2年教室

純「それは梓が悪いよ」

憂「純ちゃん」

梓「うん・・・わかってる」

純「昨日は先輩たち最後の演奏だったんでしょ?」

梓「うん・・・」

純「だったらそんな気持ちにさせちゃだめじゃん」

梓「す、少し強がってみようと思ったら思っても無いことが次々出てきて・・・」

梓「先輩たちの、演奏聞いて、軽音部入ったのに、最後の最後でその演奏を・・・グス」

憂「梓ちゃん・・・ちゃんと謝ろ。そして本当の梓ちゃんの気持ちを伝えよ?」

純「そうだね」

梓「だけど、いつ?」グス


ザザ、ザザ、ピー

「あ、あー」

さわ子「な、なにこの音?」



「卒業生―――!!!」ドォン


いちご「な、なに?」

ちか「どこから!?」

風子「それに、この声・・・」

姫子「あ!あそこ!」


「卒業生―――!!!」ドォン


梓「にゃ!?」

純「な、なに!!!??」

ザワザワ

憂「こ、この声ま、まさか」ガタ

純「どうしたの!?憂!?急に窓に乗り出して」

憂「見て!グラウンドの方!!」

純「ん?・・・あ!!」

梓「よいしょ・・・って!!!」


唯「卒業生―――!!!」ドォン


唯「まだ私たちの高校生活は終わりじゃないぜぇ!!!!!!」

澪「い、いくぞぉ!!!!」

律「1,2,3,4!!!!」

ダダダダダ♪

ジャンジャンジャジャジャ♪


ザワザワ

さわ子「あの子たち!!」

姫子「やっぱり!あれ唯たちだ!!」

ちか「え?え?」

エリ「私にも見せて!・・あ!ホントだ!」

姫子「唯―!」

唯「あ!おーい!!!みんなーー集まれーー!!!」

信代「って言われても」チラ

姫子 チラ

エリ チラ

ちか チラ

いちご「・・・」チラ

さわ子「・・・あ~痛たたぁ、何故かわからないけど急にお腹が・・・。ちょっと席外すけど、みんな絶対教室から出ちゃだめよ?
   特にグラウンドとか・・・・ね?」
ガラ

エリ「~~~!!!」

信代「よぉ~し!!」

姫子「みんな!!行くよ!!」

おお!!

ウワァァ!!!

ガラ ドタドタドタ

さわ子「ふふ、青春ね。さーてと、私は・・・そうだ!」

梓「ゆ、唯先輩!?あんなところでいったい!?」

唯「まだ私たちの高校生活は終わりじゃないぜぇ!!!!!!」

澪「い、いくぞぉ!!!!」

律「1,2,3,4!!!!」

ダダダダダ♪

ジャンジャンジャジャジャ♪

純「ま、まさか」

梓「げ、ゲリラライブーーー!!!???」

純「かか、かっこいい!!!」

憂「あ!見て!」

ワァーーー!!

純「す、すごい!3年生があんなに!」

梓「先輩・・・」

唯「1,2,3,4!!!」

 ごはーんー!!!!!

律「在校生も早くおりてこーーい!!!!!!」

梓「な!?」

ウワァァ!!!!

梓「え!?」

純「他の組はもう動き出したみたいだね」

憂「うん!ほらまたグランウンドに人増えた」

梓「・・・すごい」

純「梓!!」

梓「え?」

憂「ほら、行こ!」グイ

梓「え?ちょ、ちょ!」


グラウンド

ジャンジャンジャージャー♪

純「うわ!もう人でいっぱい!音はするけど、どこに居るんだろ?」

憂「多分のこの人の円の中心にいるはずだよ」

梓「・・・」

やっぱりすごい 先輩たちの演奏は

ジャジャジャ~ン♪

唯「ふぅ、ご存じ放課後ティータイムです!!!!」

ウワアア!!!!

