梓「んっ、んっ、ああぅ、ああっ!」

梓「にゃ、はっ、ひゃあ、あああん」

梓「だめぇ、ああん、そこ、きもちい、あああっ……あっ」

梓「ゆい、ああっん、せんぱ……やぁん……んぅ」

梓「んっ……はぁ」

梓「んんっん……あう……ああっ」

梓「ひゃああん!! んんぅ!! あっ!?」

梓「んんぅ……ふ、あっ、あっ! だめイクっ!」

唯「いいよ、イッて」

梓「ああああ~~っ!!? あぁっ!?」

pi- pi- pi- pi- 

唯「……クス、イッちゃったね。可愛い」ナデナデ

梓「う……あぁ……あ……ハァ、はぁ」

唯「これで私の30連勝。あーあ! あの一回がなければ50連勝くらいだったのに」

梓「あ、ひ……うぅ、くやし、ああっ、ん、ハァ、はぁ……」

唯「でも良い線までいってるよ。手淫のレベルもあがってきたし」

梓「そ、そうですか……ハァ、はぁ」

唯「この二週間ほどでだいぶ強くなったね。もうプロの下位層なら蹴散らせるくらい」

梓「う、やったぁ……うれしいです」

唯「こんだけ強けりゃアマの大会なんて出ても意味ないねぇ、もし登録するんならすぐにプロ試験うけたほうがいいかも」

梓「でも……登録は……その」

唯「うん……登録しちゃったら否応でも誰かの相手しなきゃならないよ。どうする?」

梓「唯先輩は……もう気持ちの整理つきました?」

唯「ううん。やっぱり今でもあずにゃんとだけセックスしていたい。あずにゃんがいい」

梓「……」

唯「あずにゃんは?」

梓「たぶん……同じ気持ちです」

唯「そっかぁ…………ふー、じゃあもう少しここにいなよ」

梓「でも……唯先輩お仕事しないと」

唯「ファイトマネーもポイントもまだたんまりあるし、いまんところは大丈夫だよ」

梓「そうじゃなくって……唯先輩みたいな輝いてる人がこんなとこで学生ごときの相手をずっとしてるなんて」

唯「いいよー、あずにゃんがいいもん」

梓「……憂が怒っちゃう」

唯「憂は理解があるとおもうけどね」

梓「なんだか申し訳ないです」

唯「えへへ、いい子いい子」ナデナデ

梓「……あの、もっかいしませんか?」

唯「セックス? いいの? 疲れてない?」

梓「はい……したいです」

唯「そういうことなら喜んで! 私先攻でいい?」

梓「はい……いっぱい気持よくしてください」

唯「よし、じゃあ仰向けに寝てー」

梓「んっ……あ、あと……」

唯「ん?」

梓「ちゅーしてください……ちゅー……好きなんです」


唯「なんだか最近わがままさんだねぇ。はい、ちゅー」

梓「んっ……チュプ、ちゅ」

唯「ちゅー好きなんだー。私も好きだよー」

梓「はい……なんか、ちゅーすると体があったかくなるっていうか」

唯「うん、わかるよ」

梓「はい……」

唯「いれるね?」

梓「ど、どうぞ」

唯「ふふふー」

ツプ ズププ

梓「んっ、あっ」

唯「ん、入った。あはっ、何度いれてもきもちいなー」

梓「にゃっ、あっ、おっきいです……」

唯「あずにゃんのほうがおちんちんおっきいけどね。嫌味かな?」

梓「ち、ちがっ、ああっ、んっ、んぅ」


唯「動くよ?」

梓「ファイトなんですから……いちいち聞かなくても」

唯「うーん……ファイトかぁ……そうだよねー」

ズッチュ ズッチュ

梓「にゃ、ひっ、あ……あああん、にゃああん」

唯「どう、きもちい? チュ、ちゅぷ、んちゅ」

梓「んふぅ……んんっちゅ、あっ、ああっ、んんっ」

唯「あずにゃんとセックスしてると幸せだなー、今日もいい夢みれるかなー」

キーン キーン

梓「えっ、あっ、あっ」


 『全消灯時間になりました。楽園のみなさまに良い眠りと夢を』

 『全消灯時間になりました。楽園のみなさまに良い眠りと夢を』

 『おやすみなさい。本日はお疲れ様でした』


梓「あっ、うそっ、もうっ!?」 

梓「あっ、唯先輩っ!」

