紬の家
唯「でっか~いっ」
律「しかも運動場まであるぞっ」
澪「じゃあ練習するか」
唯「りっちゃ~ん足結ぼっ」
律「うんっ」
唯「もっと足寄せて」
律「はいよっ」スリスリ
クルクル キュッ
唯「よーし!行っくぞ~っ」
唯律「せーのっ」
澪「ま、待てっ…まだ結んでない…」
唯「むーっ」
…
律「1、2っー」
唯澪「1、2っー」
ダダダッ
紬「みんな頑張って~!」
唯「はぁ……そろそろ休もうよぉ」
律「そうだなーっ」
澪「この調子なら体育祭も平気だな」
紬「じゃあ一緒にお菓子食べましょー?」
唯律澪「賛成ーっ」
紬「じゃあ私の部屋で待っててねっ」
紬の部屋
唯「早くお菓子来ないかな~っ」ワクワク
律「ここ…むぎの部屋なんだよな?」
澪「むぎはそう言ってたけど…」
律「普通部屋の中に噴水があるか?」
唯「だってむぎちゃんだもん」
律「…なるほど」
澪「さすがむぎだな」
コンコン… ガチャ
紬「みんな~…?」
唯「わぁ!待ってましたっ」
紬「ごめんね!ちょうどお菓子きらしてて…」
唯「え~っ」ガックシ
紬「作ればあるんだけど……みんなで一緒に作ってみない?」
唯「お菓子作り!?いいねいいね~」
澪「やってみよっか!」
律「私のゴッドハンドの出番が来たか……」
唯「うんうん」
律「うぅ…頼むからなんか言ってくれっ」
唯「何のお菓子作るの?」
紬「クッキー作りましょう!」
律「おぉ~!クッキー!」
唯「憂に作ってもらったことある!」
律「憂ちゃんって良くできた妹だな~」
コネコネ
唯「んしょ…んしょ」
律「唯?何の形作ってるんだ?」
唯「何に見える?」
律「う~ん……猫?」
唯「うっ………そ、そうだよ!猫だよ猫っ」
律「やっぱりーっ唯は器用だな」
唯「えへへ…(言えない…本当はうさぎだったなんて…)」
澪「んしょ…」
律「澪は何作ってるんだ?」
唯「澪ちゃんだから……猿でしょ!?」
澪「また猿か!これは犬だっ」ビシッ
唯「あぅ」
チンッ
紬「みんな~クッキー焼けたよ」
唯「わぁ!いい匂いっ」クンクン
律「早く食べてみようぜっ」
唯「パクパク……んまいっ」
律「うまいな~」モグモグ
唯「りっちゃんこのクッキーあげる!私が作ったクッキーっ」
律「サンキュっ」
唯「はい、あ~ん」
律「あ~…パクッ」
唯「ど、どうっ?」
律「最っ高にうまいっ」
唯「えへへ~っ///」
澪「体育祭絶対勝とうなっ」
律「もっちろん!」ブイッ
唯「1位目指して頑張ろーっ」
皆「おぉーっ」
体育祭前日の夜
憂「お姉ちゃん!明日の体育祭頑張ってね!」
唯「任せてよ!応援してねっ」
憂「うんっ絶対学校に応援しに行くから!」
ピロリロリ~ッ
憂「あ、メールだ」ピピッ
憂「はぁ……」
唯「憂不機嫌な顔してどうしたの?」
憂「な、なんでもないよ」
唯「え~気になるなぁ」
憂「お姉ちゃんには関係ないから安心してっ」ピピッ
体育祭
唯「わ~!ついに体育祭だねっ」
律「私たちの練習の成果を見せないとな!」
澪「ほとんどお菓子食べてたけどな…」
紬「でもこのみんななら…負けないと思うっ」
澪「むぎ…」
律「よーしっまずはストレッチしよー!」
唯「りっちゃん一緒にやろうよっ」
律「おぅ!」
澪「律………」
紬「…澪ちゃん一緒にやろっか」
澪「………うん」
ぎゅ~~~っ
唯「りっちゃ~んっ」
律「ゆーいーっ」
澪「ちょっ…それはストレッチに関係ないっ」
唯「ちぇ……緊張がほぐれるのになぁ」
律「ほら、唯っここに座って」
唯「ほいほいっ」チョコン
律「おりゃ」グイッ
唯「痛たたたた……私体固いから痛いよっ」
律「体伸ばさないといけないだろ」
唯「たたたたっ」
澪「そろそろ始まるぞっ」
唯「痛てて……」
律「まだ本番前なのに大丈夫か?」
唯「大丈夫……ってりっちゃんが無理やり押したからだよっ」プクーッ
律「はは~…悪い悪いっ」
唯「絶対勝とうね!りっちゃんっ」ギュッ
律「おぅ!私たちの力を見せつけようなっ」
澪「………」
紬「澪ちゃんも頑張れっ」
「位置についてー…よーい……ドンッ」
律「おりゃーっ」
唯「おーーっ」
ダダダッ
「ゴール!」パンッパンッ
唯「はぁ……はぁ…結局ビリかぁ」
律「しょうがないな回りは運動部の連中だったし」
澪「練習の意味無かったな」
律「まぁお菓子食べてばっかりだったけどな」
唯「でも…残念だなぁ」ガックシ
律「よしよ~し…唯は頑張ったぞ~」ナデナデ
唯「りっちゃん……えへへっありがとう!///」
憂「お姉ちゃん!お疲れ様っ」
唯「わ~憂~!」
憂「約束通り応援しに来たよ!」
