放課後

ガチャ

紬「はぁ…はぁ…」よろ

澪「!おい、ムギ大丈夫か?」

紬「う…うん…少し休めば大丈夫よ…」

律「部室に行くだくでもこんなに体力を失うとは…」

紬「ご…ごめんなさい…私…私…」うるうる

律澪「!?」

澪「おい!ムギを泣かせるなよ!」ヒソヒソ

律「そ…そんなつもりじゃなかったんだよ!」ヒソヒソ

澪「とにかく、ムギの機嫌を早く何とかしろ!見ていて胸が痛む!」ヒソヒソ

律「……お前なぁ…」

紬「・・・」

紬(またみんなに心配をかけちゃった…どうしたら…どうしたら良いの…)

唯「…ムギちゃーん…そんなに悲しい顔をしないでよ~ほら、飴ちゃんあげるからさ」

紬「ごめんなさい、唯ちゃん。気持ちだけ受けとっておくわ…」

唯「ムギちゃん…」

ガチャ

梓「こんにちはー」

唯「ムギちゃん!騙されたと思って舐めてみてよ!ほら、美味しいよ!」

紬「ごめんなさい。今は本当にいいの…」

梓「・・・」

唯「で…でもぉ~…」

梓「唯先輩、ムギ先輩が嫌がっているじゃないですか」

唯「あずにゃん…でも、ムギちゃんが少しでも喜んでくれればと思って…」

梓「そういうのがお節介なんですよ!ムギ先輩にはムギ先輩のやり方があるんです!少しは人の気持ちを考えたらどうなんですか!」

紬「梓ちゃん…もういいのよ…」

唯「・・・」

梓「?唯先輩…?」

唯「そ…そこまで言わなくたって良いじゃん…ぐすっ」

梓「!?」

梓「あっ…ち、違います!そ…そういう意味で言ったんじゃ…」あせあせ

唯「頑張っているムギちゃんを少しでも喜ばせたいと思っていたのに…思っていたのに…」ぽろぽろ

梓「あう…で…ですが…」

唯「もういいよ!あずにゃんなんて知らない!分からず屋!ムギちゃん行こう!」パシッ

紬「え?え?」

バタン

律「あーあ、あいつら行っちまった…」

梓「・・・」

澪「れ…練習が…」

梓「す…すいません…」


……

唯「・・・」ギュッ

紬「ゆ…唯ちゃん…?」

唯「私…迷惑だった?」

紬「そ…そんなことないわよ…!でも…」

唯「でも…?」

紬「このままじゃいけない気がして…心配をかけられっ放しだから…それが悔しかったの…」

唯「でもムギちゃん…今のムギちゃんは仕方ないよ…身体が小さくなったんだし…」

紬「うん…」

唯「それでもみんなのために頑張ろうとしてくれるムギちゃんを応援せずにはいられなかったの…」

唯「でも、あずにゃんの言う通り、煩わしいとムギちゃんが思うなら私…もうさっきのようなことしないよ…」

紬「唯ちゃん…」

紬(そうよね…私は一人じゃない…唯ちゃんに澪ちゃん、りっちゃんに梓ちゃん…そしてクラスのみんながいるじゃない…)

紬(一人じゃどうしようもない時こそみんな支えあって生きているのに…)

唯「ムギちゃん…ごめんね…」ギュッ

紬「ううん…私こそごめんなさい…」ギュッ

唯「あは!やっとムギちゃんから抱きしめてくれたぁ~」

紬「うふふふ…だって今は唯ちゃんを頼りにしているんだもの!」

唯「も~!かわいいなぁもう!」







梓「・・・」


……

ガラッ

梓「・・・」スタスタ

律「お?梓、唯と仲直りできたのか?あと、澪が入れた紅茶飲んでみるか?」

梓「唯先輩なんて知りません!!」バンッ

律「ブーッ」ビクッ

澪「」ビチャビチャ


梓「もう…帰ります…!」タタタタ

律「けほっ、けほっ、なんなんだよ梓のやつ、いきなり怒鳴り声を浴びせやがって…」

澪「紅茶を私に浴びせたお前がなんなんだよ」

律「紅茶も滴る良い女ってとこか…」

澪「殴って良いか?」


……

唯「むふふふふぅぅぅ~!ムギちゃん軽くなったね~!」

紬「そ…そうなんだけど…恥ずかしい…///」

生徒1「あ!今度はあの子抱っこされてるー!」

生徒2「かわいい~!私も抱っこしたいなぁ~!」

生徒3「もしかしてあの子、本当にウチの学校の子なのかしら?だとしたら飛び級?」

生徒1「かわいくて頭良いなんて羨ましい~!触るとご利益あるかしら?」

生徒2「頭なでたらあったりして…」

紬「うぅ…///」ササッ

唯「どうしたのムギちゃん?私の胸にうずくまって…」

紬「唯ちゃん…お願い…早く部室に連れてって…///」うるうる

唯(おほっ…か、くぁわいい…!!)

