9章


律「サキも行ったし、フジさんを探すだけだな!」

唯「うん!」

――――――――――――――――――――――
唯「いなかったね…フジさん」

律「どぉこ行ったんだ?」

唯「ちょっと、シオンタウンに戻ってみる?」

律「ああ、そうだな」

???「……ふふ」

――――――――――――――――――――――
律「え?帰ってきてる!?」

「ああ、そうなんだ。詳しいことは本人に聞いてみたらいいよ」

――――――――――――――――――――――
唯「フジさぁん、いますかあ~?」

フジ「ああ、君達か
すまないな、心配をかけてしまって」

律「いえいえ、無事で何よりです」

律「でもなんで帰れたんですか?そもそもどうして連れていかれたんですかね?」

フジ「ああ、連れて行かれたのはね
わしが持っているポケモンの笛というものが原因なんだ」

律「ポケモンの笛?」

フジ「ああ。この笛を吹くと眠っているポケモンを眠気覚ましなしで起こすことができるんじゃ
ロケット団はこの笛が珍しいものだと感づいて、わしに笛を渡すように言ってきたんじゃ
じゃがわしは断った
そしたら奴らの基地に連れて行かれての」

律「そうだったんですか」

フジ「あと帰れたのはな
基地についたら突然、ロケット団員がいなくなってな
その隙に逃げたんじゃ」

唯「間一髪ですね!」

律(団員がいなくなったのはサキの仕業っぽいな…)

フジ「……!
そうじゃ、この笛をあげよう」

律「え?いやでも」

フジ「なあに、わしを助けに来てくれたんじゃろ?
幽霊の件でも世話になったんじゃしな」

唯「幽霊か………そういえば、町の雰囲気が明るくなったみたい」

フジ「そうじゃろ?
悪い噂と同じように良い噂も広まるのが早い
君達が幽霊がいないことを証明してくれたおかげじゃよ(描写なかったけど)」

律「いやあ…//(つーか作者!、描写すんの面倒臭いからってキャラに言わせんな!)」

フジ「シオンも前の活気を取り戻しつつある…」

唯「叶わない夢じゃなかったですね!」にこっ

フジ「ああ…本当に感謝しておるよ
これは、その感謝の印じゃよ
受け取ってくれ」ぽん

律「はぁ、じゃあ遠慮なく…
ありがとうございます」

唯「でもこれで、あのポケモンを起こせるんじゃない?」

律「あのポケモン?」

唯「あれだよ、クチバで通せん坊してたポケモン!」

律「ああ、あいつか
てかよく覚えてるな」

唯「りっちゃんがわすれんぼなだけだよお」

律「なんだとー?」

――――――――――――――――――――――
律「んじゃ、フジさん私達は行きますね」

フジ「ああ気をつけてな」

唯「またさらわれないようにしてくださいね!」

律「縁起悪いこと言うなっ」ぺしっ

唯「あいたっ」

フジ「ほほ、大丈夫じゃ
ポケモンの笛はもうないしな」

律「はは、すいません
もらっちゃって」

フジ「いいんじゃよ
さらわれなくて済むんなら安いものじゃ」

律「…そうですね」

唯「じゃあ行こうか!りっちゃん」

律「おう!」

唯律「お世話になりました!」


ばたん

フジ「…………」

フジ「さて、わしも行くとしようかな…
………………誕生の島に」

――――――――――――――――――――――
律「よし、ところでどこ行く?」

唯「セキチクシティだね!ジムに挑戦しよう!」

???「お待ちなさい!」

唯律「!?」

???「セキチクシティに行く前にタマムシシティに来なさい!」

律「…あんた誰だ?」

エリカ「タマムシジムジムリーダー、エリカですわ」

唯律「ジムリーダー…!」

エリカ「ええ、では挑戦お待ちしていますわ
……ふふ」

――――――――――――――――――――――
律「ここか…タマムシジム!」

唯「セキチクシティはこの後だね!」

律「前回は私が戦ったけど、今回は唯がやるか?」

唯「うん!そうするよ!頑張ろうね、ブイ太、ピッ太!」ふんすっ

ブイ太「ブイ!」ふんすっ

ピッ太「ピッ!」ふんすっ

律(なんか唯に似てきたなあ~…)

