―――――――――――――――――
梓「なんだかんだ言って楽しみですね」

紬「そうね~、唯ちゃんのバトルみてみたいわあ」

梓「あっ、始まりますよ!」

和「試合形式は3対3の交替戦です!では…バトル始め!!」

唯「和ちゃん、様になってる~♪」ひゅーひゅー

和「いいから始めなさい…」

唯「いっけー、ピッ太!」ぽん!

ピッ太「ピッ!」

梓「ピッピですね」

紬「唯ちゃんらしくて可愛いわ~…」はあはあ

梓(病院で見せたムギ先輩の真剣な表情はどこに…)

紬(……ナツメさん、私にユンゲラーを渡して、手持ちが少なくなったはずだけど…一体なにを

出すのかしら)

ナツメ「…ケーシィ!」ぽん!

ケーシィ「ケーシ」

唯「む」

ポケモン図鑑『ケーシィ、ねんりきポケモン
1日18時間は寝ている。眠ってる間でも様々な超能力を使う』

唯「か、可愛い…」

ナツメ「……」

唯「でも手加減はなしだよ!」

唯「ピッ太、ケーシィはテレポートしかできないから攻撃ができない。安心していっていいよ

!」

ピッ太「ピッ」

唯「ピッ太、みずのはどう!」

ピッ太「ピッ」びゅあっ!

ナツメ「テレポート!」

ケーシィ「」しゅんっ

ピッ太「ピッ!?」

唯「ああ…やっぱりかわされちゃう……まあいいや、そのうち当たるよ!」

ナツメ「浅薄な考えね」

唯「ふぇ?」

ナツメ「誰がケーシィはテレポートしかできないって言ったかしら?」

しゅんっ

ケーシィ「ケケケ!」

唯「!う、後ろ…!」

ナツメ「サイコキネシス!」

ケーシィ「ケーシ!!」うぃぃいん

唯「ピッ太気をつけt…」

ピッ太「ピィッ!?」どたっ

唯「ああっ!」

ナツメ「あなた、もうちょっと考えて行動するべきね」

唯「うう…まさかテレポート以外にできる技があったなんて……」

梓(常識ですよ唯先輩…)

唯「よし!でも、今度は油断しないよ!」

ピッ太「ピッ!」しゅたっ

ナツメ「ふっ……ケーシィ、戻りなさい」しゅうう

梓紬和「!」

唯「ええ!?なんで戻しちゃうの?」

ナツメ「別に…交替戦なんだから問題ないでしょ?」

唯「ああ…そっか」ちら

和「」こく

ナツメ「じゃあ次のポケモンは…」唯「待って!!」

ナツメ「?」

唯「それじゃ不公平だよ!私も交替する!!」

ナツメ「バトルに不公平もなにもないと思うけど?」

梓「ふふっ」

紬「唯ちゃんらしいわね~」

和「…じゃあ、両選手とも同時に交替ということで」

ナツメ「…わかったわ」

唯「よおーっし!」

ナツメ「バリヤード!」ぽん!

バリヤード「バリバリー!」

ポケモン図鑑『バリヤード、バリアーポケモン
人を信じ込ませるのが上手い。パントマイムで作った壁が本当に現れるという』

紬「バリヤードね。家事が上手い」

梓「他所から話持ち込まないでください」

紬「対して唯ちゃんのポケモンは…!?」

唯「メリ太!」ぽん!

メリ太「メエー」

梓「メリープですね」

紬「あのちり毛の」

梓「黙っててくださいです」

和「ではバトル再開!」

唯「メリ太、たいあたり!」

メリ太「メエー!」だだっ

ナツメ「バリヤード、リフレ…」

メリ太「メエ!?」すてんっ

ころころ だん!

メリ太「メエー…」

唯「ああっ、メリ太ー!!」

梓「あちゃー…」

紬「もう見てられないわね」

唯「メリ太、大丈夫…?」

ナツメ「はあ…真面目にやってくれるかしら?」

唯「むっ、いたって真面目だよ!」

ナツメ「……」

唯「頑張ろう、メリ太!」

メリ太「メエー!」

ナツメ「…!」

唯「でんきショック!」

メリ太「メエー!」びりびり

バリヤード「…バリ!?」

ナツメ「バリヤード、一旦後退しなさい!」

バリヤード「バリ!」たっ

唯「シグナルビーム!」

メリ太「メエー!!」びゅびゅびゅびゅ

ナツメ「ひかりのかべ!」

バリヤード「バリ!」びゅおん

きききいいん!!!

