憂「……!まだですッ!」

雉「ぐ……ごご」バサッ

坊主「おおおおおおおッ」ギョーン ギョーン

雉「」ババン ドサッ

雉の首がもげて雉は力尽きた。

憂「ありがとうございます」

澪「雉も出るということは……」

梓「猿、犬も……ですね」


大通り

黒沢「おッ、何か来たぞッ」

三人の前方に巨大な犬と猿が現れた。涎を垂らして三人を威嚇する。

樋口「まぁこれで楽勝だろ」スッ

黒沢「」スッ

二人が大きな例の100点の武器を構える。それを見た犬と猿が咆哮を上げる。

猿「グラアアアアアアッ」

犬「グウウウウウウヴァヴッゥゥゥゥ!!」

樋口「うるせえよッ」ギョーン

黒沢「へッ」ギョーン

ドドンッ

犬「ッ!?」

猿「がッ……!!」

巨大なエネルギーが一瞬で犬と猿を押しつぶした。血のサークルの中で二匹の獣がうつ伏せとなっている。

樋口「一発KO」

山道「まだだッ!」

犬「ヴヴヴヴヴヴ……」ユラァ

猿「ヴラァゥッ!!」ガッ

猿が樋口を手に取り両手で握りしめた。

樋口「なッ!!」ミシミシ

黒沢「おいおいッ!?なに捕まッてんだよ!」ギョーン

ドンッ ドドドンッ

黒沢が銃を連射するも犬はしぶとく立ち上がる。その目つきに黒沢は震えあがった。

犬「グヴウウッガアアアッ!!」

黒沢「山道さんッ!コイツらッ!!」

山道「仕方ないのぅ……」キュイイイイン

山道「破ァッ!」パァッ パァッ

山道の手の平から、レーザーが発射された。レーザーは犬の頭を貫いた。

犬「ガ……」ドサッ

猿「フガウウッ!!」フラッ

山道「おらぁッ!」バキッ パアァッ

山道は巨大な拳で猿を殴り飛ばし、レーザーで脳天を貫いた。

黒沢「ありがとうございます。相変わらずですね、そのレーザー」

黒沢「(なんだ……コイツら………)」

山道「今回は色々とおかしいぞ。関東から他のやつらが来たりな」

スタッ スタッ

黒沢「あッ、あれがボスか」

山道「行くぞッ!」

桃「………」スタッ スタッ

桃太郎が静かに三人の元へ歩く。

桃「なんだこれは……」

黒沢「ブッ殺してやるよ」キュウウウン

黒沢「オラァッ!」ギン

黒沢の刀と桃太郎の刀が交わり、火花が飛び散る。桃太郎が黒沢を憤怒の表情で睨んだ。

桃「我が部下を殺めたのはお主らか?」ギギ

黒沢「てめェもこうしてやるよッ!!」ブンッ

桃「フッ!」

ガキィンッ

黒沢が全力で刀を振ったが、桃太郎の居合斬りで刀が二つに斬られた。

黒沢「なッ……刀が……」

桃「ツェイッ!」ズバ

黒沢「が………」

樋口「黒沢ァッ!!」

黒沢は首を斬り落とされ事切れた。

樋口「クッ……」ギョーン

ドンッ

桃「」サッ

桃「はぁ!」ズバ

樋口「ぐ……腕がぁッ!」

桃太郎は素早く不可視のエネルギーを避け、樋口の両腕を斬りおとした。

桃「」ズバ

樋口「あッ」

死んだことにも気付かずに樋口は首を斬りおとされた。桃太郎が山道へ刀を向ける。

山道「一対一か……」

桃「………」スッ

桃太郎が目を大きく見開いた。一段と集中力を高めているようだ。

澪「あッあそこに!」

梓「桃太郎……ですね……」

憂「行きましょうッ!」ダッ

山道「」コオオオオッ ガンッ ガンッ

肘のジェット噴射装置から炎が噴射され、一撃一撃がかなり重く威力を大幅に上昇させていた。

澪「すごい……一方的に殴ッている……」

山道「おおおおおッ」ドゴンッ

桃「おおおうッ………!!!」

鳩尾を殴られた桃太郎星人は、腹を押さえ呻いた。桃太郎星人が懐から白い袋を取り出した。

桃「が……キビダンゴを……」パクッ

桃太郎がキビダンゴを袋から取り出して飲み込んだ。

山道「無駄だッつーの」パァァ

ビュンッ ビュンッ

桃「なッ……」

山道の手の平から放たれたレーザーが桃太郎星人を何度も貫く。

山道「オラァッ!」パァッ パァッ

グチャグチャ

体の大部分をレーザーで消された星人は肉片となり崩れ落ちた。

梓「レーザーで……消し飛ばした……」

山道「終わッたか」スッ

