唯「・・・あのさ」

律「んー?」

唯「昨日の話の続き」

律「・・・あ、ああ///」

唯「いい?」

律「い、いいよ」

唯「それでさ、りっちゃんの好きな人って、どんな人なの?」

律「(お前が聞くか、それ・・・///)え、えーと・・・普通の人だよ」

唯「普通じゃわかんないよー、じゃあ趣味は?」

律「・・・ギター」

唯「へ?」

律「(うっわ!///まずい!)いいいいいやいやいや!」

唯「ギターが趣味なの?」

律「・・・あ、ああ(やっちまった・・・)」

唯「へー!じゃあ私と一緒だね!」

律「あ、ああ言われてみればそうだなっ!」ハハハ

唯「じゃあ、りっちゃんはその人のどういうところが好きなの?」

律「(ある意味拷問だな、こりゃ・・・)え、えーと・・・ぜ、全部///」

唯「全部じゃわかんないよー。でも、本当にその人のことが好きなんだね」クスクス

律「・・・ああ、好きだよ」

唯「そっかー・・・」タハハ

律「大好き、なんだ・・・!」

唯「ちょっちょっと///わかったよ。私まで恥ずかしくなってきちゃった」アハハ

律(面と向かって唯に好きだって言う勇気もないくせに・・・)

律(私の好きな人の話っていうフィルターを使って、伝わりもしない気持ちを吐露して・・・)

律(私は・・・情けない奴だ、本当に・・・)ガタッ

唯「・・・りっちゃん?」

律「ごめん、ちょっとトイレ行って来る」タッタッタッ


トイレ

律(あーもー・・・!!!)

律(友達でいいんだって、決めただろう田井中律っ!)

律(唯の話で希望を持ったり落ち込んだり一喜一憂して・・・)

律(わかってるけど・・・唯の顔を見ると・・・決意が揺らぐ)

律(唯は・・・誰のことが好きなんだ・・・?)

律(なんで・・・私じゃないんだよ・・・)

律(唯の好きな人の話なんて・・・聞きたくない・・・)

律(聞きたくないのに・・・すげー気になるよ・・・)

律(あー・・・私は・・・ほんっとに・・・)

律「カッコわりぃな・・・ちきしょー・・・」



教室

唯(りっちゃん・・・どうしたんだろう・・・?)

唯(私がしつこくりっちゃんの好きな人の話するから、嫌になっちゃったのかな・・・?)

唯(・・・しつこくてごめん)

唯(でも・・・気になるよ・・・)

唯「好きな人のこと、だもん・・・」

律「へ?」

唯「!?りっちゃん!?」

律「あ、ああ。ごめん、急にお腹痛くなっちゃってさー!」タハハ

唯「う、ううん!お腹大丈夫?」

律「ああ、大丈夫、出したらスッキリしたぜ!」

唯「そっか、よかった!」


律唯(私、今・・・上手く笑えてる・・・?)


