2章


澪「…わからないんだな」

ニャース「ニャー…
あ!看板があるニャ!」

澪「最初から探せばいいのに…」

ニャース「むむ…
ここはミナモシティニャ!」

澪「ミナモシティ?」

ニャース「ニャ!
このホウエンの一番の都会街だニャ!」

澪「それにしたらなんか賑やかじゃないような…」

ニャース「そういえばそうだニャ…
なにかあったのかニャ?」

澪「そこらへんを探索してみるか」

???「………」さっ

――――――――――――――――――――――

さっ

???「どうしました?ホカゲさん」

ホカゲ「ミナモシティ住人は全員追い出しました」

???「そうですか
ご苦労でしたね」

ホカゲ「ですが…」

???「なんです?」

ホカゲ「街に人らしきものが」

???「そうですか、困りましたね……
……いいでしょう、私がなんとかしておきましょう」

ホカゲ「はっ」

―――――――――――――――――――――――
ニャース「だーれもいないニャ~」

澪「そうだな…
ん?ここは…」

ニャース「民宿…モナミ?」

???「そう!ここは民宿モナミ!!ミナモシティ一番歴史のある宿、民宿モナミ!!」

澪「ど、どなたで?」

宿主「私はここの宿主!!さて、君達は何日泊まるのかな?」

澪「いえ、泊まりじゃあないんですけど…」

宿主「!!
そうか……」

澪「す、すみません」

宿主「いや、いいんだよ
最近は耐性がついた…
だって、今このミナモシティには人が誰一人いないから!!」

澪「人が…?」

ニャース「どうしてなんだニャ?」

宿主「街に避難勧告が出たんだ!!」

澪「避難勧告?どうして…」

宿主「ああ、内容は大津波がくるっていうものだ!」

澪「え!?じゃあ、ここ危ないんじゃ!?」

宿主「いや大丈夫だ
この情報は全くのデマ」

ニャース「なんでそう言い切れるニャ?」

宿主「私のルージュラの予知夢によってね
これから起こる災害がわかる」

ルージュラ「ジュラ~」

宿主「ルージュラの予知夢では大津波……いや、なんの災害も起きないとなっているんだ」

ニャース「ニャるほど…だから大津波は起きニャいと…」

澪「でも、ならなんでそんな勧告が出たんでしょう?」

宿主「ああ、それは目処はついている
勧告は、ある組織によって出されたんだ」

澪「ある組織?ってどんな…」

宿主「ん~とね、頭に青いバンダナを…
あ!ほら、あの人みたいに…………って、え?」

澪「あ、青いバンダナ…」

???「………」かつかつ

宿主「あ、あ…
い、1名様でしょうか?」

???「困りますねぇ宿主さん
我々の組織のことをしゃべられては」

宿主「え、え、えーと、な、何泊で!?」

???「………」

がっ

宿主「ひいっ!」

澪「な、な、なに、してるんだ!」

ニャース「やめるニャ!」

???「ふ、お前たちには用はない
ケーシィ!」

ケーシィ「ケー」

???「テレポートです」

ぎゅいいいいいん!

澪ニャース「!?」

しゅううううう

宿主「あ…あ…」がくぶる

???「私のケーシィのテレポートは少し変わってましてね。地方圏ならどこへでも飛ばすことができるのです…
さて、宿主さん
あなたはどうしましょうか?」

宿主「ひ、ひいっ…」

???「ふふふ…」

――――――――――――――――――――――
しゅううううう

どた!ばた!

澪「いたたた…」

ニャース「ニャー?なにが起こったんニャ?」

澪「ここは…?」

ニャース「ん?あたりが暗いニャ…」

澪「!!」

???「マーマー!!」

ニャース「ニャ!?い、イシツブテ!?」

澪「い、いや!!」

???「ダンバル!とっしん!!」

どがん!