唯「zzz」

梓「PENISがしぼんでいく……あぁ、またか……」

唯「zzz」

梓「電子供給の終了、強制睡眠、とっても……真っ暗」

梓「あは、真っ暗な世界で、またひとりぼっち……」

梓「何も買えない。窓も開かない。寝なきゃいけない」

梓「はじめて気づいたのは……あれ、スクールのお泊り会だったかな」

梓「みんな遅くまではしゃいで興奮してさ、寝るに寝れないって言ってたのに」

梓「消灯時間がきたらピターっと……あはは」

梓「どうして……どうして私だけ変なの」

梓「唯先輩……あなたの寝顔を見るたびに……」

梓「私、心臓がひっくりかえりそうになるくらい自分の事が怖くなります」

梓「私は誰……」

梓「マザーはなにも教えてくれない……唯先輩……助けて……怖いよぉ……」


……


唯「おはよーあずにゃん」

梓「あぁ、おはよーございます……」

唯「あんまり眠れなかった? やっぱ遅くまでセックスしちゃだめだねー」

梓「そうですね。ちょっとこれからは自重しましょうか」

唯「でもねーセックスしながら寝たら、あずにゃんの夢がみれた気がするよ」

梓「はぁ……そうですか」

唯「あずにゃん……夢のなかで……泣いてたような気がする」

梓「泣きませんよ」

唯「頭今日は痛くない?」

梓「はい。大丈夫です」

唯「よかった! じゃあ朝ごはんにしよっか!」

梓「あ、私ドリンク剤でいいですよ」

唯「えー、ちゃんと朝食セットたべようよー。私のポイントなんていくらつかってもいいからさー」

梓「もう二週間もお世話になってるんですから無理ですよー」

唯「気にしなくていいよー私のわがままに付き合ってくれてるんだからー」

梓「とはいっても」

唯「もう! はい、買っちゃった。食べてね」

梓「うぅ……勝手です」

唯「おいしいものを食べて元気になってね。早く偏頭痛治るといいね」

梓「はぁ……こればっかりはなーって気にもなってきますけどね」

唯「えー、あずにゃんはネガティブだねー」

梓「唯先輩みたいなカラっとした性格ならどれほど救われたか」

唯「そんなにカラっとしてるかな」

梓「仕事サボって平然とぶらぶらしてられるなんて、羨ましいくらいですよ」

唯「ひどい~」

梓「たまには憂のとこにも顔だしてあげてください。ひとりで店番なんてかわいそうじゃないですか」

唯「憂はしっかりしてるから大丈夫だよ」

梓「そういうことじゃなくてですね……はぁ」

唯「ねぇねぇまだ時間あるしさ」

梓「え?」

唯「朝セックスしない?」

梓「えー……間に合わなくなったらどうするんですか」

唯「すぐに終わらせて見せよう」

梓「そ、そんな簡単に負けませんし!!」

唯「じゃあする?」

梓「負けませんから!!」

唯「えへ~、挑発したらすぐのってくるんだから~いじっぱりー」

梓「なぁ~もう! 私の方こそすぐにイカせてあげます! ピーピー言わせちゃいます」

唯「でもその前に」

梓「……なんですか」

唯「ちゅー。したいでしょ?」

梓「……し、しますけど」

唯「うん!」



2ヶ月後

梓「うっ、と、アイタタ……はぁ」

梓「今日も頭いたいし、気持ち悪いし……最悪」

梓「唯先輩、そろそろ朝御飯たべますよ。席ついてください」

唯「う、うん……」

梓「どうしたんですか?」

唯「あの……あ、やっぱなんでも……」

梓「あ、『週刊セックス倶楽部』届いたんですね」

唯「えっと、これは……」

梓「読ましてください」

唯「……」

梓「どうしたんですか? また不戦敗についてグチグチ書かれてるんですか?」

唯「いやー……それもあるけど」

梓「いまさらでしょ? あの記者もこりませんね。こんなので唯先輩を挑発してもなにも変わらないのに」

唯「見ても怒らないでねー……はい、どうぞ」

梓「『平沢唯電撃引退、空白のタイトルは誰のものへ』」

