9章


テッセン『ここからならカナズミジムが近いじゃろう、その次はトウカジムに行きなさい
カナズミシティへは、この先のシダケタウンから行くとよい』

澪「よし、まずシダケタウンだな」

ニャース「さっそく行こうニャ」

――――――――――――――――――――――
カナシダトンネル

ニャース「ニャ?岩が邪魔して通れないニャ!」

澪「ど、どうしよう…」

???「「あら~、こんなところに岩が?」」

ニャース「ニャ?岩の反対側から声が?」

???「「カイナまで行くのも面倒ですしね…
しょうがないですわ
ノズパス」」ぽん

ノズパス「「ノーズ」」

???「「いわくだきですわ!」」

ノズパス「「ノーズ!」」ばきっ

澪「え?」

どんがらがっしゃん!!

ニャース「ニャー!!」

澪「きゃああ!!」

???「あら?反対側に人がいましたの?
大丈夫ですか?」

澪「あ、はい…」

ニャース「謝れニャー!」

???「止めない方が悪いんですことよ」

ニャース「にゃにをー!?もう頭きたニャ!
みだれひっかき!!」しゃき

???「ノズパス」

ノズパス「ノーズ」

がき…

ニャース「ニャー!?いだいだいだ」ひりひり

澪「大丈夫か?ニャース」

???「ふふ、この私に喧嘩など売るからですわ」

ニャース「お、オミャーはなんなのニャ!」

ツツジ「カナズミジムジムリーダー・ツツジですわ」

澪ニャース「じ、ジムリーダー!?」

ツツジ「そうですわ
それではご機嫌よう」

澪「ま、待ってください!」

ツツジ「なんですか?」

澪「わ、私…カナズミジムに挑戦したいんです!」

ツツジ「それ無理」

澪「え、なんでですか!?」

ツツジ「……ん~、今はちょっと用事がありますしね
それにそのニャースみたいな弱いポケモンを持ってる弱いトレーナーと戦うなんて有り得ませんわ」

ニャース「にゃんだとー!?」

澪「ニャース、落ち着いて」

澪「ニャースは弱くありません。私も弱くない
一回のバトルで決めないでください!」

ツツジ「あら~、何を熱くなってるんですの?
……あ、そうだ
そこまで言うのなら証拠を見せてください」

澪「証拠?」

ツツジ「ええ、この先のトウカジムで勝ってきたらあなたたちの強さを認めて、挑戦も受けますわ」

澪「!
分かりました
勝ってきましょう」

ツツジ「ふふ、まあセンリさんに勝てるわけないですけど
それでは」つかつか

澪「……」

ニャース「なんニャ!むかつく奴ニャ!」

澪「……」

ニャース「それより、大丈夫にゃのか?」

澪「うん
まぁトウカジムには元々挑戦する気だったし」

ニャース「よし、澪!
トウカジムで勝って、あいつにも勝って
あいつをギャフンと言わせてやろうニャ!」

澪「ああ!」

――――――――――――――――――――――
ミツル「ヤルキモノ、きりさく!」

ヤルキモノ「ききぃ!」ざきっ!

ミツル「うわあ!負けたあ!」

ミツル「ヒャーハハハハ!!俺剛wwwwww
罰ゲーム!!!!」

ミツル「ぐあああ!!」

ミツル「ヒャーハハハハハハハハハハ!!!!」


澪「お邪魔しま~す」がちゃ

ミツル「ん?おっと、バトルの演習もここらへんにしておいてっと」

ミツル「はい、挑戦者ですか?って、澪さんニャースさん!?」

ニャース「ニャ!?にゃんでオミャーが!?」

ミツル「いやー、センリに…いや、センリ師匠に頼まれてですね」

澪「そうだったんだ」

ミツル「ここに来たってことはジムに挑戦しに来たんですよね?」

澪「うん」

ミツル「負けませんよ!」

澪「私もだよ」

――――――――――――――――――――――
ミツル「形式は3対3の交代戦です!」

ミツル「行くんだZE☆ヤルキモノ!」ぽん!

ヤルキモノ「ヤルキー!」

澪「サボみん、頼む!」ぽん!

サボみん「サボ!」

ミツル「ヤルキモノ、俺達の力、魅せてやろうZE☆きりさく!!」

ヤルキモノ「」ぷい

ヤルキモノはそっぽをむいている!

ミツル「えっ」

澪「サボみん、ニードルアーム!」

どがん!

ヤルキモノ「」

ヤルキモノは倒れた

ミツル「」

澪ニャース「……」

ミツル「ま、まだまだなんだZE☆
行け!パッチール!!」

パッチール「パチー」

澪「サボみん戻って!
ハブりん!」ぽん!

