マヨナカ がっこう

唯「……」

律「すげー力を感じるな。ビリビリ伝わってくるぜ」

澪「怖くない、怖くない」 ガクガク

紬「いよいよね」

梓「やってやろうです、ネコショウグン!」

ネコ「ニャーっ!」

唯「行こう、この霧を晴らすために!!」

律「ああ!これで最後だからな、派手にいくぜ!」

澪「憂ちゃんを助けるんだ!」

梓「負けられません!」


おくじょう

紬「すごい霧ね。身体にまとわりついてきて、まるで生きてるみたい」

梓「霧が濃すぎて、視界最悪です」

律「とにかく、周りに注意するんだ」

唯「あい!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

澪「な、地震か!?」

律「足元の影が波うってる」

紬「現れるわよ!」

 【……我は影の王】

梓「こいつが……、全ての元凶!?」

律「にしてもでかすぎだろ!」

澪「黒い目玉お化け……」

唯「りっちゃん、あそこ見て!」

律「身体から、霧が噴出してる」

澪「じゃあやっぱりあいつが……!」

 【世界は、全てが霧に包まれる。それは人の望んだこと】

梓「そんなこと、望んだ覚えはありません!」

 【人は、己の心を仮面で覆い、本性を隠し生きている】

 【しかし、本当は心の仮面を脱ぎ捨てたいと思っている。生きることが窮屈だと感じている】

 【だから我はそれを叶えた。戒めを解いた】

紬「まさか、それがシャドウ……」

 【いかにも。あらゆる戒めから解放された存在。真の自由を謳歌できる存在】

澪「シャドウは、人々の抑圧された心から生まれた存在なのか」

唯「もう1人の自分……!」

 【時が経てば、身も心もシャドウとなろう。真の自分になれるのだ】

律「そんなのごめんだぜ!苦しくても、つらくても、私は私でありたい!」

澪「たしかに人は弱いけれど、強くなることだってできるんだ」

唯「自分自身に勝つ強さだって、あるんだよ!」

 【貴様らは例外だった。自身の本性を受け入れ、打ち勝った。そしてシャドウを使役した】

 【貴様らはペルソナと呼んでいる】

梓「ペルソナは、もとはシャドウなんですね」

ネコ「ウニャウニャ」

 【試さねばならない。人の可能性を。心の力を。もう一度】

紬「来るわ!!」

 【消えろ……】 ガッ!

律「トモエ、ガードしろぉおお!!」

トモエ「……っ!!!!」

澪「大丈夫か、律!?」

律「ってぇ……攻撃がはんぱなく重いぞ!」

 【跪け……】

澪「きゃああ!」

梓「澪先輩!?よくもー!ひっかき攻撃だよ、ネコショウグン!」

ネコ「ニャー!」 カリカリカリカリ

 【……】

梓「お次は尻尾ビンタ!」

ネコ「フシャー!」 バチコンバチコン

 【……】

梓「次は……」

 【退け……】

梓「ひぅ!」

唯「あずにゃん!」

紬「唯ちゃん、りっちゃん!こうなったら同時攻撃よ!」

律「おう、任せておけ!」

唯「行くよ、イーちゃん!」



 「「「ペルソナッ!!!」」」


 【吹き飛べ……】

唯「うわわわわ!」

律「ちっくしょぉ!!」

紬「……っ!」

澪「うう、律……」

梓「唯先輩、ムギ先輩!」

律「…………」

唯「はぁ……はぁ……」

紬「力が入らない」

澪「勝てない……のか……」

 【……終わりのようだな】

唯「まだまだだよ!まだ私は……つっ!」

澪「律、起きろ律ぅううう!!」 ユサユサ

律「……」

梓「憂を助けるって決めたんだ、絶対に助けるってきめ……」 バタッ

紬「あ、梓ちゃん」

 【失せよ、人間……】

唯「私は諦めないっ!諦めてやるもんかぁあああ!!」

 「ふふ、唯ってば意外と諦めが悪いんだね」

澪「姫子!?」

唯「信じてたよ、姫子ちゃん!」

姫子「唯にあそこまで言われちゃこないわけにはいかないよね」

唯「でも、来るのおーそーいー!!」

姫子「ヒーローは遅れて……ちょっと遅刻しすぎたかしら……」

紬「ふふ、そうね」

姫子「じゃあその分挽回しないとね」

 【……無駄なこと】

姫子「そういうのはね、しっかりともがいてあがいたときに初めて言えるのよ」

 【……】

律「……ん、私は?」

澪「律!心配させるな!」

梓「あれ……私は何を……」

唯「りっちゃん、あずにゃん!怪我ない?どこか痛くない?」

律「怪我はないし、痛みもないぞ。それどころか……」

梓「むしろ力が湧いてくる感じですよ!」

澪「ど、どういうことだ?」

姫子「私のペルソナはね、傷を癒したり、力を高めたりすることができるの」

唯「そういえば、私もどんどん元気が溢れてくる気がする!」

澪「私もさっきのダメージの痛みがひいてきたぞ!」

律「よっしゃああ!これからが本番だぜ!!」

紬「今度は負けないわ」

梓「倍返しにしてやるです!」

 【……ならば、心を砕こう】 シュー!

