2章


紬「まず、どこに行こう?」

梓「ん~……この先を進んでコトブキシティに行きましょうか」

紬「また戻るのね」

梓「仕方ありませんy」

どん!

???「!」

梓「にゃ!?」どた

紬「あ、梓ちゃん大丈夫!?」

梓「だ…大丈夫です」

???「……」たっ

梓「す、すみません!私の不注意で…」

???「別に構わない
それより君達、ここらへんは草むらからポケモンが出てくるから気をつけたほうがいいぞ」

梓「は…はあ」

紬「あの…あなたは?」

???「名乗るほどの者ではないさ
では」ざっ

ざっざっ

梓「……」

紬「なんだったのかしら?」

梓「さあ…」

紬「あの胸のGってマークも気になるわね」

梓「……まぁとりあえず行きましょうよ」

紬「そうね」

――――――――――――――――――
コトブキシティ


わーわーわーわー

梓「コトブキシティ、着きましたけど…
なにやら騒がしいですね」

紬「なにかしら?」

???「げっ!警察だ、やばい逃げろ!!」だだだ

警察「待てー!!」だだだ

梓「なにか事件みたいです!」

紬「追いましょう!」

―――――――――――――――――
警察「はあ…はあ…
逃げられたか…」

たったった

梓「あのー!すみませーん!」

警察「!」ささっ

梓「へ…?」

紬「なんで隠れるのかしら?」

警察「なんだね、君達は」

梓「えっと」

警察「!」ささっ

梓(また隠れた!)

紬「私達はトレーナーなんですけど、なにか事件みたいで追ってきたんです」

警察「ふむ、そうだったか
君の言葉を信じよう」すっ

梓(やっと出てきた…)

梓「なにがあったんですか?」

警察「まあまあ、話す前に挨拶をするのが礼儀だ
しようじゃないか」

梓「えと…私は中野梓です」

紬「琴吹紬です♪」

警察「梓くんに紬くん…ね
覚えておこう」めもめも

梓「その…で、あなたは?」

警察「ああ、見てのとおり国際警察なのだが」

梓「……そうですね」

梓(不審者にしか見えなかったけど)

警察「むむ!この格好で国際警察とばれてしまうとは…!改良の余地ありだな…」

梓(ばれてないし
そのままでいいです)

警察「いや、どのみち私のオーラで分かってしまうか!はっはっは」

梓(そしてナルシスト!)

警察「っと、長く話しすぎたな
まだ名前も言っていない
私は……
……コードネームでいいな
コードネームはハンサムだ!」

梓(コードネームもアレだな…)

紬(コードネームってなんかいい響きだわ~!)

紬「カッコイイですね!」

ハンサム「はっはっは、そうだろう?」

紬「ええ、とても♪」

梓(なんか二人とも噛み合ってないっぽい)

梓「あの、それで…なにがあったんですか?」

ハンサム「あ、そうだったな!挨拶も終わったから質問に答えよう!」

ハンサム「実はさっきの奴らはとても悪い奴らなのだ!」

梓紬「悪い奴ら?」

ハンサム「ああ!奴らはシンオウ地方で暗躍している悪の組織、ギンガ団と言うんだ!」

梓「ギンガ団…」

ハンサム「ギンガ団はどこにでも現れて悪事を働く!
さっきもコトブキシティにいたから追いかけたんだ!」

梓(いただけで!?)

紬「そうだったんですか」

ハンサム「私は奴らギンガ団の悪事を止めるために活動している!」

紬「すごいですね!」

ハンサム「今こうしてる間もギンガ団が悪事を働いているかもしれない!
奴らを止めに行かなくては!」だだっ

ぴたっ

ハンサム「そうだ、君達トレーナーならこの先にあるクロガネシティに行くといいよ
では、また会う日まで!」だだっ

さっさっさっ だだっ さっ

梓(木に隠れながら走ってる…)

梓「なんか、変な人ですね」

紬「でも面白い人ね~」

梓「……そうですか?」

―――――――――――――――――
クロガネゲート


梓「ここを抜ければクロガネシティですね」

紬「ジム戦、がんばらなくっちゃ!」

紬「…そういえば、梓ちゃんってどんなポケモン持ってるの?」

梓「あ、私はですね」

ばさばさっ!

