8章


―――――――――――――――――――――――
律「ここがタマムシか…
トレーナーが多かったから来るまでずいぶん時間がかかったぜ
…唯がいればもっと早く来れたかな…
いやいや、何を言ってるんだ私は!唯とはもう…
…………そ、それよりも、ロケット団の基地を探さないとだ!」

――――――――――――――――――――――
律「このゲーセンか…ロケット団の目撃情報があったのは
とにかく、入ろう」うぃーん

律「ん~、別に普通のゲーセンだな
特にこれといった………ん?あれって……」

律「おい、なにしてんだ?」

???「!な、なんだお前は!?俺は何もしてないぞ!?ただ我等ロケット団の基地に入ろうとしてただけだ!」

律「(自分でばらしてるし…)やっぱりお前ロケット団か」

ロケット団員「あ」

律「で、基地にはどうやって入るんだ?」

ロケット団員「そ、そんなこと教えるか!だが姿を見られたからにはただで帰すわけにはいかん!
ラッタ、ひっさつまえば!」

律「やっぱ話し合いは無理か…
まぁいいや、行けランス!」

―――――――――――――――――――――――
ロケット団員「くそ、俺のラッタが!
…まずい、このことを早くサキ様に伝えなくては!」だだっ

律「あっ!待て!
…くそ、結局入り方教えてもらってねえ
つかあいつ、サキって言ってたな…」

律「……」

律「…そういやあいつ、なんかこのポスターの前にいたよな…なんかあるのか?」ぺら

律「あ…ボタンだ…
わかりやすすぎだろ…
Rの文字が入ってるし」

律「とりあえず、押してみよう。ポチッとな」がしゃん

律「なんだ…ポチッとなって…いや、なんか言わないといけない感じがしたんだよな…
つか階段が現れたな
降りてみよう」

――――――――――――――――――――――
律「なんだ?ここ本当にロケット団の基地か?ロケット団員一人いねえぞ」

???「フフフフフ、一人だと独り言が目立つな」

律「誰だ!!」

???「フフフフフ」すとん

律「サキ…!」

サキ「フフフフフ、さあバトルを始めようじゃないか」

―――――――――――――――――――――
唯「……」ぐす

唯「……こんなとこで泣いてても仕方ないや…」ずぴ

唯「そうだ…!」たたっ

――――――――――――――――――――――
ぴぴっ

マサキ「なんや?テレビ電話や」

マサキ「はい、どなたでっか?」

唯『うわああああん!!マサキさああん!!』ぶわっ

マサキ「うわっ!ビックリしたなあ…どないしたんや?あれ、律はんは居れへんのかいな?」

唯『………………
うう………あのね…………』

――――――――――――――――――――――
マサキ「そうか…そないなことがな」

唯『………』

マサキ「んで、唯はんはどうしたいんや?」

唯『……………りっちゃんと……仲直りしたい
だって……私が悪いんだもん…』

マサキ「じゃあしたらええ。ちゃんと謝ってな」

唯『でも、りっちゃん、きっと私のこと嫌いになってるよ…』ぐす

マサキ『そんなことないて、唯はんと律はん普段は仲良えやん
喧嘩するほど仲がええ…それや』

唯「…そう、かな?」

マサキ『そうや
けどな、いくら仲良うても喧嘩したまんまやと、仲直りせんとダメや
関係が崩れてくで
互いに意地張ったり、謝るんの焦らしたりしとると、ずっと仲たがいしたまんまや
それじゃダメや、それはわかっとるやろ?』

唯「…………」

マサキ『律はんはフジ老人ゆう人、助けにタマムシに行ったんやろ?
一人で大丈夫やろか?サキゆうロケット団の強い幹部もいてるんやろ?』

唯「…………」

マサキ『唯はん、今なにをするべきなんかわかっとるな?』

唯「…………」ごしごし

唯「………うん!」

マサキ『それでええ
……行ってき』

唯「うん!ありがとねマサキさん!」にこっ

マサキ『ふふ、ええ笑顔や』ぴっ


マサキ「ガンバってな、唯はん」

――――――――――――――――――――――
唯(ごめんね…りっちゃん、私…私…!)たったっ


――――――――――――――――――――――
サキ「フンフフフ、スターミー、ハイドロポンプ!」じょばあああ!

ヒート「!?」

律「ヒート!」

効果は抜群だ!

ヒートは倒れた

律「くそっ…戻れ!ヒート
ごめんな休んでてくれ」しゅうう

サキ「フンフフフ、先程ニョロモがやられ、今ポニータもやられた
次で最後か?」

律「……行け!ランス!」ぽん

ランス「ガウ!」

サキ「フンフフフ、まあ何体こようが関係ないことだな…
……終わりだ…!
スターミー、ハイドロポンプ!ペルシアン、破壊光線!」ぴかっ じょばあああ!

