ぱらぱら…

ランス「……」

カゲぴょん「……」

ランス「」ばたっ

律「!」

ニャース「ニドリーノ戦闘不能!よって勝者は澪ニャ!!」

澪「…やった!カゲぴょん、ありがとう
戻ってくれ」しゅうう

律「……」

澪「りt…」

律「ぐはー!負けたー!!
やっぱ強いな澪は!さすがはホウエンチャンピオンまで倒したトレーナーだけあるぜー!」

澪「…律」

律「ん?」

澪「いいバトルだった」すっ

律「…ああ!」がしっ

ぱちぱちぱち

唯「わあ~!!」

律澪「唯!」

唯「白熱したバトルだったよ、二人とも!」

律「おう、サンキュー!」

唯「今度は私と戦ってね、澪ちゃん!」ふんすっ

律「唯で相手になるのかよ~?」

唯「え~?ひどい!!
やってみなきゃわからない…いつもりっちゃんが言う言葉だよ!」

律「!
…へへ、そうだっけか?」

唯「そうだよ~!」

澪「…今度会う時は、ポケモンリーグでだ」

唯律「!」

澪「お互い勝ち残って…決勝戦で会おう!」

唯「うん!」律「ああ!」

澪「行こう、ニャース」

ニャース「ニャ?」

澪「いや、急がないと…」

ニャース「といってもまたヒワダタウンに戻るんニャが…」

澪「……?」

唯「私達もヒワダへ戻るんだよ~!」

澪「……」

澪「て、てっきりもう別れるんだと思って……わ、私……あんなことを……は……恥ずかしい

……」しゅうう…

ニャース「ニャー…」

律「ははっ、やっぱり澪は澪だな!」

唯「……」

唯(次回はジム戦!私、活躍の予感…!!)ぐっ

―4章完―



5章


ガンテツの家


唯「ただいま、ガンテツさ~ん!」

ガンテツ「おお、あんたらか 待ってたで
お礼をせなあかんからな」

澪「そ、そんな私達は別に…」

律「まあまあ、お礼してもらえるならそれに従いましょうですわ、澪ちゅわん」

澪「律…お前はまったく……」

ガンテツ「はっはっは!
その嬢ちゃんの言う通りや!遠慮することないで!」

澪「は…はい」

ガンテツ「ほな、これを」すっ

がしっ

唯「モンスターボール?」

ガンテツ「そや、わしはこう見えてボール職人でな」

唯「へ~、だからボールがいっぱいあるんですね~」

ガンテツ「これはな、わしのお手製ボールや」

律「ふうん…」かちゃ

ガンテツ「それぞれ性能は違うんやが…自分で気に入ったのをもらってくれ」

――――――――――――――――――
唯「よし、私はこれ!」

律「私はこれだな!」

澪「わ、私はこれがいいな…」

ニャース(誰得だよ、このお礼)

ガンテツ「決まったみたいやな
もう行くんか?」

唯「はい!ジムに行かなきゃだし!」

澪「私は師匠のところへ…」

ガンテツ「そうか、じゃおおきにな」

律「!
ガンテツさん、あの奥にある箱ってなんですか?あの中にもボールが?」

ガンテツ「ん?ああ…あれも特別なボールでな
まあ気にするもんでもない、気にしんでええよ」

律「?
そうですか」

澪「それじゃあ私達は…」

ガンテツ「ああ、元気でな」

唯「ありがとうございました~♪」


――――――――――――――――――
律「あー、澪とはここでお別れか」

澪「ああ」

ニャース「ニャ」

唯律澪「……」

律「…あれは言わないのか~?」

澪「あれ?」

律「決勝でなんちゃら」

澪「い、言わない!もう言っただろ!なんで二回も…」

唯「私は言うよ、澪ちゃん!」ずいっ

澪「ひっ!?な、なにが」

唯「また会いたいもん!何度でも言うよ!」

澪「唯…」

律「そうだぜ澪、恥ずかしがることじゃねえ
また会おうぜ!」

澪「…うん!」

唯「それじゃあね、澪ちゃん」

律「ニャースも、澪を頼んだぜ」

ニャース「当然なのニャ」

律「…じゃあな、澪」

澪「ああ」

――――――――――――――――――
唯「よおーっし!ジム戦だよ、りっちゃん!」

律「ん?ああ、そうだな
なんか張り切ってんな…」

唯(ジョウト来て、このところ出番が少ないからね!ここらで活躍しておかないと、本当に相槌

するだけのキャラになっちゃうよ!)ふんすっ

律「…?」


――――――――――――――――――
ヒワダジム


唯「たのもー!」ばん!

