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イツキ「さて、それではよろしくお願いします
紬さん」

デンジ「…よろしく」

紬「はい、こちらこそ~♪」ぺこっ

イツキ「んっふ、それで修行のことですが…
まずどこでやるか、場所を決めましょうか」

デンジ「なにかあてがあるのか?」

イツキ「ええ、そうですとも
お二人とも、こちらに来て下さい」

デンジ紬「」ざっざっ

イツキ「すみませんが、僕を真ん中にするように手をつなぎ、しばしの間目を…」

デンジ「待ってくれ」

イツキ「!
なんでしょう?」

デンジ「場所を移すというなら、その前に…」かち

紬「!」ぽん!

リン(ルクシオ)「ルーク…?」

紬「え…、なにを…?」

デンジ「……君が電気タイプを持ってることが分かってね
なぜなら、俺は電気タイプのエキスパートだから」

デンジ「…俺がこのルクシオ、特訓させておいてあげるよ」

紬「!」

デンジ「どうだい?その方が効率はいいと思うが…」

紬「ぜひよろしくお願いします!」

イツキ「僕にもその方がありがたいですね」

デンジ「よし、わかった
では俺は一旦ナギサシティに戻るね」

紬「リンをよろしくお願いします!」

デンジ「ああ」たたっ

イツキ「…では、先程の続きを」

イツキ「僕と手をつなぎ、しばしの間目を閉じていてください」

紬「はい…」

たっ たっ たっ

ぴたっ

イツキ「もうけっこうです」

紬「」ぱちっ

紬「!?」

イツキ「…驚きましたか?
ここは、次元断層の隙間で僕達の世界とは隔絶された…閉鎖空間という場所です」

紬「閉鎖空間…?」

イツキ「ええ、説明している時間はありませんが…それに詳細は不明
僕達が住む世界とは少しだけズレたところにある違う世界……とでも言いましょうか」

紬「よくはわかりませんけど…
とりあえずここで修行をするんですね」

イツキ「はい」

紬「それで、どのような修行を?」

イツキ「それはですね…」

ずうううん…ずうううん…

紬「?」

ずうううん…!

???「ゴオオオ!!」

紬「!?
お、大きいゲンガー…!?」

イツキ「いえ、あれは神獣と呼ばれる生き物です」

紬「神獣?」

イツキ「神獣は戦うことだけを本能にここにいます
ですが、閉鎖空間には誰もいない…
それもあり、僕のようなエスパータイプの専門家が神獣と戦い、修行をするようにしてまし

てね」

紬「じゃああの神獣を倒すことが修行ですね!」

イツキ「はい
…別の世界の閉鎖空間では神人なるものがいるみたいですが、それはまあいいでしょう」

紬「?」

イツキ「それで、どうやって倒すかですが…
フーディン!」ぽん!

フーディン「フー!」

イツキ「行きますよ!」だっ

フーディン「」だっ

イツキ「きあいだま!」

フーディン「」しゅうう…

イツキ「ふんもっふ!!」

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ちかつうろ


純「うわ~、ここがシンオウ全体に広がるちかつうろ!
一回行ってみたかったんだよね~」

キョウ「ファファファ、遊びにきたのではないぞ」

純「分かってますって
修行…ですよね?」

キョウ「分かっているならよいが」

ナツメ「それで、ちかつうろでする修行内容って?」

キョウ「ファファファ、私は忍者だ」

純(ホントに忍者だったんだ)

キョウ「ここ、巨大なちかつうろで忍の極意を佐々木純、お前に教える」

純「鈴木純です!
純でいいですよ」

純「ていうか忍者になれるんですか!?」

キョウ「愚か者、一週間で忍者になれるわけがなかろう
忍者の卵程度だ」

純「えー…」

キョウ「つべこべ言わず、修行をするぞ」

ナツメ「…忍者ってことは、私は何も教えれないわね」

ナツメ「純、あなたエスパータイプを持ってる?」

純「あ…はい、マネネを…」

ナツメ「じゃあ私が預かって鍛えておくわ」

純「あ、お願いします」さっ

ぱしっ

ナツメ「……」たったっ

キョウ「純、他にはどんなポケモンを持っている?」

純「えっと…
出てきて!」ぽん!

ラプソーン(ポッタイシ)「ポッタ!」

エヌターク(ストライク)「ストライー!」

キョウ「ポッタイシにストライクか…」

キョウ「…まずは戦ってみて実力をみようか
ストライクを使うがよい」

純「はい!
エヌターク!」

エヌターク「ストライー!」

キョウ「では…ベトベトン!」ぽん!

ベトベトン「ベートベトー!」

純(よおーし、相手は鈍足…
エヌタークのスピードなら…)

純「エヌターク、こうそくいどう!」

エヌターク「ストライ!」しゅばっ

ベトベトン「!」

純「きりさく!」

エヌターク「」ざきいい!