信代「放課後ティータイムぅー!!」

唯「へへ、ありがと!こんな集まってくれて!!最後まで楽しんでね!!!」

律「おい!!卒業生!!今日が最後だ!!派手にいくぜぇぇ!!!」

卒業生 オオオオオオ!!

律「1,2,3、4!!」

タッタータ タタータ タッタータ~♪

澪「頭の中 想いでいっぱい」

キャァァ!!澪さ~ん!!!

澪「あふれそうなのちょっと心配 とりあえずヘッドホンでふさごぉ」

ドーンストップザミュ~ジッ!!!

梓「この曲・・・」

純「ぴゅあぴゅあハート!!」

梓「あ、覚えててくれたんだ」

純「当たり前だよ。この曲今年の文化祭でやってから口ずさんでる人多いよ?」

梓「そうだったんだ」

先輩たちが演奏すると自然に人が集まる、自然に幸せになれる

梓「やっぱり、すごいや・・・先輩たち」

純「何言ってんの梓?」

梓「え?」

教師「こらぁ!!お前らぁ!!!教室もどれぇぇ!!」

ワァァアアアア!!!

澪「飛んでいっちゃえ! キミのもとへ

わたしの ぴゅあぴゅあはーと

受けとめてくれるなら 恐くはないの!!」

教師「こらぁ!!!聞かんかぁ!!!」

ウワアアア!!!

澪「この気持ちが 大気圏 越えたとき キミは見えなくなってた 道の向こう側

  あい☆Don't mind」

教師「くそっ!全然聞こえてる様子がない」

さわ子「無駄ですよ」

教師「山中先生!」

さわ子「見てくださいよ、あの子たちの顔、それにここにいる生徒全員の顔」

教師「顔ぉ?」

教師「うっ」

さわ子「みんな笑顔でキラキラ輝いてるじゃないですか。

    それに“今”を一瞬を一生懸命生きているあの子たちを止めることは、できません」

教師「・・・怪我だけは注意するように言っといてください」

さわ子「はい~♪」


ジャ~ン ダダダ

澪「みんな、ありがとぉ!!」

ワァァァアアア!!

紬「みんな楽しんでるぅ??」

律「卒業生!!!」

イエ~イ!!!!!

澪「在校生!!!」

ウワァァアアア!!!!

澪「次の曲!!」

唯「カレーのちライス!!」

ワァァアアア!!!

純「この曲盛り上がるから好きだよ」

梓「わたしも」

唯「カレー CHOPPiLi ライス TAPPULi」

ジャン

唯「さんきゅう!!」

ワァァアアア!!

姫子「唯ぃー!!!」

唯「イエ~イ!!」

曜子「澪ちゃぁーん!!かっこいい!!」

澪「・・・///」

信代「律も、ムギもかっこいいよーー!!」

律「へへ!!」

紬「ありがとぉ!」

律「みんなぁ!次が最後の曲だぁ!!!」

エエエェェェ!!!

律「手拍子の準備はいいかぁ!!いくぜ!!」

タータタタッタタータータタ タータータタタッタ~♪

キャァアア!!!

梓「ふわふわ・・・」

唯「君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI」

梓(そういえば聞く側でこの曲見るのって新歓ぶりかも・・・)

唯「ゆーめの中なら」

澪「ゆーめの中なら」

梓(この曲聞いて私は、軽音部に・・・)

唯「ちぢめられるーのになぁー」

唯「せーの!!みんなも!!」

あーあかーみさーまおねーがい!

二人だけの

梓(すごい一体感・・・)

唯「今夜もおーやーすーみ!ふわふわたーいむ」

ふわふわたーいむ!

唯「ふわふわーたいむ!」

ふわふわたーいむ!

ダッダッダッダ

ダッダッダッダ

ザワザワ

梓(あれ?なんで先に進まないの?)

唯「みんなぁ!聞いて!私たち実は放課後ティータイムじゃないのです!」

え?え?どーいうこと?

紬「そうなのでーす!」

梓「どういうこと?」

唯「それに、この曲はここから先に進めません!なぜなら!!」

唯律澪紬 梓ぁーーー!!!!!

