- 52. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:10:02.88 ID:O4w0akfPP
- 唯「――ヘアピンを外してみました!」
梓「あ、なんか印象変わりますね、ちょっと大人っぽい……」
唯「ふふ……」ぎゅっ
梓「な、なんですか」
唯「あずさ……」ボソッ
梓「っ!?」ぞくっ
梓「ちょちょちょちょっと!?////」
唯「なに?」
梓「急になんですかぁあふぅっ……、勝手に耳あまがみしないでください!////」
唯「えへへ、……柔らかそうだったからつい」
- 54. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:13:50.83 ID:O4w0akfPP
- 梓「と、とにかく! いったん離れてください!」
唯「やだ?」
梓「やです! 離れてください!」
唯「やだ」
梓「もう……」
唯「離さないもん」
梓「……は〜な〜れ〜て〜く〜だ〜さ〜い〜……!!」ぐいぐい
唯「や〜だ〜……!!」ぎゅうう
梓「むー……!」ぐいー
唯「うー……!」ぎゅうー
- 55. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:17:29.88 ID:O4w0akfPP
- 唯梓「疲れた……」
梓「はぁ……、いったいどうしたら離れてくれるんですか……?」
唯「それよりなんであずにゃんは離れようとしたの?」
梓「だ、だって恥ずかしいし」
唯「ちょっとどきどきしちゃった?」
梓「ま、まぁ、悔しいですけど……」
唯「じゃああずにゃんもわたしのこと抱きつくの恥ずかしくなるくらいどきどきさせてみてよ」
梓「えっ……」
- 57. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:21:16.86 ID:O4w0akfPP
- 梓「そ、そんなのやれって言われてできることじゃないです……」
唯「あずにゃんさっきまでいろいろしてきたじゃん」
梓「あれは勢いっていうか……」
唯「まぁ別にいいんだけどね? それならずっとこうしてるから」ぎゅっ
梓「うう……///」
梓「や、やってやるです!」
唯「得意技できなさい!」
- 58. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:24:40.81 ID:O4w0akfPP
- 梓「(といっても、なにをすれば……ええい、どうにでもなれ!)」
梓「ゆ、ゆいせんぱい……まつげながいですね……?」
唯「へっ? ああうんありがとう?」
梓「……、なに言ってるんだろ……」
唯「むずかしく考えないほうがいいよ、もっと積極的にきなさい!」
梓「……そうだ」
- 59. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:28:22.60 ID:O4w0akfPP
- 梓「……今から唯先輩にちゅーします。10秒間ちゅーします。カウント開始です。ごー」
唯「えっ?」
梓「よん」
唯「10秒……、け、けっこうでぃーぷだね……」
梓「そうですよ、さん」
唯「もしかしてえっちなやつ……?」
梓「お嫁にいけなくしてやります。にぃ」
唯「えっ、ちょっとどきどきしてきたよお……//」
梓「離れるなら今のうちですよ。いち」
唯「め、目とかつぶったほうがいいのかなっ? ど、どどどうしよ//」
梓「そのほうがいいです。ぜろ」
- 62. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:31:45.50 ID:O4w0akfPP
- 唯「うん……//」どきどき
梓「……」
唯「……ど、どしたのあずにゃん、目なら閉じてるよ?//」
梓「ま、」
唯「ま?」
梓「まいなすいち……////」
唯「まいなす!?」
- 64. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:34:51.36 ID:O4w0akfPP
- 梓「ぜ、ゼロでカウント終わりとは言ってません!///」
唯「斬新すぎるよ!」
梓「唯先輩にちゅーするなんて、恥ずかしすぎてむりです!」
唯「でもすっごいどきどきしたよ! あれあのままいってたら絶対やばかったよ!」
梓「あのままいってたらわたしもやばかったです……」
唯「……あずにゃんのいくじなし」
梓「いくじとかじゃないです」
- 67. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:37:59.16 ID:O4w0akfPP
- 唯「さっきちゅーしたんだからもういいじゃん」
梓「わたしからするのが恥ずかしいんです!」
唯「おやおやっ、それは遠まわしに「ちゅーしてください」っていってるのかな?」
梓「ちがいます! ていうかさっきのでどきどきしたなら、もう離れてください!」
唯「えぇ? だってあれはもっとくっついていたくなる種類のどきどきだもん」
梓「どういうことですか……」
唯「ようするにあずにゃんかわいいってことだよ!」
- 69. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:41:38.39 ID:O4w0akfPP
- 梓「……唯先輩って女ったらしの素質ありそうですよね」