唯「そろそろチャイム鳴っちゃうね?」

律「ああ、ホント、早いなー」

唯「それじゃ、おかたししましょー♪」

律「ほいほーい」



帰り道

澪「おーい?」

律「わ!?」

澪「・・・今の話、全然聞いてなかっただろ?」

律「・・・うん、ごめん」

澪「全く、どうしたんだよ?」

律「いや・・・その・・・」

澪「・・・唯のこと、だろ?」

律「・・・ああ」

澪「だから・・・もういっそのこと告白しちゃえって」

律「どうしてそうなるんだ」

澪「これ以上ウジウジした律を見たくない。以上」

律「う゛・・・」

澪「私たちのことなら気にするなよ、そんなことで壊れるようなヤワな友情じゃないだろ?」

律「・・・うん」

澪「ほら律!」

律「うわぁ!?」ビクゥ

澪「シャキっとする!」

律「は、はい」

澪「唯が誰のこと好きなのかは知らないけど・・・一ついいこと教えてやる」

律「・・・なんだよ」

澪「唯の好きな人、この学校の人らしいぞ」

律「・・・!?」

澪「憂ちゃんに聞いたんだ」

律「憂ちゃんは唯が誰のこと好きか知ってるのか!?」

澪「いいや、しらないと思うよ」

律「そ、そっか・・・」

澪「ただな、憂ちゃん言ってたんだ。唯が高校に入ってしばらくして・・・すごい楽しそうに学校行くようになったって」

律「そんなの、友達が出来たからじゃないのか?」

澪「憂ちゃんも気になって唯に聞いたんだってさ。『好きな人でも出来たの?』って」


律「!!そしたら、唯はなんて!?」

澪「わかんない・・・でも、こういう気持ち、初めてかもって言ったんだってさ」

律「・・・!」

澪「この学園に、唯の好きな人はいるみたいだぞ?」

律「そう、なんだ・・・」

澪「っていうか、憂ちゃんが唯の好きな人知ってたとして、それを憂ちゃんから聞いて・・・どうするつもりだったんだ?」

律「どうするっていうか・・・わかんねぇよ。ただ、気になるだろ・・・?」

澪「唯が律のこと好きじゃなかったら、諦めれるのか?」

律「そっそれは・・・」

澪「・・・無理だろ?」

律「うぅ・・・///」

澪「それなら、答えは一つだ、わかるな・・・?」

律「・・・ああ」

澪「よしっ!」

律「・・・澪、サンキューな」

澪「ああ、勇気出せよ」

律「おう!こりゃ並大抵の勇気じゃなりないからな!いっぱい勇気出さないと・・・!」

澪「そうそう、その意気だ!」アハハハ

律「おう!」

澪「律・・・」

律「ん?なんだ?」

澪「私、お前に言っておきたいことがあるんだ・・・」

律「・・・なんだよ?」

澪「・・・当たって砕けろ!・・・それじゃ気をつけて帰れよ!」

律「んなー!砕けるって決め付けんなー!」

澪「ははは、また明日なー!」

律「おうーまた明日!」


澪「好きな人の恋応援するのだって、すごい勇気いるんだからな・・・バカ律っ・・・」


次の日のお昼!

