プロローグ


三年前のトキワシティ


???「親父!」

???「…なんだ、シルバー」

シルバー「ロケット団なんてやめろよ!
いい年して、悪事なんか働いてみっともない!」

???「……
子供には分かるまい」

シルバー「なにい!?」

???「ロケット団は私の全てだ
やめる気など毛頭ない」

シルバー「ふざけんなッ!」

???「理解などしなくていい、そもそも求めていないさ
じゃあな」ざっ

シルバー「!
ま、待て!!」

――――――――――――――――――
現在


マサラタウン


律の家


律「たっだいまー!」ばん!

律「……あれ?誰もいないのか?」

聡「あ、姉ちゃんおかえり~」

律「おう、聡ただいま!
お前以外誰もいないのか?」

聡「んー、出掛けてるんじゃない?
俺も今さっき帰ってきたばっかりだし」

律「ん?帰ってきたって、どこから?」

聡「旅」

律「旅…?
………………ああ…!そういやお前も旅出てたんだっけ」

聡「忘れてたのかよ!」

律「ま、こっちにも色々あってさ」

聡「ふうん?」

律「ん~そうだな…
聡、母さん達に伝えといてくれ」

聡「なにを?」

律「ジョウト地方を旅するってな!」

――――――――――――――――――
唯の家


唯「ただいま~」がちゃ

憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「!
うーいー!!」だっ

ぎゅうっ!

憂「お姉ちゃん…
おかえり!」

唯「えへへ…ただいま~♪」

唯「……」

さっ

憂「?」

唯「…帰ってきてすぐにごめん
私、今度はジョウト地方へ旅をするんだ」

憂「え…」

唯「まだ…憂に頼られるまでには……
ううん、それに目標ができたんだ!」

憂「目標?」

唯「うん!来年に開かれるポケモンリーグで優勝するんだ!」

憂「!」

唯「そのためにもジョウトへ行かないとダメなの、だから…」

憂「お姉ちゃん…」

がしっ

唯「!」

憂「そうなら仕方ないよ
頑張って、お姉ちゃん!」

唯「う、うい…」ぐすっ

憂「ほら、泣かないの」

唯「えぐっ…
やっぱり…ダメ……だね」ぐすっ

憂「……」

唯「えぐっ…」ごしごし

きっ

唯「…行ってくるよ!憂!!」

憂「うん!」

―――――――――――――――――――
ヤマブキシティ


リニアのりば


律「……」

うぃーん

だだっ

唯「りっちゃん、ごっめーん!遅れちゃった~!!」

律「唯、遅いぞ!」

唯「はあはあ…ご、ごめん」ぜえぜえ

律「まあいいや
とにかく行くぞ!ジョウト地方へ!!」

―プロローグ完―




1章


唯「それでりっちゃん、ジョウト地方へはどうやって行くの?」

律「忘れたのかっ」

律「ジョウトへはこのリニアで行くんだよ!」どんっ

唯「ほえ~!すごいね~!」

律「当たり前だ!なんたってシルフカンパニーが企画して作ったんだからな!」

唯「りっちゃんが自慢することじゃないよね」

律「…まっ、つべこべ言わず早く乗るぞー」

唯「うん!」

――――――――――――――――――
駅員「リニアパスはお持ちですか?」

律「……」

唯「……」

駅員「……」

律「えっ?」

駅員「いえ、ですからリニアパスを…」

律「そんなのがあるの?」

駅員「…はい」

律「……」

唯「……」

――――――――――――――――――
ハナダシティはずれ


マサキの家


マサキ「……」がちゃがちゃ

マサキ「…ふうっ
これで一段落やな!」

マサキ「あの事件の間は管理を怠ってたからな
時間かかったで~」

マサキ「とりあえず、休憩を…」

ばん!!

マサキ「な、なんや!?」

律「マサキ!」唯「マサキさん!」

マサキ「!
唯はん、律はん!」

律「相談したいことがあるんだ!」

マサキ「ちゅーか、ちゃんと呼び鈴ならせや!」

律「…あ、すまん」

マサキ「んで何や、相談って」

唯「実はね…」

―――――――――――――――――
マサキ「はあ、なんや
あんたらリニアパス持ってへんのかいな?」

律「おっ!マサキは持ってんのか?じゃあ貸してくれよ!」

マサキ「わいも持ってないんや」

律「持ってないんかい」

マサキ「でもまあジョウトに行くのは簡単や」

唯「ほんと?」

マサキ「ああ、ここからジョウトまでなんて鳥ポケモンでひとっとびや」

律唯「……」

マサキ「ん?」

律「いや、鳥ポケモン持ってたらいちいちリニアなんて使わねえよ」

マサキ「それもそやな
んじゃあ、わいが貸したるわ」

律「マジでか!
流石マサキ!色男!」

唯「ひゅーひゅー」

マサキ「調子ええな
…ほい、ピジョットや
二人なら余裕で乗れるで」

律「サンキュー!」

唯「ありがと~♪」

マサキ「かまへんかまへん
そうや、まずはワカバタウンへ行ってウツギ博士んとこへ行った方がええで」

律「わかった!んじゃあな!」

唯「ばいばーい♪」

マサキ「おう!」

――――――――――――――――――
ワカバタウン


ウツギ研究所


???「……」じー

ささっ たっ

???「……」

かちゃ

だっ ばたん!