唯「!!」

梓「唯先輩!ひかりのかべは特殊技のパワーを半減させる技です!」

紬「ここは特殊技で攻めても…」

唯「大丈夫だよ!メリ太ならやってくれる!!“信じてる”!!」

梓紬「!」

唯「メリ太、10まんボルト!!」

メリ太「メエー!!」びりびり

ぴかっ!!

バリヤード「!?」

ナツメ「なに…!」

バリヤード「」ばたっ

和「…!バリヤード戦闘不能!メリープの勝ち!!」

唯「やったあ!!」

メリ太「メエー!」

梓「唯先輩、勝ちましたね!」

紬「でも…半減されていたのに何故あんなパワーが出せたのかしら?」

梓「それは…」

唯「メリ太、よくやったよ~!よーしよ…いだっ!?」ばちっ

メリ太「メリ…?」

唯「あだだ…」

梓「!…そうか」

紬「なに?」

梓「メリープの特性せいでんき!本来なら敵から身を守る為に電気を体に帯びていますが、今

回の場合それが攻撃に加わったみたいです!」

紬「なるほどね…だからひかりのかべも通用しない電力が出せたわけね」

梓「凄いです!あのメリープ、あれを活かせば絶対に強くなれる!!」

ナツメ「……」

ナツメ(やはり、あの子達の友人なだけあるわね)


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コガネシティ

ミナキ「それで、相手はどんなポケモンだい?」

律「ミルタンクだ」

ミナキ「ミルタンクね…。前にも言ったと思うが、私のバトルスタイルは相手・環境に合わせ

て臨機応変に戦略を変えて戦うものだ。だから相手によって戦略を立てなければならない…ミ

ルタンクと言えばころがる・ミルクのみだが」

律「ああ、どっちも使ってきたよ」

ミナキ「どんなふうに?」

律「まず最初のころがるでパワーを付けられ、私は三体を倒された。そのあと、一回ころがる

を防いだんだ。その隙に攻撃を加えたんだが、見事にミルクのみで回復…。で、最後の一匹も

倒されて負けたっていうわけだ」

ミナキ「ふむ…」

ミナキ「聞いたところ、君の手持ちには環境…自然に関係するポケモンが多いな。水、炎、風

…」

ミナキ「特にハネッコなんて自らが風で動かされる。環境で全てが変わるだろう」

律「確かに風を利用して戦うこともしばしば」

ミナキ「!どうやら私が教えるまでもなさそうだな。環境を上手く活用する…わかっているじ

ゃないか」

律「まあ…あんたのそのスタイルを軸に戦ってることも多かったし」

ミナキ「!そうか…」

ミナキ「…それでミルクのみの対策だが」


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ヤマブキジム

ナツメ「モルフォン!」ぽん!

モルフォン「モール!」

唯「また頑張って、メリ太!」

メリ太「メエー!」

ナツメ「モルフォン、サイケこうせん!」

モルフォン「モール!」うおおおん

メリ太「メエー…」

ナツメ「ぎんいろのかぜ!」

モルフォン「モール!!」ぶおおおおお!

メリ太「メエー!?」ゆらっ

ばたっ

唯「メリ太!」

和「メリープ戦闘不能!モルフォンの勝ち!」

梓「これでタイですね。勝負がわからなくなりました…」

紬「唯ちゃんの最後の一匹はなにかしら?」

唯「ブイ太、頼むよ!」ぽん!

ブイ太「シャワー!」

梓「シャワーズですね」

紬「……ぐふふ」

梓「変な笑いをこぼさないでください」

唯「ブイ太、みずでっぽう!」

ブイ太「」ぶしゅううう!

ナツメ「モルフォン、かげぶんしん!」

モルフォン「」しゅん

ブイ太「!」

ナツメ「ギガドレイン!」

モルフォン「モール!」ぴとっ

ぎゅおおおおおおおお!!

