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ウツギ研究所


唯律「お邪魔しまーす」

助手「!
君達か…今警察の人が来ているんだ
分かったことを話してくれ」

唯「はい!」

律「警察…?」

唯「ウツギ博士ー!」

ウツギ「!」

???「む?なんだね君達は…
怪しい…まさか犯人!?」

律「は、はあ!?
なんで私達が…」

ウツギ「ち、違います!
この子達は犯人捜索に協力してくれて…」

???「!
そうでしたか…それはすまなかった」

唯「いえいえ~」

ハンサム「とりあえず名乗らないのは失礼だな
コードネームでいいか…
私はハンサムだ、よろしく」

唯「平沢唯です!」

律「田井中律です」

ハンサム「ではウツギ博士、聴取の方を続けましょうか」

ウツギ「はい」

ハンサム「盗まれたのは助手さんと外出している間に?」

ウツギ「はい、帰ってきたら閉めたはずの窓が開いていました」

ハンサム「ふむ…
それで盗まれたポケモンは?」

ウツギ「ヒメグマです」

律「!
ヒメグマ…?」

ハンサム「どうした?」

唯「さっき私達、ヒメグマを持っているポケモンに会ったんです」

ハンサム「なに!」

ウツギ「本当かい!?」

律「まあ…はい」

ウツギ「ここらへんではヒメグマはあまり見ない、恐らくその子が…」

ハンサム「その子のこと、聞かせてくれないか?」

律「んー、でもあまりいい情報はないですよ?」

唯「あ!でも名前は知ってるよね!」

ハンサム「おお、聞かせてくれ!」

唯「ええと…なんだっけ?」

律「…シルベル」

ハンサム「…シルベルだな!
よし、ありがとう!これですぐに捕まえられそうだ!では、私はこれで!」たっ しゅっ ばっ

ささっ だだっ しゅっ

律(怪しいな…)

ウツギ「ありがとう君達のおかげですぐに解決しそうだ
そういえば…僕を知っていたようだけど」

律「あー、私達カントーから来たんですけどジョウトを旅しにきたんです
知り合いにそれならまずウツギ博士のところへ行け…って」

ウツギ「そうだったのか
うん、分かった
君達には恩もあるしね」

ウツギ「僕になにができるかは分からないけど…ジム戦をするならまずは、キキョウシティに

行った方がいいよ」

唯「キキョウシティ?」

ウツギ「一番目のジムがある町だよ」

律「ありがとうございます!
じゃあ行くか、唯」

ウツギ「あ…待って待って!」

唯律「?」

ウツギ「流石にこれだけじゃ悪いよ…はい」すっ

唯「…ポケモン?」

律「いいんですか?」

ウツギ「そんな!
これでも足りないくらいだよ!」

律「……」

唯「りっちゃん、りっちゃん!どっちにする~?」

律「…まったく」

ウツギ「ははっ
ゆっくり選んでくれて構わないよ」ぽん!

???「メリー」

???「ハネー」

ウツギ「メリープとハネッコだよ」

唯「わあ~!この子かわいい~!!」

メリープ「メリー?」

唯「もふもふだあ~!」もふもふ

唯「りっちゃん…!!」きらきらきらきら

律「わ…わかったよ
唯が先好きなの選べ」

唯「わるいねえ~」

律(なんかデジャヴ…)

唯「じゃあ、このもふもふちゃんで!」

律「んじゃあ私は…ハネッコだっけ?よろしくな」

ハネッコ「ハネー!」

ウツギ「決まったみたいだね
どちらも育てがいがあるよ、可愛がってね
それじゃあ…ジョウトを楽しんできてね!」

唯律「はい!」

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がちゃっ

律「ふうっ、ジョウトの旅か~!腕が鳴るぜ!」

唯「りっちゃん!」

律「ん?」

唯「せっかく新しいポケモンを貰ったんだし~」

律「…へへっ、ああ!
請けて立つ来い!!」

―1章完―



2章


唯「ふえ~やっぱりりっちゃん強いね!
負けちゃったよ~
はい、メリ太キズぐすりだよ」

メリ太「メリー」

律「へへーん、なんせ私は世界一強いポケモントレーナーになるんだからな!」

唯「いつの間に決めてたの?」

律「今決めた!」

唯「え~?」

律「目標を決めるのはいいことなんだぞ!
今回の旅の目的は決まったぜ!
行くぞ、唯!
ジムなんてすぐに制覇してやる!」

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キキョウシティ


マダツボミのとう


サキ「オウカ!」

オウカ「ゲヘッゲヘッ
サキじゃないか」

サキ「どうだ、順調か?」

オウカ「ああ、ここのトレーナーは全員倒したんだな
あとはこの奥にいる長老だけなんだな」

サキ「ご苦労だったな」

オウカ「ゲヘッゲヘヘ
別に苦労なんてしてないんだな
ここにいる奴ら、弱かったし」

サキ「そうか
それで何か分かったか?」

オウカ「いや、全然
なにも情報を得られなかったんだな」

サキ「……」

オウカ「チャクラはどうしたんだな?」

サキ「アイツには違う任務をまかせている
まあ、今はとりあえず自分の任務を全うしてくれ」

オウカ「ゲヘッゲヘッ、了解なんだな」

サキ「フンフフフ、じゃあ私は行くわ
スターミー!」ぽん!