唯「たのもー!」ばん

エリカ「来ましたね
それで、どなたがチャレンジャーですか?」

唯「私です!」しゅびっ

エリカ「あら、元気があっていいですこと
お名前は?」

唯「唯です!」

エリカ「いいお名前ですね」

唯「いやあ、えへへ//」

エリカ「ふふ…私も改めて名乗らせてもらいますわ
タマムシジムジムリーダー、エリカでございますわ
それでは、始めましょう」

エリカ「バトル形式は2対2の交代戦ですわ
行きなさい、モンジャラ!」ぽん!

モンジャラ「モンモン!」

唯「うわあ!もじゃもじゃだあ!!
よし、行って!ピッ太」ぽん!

ピッ太「ピッ」

エリカ「ふふ…先攻はどうぞ」

唯「いいの?
じゃあピッ太、おうふくビンタ!」

ばしばしばしばし

モンジャラ「」くら

唯「よし!もうもじゃもじゃ君は戦えないようだね!替えた方がいいよ!」

エリカ「ふふ…」

唯「?」

モンジャラ「モンモン!」

唯「!?」

唯「あれ…?嘘…
元気になった!?なんで?」

エリカ「ふふ…モンジャラの、ねをはるですわ
文字通り、地に根を張って養分を吸い取り体力を回復する技ですわ」

唯「…つまり、ダメージを与えても…」

エリカ「回復してしまいますわ」

唯「…………」

エリカ「どうしました?もう諦めましたの?」

唯「ううん!逆転する方法思い付いちゃったの!」

エリカ「!」

唯「行くよ!ピッ太、みずのはどう!」ぱしゃ

モンジャラ「モン?」

エリカ「ふふ…それが逆転する方法?ちゃんちゃら可笑しいですわ
やけになったのかしら?
それとも、草タイプに水タイプの技が聞かないのをご存知ないのかしら?
どちらにしても、そんな攻撃大したダメージにはなりませんわ
モンジャラ、つるの鞭ですわ!」

モンジャラ「モン」しゅるる

ぱちぃん!

エリカ「?どうしましたの、モンジャラ。そちらにはなにもな…」

唯「ふふ」

エリカ「!?」

ぱちぃん!

モンジャラ「」ばた

モンジャラは倒れた

エリカ「自滅!?どうして…」

唯「もじゃもじゃ君は混乱したんだよ」

エリカ「混乱?それはまたどうして…」はっ

唯「うん。みずのはどうだよ
みずのはどうを受けたらたまに混乱する
混乱させれば回復はできないかな?って思って
イチかバチか賭けてみたんだけど、混乱したみたいでよかったよお」

律「すごいぞ!唯!(やっと喋れた…)」

エリカ「ふふ…なかなかやりますわね
さすがはロケット団の幹部を倒しただけありますわ」

律「!なんでそれを!?」

エリカ「ふふ…わたくし、陰から見てましたの
助太刀しようとしましたけど
如何せんあなた方が勝ちそうだったのでやめましたわ」

エリカ「ジムへの挑戦を誘ったのだって、あなた方が強いと知ってのことでしたし」

律「そうだったのか」

唯「えへへ…なんか照れますなあ…」

エリカ「そんな話はこの際どうでもいいですわ!
今はバトルを楽しみましょう!」

唯「そうだね!」

律「頑張れよ唯!」

唯「うん!」

エリカ「では行きますわよ、ラフレシア!出番ですわ」

ラフレシア「ラフラー」

唯「わあ、かわいい!
でも可愛さではこっちも負けてないよ!ピッ太、メロメロ!」

ラフレシア「…」つーん

唯「あれ?」

エリカ「そのピッピ、雌みたいですね
それなら効きませんわ
私のラフレシアは雌ですもの」

唯「…………」

唯「えぇーーーっ!
ピッ太って女の子だったのーっ!?」

エリカ「」

律「知らなかったのかよ!!自分のポケモンだろ!?」

唯「うう…ごめんねピッ太、私…てっきり男の子だと思ってて…それで…」

律(“太”って付けたの後悔したか)

