唯『澪ちゃんだーいすき!』すりすり

澪『わたしも唯がだーいすき!』なでなで

唯『澪ちゃん分ほきゅー!』ぎゅう

澪『わあ、くすぐったいよぉ』によによ

唯『あはははは』

澪『あははははは』


澪「……あははー」むにゃむにゃ

律「……こいつ、どんなゆめ見てるんだろ?」

紬「しあわせそうね」

唯「あいたー!」

律「どった?」

唯「指のかわ、むけちゃった……」あうー

律「うわあ、いたいたしい」

澪「唯、だいじょうぶか?わたしが今すぐ手あてしてあげるから」がくがくがく

律「ひざがわらってるぞ」

澪「いまいくぞー」たじたじ

律「とおざかってる、とおざかってる」


澪「ほら、バンソーコー」

唯「……ん。ありがと」てれてれ

澪「れんしゅーしてるうちに、だんだん指先かたくなってくるよ。ほら」

唯「……おお」ぷにぷに

澪「ね?」

唯「……」ぷにぷに

澪「……」

唯「~~~」ぷにぷに

澪「あのー」

唯「~~~~~」ぷにぷに

澪「……」によによ

唯「……はっ!」

澪「おやー?」によによ

唯「……う、うなー!」がぶー

澪「あだー!?」

澪「ゆ、ゆび……」しくしく

律「あーっ!わたしも手のマメがつぶれちゃったー!」

澪「ひいっ!?」

律「ほらー」ひょい

澪「いやっ!」がくがく

律「ほらほらー!」ひょい

澪「やぁあっ!?」ぷるぷる


唯「……えいっ」ぺしっ
律「あたっ」

唯「澪ちゃんいじめないで!」

律「おまえには言われたくなかった!」ひりひり


澪「さっきも言ったけど、れんしゅーしてるうちにどんどん指先かたくなってくよ」

唯「はーい」

律「ゆいー。かわがむけたらかたくなるもの、なーんだ?」

唯「!?」

律「なーんだ?」によによ

唯「~~~~~」もんもん

澪「ミカンだろ。かわむいて放置したら、かたくなってるからな」

律「ちぇっ、正解」

澪「唯はなんだと思ったの?」

唯「ていっ」ぺしっ

澪「なぜっ」

唯「つーん!」ぷいっ

律「むふふ……おや?」

紬「……」もじもじ

律「どったの、ムギ?」

紬「あ……えっちな話してるのかとおもって、入りづらくて」てれてれ

律「耳年増が、ここにもひとり」

澪「それでムギ、講堂の使用届は?」

紬「あ、それなんだけどね、軽音部が正式な部とみとめられてないから、ことわられちゃった」

律「そっか……って」

澪「えええええー!?」

唯「な、なんで?どうして?」おろおろ

律「くっそー!こいつはきっと、生徒会のいんぼ」

澪「……なあ律。部活の申請用紙だした?」

律「あ」

澪「やっぱりおまえのせいか!」うにうに

律「ご、ごめんなひゃい!らって、ムギのおかしおいひくて!」

唯「……そうなんだ」

律「唯?」

唯「そ う な ん だ ? 」

律「ず、ずみまじぇん!」

紬「ぴいいぃい!」ぷるぷる

澪「なんでムギがびびるの?」

律「……かきおわりました」めそめそ

澪「よし、わたしが提出してくる」

唯「……」ぎゅ

澪「なに?」

唯「わたしも、いっしょにいっていい?」

澪「もちろん。いっしょにいこ」にこっ

唯「……ん」ぴこぴこ

律「唯、わたしもいっしょにいく」

紬「わ、わたしも!」

唯「あ……」へんにゃり


せいとかいしつ!