梓「!」

紬「野生のズバットだわ!」

ズバット「ズバー!」

梓「ちょうどいいですね」

紬「?」

梓「私のポケモンはこの子です!」ぽん!

???「ミミー!」

紬「!
ミミロルね?」

梓「そうです!
ミミちゃん、ピヨピヨパンチ!」

ミミちゃん「ミミー!」ぽかすか

ズバット「ズバッ!?」

ズバット「ズバー!」ばさばさっ

梓「よくやったよ、ミミちゃん!」

ミミちゃん「ミミー!」

紬「可愛いわね~♪」なでなで

ミミちゃん「ミミー♪」

紬「うふふ♪」

梓「ミミちゃんはポケモン博士を目指し始めた時からのパートナーなんです」

紬「そうなの
ずいぶん懐いてるものね」

梓「いやー//」

梓「って、早くここを抜けましょうよ!」

紬「あ、そうだったわね」

梓「もう…」

ミミちゃん「ミミー!」

――――――――――――――――――
クロガネシティ


クロガネ炭坑


???「イワーク、いわくだき!」

イワーク「」どがん!

ぱらぱら…

???「これで掘り進めれるよ」

従業員「ありがとうございます!ヒョウタさん!」

ヒョウタ「いやいや」

従業員「それにしても今日は一段と張り切っているように見えますが、どうしたんですか?


ヒョウタ「うん、近いうちにジムの挑戦者が来るんだ
多分今日になると思うけど」

従業員「それなら、今日はこれでおかえりください!」

ヒョウタ「え、いいのかい?」

従業員「はい!いつもお父様にお世話になっていますし、これぐらいは!」

ヒョウタ「ありがとう!
じゃあ後は頼んだよ!」たっ

――――――――――――――――――
ざっ

梓「ここですね、クロガネシティ」

紬「なんか変な匂いがするわね」

梓「石炭じゃないですか?ここは炭坑がありますし」

紬「そうなの?面白そうね」

梓「面白くはないと思いますけど」

だだだっ

梓「?」

どん!!

梓「いだっ!」

純「なんだってのよー!」

紬「あら、純ちゃん」

梓「もう、そそっかしい…」

純「あ、梓とムギ先輩!」

紬「急いでたみたいだけど
もう次の町に行くの?」

純「はい!クロガネシティはもう見回りましたし
ジムバッジも……ほら!」きらっ

紬「わぁ!すごいわね」

純「へへ、当然ですよ!」

梓「純はナナカマド博士にポッチャマ貰ったんだっけ?」

純「そうだよ」

梓「相性が良かったから勝てただけじゃないの?」

純「なにそれー!私の実力じゃないみたいな言い方ー!」

梓「そんなこと言ってないよ~♪」

純「むー」

紬(二人とも仲いいわね~♪)

純「じゃあ、私の実力を見せてあげるよ!ポケモンバトルだ梓!」

梓「望むところだよ!」

紬(あれ?なんかバトルが始まるわ)

純「よし、行け!ラプンーソ!!」ぽん!

ラプンーソ(ポッチャマ)「ポチャー!」

梓「……」

純「どうしたの?」

梓「いや、なにそのどこぞのラスボスみたいな名前…」

純「へへ、カッコイイでしょ!」

梓「……まあいっか
ミミちゃん、お願い!」ぽん!

ミミちゃん「ミミー!」

純「先手必勝!
ラプンーソ、つつく!」

ラプンーソ「」たたたっ

梓「ミミちゃん、とびはねる!」

ミミちゃん「」ぴょん

ラプンーソ「!」すかっ

ミミちゃん「ミミー!」どか

ラプンーソ「ポチャ!?」よろ

梓「かみなりパンチ!」

ミミちゃん「ミミー!」ばちいい!

ラプンーソ「」ばた

ラプンーソは倒れた

純「ああ~!」

梓「やった!」

紬「すごいわ、梓ちゃん!」

純「むむ……
つ、次は負けないからね!じゃあ!」だだっ

紬「あ…」

梓「ほんと、そそっかしい…」

―2章完―



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最終更新:2011年03月06日 21:52