☆☆☆


 『合流ポイントに到着』

梓「さぁ、来たよ……でてきなよ」

 『センサーに反応、熱源数およそ2000』

梓「……艦隊」

 『メッセージを受信しました』

梓「回線をつなげて」


 『我々、辺境制圧連合艦隊は太陽系惑星『地球』を飼料星として利用するという決定に従いここまで来たデス』

 『特佐はただちに本国へ帰還し、次の任務に備えよデス』

 『以上デス』


梓「ふーんそう……私と戦争する気なんだ」


 『何を言っているデス。本国の命令に従えぬ場合はヤッテヤルデス星軍法第44――――』


梓「うるさいだまれ!」


 『特佐。これは命令デス。場合によっては宇宙の藻屑と消えてもらうデス』

 『なぁに、本国へは調査中の事故だと言っておいてヤルデス』

 『たかが辺境調査団特佐。ひとりふたり消えても何も変わらないデス』


梓「まって。この星はあんたたちなんかが土足で踏みいっていいトコじゃないんだよ」


 『これは緊急なのデス! 本国は戦火に焼かれ、明日を生きるに不自由する者もいるデス』


梓「ねぇ……それとこの星、なんの関係があるの?」


 『この銀河一体はヤッテヤルデス星の支配権デス。それは宇宙国際法第98――』


梓「この星がそれをしっているっていうの!!!?」

梓「バカげてる!! そんな勝手なこと許さない!!」


 『どうしたのデス。まさか……特佐、バグが発生しているのデスカ』

 『残念デス。排除を開始するデス』


梓「バグなんかじゃない……この気持ちがバグだなんて言わせない!」

梓「そうだ、戦闘の前に一つ聴いてほしいものがあるの」


 『なんデス。命乞いなら聴かないデス』


梓「……」ジャラーン


 『なんデスこの聞いたことのない音は』


梓「……」

ジャカジャカ ジャカジャカ ♪


 『やめるデス! これは危険デス! ええい、全砲門開くデス! ターゲットは正面小型宇宙船!』


梓「きみをみてるとーいつもハートどきどきー」


 『うにゃあああああああ!!!』


梓「ゆれるおもいはマシュマロみたいにふーわふわー」


 『ヤメロおおおおおおお!! やめるデスううううう!!!』


梓「いーつもがんばる キーミのよこがお」


 私、名前……平沢唯っていうけど


梓「ずっと見てても 気づかないよねー」


 あずにゃん……あったかあったか


梓「ゆーめのなかーなら ふたりのきょーりー」


 んーきもち~、あずにゃ~ん


梓「ちぢめられるーのになーー」



 『ふにゃああああやめるデスうううう!! おかしくなるデスううう!!!!』

 『うつデス! 砲撃手何やってるデスううう!!!』

 『うにゃああああああ!!』


あぁ カミサマお願い


二人だけのDream Timeください☆


お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もオヤスミ♪




☆☆☆



唯「あずにゃん……」

和「大丈夫。あの子は強いわ」

唯「一人で……どうして……うぅ」

和「あ、また光った……」

唯「あずにゃん……」

唯「カミサマ、お願い……あずにゃんを……」


☆☆☆


梓「ハァ……ハァ……」


 『すばらしいデス……実にすばらしい……』

 『身も心もふるえるような快楽。まさに宇宙の文化の極みといっていいデス』

 『いまのは本国へも送っておいたデス。きっとみんな大喜びデス』


梓「……そう、これでわかったでしょ? 地球はあんたたちなんかが――」


 『さて、これで後は』


梓「……?」


 『お前を排除すれば全て我々の手柄になるデス!!!!!!』

 『そして地球ごといまの快楽を手に入れる!! ヤッテヤルデス!!!』


梓「……」


 『特佐は不幸な事故にあったデス。残念デス』

 『でも英霊として祀られるデス。それはとっても栄誉なことデス!』


梓「……」


pipi

 『梓様。11番砲の使用許可がおりました』


梓「……ふふ、そう」


 『くく、なにを笑っているデス。気がでも違ったデス? お前はいまから死ぬのデス!』

 『脳みそのバグごと消去してやるデス。感謝するがいいデス』


梓「……聞いて。あなたたちに勝ち目はなくなった」


 『なに? こいつついに頭がおかしくなったデス。みんな一緒に笑うデス! デスデスデス』


梓「ヤッテヤルデス星衛星砲11番。通称『ヤッテヤルデスバスターキャノン』」

梓「次元コネクト終了。チャージ完了」


 『な、なにいい!! いまなんて言ったデス』


梓「もうあんたたちなんて、私の指先ひとつで宇宙の塵だよ」


 『馬鹿な!? 本国からたかが特佐ごときに使用許可がでるわけないデス! はったりデス』


梓「じゃあその身でうけてみる? 私も使うのなんてはじめてだよ」


 『馬鹿な馬鹿な馬鹿なデス! 一体なにがあったというのです!!』


梓「毎日ちょこちょこ調査データを報告しておいたおかげかな? ふふふ」

梓「偉大な文化フロンティア梓へ……だってさ!」


 『や、やめるデスううう!! わかったです! そんなものうけたら2000の艦隊が壊滅するデス!』


梓「なら。ここから……消えなさい!」

梓「ここはあんたたちのきていい宇宙じゃないの!!」

梓「宇宙の片隅にありながらも、神秘的なほど綺麗で優しい星なの!! 消えろ!!」


 『む……ぐぐぐ、しかたないデス』

 『だが特佐、お前の帰還命令がある限り、どっちみちこの宙域は我々の管轄下におかれるデス』