紬「やつの身体から、すごい勢いで霧が噴出してる!」

梓「わわ、霧が濃すぎて全く見えないです」

律「視覚を封じる攻撃かよ!」

唯「霧で全てが覆われちゃった。みんな、大丈夫!?」

紬「きゃあああああ!」

律「ムギぃ!!よくもムギを!!」

澪「律、よせ!」

律「うわぁああああああ!!」

澪「律ぅううううううううう!!」

澪「律が、律が死んだ?そんな……そんな……きゃっ!」

姫子「や、やっぱり敵う相手じゃなかったのよ!ごめん、唯!私は逃げさせてもらうわ」

唯「待ってよ、姫子ちゃん!!」

梓「すみませんが、私も逃げさせていただきます。自分の命が大切ですから」

唯「あずにゃん!」

梓「ぎゃっ!」

唯「……っ!!」

 【残りは貴様1人だ】

唯「……」

 【信じた仲間は逃げ、死に絶えた。貴様はどうする】

唯「……じゃない」

 【……】

唯「こんなの仲間じゃない……」

 【自ら否定するか。やはり人間は……】

唯「こんなの、本当のみんなじゃない!やい、目玉お化け!みんなを返せ!!」

唯「私の信じた仲間を!強い絆で結ばれたみんなを!!」

 【……っ!】

唯「ペルソナァアアアアア!!」 カッ!!

 【馬鹿な……霧の沼から脱出するだと……?】

 【人間が、自力で……しかも全員が……】

 【ありえん、ありえんことだ】

律「ま、実際起こっちゃったんだから、仕方ないだろう」

澪「一瞬、ほんとにみんな死んじゃったのかと思ったぞ」

紬「たちの悪い幻覚といったところね」

梓「私は分かってましたけどね」

姫子「だいたい、脚本がひどいのよ」

唯「みんなが揃ったら、ハッピーエンドしかありえないもんね!」

 【人の身に余る力だっ!!】

唯「誰もがもつ強さだよ!!」

律「んじゃま、そろそろフィナーレといきますか」

唯「いっちゃいますか、りっちゃん!」

 【……滅びよ】

姫子「しっかりと、オチつけてね」

澪「おいおい、姫子もやるんだぞ」

紬「ふふ、最後まで協力してね」

梓「エンディングまで一直線です!」

 【滅びろぉおおおおおお!!】

 「「ペルソナッ!!」」

律「やったか!?」

 【……】

澪「ま、まだ生きてるぞ!」

姫子「往生際が悪い」

紬「……待って、様子が変」

 【これが……、人間の心の力か】

梓「そうです!みんな合わさるとすっごいんです!」

 【貴様らは、人間の可能性を示した。私は、このまま朝の光に消えるとしよう】

 【だが忘れるな。私は、人間が望む限り、何度でも蘇る】

唯「そのたびに、私たちが邪魔しちゃうんだから!」

 【忘れるな。我は影の王。人間の心より生まれし者】 シュウウ

澪「消えた……」

梓「み、見てください!霧が!!」

唯「どんどん晴れてくよ!?」

紬「……朝日が昇るわ」

律「きれいだな」

姫子「今日はいい天気になりそうね」

梓「そうですね……」

唯「じゃあさ、じゃあさ、みんなで何処かにお出かけするのはどうかなっ!?」

紬「素敵♪」

律「思いっきり羽を伸ばしたいぜ」

澪「いいかもしれないな」

唯「はい!満場一致でけってー……」

梓「学校が終わった後に、ですね」

唯「えーっ!?」


ほうかご

唯「ふぁー……」

梓「これから憂のお見舞いに行くのに大丈夫なんですか?」

唯「えへへ、ごめんあずにゃん」

紬「事件が解決して、憂ちゃんも意識が戻って緊張の糸が切れたのよ」

梓「気持ちは分かりますが……」

唯「……zzz」

梓「歩きながら寝ないでください!!」

唯「あ、憂おはよう」

梓「梓です!!」

澪「しょうがないな、唯は。律もなんとか言ってくれ」

紬「いないわね」

澪「そういえば、電車の中で律のやつ寝てたな」

紬「……あ」

澪「置いてきた!?」


びょういん

憂「みなさん」

律「具合はどうだい、憂ちゃん」

憂「おかげさまですっかり良くなって。もうすぐ退院できるだろうって言われました」

唯「ゆーいー!」 ガバッ!

憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「よかったよー、ほんとよかったよー」

憂「みんな見てるよ、恥ずかしいよー」

紬「あらあら、うふふ♪」

梓「でも、ほんとによかった。これなら文化祭も出られるね」

憂「うん!お姉ちゃんの演奏楽しみにしてるよ」

唯「けいおん部最後の文化祭だからね、気合入れてくよ!」

唯「よーし、みんな円陣組んで!」

澪「なんだよ、やぶからぼうに」

唯「いーから組むの!憂も!!」

憂「わ、私も?」

唯「私の後について言ってね!いくよ?」

梓「なんだか恥ずかしいです」

唯「文化祭にむけてー、HTD頑張るぞー!」

律「HTDはもう解散だろ。これからはHTTだ、HTT」

唯「えへへ、そうでした。じゃあテイクツー!」

唯「文化祭に向けてー!」

 「病院では静かにしてください!」

澪「ひっ!?す、すみません」

唯「あはは、怒られちった」

律「はは、私ららしいな」

梓「ふふ、同感です」




※真犯人は

A√
唯  憂  律  純  紬 


B√
澪  和  梓  姫子  さわ子


この中にいるっ!!