律「……てな事を梓に言われたんだけど」
和「それって梓ちゃんが律に宣戦布告したって事じゃない?」
律「えっ?まさか梓まで澪が好きってか?」
和「多分ね……まあ同性でもかなり魅力的だからね澪は」
律「マジかよ……あっまさか和まで澪好きって言うんじゃないだろうな?」
和「まさか。好きだけど恋愛感情まではないわよ」
律「だ、だよなぁ~!はっははは!」
和「どっちかって言うと律の方が好みだし」
律「は?」
和「ねぇ律……私と付き合ってみない?」
律「待て早まるな!いい友達でいよう!なっ!?」
和「そんなんじゃこの火照った身体は満足しないの」
律「こっこれ以上近づくな和っ!バリアーバリアー!」
和「そんなデコの反射では私を抑える事は出来ない」
律「やかましい!」ベシッ
和「あっ夫婦漫才っぽい」
律「だからなんだ」
和「相性いいわ私達」
律「強引なやつだな!」
和「冬だと言うのに私の体温はグングン上昇してるわ」
律「キャラ変わってるぞ。真面目なやつだと思っていたのに」
和「バカね。真面目なタイプ程、実はむっつりだって知らないの?」
律「とにかく遠慮する!じゃあな和!」
和「待ちなさい!逮捕する!」
律「冗談じゃねぇや!あばよとっつあん!」
……
紬「うふふふ……何かとんでもない事になってるじゃない」●REC
さわ子「どうしてこうなっちゃったのかしらね」
……
唯「澪ちゃ~んほら見て!雪だるま作ったんだ!」
澪「すごいモアイっぽいな……」
梓「澪先輩冷えたんじゃないですか?温かい缶コーヒーいかがです?」
澪「ありがとう梓」
唯「あずにゃん私のは?」
梓「ある訳無いじゃないですか」
唯「ぶぅ~……あっそうだ澪ちゃんの私にも分けて~♪」
澪「ん?いいぞ」
憂「ダメ!ゼッタイ!」
唯「な、なんでだよぅ憂~」
憂「人のものをねだるなんていやらしいでしょ!」
唯「だって澪ちゃんとその……」モジモジ
梓「そもそも私が買ってきたんですから分け合うなら私とですよ」
澪「お金なら払うよ梓」
梓「結構です。私の勝手な好意ですから澪先輩は気にしないで欲しいです」
澪「でも飲みたかったんなら返すぞ?口つけちゃったけど」
梓「じゃ、じゃあ一口だけ」
唯「ああっあずにゃんずるい!」
梓「ほぅ……お返しします澪先輩」
澪「あれ顔赤くないか梓?大丈夫か?」
梓「へへへっちゃらですっ!」
澪「そうか?どれ」ソッ
梓(みっ澪先輩の額と私の額が合わさってる!)プシュー
澪「う~ん平気そうだな……でもあんまり無理はするなよ?」
梓「ひゃ、ひゃいっ!」
唯「あ、あ、あずにゃにゃにゃん……」プルプル
唯「さっきから何してくれちゃってるのかな?」
梓「暴力反対です唯先輩」
唯「ただのスキンシップだよあずにゃん……」ギュウー
梓「きょ、今日は激しいですね」
憂「お姉ちゃん私には~?」
律「お~い澪~!」
澪「あっ律!どうした?」
律「競争しようぜ競争!前よりは私上手くなってるからさぁ!」
澪「いいぞ。どうせ勝つのは私だがな」
律「おっ言ったな~?その言葉後悔させてやるぜ!」
唯「わ~い澪ちゃんがんばれ~!」
梓「澪先輩、律先輩を涙目にしてやってください」
憂「でも律さんも相当上手かったよ」
和「これは見物ね」
唯「あっ和ちゃ~ん!」ヒシッ
和「唯~!」ヒシッ
憂(1……1……1……1……1……)
……
律「くっ……負けた……ボロクソに負けた」
澪「いや紙一重だったよ。途中までは律がリードしてたし」
律(ていうか抜かれてから追いすがる間もなく置き去りにされたし)
唯「澪ちゃんカッコいい……」
梓「はい……」
憂「お姉ちゃんかわいい……」
憂「はい……」
澪「でも律ホントに上手くなってたぞ。びっくりした」
