- 113. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:43:45.39 ID:O4w0akfPP
- 梓「道行く人々から奇異の目を向けられるのですが……///」
唯「恥ずかしいの?」
梓「すこし……」
唯「周りから見たらただの仲のいい女子高生二人組だよ」
梓「それならいいんですけど……」
唯「そうそう、周りの人なんて気にしちゃだめだよ?」
梓「唯先輩は少しは気にしてください!」
唯「恋するふたりは盲目なんだよ……、あずにゃん」キリッ
梓「な、なにいってるですかっ!///」
唯「あずにゃん好き好きー♪」ぎゅー
梓「うぅ……」
- 115. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:47:23.30 ID:O4w0akfPP
- なかのけ!
唯「おっじゃましまーす!」
梓「どうぞおあがりください」
唯「あずにゃんのお家っていつ見てもすごい、なんか音楽に囲まれてるって感じだよねー」
梓「親がミュージシャンですからね、普通の家庭とはちょっと違うかもです」
唯「CDやレコードがいっぱい……」
梓「あ、あんまり触らないでくださいね、お父さんに怒られちゃいますから」
- 118. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:50:57.58 ID:O4w0akfPP
- 唯「そういえばお父さんとお母さんは?」
梓「今日は帰って来ません。地方で公演があって……」
唯「あ、あずにゃーん……、寂しいときはいつでも家来ていいからね?」ぎゅっ
梓「べつに寂しくなんか……平沢家だって親がいないこと多いじゃないですか」
唯「わたしには憂がいるから」
梓「うぅ、姉妹ってうらやましい……」
唯「やっぱり一人は寂しいんじゃん」
梓「確かに家で一人でいるのは、少し寂しいです……」
- 120. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:54:24.52 ID:O4w0akfPP
- 唯「そうだ! あずにゃん、今日だけでもわたしをお姉ちゃんと呼びなさい!」
梓「えっ、わたしが唯先輩の妹ってことですか?」
唯「うん、あくまでもそういう体でね!」
梓「(ちょっと恥ずかしいけど……これはチャンス!)」
梓「い、いいですよ……」
唯「ほんと? ……やたー! あずにゃんみたいな妹欲しかったんだー!」
- 122. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:57:25.35 ID:O4w0akfPP
- 唯「あずにゃん、今日はほんとのお姉ちゃんだと思っておもいっきし甘えていいからね!」
梓「お、お姉ちゃん……?///」
唯「はうっ!//」ずきゅーん!
唯「たまんないよあずにゃん!」すりすり
梓「や、やめてください……お姉ちゃん///」
唯「あずにゃんが可愛すぎてむりだよお!」すりすり
梓「(うう、憂がシスコンになるわけだよ……)」
- 123. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:00:30.69 ID:O4w0akfPP
- 唯「ねえ、ほんとにわたしの妹にならない? 平沢梓でどう?」
梓「むりですってば……」
梓「あ、中野唯なら考えなくもないですっ!」
唯「えっ? プロポーズ?」
梓「なんでそうなるんですか!」
唯「はぁあ……、あずにゃんがわたしの妹だと思うといつにもまして愛おしいよ……」
梓「憂が聞いたら怒りますよ」
- 125. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:04:14.57 ID:O4w0akfPP
- 唯「あ、憂はいっつも100%で大好きだからね!」
梓「わたしは100%じゃないんですか……?」
唯「そうやってかわいくないこといわないの!」
梓「だ、だって……」
唯「……あずにゃんはちゅーされないとわからないのかな?」
梓「高校生にもなって妹にちゅーする姉がどこにいますか!///」
唯「なうひあ!」
梓「憂……」
- 126. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:07:21.49 ID:O4w0akfPP
- 唯「ということで聞き分けのないあずにゃんにちゅーします。カウント開始。ごー」
梓「それわたしのまねじゃないですかっ!」
唯「どきどきさせられちゃったから仕返しなのよん」
梓「そんな、もとはわたしが仕返しする側だったのに……!」
唯「えへへ、これカウントするのもけっこうどきどきしちゃうね、さん」
梓「ならやめてくださいってば///」
唯「やーだよー。に。むちゅー」
梓「んむっ!? ……ん……///」
- 129. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:11:03.41 ID:O4w0akfPP
- 唯「ぷはっ、……ぜろでカウント終わりとは言ってないもんねっ」
梓「ふ、不意打ちは卑怯です!///」
唯「とかなんとか言ってー……抵抗しようと思えばいくらでもできたじゃん」にやにや
梓「それは……っ!///」
唯「もうあずにゃんかわいいなあ」ぎゅっ
- 131. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:14:47.23 ID:O4w0akfPP
- 梓「……唯先輩には、せ、責任とってもらいますからね……!///」
唯「先輩じゃなくってお姉ちゃんでしょ」