ベトベトン「!」

純「よし!」

キョウ「ファファファ、よく見てみるがよい」

純「え…?」

ベトベトン「ベートベト!!」ぼん!

エヌターク「!?」

キョウ「ベトベトンの体の弾力性は物理攻撃を吸収する!
どんなに攻撃しても無意味ということだ!
ベトベトン、ヘドロこうげき!」

ベトベトン「ベートベトー!」ぶんっ!

エヌターク「ストライ!?」じゅわあ…

純「エヌターク!」

キョウ「ファファファ、このぐらいだな…
戻れ、ベトベトン」しゅうう

純「!」

キョウ「今度はポッタイシだ
準備をしろ」

純「…エヌターク、戻って」しゅうう

純「ラプソーン!」

ラプソーン「ポッタ!」

キョウ「コンパン!」ぽん!

コンパン「コン、パン」

キョウ「コンパン、しびれごな!」

コンパン「」しゅしゅ!

純「うずしおで吹き飛ばせ!」

ラプソーン「」ぶしゃああ!

キョウ「!」

純「つつく!」

ラプソーン「」つきっ!

コンパン「!?」

効果は抜群だ!

純「よし!」

キョウ「…ほう、なかなかのつつくだ
だが…」

キョウ「これはどうかな?
サイケこうせん!」

コンパン「」うおおおん!

ラプソーン「!」きいいん…

純「大丈夫?ラプソーン
…ちょっと効いたみたいですけど、大ダメージには至りませんでしたね
ラプソーン、またつつく!」

ラプソーン「ポッタ…」びりり

純「!?」

キョウ「ファファファ」

純「!」

キョウ「先程のサイケこうせんにはしびれごなを混ぜていたのさ
こんな技の使い方もあるのだ」

ラプソーン「ポッタ…」びりり

純「うぐ…
ま、まいりました…」

キョウ「ファファファ、負けはしたがなかなかのバトルセンスだったぞ」

純「ありがとうございます!」

キョウ「少なくとも私よりはな…」

純「へ?」

キョウ「いや、なんでもないさ」

純「?」

キョウ「さて…ポッタイシ・ストライク、何を重点的に教えたらいいかは把握した」

キョウ「まずポッタイシは、合成技…
そしてストライクには忍法を教えよう」

純「ごうせいわざ?
にんぽー?」ぽかーん

キョウ「まあ、聞くより実際にやってみることだ
始めるぞ」

純「はい!」

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トバリジム


オーバ「かーっ!
ジム貸し切りなんてすげーなあ、おい」

梓「本当ですよね…
どうしたんですか?」

シバ「ああ、ここのジムリーダー・スモモとは修行仲間だからな
キッサキに出掛ける際に断っておいたのさ」

梓「え…でもその時は修行のこと知らなかったんじゃ…」

シバ「いや、元々自主トレーニングをする気だったんだ」

梓「そうだったんですか」

シバ「…というより梓、またお前に教える時がくるとはな」

梓「はい
私も予想してませんでしたよ」

シバ「剛の奥義…
あの時はお前は幼かったから仮にしかできなかったが…
ついに真に教える時が来たな」

梓「…!!」

シバ「梓、お前に俺の全てを授ける」

梓「はい、お願いします…!」

オーバ(俺、なにすりゃいいんだろ…)

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ロストタワー


さわ子「キクコさん、私達全員を集めたわけって?」

キクコ「フェフェフェ、悪夢を見せるポケモンって聞いたことがないかい?」

リョウ「なんですか、それ」

さわ子「私は知ってるかも…
確か悪タイプのポケモンで、名前は…ええと」

キクコ「…ダークライだよ」

さわ子「それ!」

リョウ「ダークライって?」

キクノ「さっきキクコが言った通り、悪夢を見せるポケモンさ」

リョウ「悪夢を…見せる?」

キクコ「ダークライの特性、ナイトメア
ダークライの技、あくむ…
どちらも眠っている人やポケモンに悪夢を見せるものだよ
それでダークライは悪夢を見せるのさ」

さわ子「それでダークライと私達を集めたわけになんの関係があるの?」

キクコ「フェフェフェ
さわ子、リョウ…世界を手に入れてみたいと思わないかい?」

さわ子・リョウ「え…?」

さわ子「今なんて…」

キクコ「世界を手に入れてみたいと思わないかい?と言ったんだよ」

リョウ「それってどういうことですか…?」

キクコ「……世界中の人々に悪夢を見せたらどうなると思う?」

リョウ「え…」

キクコ「夢というのは影響力が大きくてね
それを操作するだけで世界を征服できてしまうのさ」

リョウ「……」

キクコ「……つまり、ダークライを使って世界を征服しないか?って聞いているのさ」

さわ子・リョウ「!!」

―16話完―



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