!」

レオ(唯『とーちょーぶ?』

ダイナ(律『頭のてっぺんだよ』

レオ(唯『そういうことなら私に任せて!』

レオ(唯「や――っ!」

唯は跳び上がった。上空1000mに

レオ(唯「ぃ、やあ――――っ!」

必殺 レオキックだ!


バシィイイイイイイイイイイイイイイ


モンスアーガー「ガァアアアアア!」


ドカ――――――――――――――ン


ダイナ(律『唯、ナーイス!』

レオ(唯『えへへ。照れるよー』


梓「無事終わったみたいですね」

紬「えぇ。早く帰りま……


ド――――――――――――――ン

梓「きゃあ!」

紬「な、なに!?」

梓「敵襲です! この機は何者かの攻撃を……


ドカ――――――――――――――ン


レオ(唯『クロムチェスターが!!』

ダイナ(律『ば、爆発した!?』


レオ(唯『ムギちゃん! あずにゃん!!』

ダイナ(律『ちくしょう! 誰だこんなことするヤツは!!』

ピロロロロ


レオ・ダイナ(唯律「!!」

ゼットン「……ゼットン」



またも部室


澪「暇だなぁ……」

澪「……む?」

澪「みんなが出動してるってことは、みんな戦ってるってことじゃないか……」

澪「……」

澪「……うん、私も行かなきゃ」



澪「1回言ってみたかったんだよね」

澪「……」

澪「……よし」

澪「HTT出動――っ!!」




バシュ―――――――ン

校庭からHTTの新メカニックであるクロムチェスター δが発進した

澪「一応出動したけど、私が着く頃には戦いも終わってるだろうな。気が軽いや」

澪「~~♪」


……

レオ(唯『お前がムギちゃんとあずにゃんを!』

ゼットン「ピロロロロ ……ゼットン」

レオ(唯『許さない!!』

レオ(唯「やあ―――――――っ!」


ピンッ


レオ(唯「!?」スカッ

ダイナ(律『き、消えた!』


ピンッ


ゼットン「ピロロロロ」

ダイナ(律『なっ!? 唯! 後ろだ!』

レオ(唯『えっ?』

ゼットン「……ゼットン」

ゴシュッ

レオ(唯『うわあっ!!』

ダイナ(律『唯!』

レオ(唯『……だ、大丈夫だよ』


――ピコーン ピコーン ピコーン ピコーン――――


レオ(唯「!」ピコンピコン


ウルトラマンはその姿を保つために大量のエネルギーを消耗する
したがって、何人かの例外はいるものの、彼らは故郷より遠く離れた地球上では約3分間しか戦えない
そして、唯ことウルトラマンレオはその例外だ。レオは地球上で2分40秒しか戦えないのだ


ダイナ(律『ゆ、唯。ホントに大丈夫か?』

レオ(唯『大丈夫だよ。まだカラータイマーが鳴っただけ。』ピコンピコン

レオ(唯『……まだ、消えない。まだ、戦える』ピコンピコン

レオ(唯「や――っ! ぃや――っ!!」ピコンピコン

ダッ

ダイナ(律『待て、唯! 迂闊に近寄るな!』

レオ(唯『うおおおおお!』ピコンピコン

ゼットン「ピロロロロ」


ピンッ


スカッ

レオ(唯『くっ!』ピロロロロ


ピンッ


ゼットン「……ゼットン」ガシッ

レオ(唯「!」

ゼットン「ピロロロロ ……ゼットン」

レオ(唯『……か、……はっ……』ピコンピコンピコンピコン


ゼットンは唯の首を両手で掴みそのまま頭上に持ち上げた。世に言う、ネックハングツリーだ

レオ(唯『か、っ……ぁ……』ピコンピコンピコンピコン

カラータイマーの明滅スピードが上がっている。唯の命が、危ない


ダイナ(律『唯を、離せええ!』ドカッ

ゼットン「……ピロロロロ」ブンッ

ドタッ

レオ(唯『ぐぁ……』ピコン


――ピコーン ピ、……コーン ピコ…………


レオ(唯『……ぁ』


ゼットンに放り投げられたのがトドメとなって、唯のカラータイマーが明滅を止めその光を失った

もう、戦えない


レオ(唯「」

フッ

唯「」

ダイナ(律『唯――!』


3
最終更新:2011年03月13日 00:02