律「よっ!」

唯「りっちゃん!どこ行ってたの?」

律「もち購買だ!ほら、コーヒー牛乳だぞー?」

唯「あ、買ってきたんだ?」

律「へへー、1本やる」

唯「本当に!?ありがとう!」

律「ああ、いいってことよ」

唯「じゃあ早速いただきまーす!」

律「悪いなー、今日も弁当作ってきてもらっちゃって」

唯「ううん、いいんだよー」

律「・・・なあ、唯?」

唯「ん?」

律「さっき、憂ちゃんに会ったんだ・・・」

唯「憂に?へー」

律「そう、それでなーお弁当のお礼言ったんだ」

唯「・・・!!」

律「でもなー?憂ちゃん、『お礼はお姉ちゃんに言って下さい』って言うんだよ・・・なんでだろうな?」

唯「・・・」

律「今日は・・・屋上で食べないか?天気もいいし!」

唯「う、うん!」

律「それに・・・話したいことがあるんだ・・・」

唯「・・・わかった」



唯「りっちゃん、さっきの話だけど・・・ごめんね?」

律「へ?さっきの話って、お弁当の件か?」

唯「うん、昨日のも今日のも・・・本当は私が作ってたんだ」

律「そ、そうか・・・///」

唯「うん・・・」

律「唯、ありがとうな。っていうかなんで謝るんだよ?」

唯「うん・・・なんか照れくさくてね、それで私が作ったってりっちゃんに言えなくて嘘ついちゃった」

律「・・・!べ、別にいいよ、そんなこと」

唯「昨日ね、りっちゃんが美味しそうにお弁当食べてくれて、すっごい嬉しかったんだ」

律「あ、ああ。美味いもんは美味いって言うからな、私は」

唯「うん、ありがとう!」

律「唯・・・私も、唯に話があるんだ・・・」

唯「・・・何?」

律「とりあえず、この弁当食べてからでいいか?お腹すき過ぎてもう我慢できねえよ」

唯「・・・うん!」

律「いただきます!」

唯「えへへー美味しくなかったらごめんね?」

律「ばっか!唯が作ったものに美味くないものなんてねぇよ!」モグモグ

唯「・・・///」

律「・・・」モグモグ

唯「りっちゃん・・・?」

律「あのさ、唯」

唯「うん、何?」

律「私さ、唯のことが好きなんだ」

唯「・・・え?」

律「私はこの間の唯の冗談とは違うぞー?本気だぞー?」

唯「えっと・・・本当に?///」

律「ああ。昨日もな、ついうっかり口が滑って唯に好きだって言っちゃいそうになったんだ」

唯「へ?いつ?」

律「ほら、好きな人の趣味!・・・ギターって、馬鹿正直に答えちゃっただろ?」

唯「あー!本当だ!」

律「な?私は馬鹿だからなー油断するとすぐに本当のこと言っちゃうんだよ」

唯「・・・りっちゃん・・・」

律「さっきまでは当たって砕けろだ!って思ってたんだけど・・・」

唯「うん・・・」

律「憂ちゃんと話してから、ちょっと風向き変わったかな、なんて思ったんだけど・・・どう?」

唯「それはないよ、りっちゃん」

律「なっ・・・!」ガーン

唯「風向き変わるも何も・・・私はずっと前からりっちゃんのこと好きだったもん・・・///」

律「~~////」

唯「ねえ、りっちゃん?私のこの話も、本当だよ?」

律「・・・///」

唯「私たちって・・・両想いだったんだね?」

律「あ、ああ。そうみたいだな///」ヘヘッ

律「なあ、唯?///」ドキドキ

唯「何・・・?」

律「あのさ、確認しておきたいんだけど・・・」

唯「うん」

律「好きって、そういう好きだよな?もちろん」

唯「それくらいの分別はつくよー」タハハ

律「そっか・・・///」

唯「りっちゃん?」

律「うん?」

唯「・・・そういう、好き・・・だよ///」

律「あー!!」

唯「!?どうしたの!?」

律「私、幸せ過ぎで死ぬかもしんない・・・///」

唯「えー、じゃあ私も死なないと駄目じゃん!二人で生きようよ!」

律「あ、ああ・・・そうだな・・・」

唯「うん!きっとこの先楽しいよ!」

律「唯・・・ごめん!」

唯へ?」

チュッ

唯「~~~!?//////」

律「・・・ごめん!あんまり可愛かったから・・・つい・・・」

唯「・・・りっちゃんの馬鹿ぁ!」

律「はい、私は馬鹿です」

唯「物事には段取りっていうものがあるでしょ!」

律「はい・・・(正論で唯に怒られた・・・)」

唯「もうっ・・・!」タッタッタッ


律「やっべ・・・唯の奴・・・怒ってたな・・・」

律(・・・そんなに怒んなくてもいいじゃんか・・・)

律(お前が可愛いのが悪いんだってーの)ブー


キーンコーンカーン・・・


律「やべ!チャイムだ!」



先生「よーし、みんな席についてるかー?」

律「・・・部活に行く前に謝ろう、うん」

先生「田井中、何か言ったか?」

律「いいえ、どうぞ授業を始めてください?」

先生「・・・?あ、ああ」



キーンコーンカーン・・・

律「よっしゃ!唯」

和「ちょっと律!」

律「はぃぃ!?」

和「講堂の使用申請書・・・期限はいつまでだかわかってる?」

律「・・・えっと・・・いつだっけ?」

和「2週間前」

律「マジですか・・・」

和「というわけで、はいコレ。後は律がサインするだけになってるから。明日の放課後までに提出ね!」

律「あ、はい・・・」

和「それじゃね」

律「・・・やっべー忘れてたよ・・・」

律「・・・!?って、それどころじゃない!唯!?」

紬「あら、りっちゃん。唯ちゃんなら具合悪いって帰ったわよ?」

律「うっそ・・・」


帰り道

澪(律の奴、何も部活の途中で帰らなくてもな・・・)

澪(結局、二人はどうなったんだろう・・・)

澪(唯も授業が終わってすぐに帰ったらしいし・・・)

澪(・・・ま、あの二人なら・・・きっと大丈夫、だよな・・・?)

澪(私としては嬉しいのか、悲しいのかわからないけど・・・律の前では喜んでやらないと)

澪(幼馴染に恋するって、本当に辛い・・・)

澪(でも、私は・・・後悔してないから)

澪(だから、律・・・私の隣じゃなくてもいい、唯の隣でもいい。・・・明日は笑っててくれよ)



次の日~4時間目~

律(・・・結局朝も二人で話すタイミングなかったし・・・)

律(唯は明らかに私を避けてる・・・よな?)

律(あー!!なんて馬鹿なことしたんだ、私・・・!)

律(今日もムギは美化委員会でいないらしいけど・・・)

律(今日は一緒にご飯食べれないのかな・・・)

律「はぁ・・・」


キーンコーンカーン・・・

律「!昼だ!」

律(唯に謝らないと・・・!)クルッ

律「って、いねぇぇぇ!!」

律(やっぱり・・・明らかに避けられてる・・・)

律(ごめん・・・唯・・・私が、あんなことしなければ・・・)
ゴトン

律「!?コーヒー牛乳・・・?」

唯「へへー」

律「唯、お前・・・!!」

唯「りっちゃん隊員!お弁当の時間であります!」



終わり