ダダダッ
律「はぁ…はぁ……」
律「唯のバカバカバカバカっ」
律「み、澪………」
律「澪なら……なんとかしてくれるかな……」
澪の家
ピンポーン
澪「はーい?」ガチャ
律「はぁ…はぁ…」ポロポロ
澪「律!?どうしたんだ!?」
律「唯がっ…唯がっ…」
律「うわああああんっ」ブワッ
澪「と、とりあえず家に入れっ」
律「み、澪………ひぐっ」シクシク
澪「うん?」
律「ひぐっ………澪!」ガバッ
ぎゅ~~~っ
澪「り、律!?」
ぎゅ~~~っ
澪「律……///」
律「うぅ………」ポロポロ
澪「律……私は律のこと…ず、ずっと好きだぞ」
律「うぅ………唯……」ポロポロ
澪「………」
澪「今日はもう家に帰りな?聡くんが心配してるぞ」
律「う……うん…」ポロポロ
律の家
律「うぅ……ただいま…」
聡「おかえり…ってどうかしたの?」
律「お前には関係ないよ……」ポロポロ
聡「そっか……」
プルルル…
聡「あっメールだ!」ワクワク
1時間前…
唯の家
唯「和ちゃん今日はありがとうね!」
和「別にいいよ、律さんプレゼント喜ぶといいね?」
唯「うん!…また仲直りしたいし……」
和「律さんならきっと唯の気持ちに気付いてくれるよ」
唯「うんっ」
唯「ただいま~」
憂「おかえりっ」
唯「今日ねりっちゃんへのプレゼント買いに行ったんだ~」
憂「そうなんだ~」
唯「でもね…りっちゃんの事傷つけちゃって……何かいいプレゼントの渡し方ないかな?」
憂「う~ん……クリスマスだから……」
唯「あっ!そうだ!」ピカーンッ
憂「何かいい方法があるの?」
唯「それはね……」ゴニョゴニョ
憂「それはいいね!」
唯「でもどうやってりっちゃんの家に行こっか……」
憂「私に任せてっ」ピピッ
唯「メール?」
憂「送信っ!」ピッ
深夜
律の家
律「ぐぅ~ぐぅ~」
聡「やっと寝たか……」
聡「『姉ちゃん寝ました!』っと」ピッ
ピロリロリ~
憂「聡くんから合図来たよ!」
唯「よ~し!りっちゃんへサプライズだっ」
唯「唯サンタの登場だよっ」ブイッ
憂「わぁ!お姉ちゃんサンタの格好似合ってるよ!」
唯サンタ「じゃあワシは夢を届けに行ってくるぞ!ふぉっふぉっ」
憂「しゃべり方までサンタにしなくていいのに…」
ガチャッ
唯サンタ「りっちゃ~ん?」
律「ぐぅ~…むにゃむにゃ……唯…」グスンッ
唯サンタ「どんな夢みてるのかな?」
唯サンタ「おーい、りっちゃん!」ツンツン
律「ぐぅ~……うっ……うん?」パチッ
唯サンタ「サンタさんだよー!」
律「え……唯……?」
唯サンタ「違うよ!サンタさんだよ!」
唯サンタ「りっちゃんにプレゼント!」サッ
律「唯……」
唯サンタ「開けてみて♪開けてみて♪」
パカッ
律「お……セーター…」
唯サンタ「ふぉっふぉっ……」バッ
唯「実は私でしたーっ」
律「唯……唯……」
唯「りっちゃんっ」
律「…この間はなんで和といたんだ?」
唯「へへ~…一緒にプレゼント選んでもらったんだぁ」
律「じゃ、じゃあ!」
唯「私りっちゃんの事好きだよっ」
律「唯……うぅ……うわああああんっ」ブワッ
唯「りっちゃん!?大丈夫!?」
律「良かったあああっ」ポロポロ
唯「もう大丈夫だよ?」ナデナデ
律「うぅ…絶交なんて言ってごめんね?」ポロポロ
唯「うんうん!気にしてないよっ」
律「唯っ……ありがとおおっ」ガバッ
ぎゅ~~~っ
唯「りっちゃん……苦しいよ……」
律「唯ーっ」
澪の家
澪「これからは私が律を支えなきゃ!」
クリスマス
唯「みんなー今日はうちに来てくれてありがとーっ」
律「唯ー!昨日はありがとうなっ早速セーター着てきたぞっ」
唯「わぁ~りっちゃん似合うっ似合うっ」
律「へへーんっ」
澪(あ……あれ?律…?)