唯「抱きしめるの躊躇ってたよ!これからはずっと抱きしめてあげるからね!」ぎゅう

律「そこかよ!“太”ってのはいいのかよ!」

唯「へ?」

律「いや、雌に“~太”ってのは変だろ!」

唯「そうかなあ?ブイ太は女の子だって思って付けたよ」

律「ええ!?」

エリカ「あら、そのイーブイは雄みたいですわね」

律「なんでもありかっ!」

唯「じゃあブイ太ももっと抱きしめてあげないとね!」

律「矛盾しまくりだろっ!
てかバトルはっ!?」

唯「あ」

エリカ「あら、忘れてましたわ」

律「おいおい…」

エリカ「では再開しましょうか
ラフレシア、花びらの舞いですわ!」ひらひら

ピッ太「」ばた

ピッ太は倒れた

唯「ああっ!ピッ太!うう…戻って!
行ってブイ太!」ぽん!

ブイ太「ブイブイ!」

エリカ「ふふ…ラフレシア、花びらの舞い!」ひらひら

ブイ太「!?」

唯「また!?」

エリカ「花びらの舞いは高威力の技
早く終わらせたいんですの
次も行きますわよ」

律「まずいぞ唯
次またあの技を食らったら、確実にブイ太は戦闘不能だ!」

唯「大丈夫、りっちゃん!…高威力の分、リスクも高いはずだよ!何か方法はあるよ!」

エリカ(…勘がいいですわねこの子)

律(つーか、唯がリスクって言葉を知ってたのにビックリだ)

エリカ「そう!確かに、花びらの舞いにはリスクがありますわ
ですがそれを知ったところであなたが勝つことはありません!
なぜなら、この一撃で終わりですことよ!!
ラフレシア、花びらの舞い!」ひらひら

唯「来るよ!ブイ太」

ブイ太「ブイ!」ばしぃん

ブイ太「」ばた

エリカ「ふふ…戦闘不能ですわ
さあイーブイを戻し…
!?イーブイがいな…」

唯「ブイ太!今だよ、恩返し!」

ブイ太「ブイ!」だだっ

エリカ「後ろ!?
いけませんわ!ラフレシアよけ…」

ラフレシアは疲れ果てて混乱した!

ラフレシアは混乱している!

エリカ「あっ……」

唯「!
行けえ!ブイ太あ!」がん

ラフレシアは倒れた

エリカ「影分身…ですか」

唯「そうだよ。ラフレシアが攻撃したのはブイ太の分身!エリカちゃんが油断してる間にブイ太が後ろに回る!
いい作戦でしょ~
でもラフレシアが混乱してなかったら勝てなかったけどね…リスクがあるってことに賭けてみたんだあ」

エリカ「ふふ…すごい子ですわ
私負けましたわ
レインボーバッジ、差し上げますわ」すっ

唯「!!
やったあ!レインボーブリッジ、ゲットだよ!」

律「バッジな
とにかく、おめでとう!唯!」

唯「次はセキチクシティだあ!!」

律「がんばるぞぉー!」

唯律「おー!!」


―VSエリカ編完―

……

おまけ!
律「………」

おとなのお姉さん「あら?このジムはおしとやかな女の子しか入っちゃいけないのよ?」ジー

律「…どういう意味だよ!」


おまけ!!
唯「というか、この章の冒頭の???「ふふ………」ってやつ、エリカちゃんだったんだね」

律「ああ…新しい敵かと期待してたんだけどな」

唯「なんかガッカリだよねえ…」

エリカ「……」ぐす


おまけ!!!
律「つかさ、エリカさんって私達とサキの戦いを見てたってことは私達のあのやり取りも……」

唯「あ…」

唯律「////」

エリカ「キマシタワー」


9章、VSエリカ編終わり



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