――――――――――――――――――
助手「ウツギ博士、見せたいポケモンってなんですか?」

ウツギ「うん、中にいるんだけどね…」

がちゃ

ウツギ「!?」だっ

がさがさっ

ウツギ「あ、あれ!?」

助手「どうしたんですか?」

ウツギ「それがないんだ!そのポケモンを入れておいたモンスターボールが!!」

助手「ええ!?」

ウツギ「!
窓が開いてる…?まさか…盗まれた!?」

――――――――――――――――――
ピジョット「」ばさばさっ

律「よっと」たっ

唯「ほい!」しゅたっ

律「ありがとな、ピジョット」

ピジョット「ピジョットー!」ばさばさっ

唯「マサキさんによろしくー!」

律「んじゃまずウツギ博士に会いに…」

ウツギ「た、大変だー!!」だだだっ

唯律「!」

唯「どうしたんですか?」

ウツギ「そ、それがポケモンを盗まれて…」

律「なんだって!」

助手「う、ウツギ博士待ってくださいよー!」

唯「!
ウツギ博士…?」

律「え、あんたがウツギ博士!?」

ウツギ「え…あ、うん」

唯律「……」

―――――――――――――――――――
ヨシノシティ


律「どこだ、泥棒ー!」

唯「どろぼう~!」

律「…いねえな」

唯「泥棒って呼んで名乗り出るなら最初から泥棒なんてやってないよ、りっちゃん!」

律「お前も呼んでただろーが!」

唯「一旦戻る?」

律「…そうだn」どん!!

どさっ

律「…ッ!」

唯「!
大丈夫、りっちゃん!?」

律「あ、ああ…」

???「気をつけろ!」

律「な、なにい!
そっちからぶつかってきたんだろ!!」

???「ボサッとしているほうが悪い」

律「なにをー!?」

唯「まあまあ」

???「…ふん、文句なら俺に勝ってからほざくんだな
ヒメグマ!」ぽん!

ヒメグマ「クマクマ!」

唯「か、かわいい!!」だっ

律「ゆ、唯!」

???「寄るなァ!!
ヒメグマ、ひっかく!」

ヒメグマ「」ぎろっ

唯「ふぇ?」

ヒメグマ「クマー!」しゃきん ばっ

唯「!
きゃ…」律「ランス、つのでつく!」ぽん!

ランス(ニドリーノ)「ニドー!」ばっ

がきいいいん!!

ヒメグマ「!」

律「トレーナーを攻撃するのは卑怯じゃないか?」きっ

???「……ふん、知るか!
ヒメグマ、みだれひっかき!」

ヒメグマ「クマクマ!」しゃきん

ざきっ ざきっ ざきっ ざきっ ざきいいっ!!

ランス「!?」

???「どうだ!」

律「…甘いな!」

???「なに?」

ヒメグマ「クマ…」ゆらっ

???「!
どうした!?」

律「私のニドリーノ、ランスの特性はどくのトゲ!体に触れた相手を毒状態にする特性だ!」

ヒメグマ「クマ…」よろよろ

律「トドメだ!
ランス、とっしん!」

ランス「」だだだっ

どーん!!

ヒメグマ「!?」

どさあっ!

ヒメグマ「」ばたっ

ヒメグマは倒れた

???「…!!」

律「へへーん、どうだ!」

???「……」ざっざっ

律「?」

???「…よく頑張ってくれた、ヒメグマ
さあ、戻ってくれ」しゅうう

唯「……」

???「お前、名前は?」

律「へ?あー、律だけど」

唯「私は唯だよー!」

???「……そうか」くるっ

律「って、自分は名乗らねえのかy…って行っちまった」

唯「ん?りっちゃん、あれ…何か落ちてる」

律「ホントだ…ハンカチか?」

唯「今の子が落としていったのかなあ」

律「お…名前書いてあるぞ」

唯「…英語だよ、りっちゃん!」

律「任せろ唯!
ええと…シルベ…ル?
おお、シルベルだ!」

唯「シルベル君か~」

律(適当に読んだけど…まあいいや)

唯「じゃあとりあえずウツギ博士のところへ戻ろっか」

律「ああ、もしかして見つけたかもしれないしな泥棒」


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