1章


12歳になって
初めて………………
………ポケモン始めました!!

遡ること三日前
いつものように私は家でゴロゴロしてました

憂「お姉ちゃ~ん、ご飯できたよ~」
唯「は~い、今行くよ~、憂!」
妹に私は返事をした
私の妹、憂は家事炊事を完璧にこなす スーパー妹なのだ!
ちなみに両親はヤマブキシティという街の………しらふ?うーんと、なんか凄い会社に勤めていて、仕事が大変で
家には月に一回しか帰ってきません
寂しくはないです
だって憂がいるから!

さて、こんな話をしてる場合じゃないよ
この時間は私の好きなアニメ「ぽけもん!」がやるんだからね
今日も楽しみだ!……あれ?なんか忘れてるような…まぁいいや!

憂「お姉ちゃん!」
唯「う、ういっ!?
ど、どうしたの?」
憂「ご飯冷めちゃうよっ!」
唯「あっ…」
憂「もう…っ、今日はお母さん達もいるのに」
唯「てへへ、そうでした…」
そうだ、今日は久しぶりにお母さん達が帰ってきてるんだっけ
ご飯が楽しくなりそうだ!!

唯母「唯、ただいま」
唯「おかえり~!」
唯父「遅いぞ、唯。久しぶり」
久々な家族水入らずの夕飯!わくわくするね!

唯父「唯、憂、お前達に大事な話がある」
唯憂「なに?」
唯父「お父さん達の仕事は本格的に取り組んでいくことになった
それでいつまでもマサラに留まると効率が悪い」
唯「え………」
唯父「ヤマブキシティに引っ越そう」
憂「そんなっ……」
唯父「仕方がないことなんだ憂、わかってくれ
唯、お前も…」
唯「い、いやだよ!いきなり引っ越すなんて!」

唯父「………唯、憂
お前達はどうしたい?」
憂「……………私はマサラにいたい」
唯父「そうか分かった。唯は?」
唯「(憂は残りたいのか……じゃぁ私も…………いや……)
お父さん、前に私の友達の澪ちゃん達が旅に出たって話したよね?」
唯父「ああ」
唯「私もね、旅に出たい!」

唯父「だが…」
唯「ううん、私がんばるから!!」
唯父「………………分かった」
お父さんが何を言いたいか分かった
うん、私 憂がいないと何もできないダメなお姉ちゃんだもんね…
でも私、頼りになるお姉ちゃんになりたいの!
そのために旅に出る!自信をつけるために!
頼りになるお姉ちゃんになるために…!!


唯「…というわけで旅に出よう!りっちゃん」
黄色いカチューシャをつけた女の子、マサラの阪東英二、田井中律ちゃんが半眼になって私の話をきいていた
律「誰が阪東英二だ
つーか、どういうわけだよ」
唯「だから、旅に出ようよ!澪ちゃんもムギちゃんも旅に出たんだよ?私達だけ旅に出てないっておかしいよ!」
律「んまぁ、いいんだけどさ
でも私達ポケモン持ってないぜ?」
唯「大丈夫だよ!りっちゃん
聡くんも今度、ポケモンをもらって旅に出るんでしょ?私達もその時もらえばいいんだよ!」
律「そう上手くいくかぁ?」

「いよいよだね!りっちゃん」
律「そうだな、貰えるかわかんねえけど」
聡「博士には俺も頼んでみますよ」
唯「たのむよ!聡くん」


唯「こんにちはぁ」
律「たのもー!」
聡「お邪魔しまぁす」
オーキド「おお、よく来たな、聡くん」
聡「オーキド博士!」
オーキド「ん?この二人は…?」

唯「こんにちは!平沢唯です!こっちが田井中律ちゃんで、私達もポケモンを貰いにきました!」
オーキド「ほう…元気があってよろしい
君達にも特別にポケモンをやろう
悪い子たちではなさそうじゃしの」
唯律「ありがとうございます!」

オーキド「じゃが、しかし困った。渡すポケモンは聡くんにあげる一匹しか用意しとらんのじゃ」
唯律「えっ」
オーキド「ん~、前もって言ってくれてたらのう
いや今言っても仕方がない
そうじゃ特別に初心者向けではないが違うポケモンをやろう」
聡「え~ずるい!」
オーキド「まぁそういうな聡くん」

オーキド「こいつらじゃ」ぽん
「ニド!」
「ブイ!」
オーキド「こっちがニドラン♂
そっちがイーブイじゃ
どちらでも好きな方を選ぶがよい
聡くんはこっちじゃ、来なさい」
唯(聡くんの方も気になるねぇ
いや今は自分たちのだよ!)