唯「女なのに女ったらし? ……よくわかんない」
梓「よくわかんなくていいです」
唯「まぁまぁ、早く離れたくなっちゃうほどどきどきさせてよー」ぎゅっ
梓「あれがもう最終手段だったんですけど……」
唯「ほんとかな? あずにゃん必殺技隠してるでしょ?」
梓「ないです」
唯「いやいやー、あるはずだよー、探してみてー……」
- 70. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:45:03.28 ID:O4w0akfPP
- 梓「といっても…………あっ……」
唯「おっ、あったんだね!」
梓「……これは純に教えてもらったことなんですけど」
唯「ふむふむ」
梓「人と目を合わせ続けていると、ストレスを感じて無意識に目を逸らしちゃうらしいですよ」
唯「へー」
梓「ということで、目を逸らしちゃ負けゲームしましょう。先に目を逸らしたら負けです。わたしが勝ったら離れてください」
唯「おもしろそうだね!」
梓「じゃあ、スタートです!」
- 71. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:48:50.28 ID:O4w0akfPP
- 唯「まばたきはあり?」じー
梓「ありです。でも連続でするのは無しです」じー
唯「負ける気がしないよっ」じー
梓「でもこれけっこう難しいんですよ」じー
唯「そうかなぁ」じー
唯「そういえば、わたしが勝ったらなにかあるの?」じー
梓「あ、決めてなかったですね」じー
- 74. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:51:55.23 ID:O4w0akfPP
- 唯「あずにゃんのお家に泊まりたい」じー
梓「そんなのでいいんですか?」じー
唯「それで、あずにゃんといっしょのお布団で寝たい」じー
梓「ちょっとそれは……」じー
唯「だめ?」じー
梓「だめじゃないですけど……」じー
唯「じゃあそれね!」じー
梓「まぁ負ける気はないですし」じー
- 75. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:55:36.14 ID:O4w0akfPP
- 唯「あずにゃん」じー
梓「ちか、ちかいです」じー
唯「あずさ」じー
梓「……もうその手にはかかりません」じー
唯「みつめあーうとー♪」じー
梓「すなーおにー♪ ……ってなに歌わせてるんですか」じー
唯「えへへ……」じー
- 77. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 21:58:56.96 ID:O4w0akfPP
- 唯「抱き合いながら見つめ合うって恋人みたいだねっ」じー
梓「抱き合ってません、抱き着かれてるんです」じー
唯「なんかあずにゃんすごくそっけなくない?」じー
梓「心を閉ざさないと簡単に負けそうですからね」じー
唯「ゲームなんだから楽しもうよお」じー
梓「勝たないと唯先輩が離してくれない上に抱きまくらにされるじゃないですか」じー
唯「あずにゃんを抱きしめながら寝る……どれほど幸せか……」じー
- 79. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:02:22.94 ID:O4w0akfPP
- 梓「もしかしてわたしが負けたら抱きしめられたまま帰宅ですか?」じー
唯「なに言ってるの? 当たり前じゃん」じー
梓「……ますます負けられないです」じー
唯「お料理のときもごはんのときもお風呂のときもね!」じー
梓「勘弁してください……」じー
- 82. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:05:39.88 ID:O4w0akfPP
- 唯「さすがにお料理は嘘だよお、包丁とか危ないしね」じー
梓「いや、ごはんはともかくお風呂は十分に危険です」じー
唯「なんで?」
梓「なんでもです」
唯「むぅ……さっきからたくさん攻撃してるのにぜんぜん目を逸らさないね」じー
梓「ええ、唯先輩とじっくりと見つめ合えるのが幸せですから」じー
唯「え//」じー
梓「いつまででも見てたいです」じー
- 86. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:09:12.67 ID:O4w0akfPP
- 唯「……今のちょっとときめいたよ……腕を上げたねあずにゃんはん」じー
梓「本心ですし」じー
唯「も、もうやだあずにゃんったら……」じー
梓「(よし!あと一息っぽい!一気に―――、)」
唯「じゃあずっといっしょにいよっか//」
梓「いつまででもいっしょにいたいぐらいです//」
- 88. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:12:36.50 ID:O4w0akfPP
- 唯梓「…………」
唯「今どっち先に目逸らしたかな」
梓「ほぼ同時でしたね」
唯「あずにゃんのほうが早くなかった?」
梓「唯先輩のほうが早かったです」
唯「レースみたいにビデオ判定したいなぁ」
梓「あるわけないじゃないですか」
- 91. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:16:16.79 ID:O4w0akfPP
- 紬「安心して!」バーン!
