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アオギリ『…潜水艇を』

アオギリ「……む?」

アオギリ「おや、来ていただいたようで」

クスノキ「なにが狙いだ、アクア団!」

アオギリ「これです」

ざぱあああ!

クスノキ「!!
潜水艇!」

ツガ「君達が盗んだのか!」

アオギリ「盗んだなんて人聞きが悪い
ホウエンのため、お譲りいただいただけですよ」

ツガ「なにを…!
譲った覚えなんてないぞ!」

クスノキ「……潜水艇を使って何をするつもりだ」

アオギリ「潜水艇に海へ潜る以外の使い方があるのですか?」

クスノキ「…そういうことを言ってるんじゃない!海へ潜ってどうするつもりなのか聞いてるんだ!」

アオギリ「海底洞窟…」

クスノキ「!」

アオギリ「これだけ言えば分かりますね?
ご安心を…特別起動部品はすでに手に入れておりますので
……では」ざっ

クスノキ「……!
ま、待て!!」

アオギリ「早く出しなさい」

アクア団員「はっ!」

ぶろろろろ…

ぎゅーん!

クスノキ「く……逃げられた…!」

ツガ「館長、僕には何が何だか…海底洞窟とはなんですか?」

クスノキ「海底洞窟はその名の通り、海底にある洞窟のことだ
そこには古代のポケモン二匹が眠っている
それらを奴らは目覚めさせようとしているんだ」

ツガ「…そのポケモンって?」

クスノキ「……グラードン、カイオーガ」

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澪「じ、じゃあ早く行かないと!」だっ

宿主「待つんだ!!」

澪「!?
なんで止めるんですか!?」

ニャース「そーニャ!これじゃあアイツらの思う通りに…!」

宿主「違うんだ
本当に止めるべきはこのことではないんだ」

澪「…どういうことですか?」

宿主「うん…
ルージュラ!」ぽん!

ルージュラ「ジュラ!」

宿主「ルージュラの予知夢によると、これから大きな事件が起きるらしい
そしてその原因となるのがアクア団とマグマ団…紅色の珠、藍色の珠」

澪「紅色の珠、藍色の珠?」

宿主「ああ、奴らが狙う伝説のポケモン…グラードンとカイオーガを操る珠だ」

ニャース「グラードンとカイオーガ…!」

澪「…それが伝説のポケモンの名前か…」

ニャース「それを操る珠をアクア団とマグマ団に盗られたらまずいことになるのニャ」

澪「宿主さん、それってどこにあるんですか?」

宿主「うむ、送り火山という所にある
…そして」ぽん!

コンパン「コンパン!」

澪「?」

宿主「コンパンの目はレーダーになっている
それで、ある特定の場所の生命の存在が分かる
今、送り火山には6つの人間の反応がある
そのうち三人は珠を守護している老夫婦、そしてその孫」