山道は勝利を確信し、その場を立ち去ろうとした。しかし、その背後で桃太郎星人の肉片が集合し渦巻いた。

ズズズズズズ

紬「まだ……なにか……!」

山道「なッ……」

桃「フハハハハハハ。桃太郎ッ復活!」

肉片が人の形となり、その人が鬼の姿へと変貌した。

澪「鬼の姿に……」

桃「フッ」ガッ

山道「おッおおおお」バキッ

鬼へと姿を変えた星人が山道を殴り飛ばした。そして、吹き飛んでいる山道の背後に回り込み叩きつけた。

桃「フハハハハハ」バキイッ

梓「押され始めたッ!!」

ガキィン

紬「マスクがッ……」

山道のスーツのマスクが剥がれ、顔が明るみに出た。その表情は焦りを隠し切れていなかった。

山道「クッ……」パァッ

桃「ハハハァッ!」サッ

桃太郎星人は山道のレーザーを避け、全力で山道を殴った。

桃「はッ!!」

バキィン プシュウウウウウウウウウウ

轟音が鳴り響き、山道のスーツから大量の煙が噴出された。

坊主「け、煙が……」

桃「フウウウウウッ!!」ニヤッ

梓「(100点のアイテムを破壊する力……)」ゾクッ

桃「……!」ピクッ

桃太郎が本能的に危機感を抱いた。遠くを見るとこちらに銃を向けているようだ。

憂「」ギョーン

ドンッ

梓「憂ッ!!」

憂が死んでいる黒沢の手から銃を取り星人に放った。不可視のエネルギーが星人を押しつぶした。

ズズズズズズズ

先程と同様に星人が再生を始めた。

坊主「再生した……」

桃「ガァッ!」ドゴン

憂「あッ」

ドゴォン

憂が吹き飛び、ビルの壁にめり込んだ。

澪「憂ちゃんッ!!」

澪「クソッ!」ダンッ

キュウウウウウウウウウウウン

澪「あッ」

澪が勇敢に正面から星人に斬りかかったが、刀を掴まれ折られてしまった。

紬「」ギョーン

バンッ

紬が注意が澪に向いている星人の背後から銃を放った。

桃「ぐおおおおッ」

桃太郎星人は大きな雄たけびを上げた。それを見た梓は何かを察知した。

梓「!!」サッ

星人の背後に回り込み銃を放つ。

ギョーン

桃「がああああッ!」バン

梓が放った弾は腕を吹きとばした。

桃「クッ」ズズズズズ

梓「やッぱり……!」

桃太郎星人は身を寄せて再生を始めた。荒い息をして周りを見渡している。

パアァッ

梓「あッ」ジュッ

梓「あああああああああああああッ」

突然桃太郎星人が手の平からレーザーを放った。放たれたレーザーは梓の腹部を貫いた。

憂「梓ちゃんッ!」

憂「梓ちゃんしッかりして!止血すればなんとか……!」ギュッ

憂がスーツを引き伸ばして傷口をふさいだ。

梓「う…憂……聞いて……」

憂「なに?梓ちゃん」

梓「アイツの弱点は……多分隙だよ……。死角を突いて……攻めればッ……」

梓「さッきよりも……回復が遅かったから……気づかれずに攻撃を……」

憂「……わかッた……やッてみるよ……」

梓の言うことは推測の域を出ない。しかし、何かをしなければ死んでしまう。憂は梓のことを信じ実行する決意を固めた。

憂「ムギさんッ!」

紬「なにッ!?憂ちゃん」

憂「恐らく、桃太郎の死角を攻撃すれば倒せますッ。死角から攻撃をすれば回復が遅いと」

紬「でも……隠れて攻撃すれば逃げられるんじゃ……」

憂「私が……囮になりますッ」

紬「そんなッ……ダメだよッ!」

憂「いえ……そうでもしないと紬さんの言う通りで逃げられてしまいます」

紬「……」

憂「大丈夫ですッ!ほらッ」グイッ

憂が微笑みながら、強引に紬を説き伏せた。紬は一度だけこちらを振り向き物陰に身を潜めた。

憂「どこかに隠れて撃ッてください」

桃「」ズズズズズズ

憂「………」ゴクリ

星人が体を再生していく。下手に近づくと殺されるかもしれない。憂は生唾を飲み込んだ。

憂「(時間稼ぎを………)」

憂「ねぇ……なんで私たちは殺し合ッたりしているの……」

憂が張り詰め緊迫した空気の中、星人に訊ねた。星人は少し微笑んでこう言った。

桃「フッ……お前は……神の存在を感じた事はあるか……」

憂「えッ」