唯「りっちゃん、どうする?」
律「私は…」
唯「りっちゃん…!」きらきらきらきら
律「うっ…分かったよ、唯が先好きなの選べよ」
唯「えー、悪いねりっちゃん!私ねえ、もう決めてるんだぁ
こっちの可愛い、もふもふのイーブイちゃん!」
律「お、そうなのか?私はこっちのニドランが強そうだし、こっちに決めてたんだ」

唯「私達、息が合うね!りっちゃん」
律「はは、使い方まちがってないか?」
唯「りっちゃん!」きらきらきらきら
律「な、なんだよ
またそんな瞳で見て」
唯「せっかくポケモン貰ったんだからさ!」わくわく
律「ん?…お!そうだな!
請けて立つ来い!!」

ープロローグ完ー

……

おまけ!

聡「姉ちゃん、唯さん、おまたせ!ヒトカゲもらったんd」
しーん…
聡「あれ、いない………」
しーん…
聡「一緒に行くんじゃ…なかったんだ…」
しーん…
オーキド「(話かけづらいのう…)」




唯「いや~、ニドランはりっちゃんの言った通り、強かったね~」
律「あったり前だろ!なんせこの私が選んだんだからな!私の目に狂いはない!」
唯「うう…」
律「あ、いや、唯のイーブイもなかなかだったぞ!」
唯「りっちゃん!!」がばっ
律「うわぁ!分かったから抱き着くなぁ!」

……

「………」
「これは取引だ
こちらには貴社の研究員よりも優秀な研究員がいる
技術がある
私はジムリーダーだ
実力がある
協会での権力もある
どうだ?私達ロケット団と組む気はないかね?」
「悪いが、断らせてもらおう
マフィアと組む気はない」
「そうか…残念だ
後悔するなよ
ーーーー琴吹社長」

……

唯「でも聡くん置いてきちゃってよかったの?」
律「あ」
唯「えっ」
律「忘れてたわ」
唯「あー…」
律「……つか唯こそいいのかよ?憂ちゃん家に残して」
唯「ああ、大丈夫だよ
おばあちゃんがいてくれることになったからね」
律「そえか………ん?ここがトキワシティか?」
唯「そうみたいだね
ジムっていう所もあるみたいだよ」
律「ジムねぇ…ちょっくら行ってみるか!」
唯「うん!」

唯「閉鎖中…」
律「やってないのか?」
「お嬢ちゃん達、トキワジムに何か用かね?」
律「あ、はい」
「ここのジムリーダーはもう半年前から不在なんじゃ」
律「そうなんですか」
「時に、お嬢ちゃん達
それはポケモンかね?」


律「いや~、あのおじいさんにすっかり世話になったな~」
唯「うん、イロイロ教えてもらったし
ブイ太も電光石火おぼえたし、ニドランにも負けないよ!」
律「ふふん!それはどうかな…ニドランも強くなったからな
つうか、ニックネーム付けたんだな」
唯「りっちゃんも付けなよ」
律「う~ん、、、ら…ランス…」
ニドラン「」
唯「ふふっ」
律「な、なに笑ってんだよ///」
唯「りっちゃん、かわいい♪」

唯「ブイ太すなかけ!
今だよ、電光石火!」
キャタピーは倒れた
唯「よしっ!よくやったよ~!」
律「ふう、でもだいぶ進んだよな~
この森広いったらありゃしないな」
唯「そうだねえ」
ぶるっ
唯「?どうしたの?ブイ太」
ざわざわ
律「ん?なにか…いる?」
しゅっ
律「!
ランス、にどげり!」
ざしゅざしゅ
「スピャア!」
律「!!スピアー…?」