ハブりん「プッププ~!」

ミツル「交代するとは余裕だNA!
あんま舐めてると痛い目みるZE☆
パッチール、フラフラダンス!」

パッチールは混乱した

ミツル「…ちょ、なんで自分が混乱してんだよ
お前特性マイペースだろ」

澪「ポイズンテール!」

どがん!

パッチールは倒れた

ミツル「……いや、本番はここからだ!
ケッキング!」ぽん!

ケッキング「…」ほじほじ

澪「カゲぴょん!」ぽん

カゲぴょん「カゲ!」

ミツル「ケッキング、お前の限界みせてみろ!!」

ケッキングはなまけている!

ミツル「ちょ、まてよ」

澪「…かえんほうしゃ」

ミツル「おい」

カゲぴょん「」ぼおおお

ミツル「おい」

ケッキングは倒れた

ミツル「おいいいいい!!ふざけんなああああああ!!」

澪「あ、あのミツルくん
私が勝った…けど」

ミツル「んだコラアアアアアア!?バッジが欲しいのか!?くれてやるよ、こんなモン!!!!」ばしっ!

澪「あ…ありがと」ひろい

ミツル「まったくてめえらなんっでゆうこときかねえんだ!大体qあwwせdrftgyふじこlpと」

ニャース「い、行こうニャ澪」

澪「あ、うん」

ばたん

ミツル「ギィヤアオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

―9章完―



10章


澪「よし、とりあえずジムバッジも手に入れたし
カナズミに戻ろう」

ニャース「そうだニャ」

澪「まず、トウカの森をまた抜けないとな」

ニャース「来る時は迷ったもんニャー」

澪「慣れてきたから大丈夫だよ」

――――――――――――――――――――――
とことこ

澪「ほら、もうすぐ出口…」

???「ひえ~!」

ニャース「ニャ?」

???「あ、あなたたち助けてください~」

澪「え?なにがあっt」

???「待ちなさい!」

???「ひい!」さっ

ニャース「ニャ?アクア団?」

???「む、ニャースと少女!
あなた方ですか、総帥やシズクさんが言っていたのは」

ニャース「オミャーはなんニャ!?」

ウシオ「さっきあなたが言った通り、アクア団の一人・ウシオといいます」

ニャース「アクア団がこんなところでにゃにをしてるのニャ!」

ウシオ「あなた方には用はありませんよ
用があるのはあなた方の後ろにいる人です!」

???「うっ!」

ウシオ「さぁ、そのバッグを渡しなさい!」

???「ひい!」

澪「や、やめないか!」

ウシオ「ふ、邪魔する気ですか?
後悔しますよ?」

――――――――――――――――――――――
澪「ハブりん、ヘドロ爆弾!!」

マリルリ「リルゥ!?」

ウシオ「ま、マリルリぃ!!ってギャン!!」どがん!

澪「あなたの負けですよ」

ウシオ「くっ、覚えておきなさい!!」だだっ

ニャース「ベタだニャ…」

澪「大丈夫ですか?」

おじさん「あ、はい
すごいね!君
おじさん、感謝感激雨霰だよ!
お礼にスーパーボールあげちゃおう!!」

澪「あ、ありがとうございます…」

おじさん「実はね、おじさんはあの有名なデボンの社員で……って!こうしてる場合じゃない!会社に戻らなきゃ!」たたた

澪「あ…行っちゃった」

ニャース「なんだったんニャ?」

―――――――――――――――――――――
澪「よし、カナズミシティに着いた
とりあえず、カナズミジムに行こう」

ニャース「ニャー」

うぃーん

澪「お邪魔しま~す」

ツツジ「あら、あなた達なにか御用?」

澪「あの…ジムバッジを……」さっ

ツツジ「え!?
まさか……」ぱしっ

ツツジ「ほ、本当ですわ!
確かにバランスバッジ!」

ツツジ「~っ!」

澪「あ、あの…」

ツツジ「わ、分かりましたわ!あなた達の強さは認めましょう
そして、挑戦も認めます」

澪「あ、はい」

ツツジ「でも、私に勝たなくては意味なくってよ!
ゴローニャ、頼みますわ!!」ぽん!

ゴローニャ「ゴロ!」

澪「サボみん!」ぽん!

サボみん「サボ!」

ツツジ「2対2のバトルですわ
では、行きますよ!ゴローニャ、ステルスロック!」

ゴローニャ「ゴロ!」どがっどがっ

澪「サボみん、危ない!」

サボみん「サボ!」びくっ

しーん

澪「ってあれ?」

ニャース「違うのニャ澪
ステルスロックは交代した時に効果が発揮される技なのニャ
今は関係ないのニャ」

澪「あ、そうなんだ…」

ツツジ「ふふふ
そんなことも知らないで……やはりあなたのようなトレーナーは困りますわ
ポケモンバトルで大事なのは何か分かります?」

澪「え?」

ツツジ「戦略ですわ!
巧みな戦略を考えるにはお勉強をして知識を蓄えないとダメなのです!
あなたのような知識のない人に、私が負けるわけがないですわ!
ゴローニャ、がんせきふうじ!」

ゴローニャ「ゴロ!」

がこん!