イシツブテ「!?」

澪ニャース「!」

???「大丈夫かい?」

澪「は、はい…」

ニャース「オミャーは?」

ダイゴ「僕は……ダイゴ」

―2章完―



3章


澪「だ、ダイゴさん
助けていただいてありがとうございました!」

ダイゴ「いやいや、いいよ
偶然通り掛かっただけだし
それに…」

???「こんなか弱きレディが襲われてたら誰だって助けるよ、か?ダイゴ」

ダイゴ「!
はは、見てたのか」

澪「か、か弱…///
れ、れでぃ///」

ニャース「………」

ニャース「で、オミャーはなんなのニャ?」

???「おっと、人に名前を尋ねるときは
まず自分から…とトレーナーに教わってないのかね?子猫ちゃん」

澪「こ、子猫…///」

ニャース「オミャーには言ってないのニャ」

???「それで、君達の名前は?」

ニャース「人に名前を尋ねるときは」

???「それでは無限ループだろう」

――――――――――――――――――――――
澪「わ、私は秋山澪です!」

???「よろしく、澪」

澪(よ、呼び捨て///)

ニャース「ニャーは見てのとおりニャースなのニャ」

???「だろうな
どこから見てもニャース……」

???「」

ニャース「………?」

???「ってニャースが喋ってるぅ!?」

澪「………」

ニャース「みんな大体そんな反応ニャ」

ダイゴ「喋るニャースとは珍しいね」

???「だ、ダイゴ!
なんでお前は平然としていられるんだ!?」

ダイゴ「別に平然となんてしてないよ
むしろ驚いているよ
大誤算だよダイゴだけに」くす

???「お前の性格には憧れるよ…」

ダイゴ「君の性格も個性的だけどね、ミナキ」

澪「ミナキ…?」

ダイゴ「あっ」

ミナキ「やれやれ、先に言われてしまったようだ
そう、私の名はミナキ!
この世の女性、全てを愛し尊敬する紳士であり
そして、スイクンハンターだ!」びしっ

ダイゴ「それでどうして喋れるようになったんだい?」

ニャース「それは血のにじむ努力d」

澪「ひやぁー!!」

ミナキ「聞いてないっ!?」

――――――――――――――――――――――
ミナキ「……どうせ、僕はゲームでもアニメでも全然活躍しないキャラですよ……どうせ…」ぶつぶつ

ダイゴ「悪かったミナキ
悪ノリがすぎた
でも、君がこんなに落ち込むとはね…
大誤算だよダイゴだけに」くす

ミナキ「………まあいい」

ミナキ「それで、君達が疑問に思ってることに答えよう!
スイクンハンターとは何か!!」

ニャース「誰も疑問に思ってもないニy」

ミナキ「だまりたまえ!
とりあえずここからは私のターンだ!」

ダイゴ「努力ってどんな?」

ニャース「ニャー、それはそれは大変なものだったのニャ
二足歩行だけで苦労したものニャ
毎日毎日練習して、足の皮が剥けたり」

澪「ひゃあ!!」

ミナキ「………またその手か?
そんな何度もやられても堪えないぞ」

ダイゴ「それで…」

ニャー「ニャ……」

澪「ひゃう!!」

ミナキ「………」

ミナキ「僕が悪うございました!!僕ちゃん、調子のってました!!」

―――――――――――――――――――――――
ミナキ「それでスイクンハンターと言うのは、その名のとおり、伝説のポケモン・スイクンを追うものだ!!」

澪「スイクン?」

ニャース「ジョウトの伝説のポケモンの一匹ニャ
スイクンは濁った水を清める力を持つというニャ」

澪「へえ…」

ミナキ「ほう、よく知っているな」

ニャース(なんでこんな上からなのニャ?)