梓「わぁっ!?びびびびっくりしたぁあっ!!」
唯「あずにゃんだいじょぶ、ムギちゃんだよ!」なでなで
紬「驚かせてごめんね、梓ちゃん」
梓「はぁ……はぁ……だ、だいじょうぶです。唯先輩ありがとうございます」
唯「ん?なにが?」ぎゅっ
梓「いえ、なんでも……」
- 94. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:19:52.59 ID:O4w0akfPP
- 紬「それでね、そんなこともあろうかとスーパースローカメラで記録しておいたの!」
唯「ムギちゃんさすが!」
梓「えっ、撮ってたんですか!?」
紬「唯ちゃんにちゅーしようとする梓ちゃんがすごく可愛かったわー」
唯「ムギちゃんそれあとでゆっくりみたい!」
紬「もちろんBlu-rayで再生機といっしょにお届けするね♪」
唯「わーい!」
梓「ちょ、やめてくださいよ……」
- 98. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:23:06.52 ID:O4w0akfPP
- 梓「それで、どっちが先だったんですか?」
紬「いまスーパースロー再生するわね」ぴっ
唯「わぁ……すごいゆっくりだねー」
梓「映像で客観的に見ると……わたしたちすごく近いですね……」
唯「抱き合ってるからねー」
梓「抱き合ってませんってば」
紬「うふふ、そろそろね!」
- 100. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:26:22.49 ID:O4w0akfPP
- 唯「むむむ……」
梓「………あっ」
唯「やった!わたしの勝ちだ!」
梓「そ、そんなぁっ!」
紬「梓ちゃん残念ね」
梓「じゃあ今日はこのまま……」
唯「あずにゃん、よろしくねーっ」ぎゅー
- 101. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:29:47.43 ID:O4w0akfPP
- 梓「はぁ……、今夜はすごく疲れそう……」
唯「むっ、どういう意味かな?」
紬「そういう意味に決まってるじゃない!」
梓「ち、ちがいますっ!///」
唯「? ……ねえ、どういう意味なの?」
梓「唯先輩は知らなくていいです」
紬「梓ちゃん、教えてあげないの?」
梓「もう! ムギ先輩やめてください!」
- 106. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:33:13.33 ID:O4w0akfPP
- 紬「うふふ、じゃあお邪魔虫は退散するわねー」
梓「お見合いじゃないんですから……」
紬「こういうセリフ、憧れだったの。じゃあ、またあしたね!」
唯「またねー!」
梓「お疲れさまです」
唯「じゃあわたしたちも帰ろっか」
梓「ほんとに抱き着かれたまんま帰らなきゃいけないんですか……?」
唯「そういう約束だもん」
梓「はあ……」
- 109. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:36:53.73 ID:O4w0akfPP
- かえりみち!
唯「最近少しずつ暑くなってきたねー」
梓「そうですね、そろそろ夏服にかわりますし。……暑いなら離れたらどうですか?」
唯「わたし、夏服好きなんだよね」
梓「スルーですか……」
唯「おかたいブレザーがない分、よりあずにゃんの柔らかさを味わえるんだよ」
梓「……ほんとにそんなこと考えてるんですか?」
唯「うん、抱き心地が段違いなんだー♪」
梓「……」
- 111. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/04(木) 22:39:57.61 ID:O4w0akfPP
- 梓「じゃあ」
唯「ん?」
梓「夏服に移行したあと、唯先輩に抱き着いてみてもいいですか……?//」
唯「うん、いつでもおいでー♪」
梓「(…やっぱり軽いジャブじゃ簡単にスルーされちゃうなぁ……)」
梓「あの、ところで唯先輩……」
唯「なあに?」
最終更新:2011年03月03日 21:09