唯「カサ……いっぽんでいいかな」

唯「……」


唯「澪ちゃん澪ちゃん、おむかえだよー」

澪「お、じゃあ相合いガサだな!」

唯「!?」

澪「さあ、いきましょうか。わたしの唯姫」


唯「……にほんもってこ」どきどき

ざああ……

唯「……よし」ぴちゃぴちゃ

唯「これをきっかけに、澪ちゃんとなかなおりする!」きっ

唯「それで、それで……」ぴちゃぴちゃ


澪「ゆいー!」ぎゅう

唯「は、はにゃして!」ぺしぺし


唯「……って、これじゃいつもどおりじゃん」てれてれ

びゅーう

唯「……それにしても、ちょっと風、つよすぎないかな」よろよろ

びゅーびゅー

唯「あらら、あらら」くるくる

ベキベキベキッ!

唯「あー、骨おれちゃった!……っとと」

唯「うわあっ!」

べちゃっ

唯「ぁぅぅ、ころんだ……」

車「ぷっぷー」

ずがばしゃー

唯「……」ぽたぽたぽた

車「ぷー」


そのころ……

澪「あーあ、まいったなー」ぽたぽた

澪「ママのいうとおり、カサもっていけばよかった……」

澪「はやくかえんないと、カゼひいちゃう……っくち」

澪「……唯、いまごろなにしてんのかな……ん?」

唯「……」とぼとぼ

澪「ゆいー!?」

唯「……みお、ちゃ……」

澪「なにしてんだよ、びしょぬれじゃんか……」ふきふき

唯「……」

澪「カサもささないで……って、にほん?」

唯「……う、うぅ……」ぐじゅ

澪「ゆい……?」

唯「うっ……うっ……」ポロポロ

澪「……わたしのうち、きて」

唯「……うえっ……ひっく……」

ガラガラ、ドシャーン

唯「うなー!?」ぎゅー

澪「ほああああ!?」


みおんち!

澪「ただいまー」

澪ママ「おかえりなさい……あら、その子は?」

唯「……ひらさわ、ゆい……です」ひっく

澪ママ「ああ、澪のお気に入りの女の子ね」

唯「!?」

澪ママ「娘から、さんざんあなたのこときかされましたよ。とってもかわいい子がいるって」にこにこ

唯「……もー」ひっく

澪ママ「ふたりとも、シャワーあびてきがえてらっしゃい」

澪「はーい。唯、わたしのふくだけど、きてくれる?」

唯「!?」ひっく

澪「さてと、さきにおトイレいこっと」

唯「……」ひっく

唯(澪ちゃんシャツ……)

唯「……」ぎゅ

唯「……」ぽふ

唯「……」ぽふぽふ

唯「……すー」

唯「……はー」

唯「……」ぎゅー

澪「おまたせー」

唯「!?」

澪「なんだ、まだぬいでなかったのか……ん?」

唯「ていっ!」べしっ

澪「あだっ!?」

唯「~~~~~~~!!!!!!」べしべしべしべしべし

澪「あたっ!いたいいたい!やめろぉ!」

澪「なぞにひどい目にあった」よろよろ

唯「つーん!」ひっく

澪「……ん?唯、しゃっくり?」

唯「……ん」ひっく

澪「しゃっくりとめるには……」

ピシャーン!

唯「うなー!」ぎゅう

澪「びっくりさせる、だよな」

唯「コワイコワイコワイ」がくがく

澪「さ、おふろはいろ?」

唯「……やだ」ぷい

澪「どうして?」

唯「……はずか、しい……から」カアァ

澪「合宿でいっしょにはいっただろー」なでなで

唯「いま合宿じゃないもん」つんっ

澪「……そっか、唯はわたしがきらいなんだよな……」

唯「……」ぎゅ

澪「ん?」

唯「……やっぱりはいる」


おふろば!

澪「……」

唯「……」

澪「……シャワーあきましたよ」

唯「……ん」

澪「カベのほうむいてたら、おはなしできないよう」

唯「……ぃぃ」

澪「……ゅぃ」

唯「……ん」わしゃわしゃ

澪「……その、あとでわたしのへや、きて?はなしたいことがあるから……」

唯「わかっ……た!?」

澪「お?」

唯「たー!たー!」ばたばた

澪「唯、どうしたの?」

唯「シャンプー目にはいったー!もー!」

澪「ほら、わたしがあらってあげるから」さらさら

唯「……ありがと」

澪「はい、おわり」しゃわー

唯「んー」

澪「目、あけていいよ?」

唯「……ん」ぱちっ

ばいーん

唯「!?」

澪「?」ばいーん

唯「う、うなー!」べちべちべちべちべち

澪「あだだだだ!?」

唯「~~~~~」だくだくだくだく

澪「ほああああ!?鼻血鼻血ー!」


しばらくして、澪のおへや!