ぶーん!!

律「うおっ!?」

スピアー「スピアー!」

律「スピアー?」

???「スピアー、戻ってこい」

スピアー「スピアー」ぶーん

???「驚かせてごめんね」

律「…あんたがジムリーダーか?」

ツクシ「そうだよ、僕がヒワダジムジムリーダーのツクシ」

唯「私、挑戦者です!」

ツクシ「そう、じゃあ早速ジム戦を始めようか」

唯「ほいっ!」

―――――――――――――――――
ツクシ「形式は3対3の交替戦だよ」

唯「おっけーです!」

ツクシ「行け、トランセル!」ぽん!

トランセル「……」

唯「と、トランセル…?」

律「唯ー!油断するなよー!」

唯「分かってる!
行けえ、ブイ太!!」ぽん!

ブイ太(シャワーズ)「シャワー!」

ツクシ「…珍しいポケモンを持っているんだね」

唯「いや~、それほどでも~」

ツクシ「でもだからって勝てるとは限らないよ!
トランセル、たいあたり!」

トランセル「…」だっ

どかっ

ブイ太「!」

律「あのトランセル、動くのか!?」

ツクシ「もちろん、動かないトランセルなんて野生のトランセルぐらいだよ
トレーナーの手で育ててあげれば簡単に動くことができる」

ツクシ「そして…特訓した結果、僕のトランセルは」

トランセル「…」だっ

しゅしゅしゅしゅしゅっ!

唯「!」

ツクシ「こんなに速く動くことができるようになったんだ!
トランセル、たいあたり!」

トランセル「…」

どかっ

ブイ太「シャワ!?」

律「は…速え!」

ツクシ「どうだい?このスピード!僕のトランセルは世界で1番速いトランセルなのさ!
今度はむしくいだ!」

トランセル「…」だっ

唯「ブイ太、とける!」

ブイ太「シャワー…」しゅうっ

トランセル「!?」どたっ

ツクシ「なに!」

唯「スピードがあってもやっぱり蛹は蛹だよ!スピードだけがバトルにおいての戦術のすべて

じゃないよ!
テクニック!これも重要だよ!」

律「なるほどな…」

唯「ブイ太、れいとうビーム!」

ブイ太「シャワー!」びゅおおおおお!

トランセル「イヤンセル!」ばたっ

トランセルは倒れた

ツクシ「!」

唯「よし!」

律「いいぞ、唯!」

唯「余裕のVサインだよ!ブイ太だけに!」ぶいっ

律「なんも上手くないけど、いいぞ!その調子だ!」

ツクシ「戻れ、トランセル!」しゅうう

ツクシ「…僕のトランセルがやられるとはね
相当の実力者と見たよ、でも次のコイツはトランセルよりも強いよ、はるかにね!
行け、クヌギダマ!」ぽん!

クヌギダマ「ダマー」

唯「クヌギダマ?」かちゃ

ポケモン図鑑『クヌギダマ、みのむしポケモン
木の皮を重ね合わせて殻を分厚くするのが大好き
重くなっても気にしない』

唯「なるほど」

律「なに躊躇なしにポケモン図鑑使ってるんだよ」

唯「だって使わないと持ち腐れちゃうよ!これからはどんどん使っていくからね!」

律「…それにしてもクヌギダマか」

唯「今回もブイ太で勝ってみせるから大丈夫!」

ブイ太「シャワー!」

ツクシ「…どうかな?クヌギダマもスピードはピカイチなんだよね」

唯「え…」

クヌギダマ「ダマー!」しゅっ

ツクシ「むしくい!」

クヌギダマ「」がぶっ

ブイ太「シャワー!?」ずざざっ

唯「ブイ太!」

ツクシ「ふふ、どうだい?このスピード」

律「つーか、さっきから蛹やら蓑虫がこんなに速く動けるなんて有り得るのかよ!?」

ツクシ「だから特訓したからできるんだよ
僕は虫ポケモンのエキスパート!虫ポケモンを育て上げることなら誰にも負けない自信がある


それに…有り得るのかよ!?って……現に動いてるじゃないか、今ここで!」

クヌギダマ「ダマー!」しゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅっ!