律「余裕だな……これが胸の差なのか……」
和「律はそこがかわいいんじゃない」
紬「同意」●REC
さわ子「同意」
…ペンション
唯「ねえねえ澪ちゃん!私と付き合ってくれるか考えてくれた!?」
澪「あ……ああ~……」
梓「決まってます。答えはNOです」
唯「あずにゃんに聞いてないんだけど」
憂「NOだね」
唯「うい~……」
澪「あのさ唯、何ていうかごめん」
唯「ガーン」
梓「ざっ残念でしたねぇ~唯先輩」プクク
唯「笑い堪えてるのバレバレだよあずにゃん……」
憂「うっふふふっふふふっ!」
唯「うい~……」
律「まあしゃあねえよ唯。将来王子様と結婚するとか言うやつだから」
澪「小さい頃の話だろ!ってか良く憶えてるなそんな事」
唯「白馬?白馬に乗ればいいのかな?」
律「落ち着け唯、城も持ってなきゃいけないんだぞ」
さわ子「服なら用意出来るけど」
澪「お前らが落ち着け」
澪「大体律だってトラクターになるとか言ってたじゃないか」
律「あれっ?そこそこ近付いてね?」
澪「その言葉の意味する所が分からない」
律「いや人間の大きさ的に?」
澪「ますます分からない」
さわ子「分かるわ」
澪「ややこしくなるから合わせないでください」
唯「私もアイス屋さんになるためにアイスばっかり食べてるんだよ」
憂「お姉ちゃん健気」
梓「じゃあ私はタイヤキ屋さん」
和「みんな目標に向かって頑張っているのね」
紬「応援するわ」
律「お~何かそれ良いな。方向転換しようかな」
唯「りっちゃんパクリはダメだよ」
……
梓「澪先輩」
澪「ん、梓か?どうした?」
梓「唯先輩をどうして振ったんですか?」
澪「あ、いやその……」
梓「分かってます。王子様でしょ?」
澪「まあ……そうかな」
梓「律先輩ですね?」
澪「えっ」
梓「でもあいにく律先輩は澪先輩の想いには応えませんよ」
澪「何言い出すんだ梓……」
梓「冗談にして、はぐらかして終わりです。そういう人ですから」
澪「……」
梓「私は違います」ギュッ
澪「や、やめろ梓……」
梓「好きなんです。もう諦めない」
澪「すごいな……怖くないのか」
梓「怖いですよ……震えてるでしょ?」
澪「でも告白した……私はダメだ。決意してた筈なのに」
梓「澪先輩の事ずっと気付かない律先輩が悪いんです」
澪「……脈がないってのは分かってたさ」
梓「律先輩を一番良く分かってる人ですもんね」
澪「ああ……でも言わなきゃいけなかったのに……」
梓「いいじゃないですか!私なら澪先輩を受け入れられる!」
澪「ありがとう……梓」
梓「澪先輩……」
律「……」
……
和「どうしたの律?何か元気ないじゃない」
律「えっ?いやっそんな事ないよ!りっちゃん元気!」
唯「和ちゃ~ん!りっちゃんなんかより傷心の私を慰めてくだされ!」
憂「ばっちこ~い」
唯「うい~?」
憂「ばっちこ~い」
さわ子「ドゥフフフフ……」ガバッ
憂「せっ先生!?」
さわ子「私を誘っているのよね?ね?」
憂「ちっ違います!私はお姉ちゃんを……」
さわ子「憂ちゃんもやっぱりか~わいい」サワサワ
憂「やっやだっ!」
唯「さわちゃん!憂に変な事しちゃダメだよ!」
憂「お姉ちゃん!」
律「大変だ助太刀するぞ和!」
和「分かったわあなた!」
紬「ほほ~……いいですねぇ」●REC
……
律「……」
澪「律?どうしたこんな所で一人になって」
律「みっ澪……」
澪「明日でこの旅行も終わりか……寂しいもんだ」
律「澪はあんまり遊べなかったしな」
澪「いや最後に律とも競争出来たしさ、良かったよ」
律「……あのさ澪……あ、梓と付き合うのか?」
澪「えっ……聞いてたのか律?」
最終更新:2010年01月05日 03:06