こつこつ…
「ほう…私のスピアーに傷を負わせるとは…
君達の実力、目を見張るものがあるな」
律「誰だっ!?」
「スピアー、ダブルニードル!」
律「!
ランス、つのでつくで迎え撃て!」がきぃん!
唯「互角…っ!?」
スピアー「」ばたっ
「いや…私の負けのようだ
戻れスピアー」しゅぅ
律「お前、誰だ?」
「ふ…通りすがりのトレーナーさ」すっ
律「!?
待てっ!!」

律「結局誰だったんだ?」
唯「通りすがりのトレーナーさんだよ!りっちゃん」
律「バカッ、ごまかされただけだよ!」
唯「でも強そうな感じだったよねえ~
雰囲気が!」
律「ああ…殺気もな」


唯「やっと抜けたね~!ニビシティだぁ~」のび~
律「ここもジムがあるな」
唯「よし!実力を試しに行こう!りっちゃん」
律「おう!」
「ちと待たれよ!」
唯律「!?」
「おぬしら、ニビジムに挑戦するのか?」
律「ああ、そうだけど?」
「どんなポケモンで挑戦するのだ?」
唯「ニドランとイーブイだよ」
「はっはっは、そんなポケモンでは勝てまい」
律「なんだと!?」
「なぜなら、ここニビシティジムリーダーの専門は岩タイプだからだ
毒タイプ、ノーマルタイプでは勝てんよ」
律「やってみないとわかんないだろ!」
「ふ…そんな君らに朗報だ」
唯「ろうほう?」
「ああ、ここ最近
ニビシティの町の外れにある湖でマリルが出るという噂があってな」
律「マリル…?」


律「ん~、いねえなあ…マリル~マリルちゃん出ておいで~」
がさっ
律「そこかっ!ランス、つのでつくだ!」
ざしゅ
「痛っ!」
律「!?あ…トレーナー…?」
「いてて…いきなりなにするんだぁ!」
律「あーごめんごめん
悪気はなかったんだ」
唯「ちょっと捜し物をね!」
「捜し物?それって…」
唯「マリルだよ」
「!!
やっぱり!それでニビジムに挑む気か!?」
律「え…そうだけど」
「ダメだ!ジムに挑む前に俺と勝負だ!」
律「え?ま、まぁいいけど」

「俺から行くぜ!行け、イシツブテ!」
イシツブテ「イッシェ!」
律「おお!初めて見るな!ワクワクしてきたぞ
じゃあこっちも行くぜ!ランス!」
ランス「ニド!」
「ニドランか…
よし、イシツブテ!まるくなるだ!」まるまる
律「?ランス、今のうちに仕掛けろ!にどげり!」たたっ
「(しめた!)甘い!今だイシツブテ、転がる!」ごろっ
どんっ
律「ランス!」
ランスは倒れた
「戦闘不能だな俺の勝ちだ」
律「くそっ!」


律「唯、私弱いのかな…」
唯「そ、そんなことないよ!りっちゃん
りっちゃんは弱くないよ!さっきは相性が悪かっただけだよ」
律「………」


律「ランス!避けて、そこでにどげり!」ざしゅざしゅ
律「よし!これで修行の課題はクリアだ!」
唯「りっちゃん、まだ起きてるの~?」
律「あ~、ごめん起こしちゃった?」
唯「あんまり無理しちゃダメだよ~」
律「分かってる」


律「唯、あのさ」
唯「なに?」
律「私、明日ジムに挑戦してみるよ」
唯「うん、分かってるよ
そのために修行してたんだよね」
律「ああ
あとさ、私…今日負けて思ったんだ」
唯「なにを?」
律「負けるのって悔しいなって
強くなって勝ちたいなってさ」
唯「りっちゃん…」
律「私、決めたよ!
この旅、唯が誘ってきてなんとなく始めたけど
目標ができた!
私はポケモンバトル、強くなりたい!」
唯「りっちゃんなら、きっと強くなれるよ!」
律「ありがとう
あ、そういや
唯はこの旅、なんでしようと思ったんだ?
澪達が旅に出たから…って理由だけじゃないだろ?」