唯「……」どきどき

ガチャ

唯「!!」びくっ

澪「ゆいー、あったかいココアもってきたよー」

唯「……ん、ありがと」ばくばく

澪「どうして、こっちみてくれないの?」

唯「……っぱい」

澪「え?」

唯「あんでもない」ぷいっ

澪「……」

唯「……」

澪「……ゆ」

唯「……み」

澪「あ、さきどうぞ」

唯「いえいえ、おさきどうぞ!」

澪「……じ、じゃあわたしから!」

唯「……ん」

澪「……えっと、こないだは、ごめん」

唯「えっ」

澪「わたし、和にちょっとヤキモチやいちゃって。唯が和となかよくしてるの見るのがいやで、つい……」

唯「……ううん、わたしがわるいのっ!わたしが澪ちゃんにつめたくしたからっ!」

澪「ちがうよ、わるいのわたしだよっ!」

唯「ちがーう、わたし!」

澪「……」

唯「……」

澪「……唯」

唯「……はい」

澪「まえに、わたしは唯がいちばんっていったでしょ?」

唯「……ん」こくこく

澪「しょうじきにこたえてね。唯はわたしのこと、どうおもってるの?」

唯「えう……」

澪「……」じー

唯「……たしも」

澪「うん」

唯「……たしも、澪ちゃんがいちばんだから……」

澪「ほんと?」

唯「……ほんと……はっ!うそうそ、やっぱりうそ!」

澪「え?うそなの?」

唯「ちがうちがう、そうじゃなくて……う、うなー!」ばたばた

澪「お、おちついて……」

唯「……らかった」

澪「え?」

唯「きのう、澪ちゃんにさけられて、すっごくつらかった。かなしかった……」

澪「唯……」

唯「わたし、澪ちゃんのやさしさに何度もたすけられたし、いっつもえがお、もらってたのに……」

唯「だ、だ、だから……」ぽろ

唯「もういたずらしても抱きついてきてもおこらないから……つーんてしないでよぅ……」ぽろぽろ

澪「……っ!」ぎゅっ

唯「ひっく……ひっく……」

澪「唯、ありがとう……ごめんね。ほんとにほんとに、ごべんね」ぐすっ

唯「澪ちゃん、ないてるの?」ぽろぽろ

澪「……ちがうよ、あせだよ……」ふきふき

唯「……澪ちゃん、こどもみたい」にこ

澪「唯だって、こどもじゃんか……」にこ

唯「……えへへ」

澪「……ふふっ」



澪ママ「うんうん」


唯「……あめ、あがったね」

澪「ああ……これから、とってもいいてんきになるよ」

唯「……ね、澪ちゃん」

澪「んー?」

唯「もすこし、このままでいたい……」ぎゅ

澪「……わたしも」ぎゅ


ごじつ!

澪「学祭でえんそうするきょくの、歌詞ができました!」

唯「わーい、みせてみせて!」

澪「それはできません!」

唯「えーっ」

紬「澪ちゃん、わたしもみたいわぁ」

澪「いや、やっぱりはずかしいし……」

唯「澪ちゃーん」

澪「だめー!だめー!」ぱたぱた

律「あーっ!秘蔵の唯のヌード写真がおちちゃった!」

澪「えっ」

律「えい」ばっ

澪「!!」

律「……こ、こいつは……」

紬「どれどれ?」

律「からだが、かゆ……いっ!?」

唯「り っ ち ゃ ん ? 」ごごごごご

澪「歯ァ、くいしばれ……」ゴゴゴゴゴ

律「ひぃーっ!おたすけー!!」

澪「……ふう。また、つまらぬものを……」ぱんぱん

律「……」ぴくぴく

唯「……」じー

澪「はっ!」

唯「澪ちゃん、」

澪「ゆ、ゆいぃ!よんじゃったのか!?」

唯「澪ちゃん、あのね」

澪「あー、やっぱりだめだよな、こんなの!あははは……」

唯「すっごくよかったよ!」

澪「えっ?」

唯「わたしはきにいったよ、この歌詞!」

澪「……ほんと?」

唯「ほんとほんと!」ぎゅっ

澪「あ、手……」

紬「よかったわね、澪ちゃん」

澪「……ゆ」

唯「んー?」

澪「ゆいいいい!ありがとおおお!」ハグハグハグハグ

唯「うわっ!」

澪「ゆーいー、んー」すりすり

唯「は、はにゃして!」ぺちぺちぺち

澪「あた、あたたっ」

唯「ちょうしにのっちゃだめー!」

澪「……もうおこんないって言ったのに、うそつき」ひりひり

唯「つーん!」



おしまい