N女子大
唯「うわ~ここが食堂か~!」
澪「実に広いな…」
唯「高校には学食なんてなかったもんね~」
紬「そろそろお昼にしましょうか。」
律「そうだな。」
唯「メニューが豊富だ!毎日三食ここで食べても飽きないくらい。」
澪「自炊もするんだぞ…?」
唯「冗談だよ~ちゃんと自炊もするって!」
律「よし、全メニュー制覇するぞ!」
紬「りっちゃん、一緒に頑張りましょ!」
律「おう!」
唯「みんな何にした?私はカツカレー。」
律「パワー丼だ!豚肉たっぷりだ!」
澪「私はナポリタン。」
紬「私はこれ。」
唯「それは、確か期間限定メニューの…」
紬「鮭の親子丼よ♪」
唯「おいしそう!」
澪「今度それにしようかな…」
律「でも明日には無くなってそうだ…よし、それも食べるぞ!」
澪「それは食べ過ぎだ!」
紬「学食のメニューは本当に見てて飽きないわ。」
唯「本当だね。私、みんなと一緒にこの大学に入れてよかったと思うよ!」
律「ああ!私もそう思う!」
澪「学食はどこの大学にもある気がするけど…」
澪「でも、みんなで楽しくおしゃべりしながら食べれるのはいいことだな。」
そして月日が流れ
一年後のとある日
梓「え?カニチャーハン、まだ食べてないんですか!?」
唯「へ?」
梓「学食で今週限定の中華フェアの目玉メニューのカニチャーハンですよ!」
梓「結構贅沢に入ってるんですよ、カニ!」
梓「それに鶏ガラスープも付いてなんと400円!」
澪「テンション高いな…」
憂「他にはどんなメニューがあるの?」
梓「えっと…天津飯とチンジャオロースとエビチリと広東麺と…」
梓「期間中に全部メニューを制覇しようと思って、友達と頑張ったの。」
唯「はぁ~…」
憂「梓ちゃん楽しそうだね。」
梓「うん、やっぱり一番はカニチャーハンだったけどね。」
憂「ふふっ、梓ちゃんが話してるのを聞いてるだけでおいしいのがわかるね!」
律「澪とムギは?」
紬「うん、食べたわよ♪」
澪「おとといだっけ。」
紬「周りにもかなり食べてる人居たわよね?」
澪「うん、相当の数出てたっぽいな。」
唯「へぇ~」
律「中華鍋でも追加購入したのか?」
澪「どうだろう…」
唯「りっちゃん、カニスプーンも!」
澪「そこから…?」
唯「すごく食べたくなってきた!」
律「そうだな!」
梓「確か明日まででしたよ?」
唯「へ、そうなんだ?」
律「教えてもらってよかったぜ!ギリギリセーフだ!」
唯「あそっか、今日もう木曜日だ。」
律「唯、今日はカニチャーハンを食べようぜ!」
唯「オッケー!」
だがしかし…
おばちゃん「ごめんね―もう売り切れちゃったのよ。最終日だからそんなに数用意してなくって。」
律「終わった…何もかもが終わった…」
唯「りっちゃん、取り返しのつかない失敗をしちゃったね…」
おばちゃん「(何の話かしら…)」
澪「結局食べれなかったのか…?」
唯「そうなんだよ…また中華フェアあるといいんだけど…」
律「ノープロブレムだ!」
憂「そうだお姉ちゃん、夜はみんなでチャーハン食べようよ。」
唯「うい~ありがと~!」
学生寮
憂「どうぞ召し上がってください♪カニカマチャーハンですけど。」
唯「わ~!!」
唯「あれ?でもカニカマはカニのかまぼこだよね?」
律「それはひょっとしてギャグで言ってるのか…?」
律「…お、おいしい!」
澪「おいしい。」
梓「うん、すっごく美味しい!」
梓「学食のカニチャーハンと比べても紅白つけがたいよね!」
紬「…それを言うなら「白黒」…?」
澪「いや「甲乙」って言いたかったんじゃ…」
梓「そ…それです!!」
唯「うい~おかわり~!」
憂「お姉ちゃんが喜んでくれると作りがいがあるよ♪」
唯「だってすごく美味しいんだもん!」
憂「ふふっ…」もりっ
唯「憂の料理は世界一だよ~!」
憂「ふふふっ…」もりもりっ
唯「まさに究極の味だね!」
憂「もっと褒めて…!」もりもりもりっ
梓「(すっかりのせられている…)」
…
唯「ごちそうさま!憂、ほんとにありがと♪」
憂「ううん、カニじゃなくてごめんね…」
唯「いえいえ!」
澪「そういえば、憂ちゃんは学食のカニチャーハンは食べたのか?」
憂「あ、私は…」
憂「今日のお昼に食べました。」
唯「ええっ!?それじゃあ憂は…昼夜チャーハンだったの!?」
憂「大丈夫、気にしないで。」
憂「みんなと食べたの、すごい楽しかったし…」
唯「そっか…今日は本当にありがとね!」
憂「うん、どういたしまして♪」
今日は
すごくごはんが幸せな一日でした♪
最終更新:2011年03月02日 22:17