ブイ太「し、シャワ…!?」

唯「ぶ、ブイ太!えと…とける!」

ブイ太「シャワー!」とろっ

モルフォン「…!」

唯「ふう…」

梓「あ、危ない…」

ナツメ「もう一度ギガドレイン!」

モルフォン「モール!」ばっ

唯「あまごいだよ、ブイ太!」

ブイ太「シャワー!」

ざああああああああ

モルフォン「!?」ぼたっ

ナツメ「!」

紬「?モルフォンが墜ちちゃったけど…」

梓「恐らく、雨で羽根が濡れて飛べないんでしょう」

紬「スゴイ、唯ちゃん!そこまで計算して…」

唯「ふぇ?」

紬「…」

梓「…偶然にしてもラッキーですよ!チャンスです!」

唯「いくよブイ太!シャドーボール!」

ブイ太「シャワー!」ぎゅおん!

モルフォン「モール!?」どたっ

がくっ

和「モルフォン戦闘不能!シャワーズの勝ち!」

唯「ないすだよ、ブイ太!」

梓「これで2対1!いけますよ!」

紬「でも相手はナツメさん。そう上手くはいかないかも…」

ナツメ「ケーシィ!」ぽん!

ケーシィ「ケーシ」

唯「ブイ太、さっきの調子だよ!」

ブイ太「シャワー!」

唯「ブイ太、でんこうせっか!」

ブイ太「シャワー!」だっ

ケーシィ「!」

どがっ

ケーシィ「ケシィ…!」

唯「よし!」

ナツメ「テレポートで後ろに回り込みなさい!」

ケーシィ「」しゅん!

ナツメ「サイコ…」唯「読んでた!!」

唯「みずのはどう!」

ブイ太「シャワー!」ぶしゃああっ!

ケーシィ「!?」

梓「や…やった……?」

紬「!ううん…」

ブイ太「…シャワー?」

唯「ケーシィがいない?」

ケーシィ「ケシシシ!」

唯「!」

ナツメ「さっきのでんこうせっかは避けれなかったけど、本来ならシャワーズのスピードに負

けるほど私のケーシィのテレポートは遅くないわ」

ナツメ「ケーシィ、シャドーボール!!」

ケーシィ「ケーシ!!」どぎゅん!

ぱああん!!

ブイ太「シャワー……」がくっ

唯「……!」

和「シャワーズ戦闘不能!ケーシィの勝ち!」

ケーシィ「ケシシシ!」

紬「まずいわね…」

梓「でもまだ1:1のタイです!」

唯「ピッ太、お願い!」ぽん!

ピッ太「ピッ」

ナツメ「ケーシィ、サイコキネシス!」

ケーシィ「ケーシ!」うぃぃいん

ピッ太「ピッ…!」

唯「ピッ太、怯まないで!おうふくビンタ!!」

ピッ太「ピッ!」だっ

ばしばしばしばし!

ケーシィ「」ゆら…

ばたっ

唯「……え?」

梓「あれ…あっさり」

紬「でもこれで唯ちゃんの勝ちね!」

和「……」

唯「和ちゃん?」

和「バトル続行よ!」

唯「へ?」

ケーシィ「…」うぃぃいん!

ピッ太「ピッ!?」

唯「!?な、なんで技を…」

ケーシィ「Zzz…」

梓「ねむるです!唯先輩!!」

唯「!」

ナツメ「ふふ、そう。ねむるで体力を回復したの」

唯「で…でも眠りながら技を出せるなんて……」

唯「…!」ぴっ

ポケモン図鑑『ケーシィ…………………
眠ってる間でも様々な超能力を使う』

ナツメ「ケーシィ、ねごと!!」

ケーシィ「Zzz…」うぃぃいん

ピッ太「ピッ…」

唯「うっ…」

ナツメ「どう?眠っている相手に攻撃される気分は」

唯「……」

唯「ううん!眠っているならテレポートはできない!」

ナツメ「……」

唯「ピッ太、おうふくビンタ!」

ピッ太「ピッ!」だっ

ケーシィ「Zzz…」

ピッ太「ピィィィ!!」ぶんっ

すかっ!

ピッ太「ピッ!?」

しゅん!

ケーシィ「Zzz…」

唯「テレポート…!」

ナツメ「ふふ、だから言ってるでしょう?眠っていても超能力を使えるって」

梓「そ、そんな…!テレポートで技を避ける!ダメージを与えても眠って回復をする!眠って

いる間でも超能力が使える!勝てません、こんなの!!」

唯「……」

紬「うん…テレポート・ねむるを封じ込めなければ勝ち目がないわ…」

唯「……」

ナツメ「…もう降参した方がいいんじゃない?」

和「……」

唯「…ううん!大丈夫!」

和「!」

梓紬「えっ…」


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