唯「ありがと~…でも1人で来たの?」
憂「えっ…あ……うん!1人っ1人っ」アセアセ
唯「じゃあ今日は一緒に帰ろうよっ」
憂「うんっ…あ……ちょっと待って」ピピッ
唯「メール?」
憂「うん……特に気にしなくていいよ」
唯「じゃあもう体育祭は片付けだけだから学校の外で待っててよっ」
憂「うんっ」
キーンコーンカーンコーン…
唯「お待たせ~っ」
律「憂ちゃんお待たせ!」
憂「…律さんも?」
唯「うん!3人で帰ろうよっ」
憂「…い…いいよっ」
律「唯っ今日はお疲れ様っ」
ちゅ
唯「えへへ~ありがとっ///」
憂「ちょ…ちょっとお姉ちゃん達!人前で何してるのよっ///」カァ~ッ
唯「人前だからこそするんだよ!ね~?りっちゃんっ」
律「ね~っ!私たちの仲良しっぷりをみんなに自慢したいもんな~っ」
憂「うぅ……」
唯の家
唯「じゃありっちゃんバイバイっ」
律「じゃあなっ」
唯「りっちゃん…ん~っ><」
律「ん~っ><」
憂「あわわっ!お姉ちゃん早くお家に入るよ!」グイッ
唯「わ~!りっちゃ~ん…」ジタバタ
律「ゆ~い~っ」
憂「律さん今日はどうも!そしてさようならっ」
バタンッ
律「はぁ……最後にキスしたかったのに」ガックシ
律の家
律「ただいま~…」トボトボ
聡「おかえり……はぁ…」ガックシ
律「ん?聡どうしたんだ?」
聡「なんでもない……なんでもない」ポロポロ
律「何があったか分からないけど……」
律「ドンマイ!」
聡「うっせー!」シクシク
律「ひぃ…怖い怖い……これが反抗期ってやつですか」
聡「だーまーれっ!」
律「まぁ落ち込んでたって何も始まらないぞっ」
聡「何も……」
律「千里の道も一歩からだぞ!」ビシッ
聡「一歩からか……うん!俺頑張る!」シャキーン
律「おぉ!立ち直ったっ」
律(適当なこと言っただけなのに…)
唯の家
憂「お姉ちゃんお疲れ様~」
唯「うんっ」
憂「今日のご飯は何食べよっか?またピザにする?」
唯「出前はいらないよ」
憂「そっか……じゃあ鍋にでもしようか!」
唯「賛成ーっ賛成ーっ」
クリスマスイブ
唯「はぁ~今年のクリスマスは雪降るかな~」
憂「どうだろうね~」
唯「そうだ!クリスマスパーティーやろうよっ」
憂「あっそれいいね!」
唯「りっちゃんにプレゼントあげたい!」
憂「へ~…でもお姉ちゃんお金あったっけ?」
唯「………貸して?」
憂「え~…律さんにあげるんでしょ?」
唯「うーいっ……貸・し・て☆」ギュッ
ぎゅ~~~っ
憂「…おっ……お姉ちゃん///」
憂「いいよっいいよっ」
唯「よーしっまずはメンバー集めないとっ」
唯「けいおん部は誘うでしょ……あ!後、和ちゃんも誘うっ」
憂「うちでやるの?」
唯「うんっ」
憂「じゃあ装飾しておかないとねっ」
唯「うんっ……あっ!」
憂「どうしたの?」
唯「りっちゃんへのプレゼント何にしよう…」
憂「そういうのって自分で決めるもんじゃ…」
唯「和ちゃんに相談しよ…」
街中
テクテク
唯「ごめんね~和ちゃん?」
和「気にしなくて良いよ…でも唯がこんなパーティー開くのって初めてじゃない?」
唯「えっへん!……でさ~、りっちゃんに何買ったらいいかな?」
和「う~ん…その人に似合うものとかでいいんじゃない?」
唯「でも何買ったらいいか分からないんだよぉ」ガバッ
和「やれやれ…」
……
律「唯のクリスマスプレゼント買いに街に来てみたけど……」
律「唯のやつ……和とあんなにベタベタしやがって…」
律「ちょっと唯にメールしてみよう」ピピッ
ピリリリ~ン
唯「あっりっちゃんからだ」
律『今何してるの~?』
唯「う~ん…りっちゃんにはプレゼントの事は秘密にしたいからなぁ」
唯「『家でゴロゴロしてるよ』っと」ピピッ
ピロリロリ~ン
律「唯からだ……」ゴクリッ
唯『家でゴロゴロしてるよ』
律「…うぅ……なんでだよ…」ポロポロ
律「なんでこんな嘘つくんだよ…」ポロポロ
…
唯「りっちゃん喜ぶかな~っ」
和「きっと喜ぶよっ」
律「唯っ……」
唯「あっ…りっちゃん」
律「どういうことだよ?」
唯「ち、違うよ!これは……その…」
律「言い訳するなよ!!」
唯「ひぃっ……いきなり大声だしてどうしたの?」
律「………!!」パシンッ
唯「痛った……なんで……?」
律「このバカ唯!……もう絶交だっ」ダダダッ
唯「あっ待ってよ!」
唯「りっちゃん……」
唯「なんで私ビンタされたんだろう…」
和「アンタまたなんかしでかしたの?」
唯「心当たりはないけど……」
最終更新:2010年01月07日 02:10