唯「私に任せなさい!」タタタタ

生徒1「あーん、行っちゃたー…」

生徒2「抱っこしていた人羨ましいなぁー…」


……

ガラッ

唯「ごっめーん!ただ今戻りましたー!」

律「やっと戻って来たのかよ…」

唯「えへへ…ごめんなさい…」

律「軽っ!」

澪「おい!唯!」

律「さすがに澪も怒るわな…」

澪「なんだよそれ!ムギを抱っこなんかして!羨ましいじゃないか!」(梓が心配していたぞ!)

律「お前…言っていることと思っていることが逆になってんぞ…」

唯「そんなに澪ちゃん、ムギちゃんを抱っこしたいの?」

律「そういう問題じゃなくて…」

澪「当ったり前だろ!」

律「もうお前、黙ってろよ」

澪「ば…罰として唯はムギを抱っこするの禁止!///」ギュッ

紬「え…えーと、澪ちゃん…?」

唯「えーっ!ひどいよ澪ちゃーん!」

澪「だ…だいたい唯は抱っこしすぎだ!私なんかまだ一度も…ムギを抱っこしていないのに…///」

律「はいはい分かったから本題に入っていいかー?」


唯「え?あずにゃんが怒って帰った?」

澪「・・・///」ギュッ

紬「・・・」

律「お前ここを出てから梓に何言ったんだよ…」

唯「私ここ出てからあずにゃんに会ってないよー」

律「はぁ?」

唯「ムギちゃんと一緒にいたんだから!ねームギちゃーん!」

律「本当か?ムギ」

紬「え…えぇ…梓ちゃんにはここ以外で会ってないわ…」

律「どういうことなんだ…?」

唯「とにかく私はあずにゃんを怒らせるようなことをしてないもん。むしろ私はあずにゃんを怒っているからね!ひどいよ、あんなことを言うなんて」ぷんすか

律「そ…そうか…」

澪「・・・///」ギュー

紬「ね…ねぇ、澪ちゃん…そろそろ良いかしら?降ろして欲しいのだけど…」

澪「いやだ」ギュー

紬「そろそろ帰らないといけない時間になったから…だめ?」

澪「いやだ」ギュー

紬「うぅ…」しゅん

澪(持って帰りたいな…///)

澪「・・・///」ギュー

紬「むー!むー!」ぱたぱた

澪「暴れないの!めっ!」

紬「だったら降ろしてよ…澪ちゃん…」

澪「そんな…唯ばっかり抱っこさせて私はダメだなんて…ムギ…私のこと嫌いなのか…?」しゅん

紬「そ…そんなことないわよ!澪ちゃんのこと好きよ!」あせあせ

澪「なら…抱っこさせて」ニコリ

紬「」

唯「いーな澪ちゃん…」

律「唯は十分やっただろ…」

唯「む~…そうだけど…」

澪「♪///」ギュー


律「・・・」


紬「あれ…?」

澪「どうかしたのか?ムギ」ギュー

紬「出迎えの人がまだ来ていない…」

唯「あ、本当だぁー!ムギちゃんとこのメイドさんがいないねー!」

澪(はっ…!これはチャンスじゃないのか?迎えの人が来るまでムギを抱っこし続けられる!それなら…)

澪「む…ムギ…迎えが来るまで一緒に待っていようか?」

澪「・・・///」チラッ

唯「私待ってるー!」

律「この時間、一人は危ないもんな。みんなで待っていよーぜ!」

紬「ありがとう!みんな!」

澪「」

澪「り…律も唯も帰っても大丈夫だって…」あたふた

律「はぁ?そしたらお前一人で帰ることできるのかよ?」

澪「うぐっ…そ…それは…」

澪(せっかくムギュと二人っきりになれると思っていたのに……でもこの夕暮れに一人で帰るのはもっと嫌だ…)