唯「私もお揃いのセーター着よっと」
紬「わぁペアルックですね♪」キラキラ
和「仲直りしたっぽくて良かったね?唯?」
唯「うんっ」
唯律紬和憂「あははははーっ」キラキラ
澪「あははー……」シュン
唯「澪ちゃん?元気ないけどどうしたの?」
澪「な、なんでもないっ」ウルウル
唯「そっかー」
律「澪っ昨日は相談に乗ってくれてありがとなっ」ニコッ
澪「律……」
律「唯と仲直り出来たのは澪のおかげだぞっ」
澪「はは……ありがと……」
律「これお礼っ」
澪「お礼……?」パカッ
澪「わぁ…これ最新のヘッドホン!?」
律「そうだぞ~っ大事にしろよな!」
澪「うん!うん!絶対一生大事にするからっ」
大晦日
唯の家
唯「今年もあとちょっとだね~」
憂「そうだね」
唯「今年もお世話になりましたっ」ペコリ
憂「こちらこそお世話になりました」ペコリ
唯「そうだ!初日の出見に行こっかなっ」
憂「えぇ……こんな時間に外出たら危ないよ?」
唯「りっちゃん誘うから平気だよ~」
唯「メール送信っ」ピッ
ピロリロリ~ン
律「唯からだ」
唯『一緒に初日の出見に行こーっ』
律「『おっけー!』っと」ピピッ
律「今年は唯と年越しを過ごすのか…」
律「んふふっ」ニヤニヤ
聡「姉ちゃんニヤニヤしてて気持ち悪い」
澪の家
澪「律は今何してるんだろ……メールしてみよ」
澪「送信っと」ピピッ
澪「……あれ?メールが届かない…」
澪「あ……大晦日だからか……」
澪「…………」
澪「お母さーん!そば食べよー!」
……
唯「りっちゃ~ん!」タタタッ
律「ゆーいーっ」タタタッ
ぎゅ~~~っ
唯「うぅ~寒かった…」
律「唯とぎゅ~ってするとあったかい!」
唯「私もあったかいよっ」
律「もうすぐカウントダウンだな」
唯「一緒にカウントしよーっ」
唯律「10、9、8……」
唯律「4、3、2ー…」
律「唯っ」
唯「えっ」
ちゅ
律「えへへっ///」
唯「りっちゃん…///」
律「これで私たちが世界で最初にキスしたんじゃないか!?」
唯「ふふっ…そうだといいねっ」
律「唯……これからもよろしくなっ」
唯「うん!今年も来年もそのまた来年もこうしていようねっ」
ちゅ ちゅ ちゅ
ぎゅ~~~っ
澪の家
澪「ズズズ……」
澪「あ、お母さんネギ取って……」
律「このまま初詣行くか?」
唯「うんっ……あ、でも着物着たいから一旦帰るねっ」
律「じゃあ私も着物着てくるわっ」
唯「じゃあまた朝にここに集合ねっ」
律「りょーかいっ」
唯の家
唯「ただいま~」
憂「おかえり~」
唯「うーいー!着物着させて~っ」
憂「しょうがないなぁ…」
唯「うーいーっ」
憂「お姉ちゃん万歳して?ばんざーいっ」
唯「はいっ」ヌギヌギ
憂「よいしょっと」
唯「帯をぎゅっとね!」
憂「よいしょ」ギュッ
憂「よしっこれで完璧だよっ」
唯「やったぁ!似合うかな~?」
憂「うん!すっごい似合うよっ」
唯「えへへ…早くりっちゃんに見せてあげようっ」ダダダッ
憂「あっ!私も初詣に……」
バタンッ
憂「行っちゃった……」
神社
唯「明けましておめでとうっ」
律「おめでとーっ」
唯「りっちゃんりっちゃん!私着物似合う~?」
律「すごい似合ってるっ」
唯「やった♪」
唯「りっちゃんも着物可愛いねっ」
律「へへっ…当たり前だろっ//」
唯「早くお賽銭あげに行こっ」
律「人混み激しいから手離すなよ?」ギュッ
唯「うんっ」ギュッ
ワイワイガヤガヤ
唯「んしょ…んしょ…」
律「もっと前に行かないと…お賽銭届かない……んしょっ」
唯「はぁ…やっと一番前に来れたね」
律「じゃあお願いするかっ」
唯「うんっ」ゴソゴソ
唯「あ~…5円玉ない…」
律「私の5円玉やるよっ」
唯「ありがと~っ」
チャリ~ンッ
唯「…………」
律「…………」
唯(今年はりっちゃんと喧嘩しないで過ごせますよーに!)
律(ずっとずっと唯と仲良く入れますよーに!)
唯「りっちゃん?何てお願いしたの?」
律「秘密っ」
唯「え~教えてよ~」ツンツン
律「へへっ内緒っ内緒~」
唯「むー…まっいっか!」
律「あはははっ」
唯「ん?」クンクン
律「どうしたんだ唯?」
唯「なんか…良い匂いがする~」クンクン
唯「あっ!屋台がいっぱい並んでるよっ」
律「なんか食べよっか!」
唯「一緒に綿アメ食べようよ~」
律「おぉーっ!」
パクパクッ
唯「ん~甘くておいしいね~」
律「パクッ」
唯「あ~!りっちゃん食べ過ぎだよっ」
律「これが私の一口なんだよーだっ」
唯「むー!りっちゃんずるーいっ……パクッ」
律「あー!唯も食べ過ぎーっ」
唯「ふぉれが私のひふぉくちだもん!(これが私の一口だもん!)」
唯「あんず飴も食べようよっ」
律「え~また甘いのかよ…」
唯「りっちゃんっ」キラキラ
律「分かった、分かったっ一緒に食べような」
唯「もう~りっちゃんったら食いしん坊さんなんだからっ」
律「唯が言い出しっぺだろっ」
唯「そう言えばそうだったー」
律「ほら、お金あげるから買ってきな」
唯「え?…いいの?」
律「おごってやるよ」
唯「ごっつぁんです!」
タタタッ
唯「ただいま~」ニコニコ
律「ちゃんと買えた?」
唯「うん!しかも一番大きいのもらっちゃった♪」
律「おぉ!」
唯「ペロペロ……おいしい~っ」
律「私にも食べさせてっ……ペロッ」
唯「おいしいでしょ?」
律「んまい、んまいっ」ペロペロ
パンッ パンッ
唯「うん?何の音だろう…?」
最終更新:2010年01月07日 02:15