唯「…私はね自信をつけたいと思ったの!」
律「自信?」
唯「うん、私って憂に頼ってばっかでしょ?
それじゃダメなお姉ちゃんだよ…
それで頼りになるお姉ちゃんになりたいって思ったの!でも、いきなり頼りになるっていっても……だから、自分に自信をつけたいの!そのために旅を始めたんだ!」
律「そっか
唯はいいお姉ちゃんだと思うけどな…
でもまぁ自信をつけるのはいいことだ!がんばれよ」
唯「うん!」
律「んじゃ明日に備えて寝るか~」
唯「りっちゃん!」
律「ん?」
唯「明日、がんばってね!りっちゃんなら勝てるよ!」
律「…おう」


律「たのもー!!」
唯「ほぇ~ジムの中って凄いね!りっちゃん
岩だらけだよ!」
「それはここのジムリーダーが岩タイプ使いだからさ」
律「だれだ!?」
「おっと怪しい者ではないさ
このジムのジムリーダーさ
相手をしてもらうよ」
律「よし来た!
ランス、出番だっ!」
ランス「ニド!」

「ここまで来たか」
律「お前は…!」
「また会ったな」
唯「あ、昨日の…」
タケシ「俺はタケシ。ここのジムリーダーだ
さぁバトルを始めようか」

律「お前、ジムリーダーだったのか!」
タケシ「ああ、そうだ
だが、この際だれでも構わないだろ?」
律「まぁそうだな、どうせ誰が相手でも倒すしな」
タケシ「ふふ」
タケシ「そういえば、マリルは捕まえてきたのか?」
律「いや」
タケシ「ふ、そうか
俺が岩タイプ使いなのは知ってるよな」
律「ああ」
タケシ「だが今回は岩タイプは使わない」
律「なん…だと」

タケシ「使うのは…コイツだ」
ぽん
「リルリル」
律「!」
タケシ「マリルだよ
俺を倒すためにマリルを捕まえようとして、でも俺がそのマリルを捕まえて、そしてお前を倒す
ずいぶんと滑稽じゃないか挑戦者…
そして、負け様もみじめにしてやるよ!
さぁバトルだ!!
ルッリルリにしてやんよ!!」

タケシ「マリル、水鉄砲!」ぷしゃぁ!
律「ランス、つのでつくで弾き飛ばせ!」
ばしゃしゃ
タケシ「ふ…
面白い戦い方だな
それに、この前より技の威力が数段あがっている
ただ技をかけるだけじゃダメか
ならばっ!
マリル、まるくなるだ!」まるまる

律「(よし!)ランス、今だダッシュだ!」
タケシ「また掛かったな!マリル、転がるだ!」
律「同じ手には引っかからないぜ!
ランス、穴を掘る!」ずずず
タケシ「なに!?」
マリル「リルッ!」どかっ
律「マリルが壁にぶつかった今がチャンスだ!ランス!」ざしゅっ
タケシ「…ふ、甘いなマリルはまるくなるで防御力が…」
ざしゅっざしゅっ
タケシ「!?」
ざしゅっざしゅっ
ばたっ
マリルは倒れた

タケシ「な、なんで」
律「みだれづきだ
運よく五回当たってくれたよ
おかげで勝てた」
タケシ「く、負けた!グレーバッジだ受け取れ!」
律「バッジ…?」
タケシ「なんだ、知らないのか?ジムに勝ったらもらえるものだ
詳しいことは入口にいる関係者に聞いてくれ」
律「そうなのか…
よっしゃあ!グレーバッジ、ゲットだぜ!」
唯「完璧サトシだね!りっちゃん」
律「は?聡?」


聡「っくしゅん
…風邪かな」ずず
ヒトカゲ「カゲー」


ーVSタケシ編完ー

……

おまけ!

唯「りっちゃん!私、主人公のはずなのに出番少ないよ!りっちゃんしか戦ってない!」
律「いや唯も戦ってけばいいじゃん」
唯「でも作者が戦いの描写がりっちゃんの方が書きやすいらしいよ!
あと、場面が変わりすぎだよね!」
律「まぁ場面のことは分かるが…つかそんなこと言っていいのか」
唯「おまけ!だしいいよ
あと澪ちゃんやムギちゃん出てないよね!名前しか」
律「そうだな、まぁ中盤あたりで出るんじゃね?って私は誰だよ」



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最終更新:2011年03月06日 00:11