梓「え・・・」ビク

唯「いるんでしょ!あずにゃん!!」

澪「早くこい!!」

紬「ほら、来て!」

律「演奏しようぜ!!」

純「ほら、呼んでるよ?」

梓「で、でも」

澪「私たちはぁ!!」

紬「5人で!!」

律「放課後ティータイムだろ!!」

梓「先輩・・・」

純「そういうこと」

純「梓も私たちを魅了する軽音部の一員でしょ」

梓「純・・・」

憂「ほら、梓ちゃん」

梓「けど、私ギターが」

さわ子「はい、私のギター。これ、使いなさい」

梓「せ、先生!?どうして」

さわ子「ふふ、こんなこともあろうかとさっきとってきたの」

さわ子「それより早くいきなさい!今は今だけよ!」

梓「・・・はい!!」

梓「すみません!すみません!どけてください!」

グイグイ

梓「すみません!すみません!んーー!!と、通れない・・・!」

梓「唯先輩っ!!」ググ

唯「あずにゃん!!」ガシ

グイ

梓「で、出れたぁ」

ウッワワアアアアア!!!

梓「先輩!!」

律「ほら!梓早くしろ!」

唯「ごめんねあずにゃん、わたしここのギターソロ弾けなくて」エヘヘ

梓「・・・もう!仕方ないですね!」

梓「いっくよぉ!!!」

ギューン 

ワアァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!

唯「ふわふわたーいむ!」

ふわふわたーいむ!

唯「ふわふわーたいむ!」

ふわふわたーいむ!

ジャン

唯「ありがとぉ!」

ワアア!!!パチパチパチ

梓「みなさん・・・」

梓「昨日は本当にすみませんでした!」バッ

梓「みなさんの最後の部活を・・・私は・・・」グス

唯「顔あげてあずにゃん?」

律「昨日のことなんてなんとも思っちゃいないよ」

梓「けど、私先輩たちの最後の演奏を・・・」

紬「最後?」

澪「じゃぁ今は何?」クス

梓「澪先輩・・・」

律「梓、お前なら立派に軽音部をひっぱっていける。私たちはそう確信してるんだ」

律「けど、どうしても辛い時や苦しい時はいつでも相談しろ。私たちは」

律澪唯紬 「「「「みんな梓が大好きだから」」」」

梓「~~!!」

梓「さ、さいごの・・・グス・・・さいご、ま、で、ほ、ほんとぉに」グス

タァータァータッタッタ

梓「ム、ムギ先輩!?」

紬「まだ終わりじゃないわよ」クス

律「おっ」

ダダダダッダッダ

澪「涙拭いて、梓」クス

ブーン 

唯「よしきたぁ!」

タータタタッタタータータタ

梓「唯先輩そこ私の」

唯「次からはあずにゃんがリードだよ!」

唯「ほら歌って!」

梓「・・・はい!」

梓「もぉいっかい!!!」

ワァァァァァアアアアアアアアアア!!!

梓「あーあかーみさーまおねーがい!~♪」

純「あずさぁーー!!」

憂「梓ちゃんかっこいー!!!」

梓「ドリームタイムくだぁーさい お気に入りの・・・・」

唯「あずにゃん?」

梓「お気に入りの うさちゃ・・・ん だいて・・」ポロポロ

唯澪「「お気に入りのうさちゃんだいてぇ~」」

梓「・・・!」グス

梓 ゴシゴシ

唯澪梓「「「今夜もお~や~すみ」」」

梓「ふわふわったーいむ」

唯澪「ふわふわったーいむ」

梓「ふわふわふったーいむ!」

憂純「ふわふわたーいむ!!」

梓「ふわふわたぁーいむ!!」

ふわふわたぁーいむ!!

ダダ ダダ ダン

梓「先輩!!だぁーーーい好き!!!!!!」



卒業式の話は終わりです



最終更新:2011年03月12日 01:36