サボみん「サボ!?」

ツツジ「素早さが下がった今がチャンスですわ!
ゴローニャ、ころがる!」

ゴローニャ「」ごろごろ

どがん!

サボみん「!?」びたん!

サボみん「」がく

サボみんは倒れた

澪「サボみん!
大丈夫か?休んでてくれ」しゅうう

ツツジ「ふふ」

澪「カゲぴょん、頼む!」ぽん!

カゲぴょん「カゲ!」

くいっ

カゲぴょん「カゲ!?」どがん!

カゲぴょんにいわがくいこんだ!

ツツジ「あら、炎タイプ?
ステルスロックはダメージが大きいですし、相性も悪いですわ
本当に知識g」

澪「アイアンテール!」

カゲぴょん「カゲ!」かきん!

ゴローニャ「!?」よろり

ばたん!

ゴローニャは倒れた

ツツジ「!
……その子はなかなかやるようですわね
いいですわ、ノズパス行きなさい!」ぽん!

ノズパス「ノーズ!」

澪「カゲぴょん、アイアンテール!」

ツツジ「ノズパス、かたくなるですわ!」

ノズパス「」かきん

カゲぴょん「カゲ!」かきいいいん!

カゲぴょん「!?」さっ

しゅたっ

澪「う…」

ツツジ「かたくなって防御しましたの
二度も同じ手を食うとでも?
だからあなたは戦略がないんですの!
私達の戦略を見せてあげますわ!
ノズパス、がんせきふうじ!」

澪「カゲぴょん、ノズパスにアイアンテールだ!」

ツツジ「無駄ですわよ!」

がこん!!

カゲぴょん「!?」どがっ

カゲぴょん「カゲ!」しゅたっ

ツツジ「あら、まだ立てますの?
じゃあ倒れるまでやってあげますわ!!
がんせきふうじ!」

がこん!

澪「進め、カゲぴょん!」

カゲぴょん「カゲ!」どがっ

カゲぴょん「カゲ!」しゅた

ツツジ「!
も、もう一度ですわ!!」

がこん!

どがっ

カゲぴょん「カゲ!」しゅた

ツツジ「な、なんで倒れないんですの!?ダメージは蓄積してるはず……」

澪「知識だけが全てじゃないんだ!!」

ツツジ「え…」

澪「カゲぴょん、ノズパスに向かってダッシュ!」

カゲぴょん「カゲ!」だだだ

ツツジ「の、ノズパス!いわなだれ!」

澪「アイアンテール!」

どどどどど!!

かきいいいん!!

カゲぴょん「カゲ!」しゅた

ノズパス「ノ…」ばたん

ノズパスは倒れた

ツツジ「そんな…
なんで…知識があるのに、なんで…」

ぽん

ツツジ「!」

澪「さっきも言ったけど、知識だけが全てじゃないよ
もちろん知識も必要だけど、ポケモンを信じることも大事だと思うんだ
私もさっきカゲぴょんが攻撃を喰らいながらも勝ってくれるって信じたから」

ツツジ「ポケモンを、信じる……」

澪「そう、勉強だけしてても分からないこともある
たまには休んでポケモンと触れ合ったりしたら楽しいよ?」

ツツジ「………」

澪「ほら」さっ

ツツジ「!」

ぱしっ

澪「あっ…」

ツツジ「あ、あなたとは分かりあえませんわ!ポケモンを信じる?あ、有り得ませんわ!戦略が全てです!」

ニャース(頑固だニャー)

澪「あ、あの…」

ツツジ「は、はい!ストーンバッジですわ!」さっ

澪「あ…ありがとう」

ツツジ「さあ、受け取ったなら出ていってくださいません!?
私、今日のバトルの復習をしなくちゃいけませんから!」

澪「……ふふ」

澪「ばいばい」

ツツジ「は、はやく出ていってください!」

――――――――――――――――――――――
ニャース「悪い奴ではなかったニャ」

澪「そうだな」

ニャース「そうだニャ!今これでもう3個にもなったのニャ!」

澪「一気に増えたよな」

ニャース「おめでたいことニャ!」

おじさん「うおーい!待ってー!」

澪「?
さっきの人……」

???「………」たったった

おじさん「だれか…そいつを…はあはあ
待ってくれー!!」

ニャース「……?」

澪「とりあえず、追ってみよう!」

ニャース「ニャー!」

―10章完―



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最終更新:2011年03月06日 03:03