12章


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7月5日:ここは南アメリカのギアナ。ジャングルの奥地で新種のポケモンを発見

7月10日:新発見のポケモンをわたしはミュウと名付けた

2月6日:ミュウが子供を産む。産まれたばかりのジュニアをミュウツーと呼ぶことに…

9月1日:ポケモン ミュウツーは強すぎる。ダメだ…私の手には負えない!

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3月28日:久しぶりの日記だ。今の今までこの日記は放置していた。だが今日は書くことにした。実に興味深いことが起こったからだ。ホウエン地方というところに隕石が落ちた

5月13日:隕石が落ちてから約2か月、ようやく明日、隕石を見に行くことになった

5月14日:隕石の名はグラン・メテオ。私は興味本意で隕石を見に行っただけだった。しかし、この日から私の運命は大きく変わる

5月15日:結局昨日はすぐに帰った。隕石は思ったほど、大したものではなかったからだ

5月20日:朝、新聞を見ていたらある記事に目がいった。内容は《隕石、グラン・メテオ盗まれた!?》というものだった。私は驚いた。だが別にどうともしなかった

5月27日:隕石が盗まれてから一週間。私をある女性が訪ねてきた。その女性の名はサキ。私に話があるらしい
…話を聞いていると、どうやら彼女が隕石を盗んだらしい。ロケット団といったか、彼女はそれに属しているといった。彼女は帰った。彼女はまた来るといった

7月25日:またあの女性がやってきた。サキだ。今度はこんな話をしてきた。「隕石に興味はないか?」。私は少し興味があった。初めてみた時はどうでもよかったのだが、最近隕石をまた見たいと思っていた。私は「興味がある」と答えた

8 月16日:またサキがやってきた。もう慣れていた。ここ最近は私のところによく通っているのだ。いつもと変わらない。だが、サキはいつもと違う話を持ち掛けた。「隕石について研究してみないか?」。私が研究者だということをサキは知っていた。私は断った。だが次のサキの一言で私の考えは変わった

「隕石に未知のウイルスが付与していた。それはポケモンになった」。サキは言った。「宇宙からきたポケモン」と

9月30日:私は初めて宇宙からきたらしいポケモンを見せてもらった。そして、見た途端、私は確信した。このポケモンは凄いポケモンになる、と

2月6日:ミュウツーが逃げ出してから、20年が過ぎた。ミュウツーか…嫌なことを思い出してしまった。だがあえてこれを記念に今日、この宇宙からきたポケモンに名前を付けよう。…DNAポケモン、デオキシス

2月24日:私にある思いがよぎった。だがこれがなんなのかは分からない。だがミュウツーのことなのは分かった

3月7日:デオキシスには様々な能力があることが分かった。まずはフォルムチェンジ。地方によって姿形、能力までもが変わるのだ。これには私もサキも驚かされた。だが私がもっと驚いたことがあった。それはデオキシスの高い念思能力。デオキシスはある特定の物・人・ポケモンを見つけることができた。ふと、私は思った。これでやっと、ミュウツーに……

日記はここで途切れているようだ…


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律「スカイ!そこでおうふくビンタ!」

相手のドードリオは倒れた

おや…?

律「おお!」

おめでとう!スカイはニョロゾに進化した

律「よし!やったぜ唯!」

唯「」すぴー

律「って、寝てるし…
まぁいいや
これでスカイも乗れるぐらいには成長しただろ」

唯「そうだね!りっちゃん」

律「うおっ!?いつの間に起きたんだよ!?」

唯「さっきだよ!
スカイ進化したね!おめでとう!
これでりっちゃんも波乗りできるね!私もできるし!ね、ブイ太!」

ブイ太(シャワーズ)「シャララー」

律「いやー、マサキに相談して正解だったな」

唯「うん!」

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律「じゃあ、行くか~」

唯「待って!りっちゃん
いくらポケモンに乗るからって、この格好で海に入るの!?」

律「え…あ、そうだな
濡れるし……水着に着替えてくか?」

唯「うん!スク水がいい!」

律「ええ…?」

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唯「よさこい!」ふるふる

律(恥ず…)