梓「『原因は体調か、協会がだんまりの理由とは』……って」

梓「なんですかこれええええ!!!」

唯「ひいいいいっごめんなさーい!」

梓「謝るとかそんなのどうでもいいです! なんで勝手に引退してるんですか!」

唯「だってぇ……だって」

梓「私になにも言わずに……勝手に……うっ」

唯「だってあずにゃん……もうずっと体調わるいもん。ふらついたりしてるし」

梓「それとこれとは関係ありませんよ」

唯「だれか近くにいてあげないと……」

梓「だめですって……いまからでも復帰してください。唯先輩はプロのセックスファイターなんですから」

梓「セックスしてるときが一番輝いてるんですから!!」

唯「でもあずにゃんのほうが大事だもん!」

梓「お金稼がなきゃ生きていけませんよ」

唯「わかってるよぉ……でもまだ貯蓄あるし」

梓「サロンはどうなるんです! プロ名義じゃないと経営できないでしょ! 憂は!?」

唯「いまは澪ちゃんの名義で経営してる……」

梓「バカ!!」

唯「ひっ」

梓「大馬鹿なんですね。こんなつまんないことで人生棒にふる気ですか!?」

唯「だって……こんなことって……あずにゃんのことなのに」

梓「いいから今日は協会まわって関係者に謝ってきてください! 憂にも!」

唯「うーんでもでも……」

梓「こんなバカな人はじめてみました。もちろん悪い意味でですよ」

唯「うえーん……あずにゃん、私もうプロは……」

梓「弱気になってどうするんです。あー、やっぱりずっと籠らせてたのが失敗でした」

梓「ひきこもってるとプロの世界が怖くなるって気持ちはなんとなくわかります」

梓「けど修行の成果を見せる前に逃げ出してどうするんですか!」

梓「……」イラッ

唯「怒らないで……あずにゃんのそんな顔みたくてやめたわけじゃないもん」

梓「バカ……うっ、うく……ううっ、おおええええええ」

唯「あずにゃん!?」

梓「おえっ、うっぷ、あ、うえええええ」

梓「おええええっおへ、うぉおおえ」

唯「あ、あ、うああああ、大丈夫!? あずにゃん! 急いでメディカルセンターいかなきゃ!」

梓「だ、だいじょう……うへ、おえ、だいじょうぶです。いつものことですから」

唯「いつも……? いつも吐いてたの!? ねぇ!!」

梓「最近……ひどくて。きもちわる、う、ええ」

唯「もうだめ! 絶対今日こそメディカルセンターつれてくからね!」

梓「だ、だめ……協会、いって……」

唯「引退は取り消さない! あずにゃんが元気になるまで復帰もしない!!」

梓「うっく…………うう。とりあえずこれ片付けてから」

唯「あずにゃん……あずにゃん……側にいるから……大丈夫、絶対良くなるよ」ナデナデ


……


 「どうしてこんなことになったの! ひどい!!」

 『だから生体実験なんてやめなさいって言ったじゃない』

 「でもこの子は! シリンダー――じゃなくて世界で唯一母体から―――希少な」

 『あなたたちのやってることはとってもおこがましいのよ、これ以上は!』

 「ウエーン、うえーん」

 「あぁごめんね、怖かったでしょごめんね。よしよしもうしないから。私が悪かった」

 「ウエーン、うえーん」

 「ごめんね。ほんとごめん。でも大丈夫。すぐに忘れるわ。条件付きでマザーに許しももらったし」

 「あなたもみんなの仲間になれるのよ。良かったね」

 『条件……? それが、この子にとって幸せだっていうの? バカげてる』

 「これ以上悲しい思いはしてほしくないの、この子も生きているんだから」

 『それで代わりに――されるなんて』

 「ごめんね私の可愛い梓、そして―――あとはよろしくね」


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最終更新:2011年02月24日 04:17