桃「神は人のようなものか。どのような形か」

憂「……あなたがその神様なの……」

桃「神は絶対の力を持つ存在」

桃「戦いは災害と同じだと思っていい。仕方のないことだ」

憂「…………」

桃「この闘いもそのようなものだ」スッ

星人が憂へ腕を伸ばす。憂は目を瞑った。

バンッ

紬「よしッ!」

星人の腕が吹き飛んだ。星人が辺りを見渡す。

桃「ぐ……」フラッ

憂「フッ……フゥ………」タタタタ

憂は急いでその場から離れる。そして、再び巨大な銃を手にした。

桃「ぐああああああッ!どこに……いるッ!!」バンッ

そう叫ぶ間にも、不可視のエネルギーが桃太郎の体を吹き飛ばしていく。
星人が背中を憂に向ける。憂の事は頭から飛んでいるだろう。

憂「これで……終わらせる………!」スッ

憂が大きな銃を構える。その瞬間唯の顔が頭をよぎった

憂「(お姉ちゃん、見ててッ!)」

ギョーン

ドンッ

憂が引き金を引くと星人は不可視エネルギーに押しつぶされる。

桃「ぐがががッ!!」ドンッ

憂「いッけえええッ!」ギョーン ギョーン ギョーン

憂は大声を出しながら、引き金を何度も引く。

ドドドドドンッ グチャグチャッ

星人は押しつぶされ、そこに直径十数メートルのクレーターが出来上がった。

澪「やッたのか……」

憂「やッた……やッたよッ!お姉ちゃんッ!!」

紬「やッたねッ!憂ちゃん」ダキッ

憂「それより……梓ちゃんッ!」

憂が梓に駆け寄る。梓は憂を見て微笑んだ。

梓「憂……やッたね……」

憂「梓ちゃんのおかげだよッ」

梓「ふふ……こッちこそ」

ジジジジジジジジジジジ

紬「あッ」

澪「帰れる……」

山道「」ザッ

澪「あッ」

突然瓦礫の影から山道が姿を現した。

山道「馬鹿にしていてスマンかッた」スッ

山道が澪に土下座する。澪はそれを見て困惑した。

澪「……」

ジジジジジジジジジジジ

澪「よかッた。本当に良かった……」

梓「あッ……憂、それ……100点の銃……」

憂「持ッてきちゃッたね」カチャッ

紬「でも、これで100点の武器は選ばなくていいね」

チーン それではちいてんをはじめる

パッ

沢庵 29点 TOTAL79点

紬「やッたー!」

パッ

あずにゃん 15点 TOTAL69点

梓「私もあと少しですッ」

坊主 104点 TOTAL104点

梓「え……ええええええええッ!!」

坊主「な……なんで……」

梓の声が部屋に木霊する。坊主も呆然と眺めている。

憂「雉を倒したからじゃないですか?」

坊主「あッ、そうか……」

パァッ

1.記憶を消されて解放される 2.より強力な武器が与えられる 3.メモリーの中から人間を再生させる

坊主「あッ…」

梓「この表示だと一番ですね。一番を選んでください」

坊主「………」

坊主「三……番……」

梓「えぇッ!?一番ですよッ」

坊主「いや、三番だよ」

澪「な……なんで……」

澪がまじまじと坊主を見た。しかし、坊主は笑って答えた。

坊主「君たちは生き返らせたい人がいるんだろ?それを言いなさい」

梓「いや……悪いですよ……」

坊主「いいんだよ。君たちには世話になッてるしね。それに取り消し効かないみたいだし」

坊主「さぁ、名前を……」

澪「ま……真鍋和」

澪が震えるこえで和の名を告げた。坊主がガンツに告げる。

坊主「真鍋和さんを生き返らせてください」

ジジジジジジジジジジジ

光線が外へ向いて発射される。

梓「光が……外へ……」

紬「生き返ッたのかな」

パッ

あきやまさん 106点 TOTAL106点

澪「あッ」

梓「おめでとうございますッ!」

澪「さ…三番」ブルブル

澪の頭に律の姿が浮かんだ。そして迷わずに言った。

澪「田井中……律を再生してください」

ジジジジジジジジジジジ

ガンツから光線が放たれた。律の頭部が形成されていく。

坊主「あッ」

律「えッ」


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