ニャース「!」

澪「じゃあ、残りの反応は…」

宿主「恐らく、アクア団とマグマ団」

ニャース「……と、ってなんニャ?」

宿主「…実はアクア団とマグマ団は手を組んでいるんだ」

ニャ「ニャ!?」

澪「そんな…!」

宿主「…すまない、本来はもっと話した方がいいのだが…」

澪「……そうですね
早く止めに行かないと!」

宿主「ああ、頼んだよ」

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送り火山

カガリ「そういやここには珠があるってきいてんだけど?」

フヨウ「藍色の珠と紅色の珠のこと?」

カガリ「それだ
それ、見せてくれないかい?」

フヨウ「ん~、まぁ見せるだけならいいけど
触っちゃダメだよ?」

カガリ「……ああ」

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カガリ「これが…藍色の珠、紅色の珠」

フヨウ「綺麗でしょー?
アチシの家は代々これを守護してるんだ」

カガリ「ふうん…」

???「じゃが、最近これを狙っておる輩がいるようじゃ」

カガリ「!」

フヨウ「おばあちゃん、おじいちゃん!」

フヨウ爺「ふふ、フヨウのお友達かの?」

カガリ「いや私は…」

フヨウ「うん、そうだよ♪カガリちんって言うんだ~」

フヨウ婆「おお、そうかいそうかい
珍しいの、お前がお友達を連れて来るとは」

フヨウ爺「カガリくん、これからもフヨウと仲良くしてやってくれ」

フヨウ「もう、変なこと言わないでよ~!」

カガリ「……」

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フヨウ「アクア団とマグマ団?」

フヨウ爺「ああ、近頃ホウエンで暗躍している悪の組織
その目的は藍色の珠と紅色の珠を手に入れること」

フヨウ「そんなこと許せないね!
私達先祖代々、二度と昔のような争いが起きないようにしてきたのに!」

フヨウ婆「まったく、同じことを繰り返そうとするとは…」

カガリ「……」

カガリ「…で、一つ聞きたいんだけど、珠ってカイオーガ・グラードンを操る以外に何かに使えるのかい?」

フヨウ爺「それはじゃな…」

どがあああん!

フヨウ爺婆カガリ「!?」

ホムラ「ここカァ!?紅色の珠・藍色の珠はヨォ!!」

フヨウ爺「な、なんじゃお前は!」

ホムラ「俺カ?俺はマグマ団幹部ホムラダ!」

フヨウ「マグマ団!?」

ホムラ「…って、オオ!?
カガリ、ここにいたのかヨ!探してたんだゼ」

フヨウ爺婆「!?」

フヨウ「え…それって……?」

カガリ「……」

カガリ「ちっ!
ったぁく、ホムラてめえはいつもいつも空気読めねえな!」

ホムラ「アァ!?」

フヨウ「カガリ…ちん?」

カガリ「…私、マグマ団なんだ」

フヨウ「!!」

ホムラ「んじゃあカガリ早速、珠を…」

カガリ「私はいいよ
お前一人でやりな」たっ

ホムラ「アアン?なんだソレ!
……って行っちまっタ」

フヨウ「嘘…カガリちん…」

フヨウ爺「フヨウ…」

ざっ

ホムラ「悪いがこっちも時間がないんダ
珠は貰うゼ」

フヨウ婆「ま、待て!」

ホムラ「コータス!」ぽん!

コータス「」もくもくもく

フヨウ婆「!?
これは…」

フヨウ爺「ぐう……」

フヨウ「う…」ばた

ホムラ「へっ!コータスの煙でいずれは寝ちまうゼ
んじゃ」がしっ

ホムラ「紅色の珠と藍色の珠は貰っていくぜ
アバヨ!」たっ

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カガリ「……」


『これからも仲良くしてやってくれ』

『友達だよ♪』


カガリ(………なんだかスッキリしねぇな)

カガリ「…まあいい
それより、私はここ送り火山に…
じゃあアイツはどうなったんだ?
……面倒くせえな」

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澪「ここか、送り火山!」

ニャース「そうみたいだニャ
早く行くニャ!」

澪「ああ!」

がちゃ

澪ニャース「!?」

フヨウ爺婆「」ぐた…

澪「だ、大丈夫ですか!?」

フヨウ爺婆「zzz」

澪「って寝てる…?」

ニャース「でもにゃんでこんにゃ所で寝てるのニャ?」

澪「…これ、前に見たことがある…
確か、博物館でもホムラっていうマグマ団が警備員の人達を眠らせてた」

ニャース「ということは…」

澪「く…!遅かったのか!」

ニャース「ニャー…」

フヨウ爺「う…ぁ、お嬢さん…」

澪「!
なんですか?」

フヨウ爺「奴らは…紅色の珠・藍色の珠を持って行った…」

フヨウ爺「おそらく、行き先は海底洞窟…」

澪「海底洞窟?」

フヨウ爺「カイオーガとグラードンが眠る場所じゃ…
そこに行くには…」ばた

澪「あ…」

ニャース「また眠ってしまったのニャ」

澪「海底洞窟…
行き方って…?」

???「「ダイビング」」

澪「!」

???「「海底洞窟までの距離を潜るポケモンの技」」

ニャース「誰ニャ!?」

???「「私たちは…」」

ラン「トクサネジムジムリーダー・ランと…」

フウ「フウだよ」


―15章完―



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