梓「もうそれはいいんですーっ!!」
唯「わあっ?! 耳元で怒んないでよあずにゃあん……」
梓「あ、ごめんなさい……」
唯「それで、責任って?」
梓「……ちゅーとかハグとか、唯先輩は嫁入り前の女の子をもっと大切に扱うべきです! お嫁にいけなくなったらどうするつもりですか!///」
- 132. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:17:58.08 ID:O4w0akfPP
- 唯「大切に思ってるからそういうことしてるのに……」
梓「そう思うなら、ちゃんと、その……、ちゃんとした手続きをしてからにしてくださいっ!///」
唯「手続き?」
梓「……わかんないならいいです」
唯「あずにゃん?」
梓「もう知りません!」
- 136. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:21:28.90 ID:O4w0akfPP
- 唯「あのね、あずにゃん」
梓「…………」
唯「わたし、誰にでもちゅーするわけじゃないよ、あずにゃん」ぎゅっ
梓「っ……!」
唯「あずにゃんが好きだから。何度もいってるじゃん」
梓「……どーして恥ずかしげもなくそういうこと言えるんですか……、ずるいです……」
唯「えへへ、ごめんね……」
- 137. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:24:44.80 ID:O4w0akfPP
- 梓「……わたしだって……、唯先輩だから特別にちゅーを許してるんです……」
唯「素直にわたしのこと好きって言えばいいのに」
梓「だ、だって……、ああもう! 好きです! わたしも唯先輩のことが好きです!」
唯「……うん、よろしくね、あずにゃん」ぎゅー
梓「う、ゆ、ゆいせんぱい……?」
唯「ふふっ、なーに?」
- 139. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:28:21.78 ID:O4w0akfPP
- 梓「えと、あの、つ、付き合うってことですか?」
唯「手続き、ってそういうことでしょ?」
梓「その……、まぁそういうことですけど……」
唯「いやなの?」
梓「いやじゃないです! ……でも急すぎてなにがなんだかっ……」
唯「急じゃないよー、今日だってずーっと好き好きっていってきたじゃん」
梓「そうですけど……、いつもの冗談かと……」
唯「いつも冗談じゃなかったのに……」しゅん
- 140. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:31:45.79 ID:O4w0akfPP
- 翌週火曜!ひるやすみ!
梓「……ということがありまして…………」
純「まった。土日月はどうした」
梓「らぶらぶでした。察して純」
憂「週末お姉ちゃんが帰ってこないと思ったら……、ちょっと混乱してるよ……」
純「今朝ふたりでいっしょに登校して来たと思ったら、なんですか、のろけ話ですか」
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんが付き合って? 平沢梓がお義姉ちゃんで? あれ? よくわかんなくなってきた……」
梓「飛躍しすぎだよ憂」
憂「だだだだってお姉ちゃんと親友が恋人同士になったなんてそんな簡単に受け入れられるわけないよう!」
- 148. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:39:30.09 ID:O4w0akfPP
- 純「三連休お泊りということは……、さくばんは おたのしみ でしたか?」
憂「純ちゃん冗談はやめてよ……。これ以上新事実が発覚したら頭おかしくなっちゃうよ!」
梓「いやぁ、毎晩抱き枕にされただけだったよ……」
憂「ううう……、お姉ちゃんがとられちゃった……くすん」
梓「べ、別にとってないよ! 唯先輩もいってたし! 憂は100%で大好きって!」
憂「ほんと?」
梓「ほんと!」
- 152. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:42:37.03 ID:O4w0akfPP
- 純「しっかし、憂のお姉ちゃんって、どうやったら恥ずかしがるんだろうね」
梓「結局ずっと翻弄されっぱなしだったしね……、3連休は……、察して///」
純「うざいよ梓……。……まぁ結果的に、なんていうか、うん、結果オーライではあったんじゃないの?」
梓「……でも、やっぱあまりの恥ずかしさにうつむいて頬を染めてあたふたと顔を必死に隠しながら「なんでもない! なんでもないから!////」とかいう唯先輩も見たいんだよね」
純「梓……」
梓「想像しただけで呼吸が乱れちゃうよね……可愛らしすぎて……」
憂「……はぁ……はぁ……く、くるしいよう……」
純「あんたら……」
- 153. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 23:46:24.80 ID:O4w0akfPP
- ほうかご!
梓「ということで律先輩にご教授を願いたいのですが……」
律「は?」
梓「いや、律先輩って澪先輩いじるの上手じゃないですか、そういうテクを学ばせてもらおうかなー、と」
律「あぁうん、ちょっと話がわからないんだけど」
梓「だから、唯先輩を恥ずかしがらせたいんですってば」
律「いや、そこはわかるんだけどさ。えっ、なにお前ら付き合ってたの?」
梓「えへ、えへへ、まぁハァ↑イ」
律「なんだこいつ」
最終更新:2011年03月03日 21:10