律「ぐっ…どうするんだよ唯!」

唯「さっきもスピードだけだったんだよ!
スピードにはテクニックで!
ブイ太、かげぶんしん!」

ブイ太「」しゅしゅしゅしゅ!

唯「でんこうせっか!」

ブイ太達「シャワー!!」だっ

ツクシ「すなじごく!」

クヌギダマ「ダマ!」ごごごご!

ざああああ…

ブイ太達「!?」

唯「ああっ!かげぶんしんが!!」

ブイ太「シャワ…」ぽつん

ツクシ「クヌギダマはトランセルと違って、スピードだけじゃない!出す技も豊富だからね!
クヌギダマ、こうそくスピン!」

クヌギダマ「ダマー!」ぎゅるぎゅる

どん!

ブイ太「シャワー…!!」

唯「大丈夫、ブイ太!?」

ブイ太「シャワー!」

律「このままじゃマズイぞ唯、あのクヌギダマ相当強い」

唯「うん…でも私はブイ太を信じてるから!りっちゃんがランス達を信じてるようにね!」

律「おう!」

唯「行くよ、ブイ太!」

ブイ太「シャワー!」

唯「ハイドロポンプ!」

ブイ太「」ぶしゅううううう!!

ツクシ「こうそくスピン!」

クヌギダマ「」ぎゅるぎゅる

ばしゃあっ!!

唯「!
弾かれたっ!?」

ツクシ「クヌギダマに水攻撃は効かないよ!
むしくい!」

クヌギダマ「」だっ

がぶっ!

ブイ太「シャワー…」ゆらっ

唯「ブイ太!」

唯(攻撃が届かないなら勝てないよ、どうしよう……
こうそくスピンで…)

唯「弾かれて…」

唯「……」きょろきょろ

唯(弾かれたハイドロポンプで周りが水浸しだ…)

唯「……!」ぴーん!

律「ゆ…」唯「ハイドロポンプ!」

律「なっ!?効かないのになんで…」

唯「まあまあ見てて、りっちゃん!」

ブイ太「」ぶしゅううううう!

ツクシ「クヌギダマ、例の如くこうそくスピン!」

クヌギダマ「」ぎゅるぎゅる

ばしゃあっ!

唯「続いてれいとうビーム!」

ブイ太「」びゅおおおおお!

ツクシ「!
…またこうそくスピンだ!」

クヌギダマ「」ぎゅるぎゅる

かきかきいっ!

ツクシ「ふふ、氷攻撃も喰らわないさ」

唯「ううん!これでこっちが有利になったんだよ!」

ツクシ「?」

唯「ブイ太、でんこうせっか!」

ブイ太「シャワー!」だっ

どかっ

クヌギダマ「!」どたっ

ツクシ「くっ…さすがにでんこうせっかはかわせないか」

唯「ブイ太、すてみタックルだよ!」

ブイ太「」だっ

ツクシ「クヌギダマ、かわせ!」

クヌギダマ「ダマ!」たっ

クヌギダマ「ダマ!?」つるっ すてん!

ツクシ「ど、どうした!?
って…これは……!!」

律「床一面、氷が張ってる…!!」

ツクシ「この氷で滑ったのか!」

唯「クヌギダマがこうそくスピンで攻撃を弾くことを利用させてもらったんだよ!
まずハイドロポンプで周りを水浸しにして、れいとうビームで凍らせたんだ!」

律「さっすが唯!閃きだけは凄いな!」

唯「ツッコまないよ、りっちゃん!
ブイ太、そのまま行けえ!!」

ブイ太「シャワー!!」しゅっ

ツクシ「氷を利用して…何と言うスピードだ……!
…でも、甘いね」

唯「え…?」


7
最終更新:2011年03月07日 23:10