唯「よし、行こう!りっちゃん」

律「ああ…」

ちゃぷん

唯「うう~気持ちいい~」ぷかぷか

律「そうだな~
ってなんだ?島が見えるぞ」

唯「本当だね!りっちゃん」

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唯「なんだろ?ここ」

律「ううっ!なんだか寒いな
水着だし余計に…」ぶるぶる

唯「ん?なにかいるよ」たたっ

律「鳥…?」

唯「こんな寒い所で平気なのかなあ?」

???「…」じと

律「うわ、こっち向いたぞ」

唯「やっぱり寒いんだね!」

???「ギショー!!」ばささ

律「って襲ってきたあ!?」

唯「元気だね!」

律「ヒート、頼む!」ぽん!

ヒート「ヒヒーン」

???「」ぎろ

ぶおおおお!!

律「うお!?」

唯「すごい風…!」

ヒート「ヒヒーン!」がんっ

ヒートは倒れた

律「ヒート、戻れ!
なかなかやるな!コイツ」

唯「私も戦うよ、りっちゃん!」

律「いや、いい!」

唯「ふぇ!?」

律「いや、なんか分かってきたんだ」

唯「なにが?」

律「ミナキさんの言葉さ!」

唯「!」

律「“自分と相手の能力”か…
コイツは、鳥ポケモンだ
鳥ポケモンは空中戦が得意
だがこの洞窟だ。空中戦もくそもねえ!」

律「それを利用して、あいつを追い込む!
ランス、どくばりだ!」

ランス「ガウッ」ぢぢぢぢぢ

???「」じり…

律「追い詰めたぜ!
今だ、ランス!とっしん!」どがん

???「!?」

律「よっしゃあ!」

唯「凄いよ!りっちゃん」

???「キショーーー!!」ばささっ

律「!?」

???「ピショー!」ばささっ

唯「あ…」

律「飛んでっちまった……ん?誰か来たぞ」

???「おーい、フリーザー!フリーザーちゃあん
出てくるじゃあん!
…ん?」

唯律「…」

???「お前たち、なんなんじゃん?そんな格好で何してるじゃん?」

律「いや~、ちょっと海を渡ってたから…」

???「ふうん」

チャクラ「で、オイラはチャクラっていうんじゃん?
お前らフリーザーを見なかったじゃん?」

唯「フリーザー?」

チャクラ「なんだ、知らないじゃん?
フリーザーっつうのは水色のデカイ鳥ポケモンのことじゃん?」

律「それならさっき、あっちに飛んでったぞ」

唯「フリーザーっていうんだねえ」

チャクラ「なっ!?マジじゃん!?
それを先に言えじゃん!」

チャクラ「じゃオイラ行くじゃん」

律「まてよ!なんでそのフリーザーとやらをそんな一生懸命に探してるんだ?」

チャクラ「なんでって…
そりゃフリーザーは伝説のポケモンですからー!」

律「伝説のポケモン?」

チャクラ「そうじゃん
んじゃオイラは行きますからー
じゃあな!ぺったんず!」たたっ

律「ナニモキコエナカッタ」

唯「あ、行っちゃった」

律「(気にしてないのかよ)…伝説のポケモンか、ミナキさんもなんか言ってたな」

唯「あとで、マサキさんに聞いてみよう!」

律「そうだな」

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律「ふう…着いたな!グレンタウン!」

唯「うわー!火山だよ、りっちゃん!」

律「迫力あんなぁ…
っと、まずはポケモンセンターに行って、着替えてマサキに連絡だな」

唯「なんでマサキさんに連絡?」

律「忘れたんかいっ!」

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律「何度もすまないな、マサキ」

マサキ「なんや?またなんか用かいな」

律「ああ、伝説のポケモンについてなんだけど」

マサキ「伝説のポケモンか
…伝説のポケモンっちゅうのはな
その名の通り、伝説になってるポケモンのことや
このカントーでは今のところ、4匹が確認されとる
そのうち3匹が鳥ポケモンや」

唯「あ、フリーザーっていうポケモンもそうだよね?」

マサキ「なんや、知っとるやないか」

律「それだけな」

マサキ「んでな、今言ったフリーザーと雷の鳥サンダー、炎の鳥ファイヤーがおる
あと、1匹ゆうが…」

どがん!!

