唯「憂は、自分で触ったことないよね……」

憂「ううん」

 パンツを下ろしに腰の横へ戻る間に尋ねたが、憂の答えは唯の予想に反していた。

唯「あれっ、そうなの?」

憂「ほんの何度かだけど……」

唯「うぅ、私は知らなかったのに……どんな感じだった?」

憂「どんな感じ……わかんないよ。触ってると、お姉ちゃんのことで頭がいっぱいになっちゃって」

唯「あ、やっぱりそうなんだ」

 精巧なガラス細工を扱うような手つきで、憂のパンツに手をかける。

 大事な「そこ」はまだ見ないようにして、太ももを滑らしていく。

唯「私もね、触ると憂のことを考えちゃうんだ」

唯「もちろんいつだってそうだけどさ。ほんとに憂以外のこと考えられなくなっちゃう」

唯「変かと思ってたけど、憂と同じなんだね」

憂「そうだね、一緒だ」

 照れくささを感じながら笑いあい、足元までパンツを下ろす。

 憂が少し足を上げて、今度は両足からいっぺんに脱がせた。

唯「……うーい」

 唯が膝をそっと撫でると、憂はくすぐったそうに膝を立ててからゆっくりその脚を開いていった。

憂「……っは、はぁっ」

唯「憂、顔真っ赤だよ」

憂「だ、だって……っ」

 開かれた脚の間にうずくまり、それでもまだアソコからは目をそらしていた。

 前へ進み、目を閉じてから両の太ももに腕を回す。

 喉を衝くような濃い愛液の匂いが唯の脳髄を震わせた。

憂「ひッ!?」

 次の瞬間、唯は憂のあそこに顔面をうずめていた。

 外側から膣を叩かれ、衝撃で憂の体が大きく跳ねた。

唯「んぅいっ、ういういっ」

 顔を憂の股間に押し付けたまま、唯は唇で性器を探した。

 少し首を動かすたび、顔に熱い溶鉄が塗りつけられる。

憂「おっ、おねえちゃ……」

 「練習した」の割に乱暴な行為に抗議しようと憂は体を起こし、

憂「ふあぁッ!?」

 前触れなく脊髄を駆けた全身をはじくような感覚に、再びベッドにその身を落とす。

 唯の舌が、性器を見つけていた。

 ざらついた舌が粘膜をなぞりあげる。

憂「ぁ、はぁ……」

 愛液の味を知っている唯は、ためらいをとっくに捨てていた。

 触ることも嫌っていた液体に潤う秘部に、迷いなく舌を這わせる。

憂「んっ、んん……」

 憂は喉から細い声を漏らす。

 腰が小さな痙攣を起こし、肩はいやいやをするように揺れていた。

憂「はぁっ、っ……」

 刺激としては、そこまで強烈ではない。

 しかし、大事な姉が舌で愛撫をしてくれていることが、憂の興奮を徐々に高めていった。

 熱い胸の鼓動が、快感を増幅する。

憂「おねぇ、ちゃあん……っ」

唯「えへへ、うーいっ」

 切なくあがった声に反応し、唯は少しだけ顔を憂に向けた。

 そしてまたすぐに、憂の性器にむしゃぶりつく。

憂「んんっ、あぁ……っ、おねえちゃんっ、おねえちゃ、は……!」

 一心不乱に妹の股間を舐めまわす様は、

 傍から見ては到底「お姉ちゃん」ではなかっただろう。

 実際この時の唯が妹へのプレゼントとして、

 姉にできることとしてクンニをしていたかと問われると頷けない。

 唯は今や、憂の性器からにじむ愛液を啜り飲むために、舌を這わせているだけだった。

憂「んぁ、ぅぅ! おね、ちゃぁ、おねえちゃんっ、ん……!」

 にも関わらず憂は、そんな唯を必死に姉と呼ぶ。

 それが余計に唯を興奮させ、より激しく舌をうごめかせた。

 互いの興奮が互いを刺激し、本能へ導く。

憂「は、はぁっ、おねえちゃんっ、ねぇっ」

唯「ぷぁ。ん……なぁに、うい」

 顔の下半分が愛液でべとべとになっていて、唯が顔を上げるといくつも糸が引かれた。

 それを舌で舐めまわし断ち切ってから、唯はようやく応じる。

憂「はふ……あの、ね。おねえちゃんのも……」

唯「わたしの?」

憂「うん、舐めさせてほしい……んだけど」

唯「んっと」

 唯は少し考えたが、それはクンニをさせるか否かの選択ではない。

 ただ、まだ憂の陰唇を舐めていたかったのだ。

唯「おいしくないよ?」

憂「おいしくなくてもいいから……舐めたいの、ねぇおねえちゃぁん」

 甘えた声で懇願され、唯は気持ちが揺らいだ。

 涙を浮かべた憂の表情は、少女ながら胸を打つほど煽情的だった。

 憂に舐めてほしい。しかしまだ舐めていたい。

唯「……なら」

 唯の中で二つの欲求がせめぎ合い、ひとつに溶けた。

 しっかと腕に抱えていた太ももを離し、唯は起き上がる。