唯「だからみんなでメイドさんが来てムギちゃんが無事帰れるまで待とうよ!ね?みんなでいれば怖くない!ほら、赤信号みんなで渡れば怖くない!って言うでしょ?」

律「お前意味分かってないだろ」

澪「うぐ…無念…」

紬「?」

律「・・・」

唯「・・・」

澪「・・・///」ギュー

唯「来ないねー」

律「だなー」

澪「・・・///」ギュー

律「いつまでやっているんだよ」

澪「い…いいじゃないか!減るもんじゃないし!///」

律「あっそ」

紬「私はできれば離して欲しいのだけど…」

澪「そんな…ムギ…私はムギに何かあったらいけないと思って守るためにこの様なことをしているのに…」

紬「そ…そうだったの…ごめんなさい…」

澪「ムギは私達にとって大切な仲間なんだ…身体が小さくなってしまっているんだし、私達ぐらいの大きさなら大したものじゃなくてもケガしてしまうかもしれないんだぞ!
  せっかく今の身体で頑張っているのにケガで私達と演奏できないなんて…嫌だ!絶対に嫌だ!」

紬「澪ちゃん…そこまで思ってくれていたんだね…ありがとう…」

律「澪…お前はやっぱり仲間思いだな…」

唯「あ!ムギちゃんとこのメイドさんが来たよ!」

澪「あぁ?もっと遅く来いよ!」

紬「」

唯「み…澪ちゃん…?」

律「前言撤回するわ」

メイド「お嬢様…遅くなってしまい大変申し訳ございません…」

紬「どうしたの?途中で何かあったの?」

メイド「ちょっとカメラ撮影に戸惑いまして…申し訳ございません」

律「それ言っちゃうんかい!?」

紬「え?この人はカメラ撮影が趣味なのよ。最新鋭のカメラをいっぱい持っていてどんなに遠くてもキレイに撮れるのよ!」

メイド「最高の被写体と最高のタイミングをおさめるには抜かりがありません」

律「そ…そう…そいつはすげーや…はは…」

律(こいつの言う被写体の意味をムギは知らないんだろうな…)

メイド「お嬢様、それでは帰りますか…」

紬「うん。それじゃ、みんなまたね~!」ブンブン

唯「か…かわいい…!ムギちゃんちっちゃいのにあんなに頑張って手を振っているよぉ~…」

澪「ゆ…誘拐されないよな?大丈夫だよな?ああ…私がムギを誘拐してしまいたい…」

律「・・・」

律(ダメだこいつら…早くなんとかしないと…!)


……

ガタンタタン…

メイド「お嬢様…私から離れないようにしっかりくっついてください」

紬「うん。でもまだこんなに空いているから大丈夫そうね」

メイド「甘いですっ!!」くわっ

紬「!?」びくっ

乗客1「!?」びくっ

乗客2「!?」びくっ

メイド「満員電車じゃないから大丈夫という考えは危険です!ほら見なさい、小児性愛だと病院から診断されそうな男の人があんなに!」

乗客1・2(ロリコンっぽい顔をして悪かったな)

紬「で…でも分からないわよ?案外良い人かもしれないし…」

乗客1(案外…)

乗客2(それもそれで傷つくなぁ…)

メイド「だからいけないのですよ、お嬢様」

紬「え…?」

メイド「最初から不審な人だと分かるような人はいないのです。まず親切にして後から襲うような不届き者が大半なのですよ」

紬「そ…そうなの…」てとてと

紬「・・・///」ぎゅっ

メイド「それでいいのですよ、お嬢様…」

メイド(ふ…ふふ…ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……///)


……

梓「・・・」とぼとぼ

梓「はぁ…またやってしまった…」

梓「よく考えたら唯先輩は何も悪いことしていないのに…明日からどうしよう…」

憂「あれ?梓ちゃん?」

梓「あ…う、憂っ…!」

憂「ん?どうしたの?」


憂「そうなんだ…そんなことがあったんだ…」

梓「唯先輩がムギ先輩につきっきりになるし、私の言うこと全然聞いてくれないし…って憂聞いてる…?」

憂「うん、聞いているよ~!」にこにこ

梓「なんでそんなに嬉しそうな顔をしているのよ…」

憂「梓ちゃんの話聞いていると…なんかかわいいなって…」

梓「なぜにっ!?」

憂「梓ちゃん…お姉ちゃんが紬さんばかり相手するから寂しいんでしょ?」にこにこ

梓「なっ…そ、そ、そそ…そんなわけないでしょっ…!!///」

憂「・・・」にこにこ

梓「う……ちょっとは…そうかも…しれないけど…///」

憂「やっぱり~」

梓「だからっ…ちょっとだけだって!!本当にちょっとだけなんだからっ!!///」

憂「うんうん、梓ちゃんの気持ち分かるよ」にこにこ

梓「本当に分かってんの…あんた…///」


未完