和「こんにちは、唯」

唯「あ~!和ちゃん!」ぎゅう

澪「ゆいー、わたしにもぎゅうー」

唯「ぃゃ」つーん

澪「……ちぇ」

律「ほれ澪、用紙用紙」

澪「おまえが提出しろ!」ぷいっ

和「はい、たしかに受けとったわ」

唯「和ちゃん、せーとかいの役員さんだったんだね」

和「そうよ」

律「しらなかったのか」

唯「うん」

律「おまえら、ホントに幼なじみ?」

和「いいのよ。唯はひとつのことに集中すると、ほかのことは全部わすれちゃう子だから」

紬「ひとつのこと?」

和「いまはひとりの女の子に夢中なのよね?」

唯「ノ、ノリョカヒャン……」しゅー

律「ほうほう」によによ

唯「あ、あに?」がうー

紬「ゆ、唯ちゃん!」

唯「なに?」

紬「わたしの今日のおひるごはん、なんだったかわかる!?」

唯「え?えっと……」

紬「わたしのおうちが何階建てか、わかるわよね!」


唯「えっと、えっと……」おろおろ

紬「おふろでどこから洗うか、わかるかしら!」

唯「……ごめんね」

紬「……くすん」

唯「!?」

紬「唯ちゃんはわたしなんかどうでもいいんだ、うえぇーん!」ポロポロ

律「ムギ、わたしたちも答えられないぞー」

律「みんなでカラオケいこーぜ!」どーん

澪「やぶから棒に」

紬「わたし、カラオケっていってみたい!」きらきら

律「おー、いこうぜいこうぜ!」

澪「わ、わたしはいかないからな!」わたわた

律「どーしてさ」

澪「みんなのまえでうたうの、はずかしいもん……」

唯「……」

律「しょーがないな。唯はくるよな?」

唯「……澪ちゃんがいっしょじゃないと、やだ」

澪「……唯」

唯「わたし、澪ちゃんのうたごえ、ききた……はっ!」

澪「ゆいぃ……!」

唯「わーわー、いまのぜんぶうそ!」ぱたぱた

澪「ありがとー!うれしいよ!」ぎゅう

唯「は、はなして!」ぺちぺち

澪「きめた!わたしもいっしょにいく!」

律「これだもんな」

澪「んふふー、唯とカラオケー」にこにこ

唯「あ、そうだ。和ちゃんもさそっていい?」

澪「えっ」

律「お?いいぜ、もちろん」

澪「……」

澪(和もいっしょか……)

澪(唯、和にはなんのためらいもなくだきつくんだよな)

澪(わたしには、してくれないのに)

澪(……いけないいけない。これじゃわたし、やなやつになっちゃう)ぶんぶん

律「みおー、どったの?」

澪「なんでもないやい」ぷいっ


とうじつ!

憂「おねーちゃーん。そろそろ出発のじかんじゃない?」

唯「……」こりこり

憂「なにしてんの?」

唯「耳をできるだけ、きれいにしておいた方がいいかな、って」

憂「カラオケなのに?」

唯「澪ちゃんの歌だもん」こりこり

憂「?」



唯「おまたせー」

澪「おそいぞー!ゆいー!」ぎゅう

唯「は、はにゃして!」べしべし

和「ごめんね、唯が出るのおそかったから」

澪「えっ」

律「どった?」

澪(和と唯、いっしょにきたんだ……)

澪(……いーな)

律「ここはドリンクが、タダなんだ」

紬「すごいすごい!ジュースがバーってでてくる!」きらきら

澪「唯はなにのむの?」

唯「ん。オレンジ」

澪「じゃあ、わたしもそれにしよ」

唯「……どうして?」

澪「唯といっしょが、うれしいから」

唯「~~~~~」

律「ここがわたしたちの部屋だぞ」

紬「すごい!くらくてせまい!」にこにこ

和「カラオケなんて、お父さんときて以来ね」

唯「……」もじもじ

澪「唯、どうしたの?」

唯「ちょっとおトイレ」とてとてとて

澪「そっか、なるべく早くもどってきてね」

唯「?」



すうふんご!

唯「ただいまー」

紬「おかえりなさいー」

澪「はいこれ、ジュース。のんで?」

唯「ん?……ありがと」こくこく

澪「んふふー、ひっかかった!」

唯「!?」

澪「それわたしのだよっ!やったー、唯と間接チューだ!」

唯「~~~~~!!!」べしべしべし

澪「あたっ、いたたた」

唯「つーん!」ぷいっ

律「唯ほら、タンバリン」

唯「?」

律「たたいてみて!」

唯「……こう?」ぺしぺし

和「ほらほら、ようちえんのカスタネットみたいに」

唯「……うん、たん」

和「そうそう」

唯「うんたん、うんたん」ぺしぺし

澪「!!!??」

唯「♪うんたん♪うんたん」ぺしぺし

澪「……」

唯「♪うんたた、うんたっ!」

澪「……んた、うんた」

唯「♪たたんた、うんたっ!」

澪「♪うんた、うんた」

唯「♪うんたん♪うんたん」

澪「♪うんたん♪うんたん」

律「……おお」

唯「♪たんたた……」

澪「♪うんたっ!」

ぱちぱちぱち

唯「!?」

紬「唯ちゃんも澪ちゃんも、すごいすごーい」きらきら

和「むかしとった杵柄、ね」

律「いきぴったりだったぜー、お二人さん」

澪「……へへー」にこにこ

唯「~~~~~!」ぽしゅー

唯「はずかしい……」へんにゃり

澪「だいじょうぶだよ、唯」なでなで

唯「澪ちゃんまでいっしょになっちゃって、ばかみたい」ぷい

紬「唯ちゃん、ごめんなさいね。のせたわたしたちもわるいの」おろおろ

澪「……よーし、律!マイクパス!」

律「ほいさっ!」



澪「♪Please don't say "You are lazy"」

唯「!?」



澪「♪だってほんとうはcrazy」

唯「……!!」ぱああああ

澪「♪白鳥たちはそう、見えないとこでバタ足するんです」

唯「……」とろーん

和「澪、歌がうまいわね」

律「唯が軽くトリップしてるぜ……」

澪「♪だからたまに、休憩しちゃうんですっ!」

紬「……すごいわ、澪ちゃん!」

澪「……ふぅ、ありがと」

律「これならライブのボーカルは、澪にまかせられるな!」

澪「ええっ!?それはムリだよ!」

唯「……」とてとてとて

澪「ん?」

唯「……」ぎゅううう

澪「ほああああ!?」

唯「……えへ」すりすりすり

澪「こ、こら!はなせー!」どぎまぎ

律「あー、こりゃあ酔ってますな」

和「雰囲気で酔える人がいるんだから、うたごえで酔う人がいてもおかしくないわよね」

唯「みーおーちゃー」べたべた

澪「はーなーせー」ドキドキ

紬「いつもとぎゃくね」


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