梓「……・」


 『またくるデス……デスデスデス』


梓「……はっ、ハっ……」

pipi

 『艦隊、次元ワープしました』


梓「はぁ……はぁ……はああああっ。やった……唯先輩……私……」 


 『それにしても、友軍に砲口をむけるなんてさすがです梓様』


梓「……えへへ、きっと以前までの私ならできなかっただろうね」


 『と、言いますと?』


梓「うーん、なんだろ? ……唯先輩のおかげかな?」


 『それと、帰還の件に関してですが』


梓「あぁ……うん。嫌だなぁ考えさせないでよ」


 『次元ワープの使用許可も出ております。これで本国まで一瞬で帰還することが可能かと』


梓「ということは長旅の必要はなしか……やれやれ」


 『よかったですね』


梓「でも戻ったらすぐさま戦争にかりだされちゃうよ。そのための即帰還だし。あーあ」


 『大丈夫です。いまの梓様ならきっとなんでも務まります』


梓「さてと……それじゃあ……」


 『名残り惜しくはないのですか?』


梓「……」


 『ちゃんと別れの挨拶がすんでないように感じましたが』


梓「機械のくせに感じるとか言わない」


 『しかし梓様』


梓「いま、会うと……もうきっと……だめになっちゃう」

梓「それこそ、悲しくて、オーバーヒートじゃすまないよ」

梓「だから……唯先輩……少し、ほんの少し遠いところからですけど」

梓「さようなら―――――


 『次元ワープ開始。目的地は―――――――――


☆☆☆


 『目的地に到着しました』


梓「……んあ、やっぱ次元ワープは早いね」

梓「…………あれ?」


 『全周モニターを表示します』

 ヴィン

梓「…………ここは」

梓「……あれ? ……にゃ?」


和「…………」

律「ゆ、UFOだあああああ!!! うほおおおおお!!!」

澪「      」

紬「すごーい! 私はじめてみちゃったー!」


唯「あ……」

唯「あず……」


梓「……地球? どうして」


 『早く降りてください。新・地球圏文化大使様』


梓「ふへ? いまなんて」


 『降りてください。元特佐』

ベシン

梓「うにゃっ!? アイタタ……」


唯「うあ……ああっ、あずにゃん!!!」

律「えぇ!? なんで梓が中から出てくるんだよぉ!!」

澪「梓はうちゅ、うちゅうじん……ひいいいっ!! たべられるー!」

紬「わぁ~宇宙人と友達なんてすごーい!」



唯「あずにゃああああああん!!」

梓「ゆ、ゆいせんぱ、うにゃあああああ」

ギュウウウ

唯「あずにゃん! あずにゃああん!!」

ギュウウウ

梓「にゃああ」

唯「おかえり! おかえり!!!」

梓「う、あう……」

唯「よかった……無事で……ぐす、よかったよおおおおおうあああああ!!」

梓「ちょ、鼻水が……」

唯「うわあああああああん」

梓「……た、ただいま、です……?」

唯「うわああああああああああああん!!」

梓「……唯先輩」ナデナデ

唯「ひっぐ、あずにゃん……グス、ずっと側にいてね、ずっとだよ……だめだよぉもう勝手に飛んでっちゃ」

律「おいおいー……ちょっとついていけないんですけどー」

澪「これは夢これは夢これは夢、さめたらウサちゃんが目の前にいて私は朝日につつまれながら爽やかな」ブツブツ

紬「へーむったんっていうのね! いったいどんな材質でできているのかしら!」


 『お初にお目にかかります』


和「なんで仲良くなってるのよ」


 『その説はチェケラッチョイ星人様にも大変な助力を頂き大変感謝しております』


和「……しー! しー!」


 『失礼しました』


律「おいおいー、ちゃんと説明してくれないとさすがの私も……なにがなんやら」

和「それはまた今度」

和「いまは……祝福するの。まさか宇宙まで打ち上げた花火がそのままそっくりもどってくるなんてね」


唯「あずにゃん……帰ろう?」

梓「……はい」

唯「私たちの家……きっと憂もまってるよ」

唯「本当にもういなくならない? ねぇ私それだけが心配で」

梓「大丈夫です! 地球の全ての文化を調査して報告しますから!」


 『それではこれ以上は人目につきますので私はこれで』


紬「えー、むったんさんもういっちゃうの~?」


 『まだこの星にはあまるテクノロジーがつまっていますので。それでは』


和「そうね。混乱をさけるためにも何もかも隠したほうがいいわ」

律「わ、私たちは? も、もしかして記憶抹消! キャトられる!?」

梓「秘密さえ守ってくれればそんなことしないです。安心するです」

澪「梓……また口調が」

梓「むったんがいなくなったせいです。まぁいいです。これもこれで気に入ってるです」


梓「唯先輩。これからもたくさん文化をおしえやがれです」

唯「……うん! なんでも教えてあげる! 私、あずにゃんに教えたい!」

唯「運動会もハロウィンもクリスマスもお正月もいっぱいいっぱい!」

唯「おいしいものもいっぱい食べよう! 楽しいところへいっぱい行こう!」

唯「一緒に! 大好きなあずにゃんとずっと一緒にね!!」

梓「はいです! この星を調査するです! 報告するです!」 

梓「……そして、大好きな唯先輩のことももっともっと調査するです! 報告するです!」

梓「……えへへ」

梓「ヤッテヤルデス!!」



第三話
『ヤッテヤルデス星人と一緒に!』 


梓「つぎはこの星をヤッテヤルデス」

お し ま い