スターミー「トゥトゥトゥトゥトゥル!」

すたっ

うぃーん

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キキョウシティ


律「ここがキキョウシティだな!」

唯「さっそくジムに行こー!」

律「ああ!……ん?」

きらっ

律「……?」

律(なんだ…見たことある光だったな)

唯「りっちゃん?」

律「!
あ、ああ…行くか!ジム!」

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キキョウジム


唯「…ジムリーダー不在のため、またおこしください」

律「いないのかよ」

唯「う~、どこにいるんだろう?」

律「んー…せめてそれだけでも書いててくれれば…」

坊主「君達、ジムに挑戦かい?」

律「ん?あーはい
でもジムリーダーがいないみたいで」

坊主「…そうか
ならジムリーダーが帰ってくるまでの間、修行をしたらどうだ?」

唯「修行?」

坊主「ああ、あちらに見える塔…マダツボミの塔と言うんだが、あそこは強いトレーナーが多


修行には持ってこいの場所なんだ
それにここのジムリーダーもたまに特訓をしてるというしな」

律「ふうん…強いトレーナーね…ジムリーダーもいるかもしれないんだな…
よし!行くか、唯!」

唯「うん!りっちゃん!」

坊主「気をつけなさい、あそこは野生ポケモンも手強いぞ」

律「大丈夫です!私達もそれなりに強いから!なあ唯?」

唯「うん!カントーのジムバッジも結構もってるし!」

坊主「それならよいのだが…」

律「はい!んじゃ行ってきます!
ありがとうございました!」

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マダツボミのとう


ぎし…ぎし…

唯「ふお~!!
りっちゃん、りっちゃん!柱が揺れてるよ!!」

律「どうなってんだ?これ…」

唯「すごいよね~」

律「まっ、先進むぞ」

たっ

コラッタ「コラッタ!」

唯「あ、コラッタだ!」

コラッタ「コラッタ!」

律「やる気か?
それなら…ヒート、頼むぜ!」ぽん!

ヒート(ポニータ)「ヒヒーン!」

コラッタ「」だっ

どがっ

ヒート「…!?」

唯「でんこうせっかだよ、りっちゃん!」

律「怯むな、ヒート!
ふみつけだ!」

ヒート「ヒヒーン!」ばしい!

コラッタ「!?」どさあっ

ばたっ

コラッタは倒れた

律「よし!
よくやったぞヒート!」

ヒート「ヒヒーン!」

唯「いいよ、いいよりっちゃん!」

律「…つうかさ」

唯「?」

律「強いトレーナー…ってかトレーナーなんていなくないか?」

唯「確かに…入ってから誰も見てないね」

律「なんかおかしいな…」

ばっ

ピジョン「ピジョー!!」

律「!」

唯「今度はピジョン!?」

律「へっ、やってやるぜ!
ヒート!」

ヒート「ヒヒーン!」だっ

ピジョン「ピジョー!!」しゅばっ

ヒート「!?」どたっ

ヒートは倒れた

律「な…!
つ、強い…!!」

唯「よおし、次は私が…」かちゃ

???「神妙にしろ!怪しい奴らめ!」

唯「!」

???「俺が来たからにはこれ以上は暴れさせないぞ!」

律「は?あんたなんの話して…」

???「ピジョット、すなかけ!」

唯律「ギャー!!」

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???「す…すまなかった!!」

???「俺もちょっと興奮してたから、君達を怪しい奴らだと…」

律「いや…もういいよ(あーまだ靴に砂が…)」じゃりじゃり

唯「でも、私達を怪しい人って間違えたってことは怪しい人がいるってことですよね?」

???「あ、ああ…そうなんだ
ここでトレーナー狩りをしてる奴がいるって話を聞いて…」

律「なるほどな、通りでトレーナーがいないわけだ
つーかあんたも正義感があんなあ
噂をきいて飛んでくるとは」

???「まあ俺もそれなりの立場だから」

唯「?」

律「どんな?」

???「ジムリーダーだよ」

唯律「えっ」

???「?」

唯律「えええええええ!!」

???「な、どうしたんだい…?」

唯「わ、私達ジムに行ったんだけどジムリーダーさんがいなくて…」

律「あんたがジムリーダーだったのか!」

???「え…あ、君達挑戦者かい?」

唯「はい!」

律「いやー、まさかとは思ったが本当にいるとは」

???「でもすまないがジム戦は後にしてくれないか?
まずこの事を済ませないとね」

律「んー、じゃあ私達も手伝うぜ?」

???「本当かい!?」

律「ああ」

唯「待ってるのも暇だしねえ」

???「ありがとう!
……あっ」

唯律「?」

ハヤト「僕はハヤト、キキョウジムのジムリーダーだ
よろしく」

律「へへっ、律だ
よろしくな」

唯「唯です!よろしくお願いします!」

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律「つーかさ、トレーナー狩りっていうけど
ここのトレーナーって強いトレーナーばかりだったんだろ?
じゃあそのトレーナー狩りは凄い強いんじゃないか?」

ハヤト「そうだね…
でもよくは分からないなあ」

ハヤト「先代のジムリーダー…俺の父さんが時々見回りに行くんだけど、ちょっと出掛けてて

ね…俺が見回りをするようにしてたんだけど…」

唯「じゃあハヤトさんの見回りの仕方が悪かったんですね!」

律(バッサリだー)

ハヤト「俺は十分だと思ったんだけどね…やっぱり父さんは凄いや」

唯「お父さんを尊敬してるんですね!」

ハヤト「ああ!なんてったって父さんだから!」

律(父さん父さんうるせえ)

ハヤト「ん…この階段を上がれば最上階だよ」


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最終更新:2011年03月07日 23:04