律「くそ……!」


ぴしゃん!

サキ律「!?」

サキ「くっ…!」ばっ

サキ「弾き返された!?」

唯「今のはミラーコートとカウンターだよ、ピッ太の指を振るで出したの」

サキ「…貴様!なぜここに…」

律「ゆ、唯!!」

唯「りっちゃん…」

律「ゆ、唯!なんでお前…」

唯「ごめんなさい!りっちゃん!私…私…」

律「…いや、あの時は私も…」

唯「ううん、りっちゃんは悪くないの
私がわがままだったから…私が弱かったから…
今もわがままで言っちゃうね…ごめん
でも言わせて?」

律「あ、ああ…」

唯「私ね、ポケモンタワーでサキさんと戦った時に戦う前は怒ってたんだけど戦ったら、あまりの実力差で怖くなっちゃって…
それでさっきもりっちゃんに弱虫って言われちゃって…」

律「………」

唯「私ね……私、頑張るから……がんばるからあ……りっちゃん、嫌いになっちゃやだよう……りっちゃんと別れたくない……これからも一緒に旅してたいよおお………うえ~ん」ぽろぽろ

律「唯…!
唯、ごめんな、私もひどいこと言って
それに唯は弱虫なんかじゃない
ハナダジムに挑んだ時だって、幽霊騒動の時だって、サキに怒った時だって……凄いと思った
それは勇気があるからできることだよ
唯は……弱虫なんかじゃないよ」

律「……あんまり上手くは言えないけどさ…」

唯「うう……」ぐす

律「ほーら!泣き止めって!親友の泣いてるとこなんて見たくないよ!」

唯「うう…りっちゃん!…りっちゃん!……うえ~ん!!」がばっ

律「おい!もっと泣いてどうする!つか抱き着くなあ!鼻水つく!」

唯「うえ~ん!……りっちゃ~ん!」

律「…ったく
…唯……………」ぎゅっ

――――――――――――――――――――――
律「落ち着いたか?」

唯「クカー」すぴー

律「寝るな!」ぱん

唯「うぇ!?あ、りっちゃん!おはよー」

律「…ったく、へへ…」

サキ「お取り込み中のとこ悪いが…」

律「あ」

サキ「忘れてたか?
まったく、とんだ茶番だよ」ぐす

律(あれ?泣いてる?)

サキ「フンフフフ、まあ二人になろうが変わりはないさ、すぐに片を付けてやる」

律「ハッ!今の私達の友情パワーは誰にも止められないぜ?
もちろん、お前にもなあ!
行くぞ、唯!」

唯「うん!りっちゃん
行け、ブイ太!スターミーに噛み付く!」

サキ「フンフフフ、単発で考えなしにくるとは…」

律「考えなし?単発ぅ?どっちも違うぜっ!
ランス、ペルシアンに穴を掘る!」ずばっ

サキ「!?」

サキ「な、いつのまに背後に穴を……!?」

ペルシアン「キャウッ」

ペルシアンは倒れた

サキ「くっ…」

スターミー「トゥトゥトゥトゥル?」ちら

サキ「!
いかん!スターミー、ちゃんとイーブイを見て…」

がぶっ

スターミー「トゥトゥトゥトゥル!」

効果は抜群だ!

スターミーは倒れた

サキ「な…」

唯「やったね!りっちゃん」

律「おう!友情パワーだな!」

サキ「く……」

サキ「フンフフフ、これは予想外だったな
今回もここらで撤t」

律「いい加減自分の負けを認めろよ!!」

サキ「………そうだな、今回は逃走するとしようか
さらばだ」しゅば

律「………」

唯「よかったぁ~かてたねぇ~」

律「ああ」

唯「りっちゃん」

律「なに?」

唯「私達…」

律「ああ、ずっと親友だよ」

唯「えへへ…これからもよろしくね…りっちゃん!」

律「ああ、よろしくな…唯」

―再VSサキ編完―

……

おまけ!
サキ「イイハナシダナー」

サカキ「どうした?サキ」

サキ「い、いえ…なんでもありません」ぐす

サカキ「…花粉症か?」

サキ「」

サキ「…あ、大丈夫です」


おまけ!!
律『マサキ、唯から聞いたよ、色々ありがとな!』

マサキ「当然のこっちゃ!」

マサキ(結局、お礼言われんままに次進むと思っとったから、嬉しいわ…)


8章、再VSサキ編終わり



8
最終更新:2011年03月06日 00:18