唯「一緒に舐めよ、うい」

憂「……いっしょに?」

 憂も起き上がろうとするが、体に力が入らないらしく、顎が左右に揺れただけだった。

 唯はいそいそとズボンと下着をいっぺんに脱ぎ捨てる。

唯「そ、こうすれば」

 そして、憂に裸の尻を向けて覆いかぶさる。

憂「あ、お姉ちゃんのぉ……」

 さっきとは逆向きから憂の脚を抱えると、唯はそろそろと尻を下ろしていく。

 腰に憂の手が乗せられ、優しく抱き寄せられる。

唯「……はぁっ」

 陰唇が憂の顔につくと、憂が腰をぎゅっと抱きしめて性器を強く顔に押し付けた。

 唯がやったように首を動かし、既に溢れ始めていた愛液を塗りたくる。

唯「っん……」

 負けじと唯は陰唇に舌を忍ばす。

 妹に尻をのせて組み伏せている背徳感に脳がぼやけ、舌の動きはやや緩慢になったようだった。

憂「んっぁ……おねえひゃ、ふ」

 鼻や頬を存分に性器にこすりつけた憂も舌を出した。

 互いの体が細く与えられる刺激に震えあっている。

唯「はっあ、ういっ……」

 陰唇とキスをし、強く吸い上げて愛液をすする。

 姉の行為を憂も真似する。

 ねばりつく蜜が詰まりつつ口中へ飛び込む音を、二人で奏でる。

唯「んっふうぅ!」

憂「んっ……ふぁ、んんっ!」

 ただでさえ濃い愛液の匂いを、体の内からより強く感じながら飲み干す。

 そしてまた、愛液を溢れさせるために舌を這わせる。

憂「はっああ……」

唯「っ、んっ! ういぃっ」

 溢れれば、また吸いついて飲みくだす。

 そうして、どれだけの水分を互いの身体から交換し合ったか。

 二人の体は、徐々に未知の感覚を知り始めていた。

唯「は、ぁ……うい、なんかくるぅ……」

憂「あむ、ん……おねえひゃぁ、ん、も?」

 その未知の何かが冷めぬよう時折アソコにキスをしつつ、

 二人は何かの存在を訴えあう。

唯「うん、憂も……くる、のぉ?」

憂「ん、うんっ……なんか……きてる、いきたいぃ」

唯「んじゃぁ、ねっ。いこっか……」

 知らずともそれが何だか分かったかのように、二人は再度耽りだした。

 着実に、快感が唯と憂をそれに向けて押し上げていく。

唯「んっんん……ういっ、いふ、いくぅっ……」

 先に唯が切なげに呻いた。

 応じて憂が舌の動きを速める。下唇が陰核をはじいた。

 唯も、体が跳ねようとするのを必死に抑え、憂のアソコをしゃぶり続けた。

憂「んうっ、ん、おねえっ、ちゃ……ああッ!」

 一瞬早く、唯の眼前に飛沫が広がった。

 それが額で撥ねた瞬間、唯も憂の顔で秘部をつぶし、熱い飛沫を噴きかける。

憂「あぁ、あ、は、はふぁ」

唯「んん、ふ……うぅ」

 ほんの一瞬、死したような感覚だった。

 互い違いに覆いかぶさったまま、力の抜けた体を押しつけ合う。

 そのまま何分も待ち、少しずつ呼吸がおさまる。

憂「はぁ、はぁ……」

唯「……ふぅーっ。うぅ、ん」

 唯が腕を立て、体を起こす。

 手を伸ばしてズボンとパンツを掴むが、

 しばらくぼうっと見つめたあと、ぱっと手を開いて落とす。

 緩慢に膝立ちになって憂の身体を降りると、その側に倒れ込んだ。

唯「……うい」

憂「お姉ちゃん……」

 唯は軽く憂の頬をつついてやる。

憂「……お姉ちゃんっ!」

 突然、憂がすがりつくように抱きついた。

 襟に自分の愛液がしみるが、もうその匂いやぬるつきに不快感を感じることはなくなってい

た。

唯「どした?」

憂「やだっ、やだよぅ、こんなの」

唯「……どうしたのって」

 落ち着けるよう、優しく頭を撫でる。

唯「言ってみて。憂がいやじゃないようにするから」

 長く頭を撫で続けると、ようやく憂は顔を上げた。

憂「……おねえちゃん、これ、今日だけなの……?」

憂「わたしが誕生日だから、なのっ? ちがうよね、ねぇ」

唯「……最初は、誕生日プレゼントのつもりだったけど」

 唯は何も思わず、真実を語る。

 力が抜けきってしまったのは、体のみではないようだった。

唯「違うよね。私がこれ、1回で終わりにされたら……すごくやだもん」

憂「うん、終わっちゃやだ……」

唯「これからもしよう、憂。プレゼントって、続けて使えるものだしさ」

憂「うん、ずっとずっとしよっ、お姉ちゃん」

 接着剤でくっつけるときのように、憂は体が離れないようきつく抱きしめ続ける。

 唯もためらうことなく、妹の体をさらに抱きよせる。

唯「あ、でも、あれだよ」