ミナキ「だが説明が不足しているな
スイクンは水を清める力を持つと同時に自分自身も美しいのだ!!」

澪ニャース「………」

ダイゴ「実はそのスイクンを探しにここにきたんだよね
まぁいなかったけど
大誤算だったねダイゴだけに」くす

澪「そういえば、ここってどこなんですか?」

ダイゴ「石の洞窟
ムロタウンのはずれにある洞窟さ」

ニャース「石の洞窟…
こんな所まで飛ばされたのかニャ」

ダイゴ「飛ばされた?」

澪「はい、実は…」

ミナキ「はい、俺空気ー」

――――――――――――――――――――――
ダイゴ「そんなことが……」

澪「はい…」

ミナキ「…待てよ、青いバンダナ……ダイゴ、もしや?」

ダイゴ「ああ、ミナキ
僕も思った」

ニャース「なんの話ニャ?」

ミナキ「さっき、君達は青いバンダナの男にここに飛ばされた、と言っただろう?」

澪「はい」

ミナキ「ここ最近、ホウエン地方である悪の組織の噂があってね」

ニャース「それがなんなのニャ?」

ミナキ「その組織の奴らは皆、青いバンダナを頭につけているんだ」

澪「そ、それって…」

ミナキ「そう、君達を飛ばした奴はその組織の一員
しかも、様子から
間違いなくリーダー格」

澪ニャース「!!」

澪「その…組織の名前は…?」

ミナキ「…アクア団」

澪「アクア…団?」

ニャース「…聞いたことがあるニャ
ある伝説ポケモンを狙っているとかいう…」

ダイゴ「そう、その伝説ポケモンを自分達の野望を叶えようとしている」

ニャース「アクア団と対立している組織があったようニャ…」

ダイゴ「ああ、マグマ団だ
彼らもまた伝説ポケモンを使い野望を…」

澪「野望ってどんな?」

ダイゴ「アクア団は海を広げること、マグマ団は陸を広げること」

澪「でもそれってあまり悪くはないんじゃ…」

ミナキ「いや、ダメだ
そんな人間の勝手で自然環境をむやみに変えたら
ポケモンの生態系も変化したりで色々目茶苦茶になってしまう」

ダイゴ「それに、彼らの広げる規模はそんなちょっとじゃない
人間やポケモンの生命の危機にも関わってくるほどの壮大な規模だ」

澪「そ、そんな組織のリーダー格に私達は…」

ミナキ「ふむ、よく生きて逃げられたな、と思う」

ダイゴ「………」

ミナキ「どうした?ダイゴ」

ダイゴ「いや、ちょっと気になることが……」

ミナキ「?」

ダイゴ「君達のさっきの話では、ミナモシティで避難勧告が出ていた
出したのはアクア団だと推測される」

澪「はい」

ダイゴ「じゃあ何故、アクア団はそんな勧告を出してまでミナモシティを無人にしたかったのか?」

澪ニャースミナキ「………」

ダイゴ「これは…まずい事態かもしれない…
ミナキ、ちょっと僕はミナモに行ってくる!」

ミナキ「ああ」

澪「待ってください!私達も…」

ダイゴ「いや、やめておいた方がいいだろう
君達は一度会ってるからね
今度会ったら…」

ミナキ「そうだな
やめておいた方がいい」

澪「そう…ですね」

ダイゴ「それでは僕は行くよ!」

澪「あ、あの!」

ダイゴ「?」

澪「あ、ありがとうございました!」

ダイゴ「…ああ!」だっ

ニャース「…ニャー達はどうしようかニャ…」

ミナキ「…君達、さっきのアクア団・マグマ団のこと気になるかい?」

澪「は、はい」

ミナキ「どうしてもダイゴを手伝いたいと言うなら方法があるよ」

澪「なんですか!?」

ミナキ「強くなればいいさ」

澪「!」

ニャース「でも強くなるってそんニャ短時間で…」

ミナキ「各地のジムに行けば確実に強くなれるさ」

ニャース「そんニャ簡単に…」

ミナキ「ふふ、大丈夫さ
どうやらその実力を彼女は持っているそうだしね」ちら

澪「あ…これはカントーの……」

ニャース「ニャ!ジムバッジニャ!」

澪「ここへ来る前はカントーで旅してたから…」

ニャース「そうだったのかニャ!」

ニャース(ニャハハ、石の洞窟に飛ばされた時はどうなるかと思ったニャが
これならニャーは安心して護ってもらえるニャー)ぐふふ

澪「どうしたんだ?ニャース」

ニャース「ニャ!?な、なんでもないニャ!」

澪「?」

――――――――――――――――――――――
ミナキ「ここムロタウンにもジムがある
まずはそこで腕試しをすればいいさ」

ミナキ「それじゃあ
私はこれで」さっ

澪「ありがとうございました!」

澪「……じゃあ行こうかニャース」

ニャース「そうだニャ」

澪(よし頑張るぞ!ジム戦!)ぐっ

ニャース(さて、腕前を見せてもらうかニャ~)にやにや

―3章完―



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