唯律マサキ「!?」

マサキ「な、なんや!?」

唯「す、すごい音がしたよ!?」

律「外からか!?唯、外を見に行こう!
とりあえず切るぞマサキ」

マサキ「なっ…」ぴっ

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唯「………りっちゃん、なにあれ?」

律「わかんねえ…
ポケモンか…?」

???「………」しゅっ

唯「あっ…」

律「行っちまった…」

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フジ「カツラくん、もう少しだ
もうデオキシスが完成する…!」

カツラ「」ゆらゆら

フジ「ふふ…」

がしゃん!

フジ「!!」

デオキシス「…」

フジ「おお!デオキシス…!
ついに完成したぞ!こいつさえいれば…
再びミュウツーを……」

デオキシス「…」しゅる

どがん!

フジ「おっと…
まだ野生と同じだな
とりあえず…
スリーパー、さいみんじゅつ!」みょーん

デオキシス「」くら

フジ「さて、ボールを…」ぽん ころ ころ ころ ぴん!

フジ「ふ…出でよ、デオキシス!」ぽん!

デオキシス「…」

フジ「さぁ、我がミュウツーを探すんじゃデオキシス」

デオキシス「…」しゅっ

フジ「ふふ…」

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律「なんだったんだ?さっきの…」

唯「わかんない…でもヤマブキシティの方へ飛んでいったね」

律「よし、行ってみよう!」

マサキ「待ちや!」

律「!マサキ!」

唯「どうしたんですか?」

マサキ「どうしたもこうしたもないわ
あんなことがあったら誰でも飛んでくるわ!」

律「飛んできたって…マジで飛んできたな」

マサキ「ああ、ピジョットや
なぁにこいつでハナダからここまでちょちょいや
で、さっきの音はなんやったんや?」

律「わかんねえけど、いきなりポケモン?があらわれて」

唯「ヤマブキシティの方へ飛んでいったんだよ」

マサキ「よっしゃ!なら今すぐ行こうや!ヤマブキシティへ!」

唯「うん!」 律「おう!」

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フジ「ふ…デオキシスが誕生した今、コイツはもう役立たずだな
ここへ置いていくか
エアームド!そらをとぶ!」ばさばさ

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カツラ「うぅ…くっ…私は…
ここは……?」

カツラ「そうだ、デオキシスが誕生してしまった………
さいみんじゅつをかけられていたようだが、記憶はある
く……フジ博士が…馬鹿な…!
いや、ここにいても仕方がない!
フジ博士を止めなくては!」

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サキ「サカキ様」

サカキ「なんだ?」

サキ「たった今、グレンタウン上空にデオキシスと思われる反応が…」

サカキ「なんだと?
では、フジ博士が完成させたのか」

サキ「はい、恐らく…
そして、デオキシスはここ、ヤマブキに向かってきています」

サカキ「ふ…いよいよか」

サキ「はい」

サカキ「チャクラとオウカは?」

サキ「オウカはジョウトに出張しています。チャクラについては所在は不明です」

サカキ「そうか
チャクラはまたどこかフラついているんだろう
気にすることはない
あの二人なしでも作戦は施行できる
準備にとりかかれ」

サキ「はっ、かしこまりました」かつかつかつ

サカキ「くく…
さぁ、どうする?琴吹社長」

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マサキ「着いたで
ヤマブキシティや」

唯「うわあ!大都会!」

律「そういや、ムギのお父さんの会社の本社がここにあったな」

唯「うん、あれだよ!あのビル!高いなあ
…あ、そういえば私のお父さんとお母さん、ここで働いてるんだっけ…今はマサラに帰ってるけど」

律「マジで!?いいなあ、エリートじゃん
唯は両親、どちらにも似なかったんだな」

唯「それどうゆう意味~?」ぶー

マサキ「!?
ふ、二人とも!あれ見てみ!」

唯律「?」

唯「あっ!」

律「あれは…」

唯律「ロケット団!?」

律「なんでロケット団がここに…?」

マサキ「見や!あんたらがさっき言ってたシルフカンパニーに入ってくで!」

唯「ほんとだ…」

律「とりあえず、中へ入ってみよう!」


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最終更新:2011年03月06日 00:22