 そして、そのまま眠りそうになって、すんでのところで思い出す。

唯「お母さんには黙ってようね。これ、えっちなことだから」

憂「ん、内緒だね」

唯「内緒なだけじゃないよ。ばれないようにしないと」

 そのまま寝るわけにはいかず、むりやり憂ごと体を起こす。

唯「まず、下……穿かないと」

憂「……んー?」

唯「うーいってばー」

 既に眠ろうとしている憂を揺り起こす。

憂「ん……ぐぅ」

唯「……もう」

 仕方なく憂をベッドに放置し、パンツは濡れているので穿かずにズボンだけを着る。

 スリッパは足音を消すため履かず、部屋を出る。

 廊下の床板の冷たさに鳥肌が立つが、声を上げるわけにもいかない。

 自分の部屋のドアを開け放し、すぐ憂の部屋へ戻る。

 ドアは開けたままにして憂を抱きあげ、自分の部屋のベッドまで運びこむと、布団に入れた。

 静かに退出し、憂の部屋へ入ると愛液の垂れた布団に触れる。

唯「ドライヤーは無理かな……」

 ドライヤーの騒音は、使用者が思う以上に大きい。

 使っていると、ドアの向こうから話しかけられても何を喋っているか分からないくらいだ。

 素直にベランダに布団を出して干しておく方がいいだろう。

 唯は布団を抱え、2階へ降りる。

 愛液の匂いが体にまとわりつくような感覚がする。

 そっとベランダへ出て、布団をかける。

 また部屋に戻り、残り2枚の毛布をベランダへ運び、干す。

 かじかんだ手をさすりつつ、サッシ窓を閉める。

 リビングには唯たちの父のパジャマが畳み置かれていた。

 再び憂の部屋へ行き、シーツを剥がして落ちているパジャマや下着と一緒に丸めこむ。

 リボンは拾って、元の場所へしまっておく。

 シーツ玉をかかえ、今度は自分の部屋へ向かう。

 下着の替えを2枚出して、ひとつは唯が穿き、もうひとつを憂に穿かせる。

 脚をもぞもぞ動かして抵抗するので、時間がかかった。

 なんとか穿かせ終えて、再び引き出しを開いてパジャマの替えを探す。

 だが、洗濯が滞っていたか、替えは一枚も入っていない。

 慌てて憂の部屋へ行くが、そこにも替えは無かった。

唯「……んぁ」

 その時、リビングにあった父のパジャマのことを唯は思い出した。

 憂のパジャマの上も脱がしてパンツ1枚にしてしまった後、

 シーツ玉に一緒にくるみ、脱衣場まで持っていく。

 脱衣場の洗濯かごはいっぱいになっていた。

 洗濯機の中にも靴下や下着が洗わないまま詰められている。

 それらを全部引っ張り出してから、シーツ玉を洗濯機に投げ込んだ。

 まだ洗濯機は動かさず、リビングへ行き父のパジャマを手に取った。

 上下灰白色だが汚れは見えず、かなり大きい。

 少しきついかもしれないが、唯と憂が二人で入ることも不可能ではなさそうだった。

 父のパジャマを脱衣場に持ち込み、唯は着ていたパジャマを脱ぎ、洗濯機に放る。

 そして、ぶかぶかの父のパジャマを素肌に着る。

 ごわごわした素材がくすぐったかった。

 ずり落ちるパジャマを押さえつつ洗濯機に洗剤を入れて、スイッチを入れた。

唯「よしっ」

 これで後は部屋に戻ればいい。

 深く頷き、唯は寒さに身を抱きしめながら足音を殺して歩く。

 洗濯を終えた布団や衣服に何らかの痕跡が残っていたとして、

 それは唯がおねしょをした、ということにすればいい。

 憂が誕生日を迎える晩に、唯と憂が同じベッドで眠ることは両親もよく知っている。

 その折におねしょをしてしまい、服もシーツも汚して洗濯せざるをえなかった。

 というのが唯の書いた筋書きである。

 洗濯した後ならば、染みが見つかってもおしっこ染みだと言い張れる。

 パジャマがないのは予想していなかったが、

 それが事実なのだから仕方がない。

 部屋のドアを開けると、素っ裸で寒かったのか憂が目を覚ましていた。

憂「おねえちゃん……寒いよぉ」

唯「ごめんごめん。でもパジャマの替えないから、これ一緒に着よっ」

 そう唯は余った袖を振り、ずり落ちる腰の裾を引き上げた。

 一度裸になってズボンを足にかけてから、憂も一緒に入れて引っぱる。

唯「よいっしょ……」

憂「んむ……」

 案の定きつかったようだが、どうにか腰まで上がった。

 憂と肌がぴたりと触れあって、

 唯はまた興奮がぶり返すのを感じたが、理性が片手で抑えつけた。

憂「お姉ちゃんあったかいね」

 そう言って憂が抱きつく。


3